紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

 日本ムラサキの種子「第三者による発芽検証」①

2022-04-09 19:06:52 | 日記
はじめに 
当ブログのショプサイトで種子を購入した方(辻 靖彦氏)から、
新年早々問い合わせがあり、続いてしばらくメールのやり取りとなった。
この様な例は余り無いので、熱心な方がいるものだと感心していた。

しばらく間があって、発芽率に付いてのデータが届いて少々あわてた。
明確な発芽率を表示せずに種子を販売していてクレームが来たかと思ったのである。

内容は、購入時に同封説明文通りの結果であったとの報告と、更に結果を待ちたいとの事であった。
間を置く事なく先週末、種子の発芽率について、まとめたデータが届いた。

折角の検証考察結果は、公表する事で敬意に当たるかと思い付いた。
早速、辻氏に了解をいただき、画像の提供もあり、当ブログに投稿する運びとなった。
2回に分けて、届いた発芽検証結果を原文の転載で公表する事にした。


 「日本ムラサキ・発芽検証結果データ」   2022,4,2 
            辻 靖彦 氏(57才) 滋賀県東近江市 在住 
                   (電気エンジニア、日本ムラサキ栽培歴1年)

1、赤玉土利用の発根試験
【概要】
①育苗マットに赤玉土の入った容器を載せています。
②水は容器の半分以上です。目標は3分の1程度でしたが、スプレー噴霧させると増えていきました。
③この容器に発泡スチロールを被せ保温させています。
④温度コントロールは、簡易サーモスタットを使用し、温度管理目安は18.5℃ぐらいです。
⑤温度の測定箇所は、発泡スチロール内壁上部です。
⑥発根確認は朝、夜2回程度で、種子のポット移し替えは夜にしています。
⑦スプレー噴霧は1日1回程度で、朝に噴霧していました。


☆さすが、電気エンジニアならではの装置。


【検証事例と結果】
簡単ですが、こんな状況で「赤玉土発根試験/観察」しています。


★写真の赤玉土表面上部は、種子を設置しやすいように若干平坦にしていますが、
バラの赤玉土の方が気持ち発根しやすい印象でした。
2種類の赤玉土を観察しています。
   「赤玉土バラ状態」「赤玉土表面上部平坦処理状態」
★同時に、平坦にした理由は、発根を観察しやすいようにするためです。
★ただ、そのまま続けて発根及び発芽させるなら、バラでやった方が、断然有利だと思います。
★平坦にするとカビが発生しやすい印象もありました。
簡単ですが、こんな状況で「赤玉土発根試験/観察」しています。

①1週間の水浸漬試料と2週間の水浸漬試料を時間差で処理しました。
   (低温処理無し)
☆②試料は無作為に25粒つづ抽出しています。
③雰囲気温度は18.5℃に設定。
④同じ赤玉土容器に入れ、同じ条件で発根試験しました。
⑤2週間後、現在の発芽率は下記の通りです。
   2週間水浸漬品:25粒・・・発芽率=68%
   1週間水浸漬品:25粒・・・発芽率=36%
☆二つ試料の平均は、52%です。


☆印はブログ筆者の注です。
☆ ②試料の種子は既に、水を利用して重量比を基に選別されている上での検証と理解してください。
☆発芽率についての問い合せは1件あり、50%以上と返信した記憶がある。

実験室内の様子


外の黄緑は雪の長野と大違いである。長野では雪である。地域の違いを知る。

保温の効果を整えた実験室内

(続報、下記は明日投稿します)
2、タッパー容器による発根試験
3、ムラサキ種子発根率について(データ表)
    
    「さていかに こうごきたいの たれまくや 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本ムラサキ・4月卯月

2022-04-03 19:09:01 | 日本ムラサキ栽培
「多様な苗床の現状、発芽と播種・発芽と新芽」
漸く、春4月を迎えた。寒冷地に住む人々にとって
春の草花の生育と開花は何よりの知らせである。


昨年12/14 秋苗の生育中に広げた苗床に播種。その場所に発芽を確認。

数列に2020年残り種子、2021年産種子を播種。まだ、列にはならず所々の発芽。

咋秋発芽、生育後 葦の下で厳冬を凌いで3月に陽を浴びて新芽が生育中。

5列、手前最下段の列は11月発芽の苗、新芽が生育中。

播種前の下準備、5gの種子を半々にして1週間の水漬け処理。

1週間の水漬け処理後に半分を播種、3/30。

2列で20粒で目印、総計299粒.
2週間の水漬け処理後に残り半分を播種予定4/5、発芽は如何に・・・。
無計画な播種の様な気がする。種子を残しても仕方ないので芽さえ出れば、
定植できる場所には困らない。およそ300坪の耕作放棄の畑である。
十分な耕作は不可能であるが、自然に伸びる草々と共に野生種として
育てて見たい思いである。

   「しぜんのう やせいそだちの むらさきや」

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする