箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

石澄の滝へはどこから行けば・・・?  

2021-07-17 | *編集・夏/8月

石澄の滝(いしずみのたき)へはどこから行けば・・・? 

 教学の森から散策路の西尾根コースに入り、第一キャンプ場を過ぎた

所の木の幹に一枚の紙片が取り付けられているのが見えました。

 

紙片には・・・

「 石澄の滝へは やぶこぎ(登山道のない藪の密生地をかき分けて

進むこと)が必要です。  右側の正規ルート(西尾根---六箇山山頂)

お勧めいたします。  光衛門より 」 とありました。

やぶこぎ・・・ と言う言葉を初めて知りましたが、その意味を(  )して

書いてありましたのでよく理解できました。

 

その通りなのです。

何年か前に初めてこの道を通った時はまさに藪との戦いでどうしようか

思いましたよ・・・

道に迷い・・・ と言っても元々道の無い所ですから闇雲に滝の音の

する方に進んだだけでしたがよく脱出できたものだと思いました。

最初は興味深々ですから恐いもの知らずですが、今思うとよく入って

いったものです。

 

そしてその都度、自分の無責任さを棚に挙げて、山を管理する行政が

悪い・・・  こんな危険な所に表示でもしておけよ・・・ なんて! 

他人を非難し、高慢にも怒っていたものです。

全てが山では自己責任である・・・ と分かるまで、一年ぐらいかかり

ましたね。

赤面の思いです。

 

あるご婦人が箕面の山を歩いていて猿に出会い、ビックリして転んで

ケガをされ・・・

その責任追及に箕面市や行政を訴えた裁判がありましたね・・・

当然ながら判決は棄却でしたが・・・

私も初期は同じような考えでしたから人の事を笑えません。

 

あれから6年・・・

今、「みのお里山プラットホーム」のボランテイアの皆さんが、箕面の森

あちらこちらの要所々に道案内版を取り付けてくれています。

木片に焼印をした表示板で、麻紐で近くの木の幹にしっかりと取り付け

られていて、ハイカーの心強い道しるべになっています。

木の幹が大きくなってもいいように麻紐の先にはスプリングが着いていて

伸び縮みができるのも、樹木や自然に優しい心配りで頭が下がる思い

です。

 

六箇山(395m)へ向かう山道の西側には細い4ケ所の石澄の滝

(いしずみのたき)へ下りる道が見受けられます。

あの紙片のあった道の次には石の立て看板のある道・・・ 

これも曲者の道? 

次いで古いかまぼこ板に 「石澄の滝へはここが近道です」 と書かれ

たものが、枝にぶら下がっています・・・ 

ここは何とかいけそうですが・・・?

そして最後は 「海の見える丘」 の前にある笹薮の細道から下っていく

もの・・・ 私はここからは行った事がありませんが・・・。

 

いずれも滝へ下りるまでの道は細く険しく大変ですが、それだけに馬の

尾っぽのような細長い石澄の滝を前方に見たときは感激です。

今まで私はここで一人として人に出会ったことがありません。

穴場ですね。

 

年間120万人が訪れると言う箕面の大滝とは全く違った様相を呈して

います。

 

 

「大阪・自然の歴史」(菅野 耕三著)にある「石澄の滝」の記載には

その大昔、箕面山地から流れ出た三つの川、箕面川、石澄川、

如意谷才川・・・  それぞれに滝があったようですよ。

その滝の誕生は地質時代区分から言うと今から2000万年前の新生代

・第三記の頃とか・・・この近くの六甲山や生駒山などは箕面山から

1500万年後の事とか・・・ 想像できますか?   

余りの昔に絶句! (笑)

まだ日本海が広い陸地だった頃、今の箕面渓谷の入り口付近で海に

面した崖っぷちから海に向かって勢いよく滝が流れていた・・・

はず?   とか。

 

地質学者の先生はものすごい事を研究しているのですね。

なんとも壮大なロマンを感じさせてくれる滝物語ではありませんか・・・!

 

石澄の滝への案内紙片からの小さな発見でした。

 07-8・20 (完) 


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森の(人)に癒される

2021-07-17 | *編集・夏/8月

森の(人)に癒される・・・

 今日は勝尾寺・旧巡礼道の七町石碑の前で、昼食にしました。

 ボランテイアの方が作ってくれた、丸太を組んだ簡素なベンチながら、

休める所があるのはありがたいことです・・・

こんな所が随所にあって、黙々と手弁当で作業されている方を

お見受けすると、頭が下がります。

 

木漏れ日も余り差し込まないような、真緑となった森の中に座っている

と、涼風もいつしか冷風になり、思わず大きなクシャミがでました(笑)

もっともこれは私だけではないようで、その後 谷間からもっと大きな

クシャミが聞こえてきた時は、ふきだしてしまいました(笑)

急に涼しくなりました。

 

谷山を超えるために登り口に差し掛かった時でした・・・

前方で一人の方が、何か切っている様子です・・・?

何かの採集かな?

近づいてみると、斜面の山道に、木の階段を作る作業をされている

ようです・・・

・  こんにちわ!  ご苦労様です!  ありがとうございます!

   それにしても大変な事をされていますね・・・

   お一人でですか?

      *  いえいえ暇なもんですから・・・

         以前にここを通った時に、思い切りここで滑りましてね

         上がりはまだしも、下りが危ないんで・・・

         この先にもありますんで・・・

         順々にやっていこうと思ってます・・・

・  以前、この近くで同じような事をされている方に出会いましたが・・・

(このブログでも、最近ご紹介した事がありますね・・・

  「谷道を作る人、怒る人!」 09-7-1付)

 

      *  私はあの方の作業に感銘を受けまして、自分の出来る

          範囲でやってます・・・

          健康維持と暇つぶしです(笑)

・  そうだったんですか・・・ まさに善意のつながり、広がりですね!

   でもそれを実際に実行されておられる事はすごい事です。

しばし立ち話の後に・・・

・  それではありがたく通らせてもらいます・・・

私は完成した手作りの木の階段を最初に上らせてもらいました・・・

      *  お気をつけて・・・! 

そう見送られながら、なぜか心苦しさを覚えました。

しばらく上って振り向くと、枯れ木を切りながら、黙々と作業の続きを

されています・・・

言葉にならない ジ~ン と胸に迫るものがありました・・・

私もここで何度も滑って、危ない思いをしただけに・・・

ありがたいことです。

 

谷山を超え、尾根伝いに谷間に下りてきました・・・

分岐点に着くと、谷川を双眼鏡で眺めている方がいます・・・

横にはカメラ機材があり、野鳥の撮影でもされているのかな?

見ると、近くに奥さんもおられ、両肘を抱えてウトウトと居眠りをされて

います・・・ そんなお二人の構図にひきつけられました。

老夫婦のなんとも穏やかで温かい光景です。

 

後からお見受けすると・・・

お二人とも、もう30年以上も箕面の森を撮りつづけておられる

カメラマンご夫婦のようです・・・?

先週も、清水谷で撮影されているのをお見かけしました・・・

もう何回となく森でお見かけしていますが、いつも仲良くご一緒で、

老後のご夫婦でのライフワークとしても、羨ましい限りです。

次回の個展や写真集も楽しみにしています・・・

 

才が原池に着くと、池面が一面 藻でおおわれていて、小さな白い花が

咲いています・・・ 

きれいだな!  バイカモかな?

しばしそんな光景を眺めていると、対岸に人が一人いました。

 

見ると、藻のない僅かな池の間に向って釣り糸を垂れ、じっと浮きを

眺めています・・・

セミの声は賑やかながら、不思議と池畔は シ~ン として静寂感が

漂っています。

爽やかな涼風が、池岸に咲くススキの穂をゆったりとなびかせて

います・・・ そんな中で・・・

藻に覆われた池の、梅の花に似た小さな白い花を見るめる私と、

対岸で、小さな空間の池面に釣り糸をたれ、浮きを見つめる青年と、

二人だけの池畔・・・

その時間はどのぐらいだったろうか・・・?

長い間、そうした静かな時がゆったりと流れていく・・・ いいな!

私のまさに至福を感じる一時です!

この空間、間、距離感・・・静か! それでいて人を感じ、自分を愉しむ、

心が通じるような、穏やかな初秋の風情です。

 

新聞のコラムにこんな事が書いてありました・・・

  「孤独は山にはない・・・ 街にあるのだ。

 一人の人間の間にあるのでなく、大勢の人間の「間」にあるのだ・・・」 

 

孤独は山にはない・・・ これには深くうなずきました。

山や森の散策を新しい趣味? としてから、私はいつも一人で、

気の向くままに愉しんでいますが、今まで一度も山や森の中で

孤独を感じた事はありません・・・ 不思議です。

小さい頃から孤独がちで、寂しがり屋のこの私が・・・? (笑)

そこには森と言う、母の胎内にいるような安心感と穏やかな空間が

あると共に、人の温かさをいつも感じるからでしょうか?

 

今日は森の自然に癒されるだけでなく、その森にいる(人)と、

その静かな行動に癒される一日でもありました・・・

 09-8-23 (完)


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森の中のセールスマン?

2021-07-17 | *編集・夏/8月

森の中のセールスマン?

 今年もいつの間にか白雲愁色の季節になりました・・・

野草の花の穂が日の光を浴びています・・・

白、紫、紅赤色した名も知らぬ、小さな花が咲いています・・・

 

涼しい風を感じて滝道を歩くと、箕面渓流の音と、ヒグラシの鳴声とが

なぜか不思議な静寂感を覚えます。

早や去り行くような夏の姿を感じ、その哀惜の情に思わず

たたずんでしまいます。

 

滝道の落合谷から後鬼谷(ごきだに)を登り、尾根に着いた所で

一休みをしていました。

半分朽ちかけた木のベンチに座り、汗だくの顔を拭いていると・・・

 

    *  こんにちわ!  ええ季節ですな~

        山歩きですか?  ええですな!

と、一見ハイカーのような?  セールスマンのような?  

そんな格好の中年男性が声をかけてきました・・・

こんな山の中で、改まって声をかけられたのは初めてです。

・  そうですね!  気持ちのいい季節になりました・・・

 

    *  ところで田舎の家に興味ありませんか?

・  田舎の家ですか?  どういうことですか?

 男性はリュックから丸包みを取り出し、一枚のチラシを私に見せ

ながら説明を始めました・・・

何でも、箕面から車で40分ぐらいで行ける亀岡(京都府)の

森の中の家・・・

100坪近くの土地に、二階建ての家付きだとか・・・

    *  森に囲まれた最高の別荘ですわ・・・ との事。

そしておもむろに・・・ 

価格は大サービスの 800万円・・・ どうです?  と。

心の中では 安い! と思いつつ・・・

写真をみればついつい見とれ、ヨダレが垂れそうで(笑)

夢がわいてきそうな物件です。

 

    *  一度見に行きませんか?

       気にいってもろたらもう少し安くします・・・

       この山 下りたとこに車止めてますんですぐ行けますし、

       またここまでお送りしますさかいに・・・

なんと言う段取りのよさ・・・ (笑)

 

森歩きをゆっくりと楽しんでいるのに、その誘いはないと思うのだが、

そんな森の好きそうな客の心理を巧みにつかんだトークに、

思わず乗りそうになってしまった(笑)

・  すいませんが・・・ 私、別荘はもう持ってるものですから

   いりません!

よくそんなウソがつけるものだが、これも方便! 

仕方ないよな・・・(笑)

 

私は六箇山方面へ向いながら、あのパンフレットを何度も

頭の中で思い浮かべていました・・・(笑)

いいな!

あんな別荘があったらな~

森の中の家なんていいよな!

やっぱり見るだけでも、見ておいたらよかったかな・・・(笑)

何とも優柔不断な自分の性格に苦笑です。

お陰で家路につくまで、その情景と夢物語が頭を離れず、せっかくの

季節を感じることなく、とんだ森の散策になってしまいました (笑)

 

  森の中でセールスなんかするな! 

  大迷惑だ!  (笑)

 

ツク ツク ボーシ  ツク ツク ボーシ~ 大きな鳴声のセミが・・・

そんなこと 勝手や! 勝手やボーシ! ? と聞えました・・・(笑)

 「歩きつつ 森の別荘 夢浸り」   (花詩)

 09-8・22(完)


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夏の森・・・それぞれを楽しむ!

2021-07-17 | *編集・夏/8月

夏の森・・・ それぞれを楽しむ!

 勝尾寺の旧参道からウツギ池に着いたのは、丁度お昼時でした。

真夏の入道雲がモクモク~と湧き上がり、特有のダイナミックな

盛り上がりを見せています・・・

その雄大な雲の姿をくっきりと浮かび上がらせているのが、抜けるよう

青い空の色です・・・

そして、その空と雲の姿が周りの杉木立と共に、きれいに池面に写り

込んでいるのが見えます。

 

誰もいない静かな大きな池・・・

かすかに池が波立つと、ほぼ同時に木立も少し揺れています。

森の中でこの池の周りだけが、ポッカリと空が開けた広い空間です。

暑いギンギラギンの太陽が池面を照らすと、その波紋に光が反射し

て、キラキラキラ~ と輝き、美しいオーラを放っています。

セミの合唱隊の合間に、久しぶりにウグイスの鳴き声を聞きました・・・

最近はウグイスももっぱらセミの伴奏に回っているようです (笑)

 

リュックからおにぎりを出して口にほおばると、塩味がきいていて

美味い!

流した汗の補給をしてくれるようで、一気に一個 丸ごと口に入れて

しまうと、とうとうムセてしまい胸をトントントン・・・ 

あわててお茶を流し込んでホッと一息です・・・ (笑)

そんなにあわてなくても、ゆっくりと食べたらいいものを・・・

ゆっくりでいい時にはせっかちで、あわててもよさそうな時にはゆっくり

で・・・

相変わらずの不器用なドンくさいカメさんです (笑)

 

ボンヤリとただ池に写り込んだ雲や木立の動きを眺めていると・・・

突然!  バシャ~

大きな魚が飛び跳ねてビックリです・・・ 魚がいるんだ!

その大きな波紋が岸に届く頃に、また先のほうで飛び跳ねました・・・

池の中ではパーティでもやっているのか?  

なにやら賑やかそうです・・・

 

 

池の土手に大の字になって横になると、上空は真っ青な空に白い

入道雲がゆっくりと動いていて、それがいろんな形に変化していって

面白いのです・・・

ついウトウトウトとしてしまいます・・・

目の前にシオカラトンボが行ったり来たり・・・ 起き上がって周りを見る

と、結構沢山のトンボが飛んでいます・・・

そんなノンビリとした森浸りを楽しんでいると・・・

遠くから何やら人工音?  

近づいてくるとどうやらバイクの音らしい・・・ 嫌な予感です?

 

この先の林道はこの池で行き止まりですが、一般車乗り入れ禁止で、

民有林の林業者の車が時々ここを通る位なのですが・・・?

やがてバイクは池の下で停まった・・・

 

そして、二人の方が釣り道具を背負いながら土手を上がってきま

した・・・

私のいる西の土手と、彼らの来た北の土手ではかなり離れている

ので、お互いに挨拶するような事はありませんでした・・・

正面には 「・・・釣り禁止・・・水利組合」 の大きな看板があるのに、

これだけは目に入らないようで素通りです (笑) 

 

何げなく釣りの準備をしている二人連れを見ていると、手馴れた様子

次々と道具を組み立てていきます・・・

釣りを知らない私には何をやっているのか分かりませんが、そのうち

斜面に逆L型の台をつけ、枝のない傘を頭に載せるとエサを

つけた竿がしなり、池の中央にポトン! と着水してウキが立ち、

波紋が広がっていきます・・・

この間、二人の大声で喋る会話に聞き入ってしまいましたが・・・ 

どうやら兄弟のようでお互いの孫や嫁の話などをしています・・・  

楽しそうです!

 

先程まで賑やかだった魚たちはどうしているのかな?

人間と魚の知恵比べの始まりですね・・・

そんなゲームの始まりですが、私はもう浸るどころではないので、

腰をあげました・・・

すると、林道下から5人の若者がマウンテンバイクを肩に担いで上って

きました・・・ 

みんな気持ちのいい挨拶をしてくれて、マナーもいい人たちです・・・ 

これからのツーリングにワクワクしていて嬉しそうです。

 

古参道に入ってもしばらくは、あの釣り人二人の笑い声が森に

こだまして聞えてきました・・・ 仲のよい兄弟のようです・・・

( 先年、仲のよかった弟を亡くした私にはとても羨ましく、つい思い出し

寂しさに涙してしまいました・・・  一緒に森を歩きたかった・・・ ) 

 

 

心地よい風が森を吹き抜けていき、汗ばんだ額を拭ってくれます・・・

地上の風と違い、森の風はどうしてこんなにも清涼で気持ちのいい

ものなのでしょうか・・・?

帽子をとり、胸襟を開いてその新鮮な空気を思い切り吸い込み深呼吸

すると、足の指先から頭のてっぺんまで ビ~ン と血が巡り、

邪気や諸々の滞っている体の空気を総入れ替えしてくれるようで、

気持ちのいいものです。

 

この古参道は旧参道の裏道のようですが、特に何ら整備されたものは

なく、昔々の参道で自然のままですが・・・ 

自然が自然である事に価値があり、そんな自然の中では人は謙虚な

姿勢で臨み、自然と静かに対話する事ができます・・・

だからここは、私の好きな森の散策路の一つなのです。

 

途中から愛宕の森へ入り尾根道を下っていました・・・

すると下のほうから男女の声がしたかと思うと、すぐ目の前にお二人

駆け上がってこられました・・・

・ こんにちわ・・・

    *  こんちわ!  すいません!  お先です・・・!

 

お揃いのランニングウエアーで、お互い腰にペットボトルの小さいのが

見えただけで、あっという間に見えなくなりましたが・・・ 

足の筋肉が隆々としているのが印象的でした・・・ 

まさに野山を駆け巡るウサギさん!  ドンカメの私には到底真似の

出来ないものです (笑)

 

今までに箕面の森で過ごされるいろんな方々を見てきました・・・

ハイキングや自然観察、昆虫や植物の採集、バードウオッチング、

犬の散歩(兼、山歩きの番犬)、キャンプ・バーベキュー、マウンテン

バイク、モトクロス、トレイルランナー、山岳競歩、写真、戦争ごっこ、

絵画、音楽や楽器の練習、野点、カラオケ、釣り、ツリーグライミング、

ハンモックで読書、デイト、耐寒ハイキングと自然教育、木登り、

障害者活動、清掃、森の整備を含めた各種ボランテイヤ活動、

太極拳、私のようにフォレスト ランブリング(森の散策)まで、

挙げればきりがないぐらいに、人それぞれの楽しみ方があります・・・

そして、そこにそれぞれの満足があれば、それはとても素晴らしい事

ですね。

 

 

夏の森・・・ 

箕面の森は、今日もここを訪れるそれぞれの人たちに、沢山の

心の糧を与えてくれているに違いありません・・・

先程の釣り人さん・・・!  いつまでも兄弟仲よくお過ごし

ください・・・!

それにしても字の読めるお孫さんを一緒に連れてこなかったのは

正解ですよ・・・

きっと・・・!? (笑)

 08-8・15 (完)

 


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暑い夏・・・夏の森へ!

2021-07-17 | *編集・夏/8月

暑い夏・・・ 夏の森へ!

 今日も35℃を越える猛暑日です・・・ 暑いです!

私はリュックを肩にかけ、帽子をかぶり、トレッキングシューズにストックを

もって、いつもの山歩きの格好で「外院」(げいん)のバス停に降りました。

 

すると視線を感じて前を見ると、コンビニの車の中から若い二人の男女が、

何か言いながら私をまるで珍しいものでも見るようにじろじろと見て

います・・・

どうやら、 ” このクソ暑いのに物好きな奴やな・・・? ” と いった

呆れた様子です (笑)

すると、前の店の店員さんは・・・ 暑いのに ご苦労なこって!・・・ 

と、言う感じ?

余りの暑さに、涼しい所にいる人を見ての、私のヒガミかも

しれませんが・・・(笑)

 

そんなにおかしな格好してるのかな? と、店のガラスに自分の姿を

写してみると、確かに ” カメが風呂敷包みを担いで、どこかで泥棒して

きたような格好・・・” ?   (笑)

確かに不恰好でむさぐるしい・・・ 

見てるだけで汗が出てくる・・・ (実際にもう汗だくのゆでだこ!?)

他人のほっとけない・・・ と 言う視線に理解を示しつつも・・・? 

カメはそんな事には我れ関せずに、外院の里山に向かいました・・・ (笑)

  

里山に入るとムッとする生暖かい風と共に草の匂いがしてきます・・・

水田の稲はもう60CMぐらいに成長していて風になびいています。

田畑には真っ赤に熟れたトマト、そしてナス、キュウリ、ゴウヤ、

オクラなどの野菜が、太陽をいっぱい浴びて健康そうに育っています。

 

つい半年前にスズメたちが井戸端会議をしながら最後の残り柿を

ついばんでいた池のほとりの柿の木・・・

今 沢山の青い実をつけています・・・

あと数ヶ月で、また鳥たちの憩いの場所になることでしょうね。

その下にはピンクの秋桜(コスモス)が3輪・・・ 可憐な花を咲かせ、

ゆらゆらと風にそよいでいます・・・ 

もうそんな季節なんだな・・・ ?

 

大きな農業池の土手を上がり、振り向くと大阪市街が一望でき、暑さの

せいなのか、ゆらゆらと陽炎(かげろう)が漂っています。

池にはカメが悠々と泳いでいます・・・

甲羅干しも暑くてかなわん・・・ のか? 水の中が気持ちよさそうです。

カメにはなぜか近親感を憶えます (笑)

 

足元の草むらは、この時とばかりに草群が急成長しています・・・

そこを歩くたびにバッタや虫が一斉に飛び立ちます・・・

子供時代になじんだ懐かしのイナゴを探しましたが、最近はめった

見かけなくなりました・・・

 

 

私は先年に自分で探した細い道へ分け入り、ウツギ谷へ迂回する

つもりで森の中に入っていきました。

村人作の手製のイノシシ柵を開け、電気柵の間に入ると、もうどっちが

動物なのか錯覚しそうです?  いつも複雑な変が気持ちになります (笑)

 

急に大きなクモの巣に頭を突っ込んでしまい・・・ ワアーこりゃ大変!  

やっと糸を取って歩いていくと、また突っ込んでしまった・・・ ドジ! (笑)

やっと通り過ぎていくと今度はやぶ蚊と虫の大群・・・ 

追っても追ってもついてくる・・・ 

どうも虫たちにはいつも好かれる体質のようです (笑) 

好いてほしいものにはそっぽを向かれて・・・ 私の人生と似ています (笑)

幸いこんな事もあろうかと、昨夏から持っている携帯用電気蚊取り器の

スイッチをオン・・・

効果抜群でやっと抜け出しましたよ (笑)

 

 

竹やぶの横を小さな疎水が流れています・・・

少し開けた所に出たときでした・・・汗だくのゆでだこ頭を拭いていると・・・

私の目の前を一頭の蝶々が飛んで行きます・・・ きれいだな ~

目で追っていると、また戻ってきた・・・そして、目の前の枝にとまりました・・・

 

まさか・・・! 

再度よくよく見ても まさか です・・・ 「オオムラサキ」 です!

 

先月、手塚治虫少年の文章から箕面の森でオオムラサキを追いかけて

いたことを、このブログを紹介したばかりです・・・

あれから図鑑や標本で何度かオオムラサキを見たので、私の老眼でも

間違いありません・・・  

実は、本当は分かりません? (笑) 

余りの予期せぬ偶然に、もうビックリしてしまいました。

 

こんな所に?  なぜ?  どうして? 

どこをどのように飛ぼうが蝶々の勝手ですが・・・ (笑) 

私も少年時代にこんな美しい蝶と出会っていたら今頃は~~? に

なっていたかもしれません (笑)

すぐにオオムラサキは南のほうへ飛んでいってしまいましたが、しばし

感動しながら行き先を眺めていました。

こんな予期せぬ感動や感激があるので、暑い夏の森でも全く苦に

ならないのです・・・

 

 

ウツギ谷へ入ると早速 獣道を下り、渓流に両手を入れて顔、両腕の

汗を流しました・・・ 冷たくて気持ちいい!・・・

濡らしたタオルで体の汗も拭います・・・

 

ホッとして耳を澄ますと相変わらずのセミの大合唱!

もう慣れてしまいました・・・ 夏の風物詩ですね・・・ 

それによく聴いてみると、この賑やかさでもなかなか味深い響きを感じ

ます・・・

セミ一匹づつ同じようでいて、音色や音程が微妙に違うのですよ・・・

 

先日、滝道で私の前を歩く親子がいました・・・ 

どうやら初めてセミ取りにきたようです・・・ 

すると小さな子供が道に落ちでいた死んでいるセミを拾い・・・

大きな声で・・・ 「お父さん! これ電池切れや!」 ・・・ 

お父さんは回りの手前あわてていました・・・ これはマジな話ですよ (笑)

 

話がそれましたが・・・

一休みをしている岩場に、真っ黒な川トンボが10数匹飛び交っています・・・ 

黒一色は初めて見ました・・・ 私の好きな上品な美しさを感じます・・・(笑)

小刻みにハネを震わせて嬉しそうに舞っています。

 

川にはカワムツが泳いでいるのが見えます・・・

岩の間からゆっくりとサワガニが出てきました・・・

杉木立の多い鬱蒼としたウツギ谷には、木漏れ日以外に太陽が余り

届かず、その緑いっぱいの木蔭の下にはさわやかな風の流れがあり、

更に岩にあたる水しぶきとせせらぎの水音で、静かな清涼感に溢れて

いるのです。

 

クーラーの涼しさと違った、自然の奏でる優しい風や、音や、緑豊かな

森の空気が、実際温度をはるかにしのいで涼しさを体感できるのは

不思議な事です・・・

自然の営みを見ていると我を忘れてしまいます・・・

そして、静かに自然と対話するという・・・ それが何とも贅沢な一時

なのだと感じます。

 

暑い夏です・・・ 私の夏の森には沢山のドラマがあり、感動があり、

いつも安らぎと癒しを与えてくれます。

 

 

このクソ暑い時に、物好きなやっちゃな・・・ (笑)と、哀れみに近い

目つきで私を眺めていた朝の若い二人連れにも、是非この森の至福感を

味わってもらいたいものだと思っていますが・・・  さて反応やいかに・・・?

 

コマーシャルでやってるみたいに・・・

「森の中にもローソンありまんのか・・・?」

森のなかにローソンは  ありまへ~ん・・・!

 08-8・11 (完)

 

 


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ススキ葉でバッタづくり・・・! 

2020-08-26 | *編集・夏/8月

ススキ葉でバッタづくり・・・!

 今日も朝から暑い一日です。

相変わらずのセミの大合唱の中を自然4号路から勝尾寺へ、ここの

裏山から最勝ケ峰(535.5m)、東海自然歩道を経て箕面ビジター

センターへ戻ってきました。

 

森の中の駐車場はいつもより車が少ない感じです。

久しぶりに森の博物館に入ると小学生が数人、夏休みの課題研究

なのか?  

蝶やトンボなどの標本をしきりに眺めてメモを取っていました。

 

前には野草園が広がり、いつも珍しい花々を咲かせて見せてくれて

います。

見上げるといろんな鳥たちが飛び交っています。

そんな中の木のベンチで一休みをしていると・・・ 何! 

大きなバッタがいるではありませんか・・・

木の葉にも、草花の葉にもとまっています。

 

近づいてよくよく見ると・・・何と!  本物ではありません!

 

草葉で作られているようです・・・

それにしてもよく出来ているな・・・  と感心して見ていると、後方で

ニコニコしながらいつも何かと教えていただく職員の方が・・・

  ”よく出来ているでしょう・・・” と声を掛けてくれる。

本当に本物ソックリだ! 

