薙空間

悪魔城とかメタルマックスとかロマサガやってる薙さんが綴る日記。ゲームばっかやってます。時々運動もします。きつねかわいい。

名作怪作探訪2 「Cat Goes Fishing」

2015-02-14 13:32:19 | 雑記
メーカー:Cat5Games
ハード:Steam(PC)
ジャンル:釣り
カテゴリ:隠れた良作、スルメゲー
難易度:釣るのが難しい魚も割といる



たぶん誰も求めていない名作怪作探訪、第二回は「Cat Goes Fishing」。
和訳すると「猫が釣りに行く」というそのまんまなタイトル。



ゲームの仕組みは非常に単純です。
海にルアーを投げ入れ、魚が食い付くようにリールを引いていき、
食いついたら一気に引き上げ、換金するかそのまま海に投げ込む。
換金することで得られるお金を使って、釣り竿を新調したりアップグレードさせたり、
あるいは釣りの助けになるような道具を購入して、どんどん釣りの能力を上げていきます。
おおまかなゲームの流れはこんな感じ、実にシンプル。

魚にはサイズがスモール、ミドル、ラージ、ヒュージの4種類が存在し、
スモールサイズの魚を引き上げている時にミドルサイズの魚が側にいると、
ものすごい勢いで寄ってきて釣っている魚を食われてしまいます。
食われるとその度に魚の売値が1/3ずつマイナスされ、
3回食われると売値がゼロになります。ものすごくガッカリした猫の鳴き声は必聴ですよ。
また、ただ投げ入れただけのルアーではミドルサイズ以上の魚は釣れず、
単に餌を持っていかれるだけの結果に終わります。黄色いクソ魚死ね!!



このゲームの肝といえるのが、釣った魚はより大きな魚を釣るボルトになるという点。
スモールサイズの魚は売値が低いのですが、換金せずに再び海に投げ入れることで、
ミドルサイズの魚を釣ることが出来る釣餌に変化し、
さんざん餌を食い荒らしてくれた憎い魚もいいお得意さまになってくれます。
しかし、変化した釣餌もまたスモールサイズの魚が食いついちゃうので、
今度は如何にスモールサイズの魚を避けながらルアーを引いていくかが重要になります。
一見単純なように見えるこのルアーを引くという動作が、
慎重にタイミングを見計ったり、時には大胆に一気に引くという
絶妙な操作テクニックを要求され、これに気付くとゲームが一気に楽しくなってきます。



ミドルサイズの魚を釣り上げるの図。
ミドルサイズの魚は中にはかなり高額で換金できるものもいますが、
基本的にはラージサイズの魚を釣り上げるための餌になります。
泳ぎも速くてかなり鬱陶しい存在なのですが、
ある程度プレイしてただ他の魚に食われるだけの存在ってことに気付くとややナーバスです。



ミドルサイズの魚を餌にして、ラージサイズの魚を釣り上げるの図。
明らかに猫のサイズを上回っていますがなんの問題もありません。
ラージサイズの魚は一つを除いて売値が高いので、
稼ぐためには積極的に釣って行きましょう。
このゲームでは、魚を釣り上げる毎に釣り師としての経験値が貯まり、
一定量溜まるとレベルアップして新しい道具などが解禁される仕組みになっているのですが、
ラージサイズだと経験値の量も多いので、それの含みもあります。



さらに道具がパワーアップしていくと、
作中に登場するある魚を利用しての深海釣りが楽しめるようになります。
深海は陽の光が届かない世界なので、照明になるオプションパーツを買ったり、
周囲を把握できるレーダーがないと狙った魚を釣ることも覚束ないのですが、
その分魚の売値は素晴らしく、狙う価値は大いにあります。



ある程度レベルが上がると船を購入することが出来るようになり、
今まで岸から釣り糸を垂らしていたのが、船を繰り出して遠洋漁業に勤しむことも可能に。
遠洋では売値が高い魚がたくさんいるので更に稼げるようになるのですが、
魚は岸に戻らないと換金することが出来ず、
最初に買える船の上には5匹までしか魚をキープできないので、
どの魚をキープし、どれを餌にするのかの取捨選択を迫られます。
ここだけなんかハックアンドスラッシュっぽいですね。



また、海では魚以外にときどき帽子が投げ込まれていることがあり、
魚が釣れていないルアーで引っ掛けて引き上げることで取得できます。
帽子は複数種類あり、それぞれが釣りの助けになる効果を発揮してくれます。
投げ込まれる条件はよくわかっていません、恐らく売値が高い魚を釣り上げた時に、
それに応じた価値のある帽子が投げ込まれるのだと思いますが…



ヒュージサイズの2種類の魚を釣り上げるには、
ただ単純に良い道具を揃えればいいというだけではなく、その魚に応じた釣り方が必要となってきます。
最も売値が高い魚は深海を動いていることがほとんどかつ広範囲を移動し、
先述の魚を利用した深海釣りでは釣り上げることが出来ないので、
自分でルアーを遠距離まで投げて、別の魚が引っかからないように慎重に深海まで落とし、
上手いこと釣り上げるという技術が必要になります。難しいですが、釣れた時の喜びもひとしお。
あと、明らかに猫のサイズの数倍はある魚も釣れますが特に問題ありません。
お前は本当にただの猫なのか?



ゲームとしてのストーリーは一切なく、やることはただ釣ることのみ。
やったからといって特に物語が生まれることもなく、
ひたすらに釣りの経験とお金が貯まるだけと、本当に生産性がないゲームですが。
何故かはわかりませんが、一度始めるとやめられずに続けてしまう不思議な魅力があります。
去年、一時期猛烈なブームになったクッキーを焼くゲームもそうでしたが、
日本人はこの手の「なんの生産性もなくただひたすら続けるゲーム」に適正があるのかもしれません。
「クリアという概念がない」ゲームではどうぶつの森もそうでしたが、
案外こういう面があったからこそ、あのゲームも大ヒットしたのでしょうかね。

一昔前に流行ったフラッシュゲームのような画面と作りですが、
決して手を抜いて作られていることはなく、
単純ながら奥深い操作と釣れた時の喜び、道具を買い揃えていって強化される実感など、
ゲームとしてのツボをしっかりと抑えている隠れた良作と言えます。
ただ、最初は本当にミドルサイズの魚に釣ることを邪魔され続けてばかりなので、
そこを乗り越えられるまではかなりストレスが掛かることが難点でしょう。
実績も用意されているのですが、しっかりと腰を据えてプレイすると
15時間程度で全て解除でき、その後は本当に釣るだけのゲームになってしまうのも惜しいところ。
釣った魚の総数があったら、それをどこまで突き詰めるか出来て面白かったような気もします。


698円とかなり安めでありながらこの作り込みは、十分満足できる作品だと思います。
本当に何も考えずに作業に没頭したいアナタ、良いゲームありますよ。
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