ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」文藝春秋

2013-04-28 22:56:30 | エッセイ
 ネットか何かで、「色彩を持たない多崎つくる…」あたりまでの言葉が目に入って、おや、この奇妙な言葉の列はなにごとだろうか、といぶかしんだ。そして、それから、村上春樹の新作とまで読んで、ああ、なるほど、と納得した。「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」、こんな言葉を、作品のタイトルにできるのは、そうだ、村上春樹しかいない。いかにも、村上春樹らしいタイトルだ。  「色彩を持たない」というのは、な . . . 本文を読む