感心してみていると・・・ 

” どうです! 作ってみませんか? お教えしますよ!” と言い

ながら沢山のススキを入れたバケツから数本のススキを持ってきて

くれました。

難しそうだな!  

それに人一倍不器用な私にできるかな?

 ” 大丈夫ですよ・・・子供でも出来ますから・・・”  

(それが問題だが・・!)

図示したコピー紙まで持ってきてくれたので思いきって教えていただく

事にする。

 

 

まずはススキ葉を取るのだが、両側にバランスよく葉の付いたものを

5-6枚茎からはがす・・・道具はハサミと虫ピン1ケのみだ。

最近、物覚えが急に悪くなったせいか? 何度、同じ事を言われても

すぐに忘れてしまう・・・

まるで幼稚園児に教えるように根気よく ああして、こうして・・・と

教えて下さるが、先生には気の毒になるぐらい私にはややこしくてよく

分からない。

 

しかし、不思議なものでゆっくりながらついていくとその内に恰好が

ついてくるものだ・・・ 葉と茎芯をうまく編みこんでいく・・・ 

バッタの腹の部分が最も難しい。

でも、30分以上かかった奮闘でやっと一匹が完成! 

バンザイ!   私でも出来た!

 

早速それを別のススキの葉の上に取り付けてみる・・・

 先生のバッタはさすがに上手い!

私の物は作り手に似て? 少しひなびた老バッタだがそれでもよく

出来たではないか・・・と自画自賛する。 (笑)

 

それからそこで更に3匹作って新しいススキに取り付けると、たまたま

傍に見にきた小学生が  ワ! むっ茶うまいやん! と誉めて

くれた? ので気をよくする。

 

もうすぐ夏の終わり・・・

里山の道端ではもう秋の虫がさかんに鳴き始めていました。

 

 次の日に私は早速、前日教えてもらった通りにススキ葉を用意して

葉っぱをはがして作り始めたのですが、もう全くやり方を忘れて

しまっていました・・・(笑)

 

 「 葉のバッタ 一足先に 秋を連れ 」    (花詩)

 07-8・28 (完)


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森の中での恐怖と怒り! 

2020-08-26 | *編集・夏/8月
森の中での恐怖と怒り・・・! 

 勝尾寺南山(407m)から谷山谷を抜ける山道を 才が原へ向かって

歩いていた時です。

道幅40cmぐらいの 細い山道の前から ノソノソとなにやら動物が

歩いてくるではありませんか・・・  大きい! なに!?

 

最初は子牛かと思いましたよ・・・しかしすぐ分かりました・・・

あのTVで見たことのある 横綱の回しをつけたような闘犬・・

大きな土佐犬? のようでした。 迷い犬か?  

どんどん近づいてくる・・・

 

細い道で避けようが無いし、振り返って逃げようとしたいが、追いかけ

られるようで恐いし・・・ もうダメだ!

それでなくても気の弱い私ですから 一瞬、どうしようかと頭が真っ白に

なりましたよ。

 

すると、後ろで犬を呼ぶ人間の声・・・ 人がいたんだ! よかった!

 

このときの安堵のため息はまさに実感でした。

手前の窪地で犬を押さえて待機してくれていましたから、恐る恐る犬と

交差しましたが、おじさんの手には、あの綱引きに使うような太い綱

リード)がありました・・・

離さないで・・・ 離すなよ・・・ 離すな!  

時間と共に安堵感が 怒りに変わってくる自分がいました。

 

 

次は、東海自然歩道から清水谷へ降り、四反田谷を登っている時でした。 

考え事をしていて、足元を見ていて・・・

 

ふっと頭を上げると、前方になんと二頭のドーベルマンが立って 

こちらを睨んでいるではありませんか・・・

 

このときばかりは自分の体が硬直して凍りつき、一瞬立ちすくんでしまい

ましたよ! あの映画で見る 悪役の傍で敏捷で獰猛な、歯をむき

出して今にも襲ってくる恐い犬のイメージです。

 

この時までに何を考えていたのか、未だに思い出せませんが・・・

これこそ究極の ”パラダイムの転換 ” ですね。

この ビックリ恐怖は体験したものにしか分かりません・・・

 

これも、後ろの方から人の声がしたかと思うと、二頭の犬は驥尾を返して 

飼い主の所へ駆けていきました。

私は引き返すわけにもいかず 心臓ドキドキのまま前に向かって歩き

ました。

 

右側は急斜面の谷へ、左面は山側ですから交差がやっとです・・・

行くべきか、行かざるべきか・・・ 

(後で考えたら どうって事ないんですが・・・)  

すると、前方でおじさんが二頭に声をかけて山肌を駆け上り、

上のほうで私が通るのを待っていてくれた。

私は頭を下げて すいません! と言って通りましたが・・・

 

しばらく歩いて・・・何で私が頭を下げて通らねばならないの!? 

と、あの時の一瞬の恐怖感も忘れ、一人怒っていました。

 

 

最近、もう一回ありました。

expo90みのお記念の森から 鉢伏山へ向かっている時でした。

ここも笹薮に覆われて幅30cm位の細い道を 掻き分けて歩いている

時、前の方で大きなワンワンワン・・・と言う鳴き声が聞えたかと思った

ら、私の脇を猛スピードで真っ黒い犬が駆け抜けていきました。

 

この時も突然だったので腰を抜かしましたよ。 何だあれは? 

回りに人は見かけないし・・・捨て犬か? 迷い犬か?  

遠くで キャー、キャー と 言う複数の女性ハイカイー達の叫び声・・・

あの犬だ・・!

 

私は気になり、後ろを振り返りながら、鉢伏山から 更に明ケ田尾山

(619m)を目指していました・・・

何か後ろに気配を感じて振り返ると、あの黒い犬がこっちを見て首を

傾げている・・・

首輪が無い・・・やっぱり捨てられて、山や森の中で飼い主を探し回って

いるのか・・・

そう思うと恐さも忘れ 可哀想にもなったが・・・

すぐ私を追い抜いて前方へ行ってしまった。 

 

それから大分経ってからだ。

梅ケ谷に降りていった時、下のほうから5人ぐらいの人がそれぞれ犬を

連れて登ってきた。

なんとあの犬もいるではないか・・・ ついに温和な私? も 頭に来た!

  

” この犬は貴方の犬ですか・・・? 

綱をはづさないで下さいよ・・・急に飛び出してきてビックリしましたよ・・・ 

大変迷惑です。

下のほうで何人かの女性の叫び声も聞えましたよ・・・

犬を放すのは絶対に止めてください・・・ ”

 

言いたい事の10%も言えなかったけど注意しましたよ。

 

しかし、飼い主は 「首輪が外れてね・・・それに遊ばせてやろうと思った

だけで・・・、そんな遠くまで行ってたのか・・・どうりで遅いと思ったわ 

すんませんな!」

他の人もニヤニヤ・・・

その内、ニ人の女性が私に応えてダックスフンドとチワワの綱をつない

が、後の男3人の柴犬とラブラドールと あの犬種が分からない

真っ黒の犬の飼い主は相変わらず犬をなでながら・・・

そんな事・・・どうってことないわ・・・と、言う顔でいた。

 

小さな犬ならまだ可愛いものですが、大きい犬は・・・ビックリします!

誰もいないから遊ばせてやろう・・・なんて・・・迷惑です!

山や森の中だからこそ、誰がいて、何があるか分からないではありま

せんか。

 

森の中では絶対に犬のリード綱をはずさないでもらいたい・・・

 

飼い主の方も、人に迷惑をかけようとは思わないでしょうが、一歩外へ

出たら、綱をつけておくのが 犬を愛する人たちの公衆マナーだと

思うのですが、いかがでしょうか・・・?。

 

それでなくても 心臓の弱い私?  と、犬を見ると喧嘩したくなる

箕面のサルを代弁して、よろしくお願いします・・・ 

 07-8・24 (完)


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たまたま箕面の水利について考える! 

2020-08-26 | *編集・夏/8月

たまたま箕面の水利について考える!

 今日は箕面・白島(はくのしま)の老人施設「白島荘」を北へ、谷山へ

向かう里道に入りました。

 

東(右)に薩摩池が見えてきました。

池には水鳥がいます・・・ アオサギが優雅な姿で舞っています。

水鳥はカイツブリでしょうか? 

さかんに潜水してしばらくするととんでもない所から浮かび上がり小魚

水生昆虫かを口にくわえています。 小さい鳥で可愛いですね。

 

少し上ると今度は新さつま池があり、若者3人が魚釣りをしていました。

 

その向かいには大きな五藤池があり、マガモが二羽仲良く泳いでいます。

水鳥もいます。

先のほうでピシャリ! と魚が跳ね上がりました。

この池ではよく渡り鳥もみられます。

 

やがて地道の東側(右手)に 白姫大明神 の表示が見えてきます。

入ると水場があって大きな石碑があり、かなり長文の文字が彫られて

あります。

何でも昔、大干ばつがあり水飢饉の時、ある修行僧が祈りを捧げ

やがて恵みの雨を降らせたという経緯が書いてあるようです。

 

そのお社(やしろ)はここに無く、ここから100mぐらいの山道を登った

ところにあるので私もゆっくりと上っていきました。

この道からいつも東の谷山尾根にでて巡礼道を上るのですが、西(左)

の道を行くと昔の採石跡や廃坑跡を通って谷山谷にでて、才が原池

などへいけます。

 

私が東の山道を上がって行くと・・・上から一人のおじさんが大きな

風呂敷包みを背負いながら下りてこられました。

こんにちわ!  重そうですがそれは何ですか?

私の問いにおじさんは一休みして汗を拭いつつ・・・

これは○○○だよ! 下のほうには○○○の花も入っている・・・

私は2回聞き直したが名前は結局分からない・・・

 

これをこうやって水につけておくと長持ちするんやで・・・

お供えするんですか?  そうじゃ! 

風呂敷からはみだしている枝や葉をよく見ると ヒサカキのように見え

たが・・・

どうやらこの辺のどこかの山の持ち主のようだが、これも山の恵みに

違いない。

 

 

まもなく通称 水(みず)神社に到着!

暑くて汗ビッショリ!

狭い境内で一休みしながら水で喉を潤す・・・水の有難さが身にしみる。

 

それにしても昔の水飢饉の時代は大変だったに違いない・・・どれだけ

多くの人々が水を求め、雨乞いをして祈り続けたことか・・・

いくら思い描いても豊かな物質文明の中で育ってきた私などその

万分の一も分からない事です。

この神名は 「天理改現水神白姫大明神」・・・と言うそうで、すごい霊験

あらたかな威力を感じました。

 

 

改めて山里を見渡すと大きなため池が箕面には多くありますね・・・

地図に名前がある池だけでも20余ありました。

主に農業用水の確保の為につくられたのでしょうが・・・

 

先般、専門家の方に箕面の山の地層を才が原林道で見せてもらい

ながら教えていただいた事があるのです。

その岩肌から地層を見ると一面に北側に傾斜した岩盤になっていま

した・・・

つまり、雨が降り山が保水しても水の流れは北側に流れ落ちていくの

です・・・

それは南面の箕面の里山とは反対方面なのですね。

 

降った雨の水は北の止呂々美を流れる余野川へ、また東を流れる

勝尾寺川へ、西南の箕面川へとなり、南側の箕面の里山には水の

流れが少ない為に昔の人は水利組合を作って村ごとに独自で水源確保

に奔走したようです。

 

今も森の中、山の中にある才が原池や奥の池、ウツギ池、山池など

名残があります・・・

そして里山には沢山の村ごとのため池が作られ今もなお水田、田畑に

活用されているんですね。

 

迷路のように張り巡らされた小さな水路にも、その水源、治水、

灌漑設備にも必死に水を求めた昔の先人達の知恵と尽力を思い、

諸々に敬意を払い、深く感じ入りました。

 

たまたま水神社を前後して歩き、稲の育つ水田を見つつ、暑き日に

喉を潤す水の有難さとあいまって日頃、何気ない当たり前のようにある

水の大切さを味わう一日でもありました。

 

水神社を後にして私は谷山尾根道から巡礼道にで、

勝尾寺南山(407m)を経て谷山へ戻り、才が原林道、化石谷から

滝道へと戻ってきましたが・・・

今日も箕面の森を楽しく散策できて幸せでした。

 「 田畑みつ 先人達の 知恵を見る 」    花詩 

07-8・12 (完)


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森の谷間に落ちる!

2020-08-26 | *編集・夏/8月

森の谷間に落ちる!

 今日は夏の暑い日差しを避けながら・・・ 

私は憩の丘から、初めての道なき道に入っていきました。

雑木林の藪の中を掻き分け、冒険心にワクワクしながらも、根が恐がり

なので、半分ビクビクしたりして入っていきました。

森の木蔭は涼しく気持ちいいこと・・・

 

やがて急斜面に出ました・・・

それが急に崖になり、いつしか身体を止めようも無く・・・

すぐに自分の体を自分でコントロールできなくなり・・・ 

ズル ズル ズル ズル ズルと滑り落ちていき、そのうち転げ落ちる

ようにして、下まで一気に落ちてしまいました。

 

 

あっという間で考える暇もなく、ただ本能的にどうやって身を守るか・・・ 

それだけで無我夢中で、必死に次々と木をつかみながらでした・・・

落ちた所が谷川の流れのある谷間でした・・・ ここはどこ? 

しかし、これも考える間もなくすぐに・・・

藪蚊(ヤブカ)の大群 です・・・

こんな大群に襲われるのは始めてです・・・

ほうほうのていで逃げ出し、谷川の中をバシャ、バシャと必死で走り

ました。

 

やっと逃れられたと思ったら、先に大きなダムが見え、行き止まりです。

両側は山の急斜面でとても上れないし、引き返す事もできず・・・

やっと事体の深刻さに気づきました。

こんな所で動けなくなったら、救助の誰も探す事が出来そうにありま

せん・・・

山の中でケイタイはつながらず、外部と連絡も取れそうになく、

そうなると私はどうなる・・・?   

一瞬、恐怖が沸き起こりました・・・

 

しかし、私は気が弱いくせにどん底となると開き直って、冷静になる方? 

なので (勝手にそう思っているのですが・・)、いろいろ考えました。

まずその前に滑り落ちた時の泥だらけの身体を洗おう・・・ と、冷たい 

谷川の水 で頭から足まできれいにしました・・・ 気持ちいい! 

 

落ち着きを取り戻しながら・・・

前は10mぐらいの見上げるコンクリートダム、左右は急斜面の山肌、

後ろは蚊の大群・・・ 前にも後にも行けず・・・

しかし、幸いにもあの転がりに少しのかすりキズですんだ・・・

ラッキー! 

それからリュックの中からポットを取り出し、冷たいコーヒーを飲み

ながら深呼吸をしていました・・・ 

すると! 

よく見るとダムの左側に少し足がかりの岩や窪みがある・・・

あそこからなら上れるかもしれない?  よし、挑戦してみよう!  

 

それから悪戦苦闘しながらも、やっとダムの上に上がり、目の前の

箕面の街を眺めた時は涙が出ましたよ。

もう・・・ ほっ! として、しばし起き上がれませんでした。 (笑)

やがて方向を定め、雑木林の中を20分程歩き回り、いつもの見覚え

ある山道に出たときにはもう足は ガク ガクでした。 (笑)

 

今 振り返ってみれば、どうって事も無い所だったのかも知れま

せんが・・・

もう年甲斐も無く、道なき道を無茶して歩く事を止めにしよう・・・ と、

心に誓いましたよ・・・

 

青春をやめたわけではありませんが・・・ (笑)

今はあのサムエル・ウルマンの詩にあるように・・・ 

「青春とは心の若さである・・・」 の、心の若さに磨きをかけたいと

思います。

 いい体験でした・・・

 03-8・11 (完)  


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山道での挨拶について考える! 

2020-08-26 | *編集・夏/8月

山道での挨拶について考える!

 6年前、初めて箕面の森の山道に入っていった時でした。

前から来られたハイカーの方が元気よく 「こんにちわ!・・・」 と、私に

言って通って行かれました。

私もつられて小さな声で 「こんちわ!・・・」 と 応えましたが何分、

道で見ず知らずの方と挨拶をする習慣が無かったので恥かしく、

しばらくは戸惑いました。 

 

都会に長くいると、この年になっても全く知らない方と、何も無く挨拶を

交わす機会は余りありません。

それが山道で人と出会うたびに挨拶をしていると、いつの間にか習慣

になり、いつしか私も元気に挨拶をして通るようになりました・・・

気持ちいいですね。

 

でも不思議ですね?

先日もこもれびの森から風呂ケ谷を下りてくる時に3人の方と別々の

道で出会いお互いに こんにちわ! と挨拶を交わしました。

 

そこから箕面川に出て山側道を姫岩の方へ向かって歩いていると

若者や夫婦連れなど6人の方に出会い挨拶しましたが、返事が返って

こなかったのは3人でした。

一人は無視されたのか無言!

一人はケゲンな顔をして・・・ この人は誰!?  という感じでした。

後の一人には睨(にら)まれた感じでした。

 

やがてつるしま橋を渡って滝道に出るとすぐに10人以上の方と出会い

ましたが誰一人として挨拶などしません。

この変りようは何?

この不思議さは何?

 

一つは道幅じゃないか? と気づきました。

山道では狭い道ほど一方が立ち止まって道を譲らねば交差できません

から、 すみません!  有難うございます!  お気をつけて! 等の

会話があります。

それに山の中ではほとんど前後2人だけの交差で親近感もあり

(或いは警戒感もあり)ます。

厳しい山岳地帯では情報交換もあるでしょう。

 

実際60cm前後位の山道では体もぶつかる道幅なので、声掛け合いが

自然な行為になるのでしょうね。

しかし、あの途中の山側道は道幅が倍の120cmぐらいあり、交差する

しても、ぶつからない道幅なので、半分の方が挨拶を必要として

いないのでしょうね・・・

まして、4M以上の道幅のある滝道では、もう全く都会の道路と同じで

知らない人と挨拶する人などいないと言う事なのですね。

 

人と人との距離感、接触感が、見知らぬ人とでも挨拶するかしないかと

いうものではないのでしょうか。

確かに山道の狭い所の距離、接触度はきわめて高くなり、120CM位なら

半々、4m以上ならゼロ・・・

でも、お祭りの時などいくら広い所で、人が溢れて押し合いへし合いして

いても、挨拶など一々していませんから一対一と言うような人数などの

条件もいるようですね?

(実際、山道を団体さんと交差する時は一々皆さんが挨拶はされません)

不思議なものですね!

 

 

ところで山道での私の挨拶に対していろいろな反応がありましたので

思い出すままご紹介してみましよう。

 

こんにちわ~

・  全く無言、無視の方。

・  イヤフォンを耳につけて我関せず・・・で知らん顔の方。

・  にらみ返す人  

(先日、清水谷林道で前から大きな犬を連れた方にはきつくにらまれ、

犬にまで歯を剥き出しにされました・・・)

 

・  明るく、元気に私の声以上に返事を返してくださる方  

(ほとんどのハイカーの方です)

・  立ち止まり今ご自分が歩いてきた道の情報を教えてくださる方。 

(台風の後で崖が崩れて通行不能と教えてもらった時もあります)

・  道に迷い訪ねられ方  

(私の特製地図をお渡ししながらご案内しています)

・  ご自分の専門分野に着いて話される方  

(植物、昆虫、バードウオッチングなど)

 

・  森の迷惑について怒るように話される方   

(先日も尾根の巡礼道でお爺さんがマウンテンバイクに木の根が痛め

らる・・・と。  森の迷惑に怒られる方の話は多いですね)

・  突然ハーモニカを吹いてくださった方。

・  アメを下さった3人連れの大阪のおばちゃん!    

(* にいちゃん!  どこまでいくの? 

   もう疲れたから一緒に連れて行ってえな・・・)

丁寧にお断りしましたが・・・(笑) 

でも還暦過ぎのじいさんに向って にいちゃん! はないでしょう・・・? 

それともそんなに若く兄ちゃんに見えたのかな (笑)

 

・  丁度いいわ! 写真とってくれます・・・ とかね

・  バンドエイドもってはりません? とか   

(足に豆が出来たとの事・・・ 一枚差し上げましたけど)

・   この辺にトイレありませんか?   

(若い男性でしたから横の茂みを指差してあげましたが・・・)

 

 

こんにちわ!・・・ と言う一瞬の挨拶と出会いですが、その反応は

さまざまで面白いものですね。

 

一年に一回ぐらいですが、狭い山道で美しい女性とすれ違う事があり

ます。

なぜか心臓がパクパクしていますが挨拶以上に何か話そうと思う

まもなく行き違い、かすかな香水の匂いに振り返り・・・ 

もったいなかったな! と思うのです。   

山のお話でも・・・ なんて!  

もともとそんな勇気などありませんから、いつも空夢ばかりです

が・・・ (笑) 

 

こんな時だけ、まだ心は若いようです。

サムエル・ウルマンの ”青春とは心の若さである・・・” の詩を思い

出します・・・

 「 細道で 出会う楽しみ 抱きつつ 」  花詩  

  07-8 (完)


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渓谷で川トンボのちぎりをみる・・・

2020-08-26 | *編集・夏/8月

渓谷で川トンボのちぎりをみる・・・

 今日は真夏の太陽が照りつける暑い日です。

今年は猛暑だ! いや冷夏だ! 

また また・・・ いや・・・ やっぱり・・・ と、

気象予報士の予報もままならず、さらに台風だ! 地震だ! と

天変地異に翻弄される昨今ですね。

 

アル・ゴアさんの著書 「不都合な真実」が、いよいよ身近にも現実味を

帯びてくるような不気味さを感じて、重苦しい近頃です。

私達の孫やひ孫の時代にはどんな地球環境になっているのかな?  

心配です・・・。

 

そんな事を考えながら・・・

今日は滝道の木立の中をゆっくりと歩きながら散策を楽しんで

きました。

 

私のお気に入りの場所は、滝道から落合トンネルの少し先に見える

赤い 「つるしま橋」を 姫岩の方へ渡り、川原に下りてから少し北の

方へ川中を進むと絶景のビューポイントがあるのです。  

私の好きな箕面の渓谷です。

箕面川の流れが西に蛇行するコーナー部分で東に山が迫り、景観の

変化が素晴らしい所です。

最初にこの渓谷を見つけた時は感激でした!  

 

少し川幅が広くなり、岩間からの水しぶきが夏の涼しさを運んでくれ

ます。

岩場の中央には樹齢100年以上の立派なケヤキの大木があり、

大きく広げた幹の小枝からは何10万枚?の葉が繁り、木陰をつくって

真夏の太陽を防いでくれています。

 

私はトレッキングシューズを脱いで流れる川面に足を浸します・・・

冷たい! 気持ちいい! 

顔を洗い、水に浸したタオルで体の汗を拭います・・・最高の気分です!

それから調子に乗って足を川の流れに浸したまま本でも読んでいると・・・

とたんに ハックション!  くしゃみがでます。

すると、冷たくなった足を太陽の差し込む岩場に乗せて乾かしていると

すぐに温まるのです。

 

川の流れの溜まり場では時々何の魚か?  ピョン!と跳ねています。

よく見ると魚が結構いるんです。  カワムツでしょうか?

この渓流には他にアマゴ、オイカワ、カワヨシノボリ等の魚が住んで

います。

 

目を閉じると・・・ 

谷川の流れる絶え間ない水の音、強弱の入り混じった風の音、

鳥の声もしっかりと聞えます。

風に乗ってサワ サワ、ガサ ガサ・・・  いろんな葉々の音色!

箕面の森 自然交響楽団の演奏会に一人で招待されているような気分

なるのですから幸せです。

 

何気なく岩場の流れを見ていると、二尾の川トンボ (正式名はわかり

ません・・・) が飛んできて、岩の上や枯れ枝の上を行ったり来たりして

楽しそうに遊んでいます。

私の目の届く範囲で長い間飛び交っていました。

恋人なのかな?  夫婦なのかな? ・・・ 

微笑ましい限りでずっと眺めていました。

 

その時でした・・・

突然、一尾が私の目の前の岩の上から岩を滑りスルスルと降りて、

川の流れの中に入っていくではありませんか・・・ なにごと!

 

結構川の流れは速いので流されてしまうのでは・・・と、私は体を起こ

して上から水中を覗きました。

なんと! 水中にある枯れ木の枝にしっかりつかまっている・・・ 

何をしているのかな?

そうか・・・ 分かった!  そうなのか・・・

この二尾の川トンボの” 愛の結晶 ”を水中の枝に生みつけようとして

いるのだ・・・

 

ふと見上げるとその岩場の近くでもう一尾の方がいったりきたりして

いる・・・

心配して水中の様子を伺っている感じがする・・・ 

なんと!  すごいな!

私が身を起こしてそこから離れると岩場に来る・・・

私が水中を覗き込むと離れて少し先から見ている様子・・・ 

いじらしくなってしまう。

 

何度かそうしている時・・・

私は急に目が・・・いっぱいの涙で溢れてきてしまいました。

岩の上の川トンボ君!

愛し合っているんだね・・・ 気がかりなんだね・・・ 分かるよ!

 

トンボは交尾をして産卵が終わると、双方共にすぐに死んでしまうと

聞いたが?

そうだとするとまさに死力を尽くした究極の愛情なんだね・・・。

 

あのような純粋だった愛情が懐かしい・・・

それにしてもあのような気持ちは、今や何処へ行ってしまったのだ

ろうか・・・? (笑)

 

この川トンボの夫婦からも・・・

いや!  これ以外にも・・・  

いつも森を歩くたびに何がしか自然界からの優しさをこれでもか、

これでもか・・・と 教えられるたびに、私はただただ頭を抱えてしまい

ますよ。

反省猿! です。

 

あれから大分時間が経ったのにまだ水中の一尾はそのままです。

岩の上にいる一尾もそこを離れないで見守っているようです。

 

” ありがとう! いい光景を見せていただいたよ・・・ 頑張ってね! ”

私は二尾に声をかけ、そっと腰をあげました。

 

 

例え地球環境がままならずとも、人間を含めた地球上の生き物

べての・・・

「 愛情だけは永遠に不滅なんだな・・・ 」 と 実感したのでした。

 

少しセンチメンタルになってしまいましたが、今日の箕面の森での

一日も、私にとって心に残るいい日となりました。

ありがとう!・・・ です。

 

「 水なかで 愛をはぐくむ 川トンボ 」    花詩

 

 07-8・6 (完)


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医王岩への道すがら・・・! 

2020-08-26 | *編集・夏/8月

医王岩への道すがら・・・!

 今日は箕面・白島(はくのしま)の西交差点から東方へ入る細い道を

上り、最初に医王岩(いおういわ)を目指します。

ゆっくり歩いても20分ぐらいの所です。

 

すぐに池の土手前に鐘楼が目に入りました。

聞く所によるとここは大宮寺跡で今から1115年前もの昔の寛平4年

(892年)に聖宝により創建されたものの、その後 織田信長の軍勢に

焼き払われて今は薬師堂(薬師寺)だけが残っているとの事です。

 

一方、大宮神社の宮寺として祭祀を管掌してきた大宮寺は廃絶し、今は

遺跡としてこの鐘楼と石段だけが残っているとの事。

早速、石段を上り鐘の前に立ってみました。

鐘をついてみたいが近くに民家もあるので迷惑だろうと止めにしました。

 

すぐの所に「医王山・薬師寺」があります。

小さなお寺だが、今まで汚い廃寺の様相(ごめんなさい!)で、気にも

しなかったのに・・・

今日はなぜか心惹かれるものがあるのでした・・・

綺麗になっている・・・

それに新しい活気がある・・・なぜ? 

 

少しの石段を上り、境内に入りお参りする・・・

自分でも不思議に素直に頭を下げる・・・

見ると今までもあったのかな?  

東方に観音様が立っているのが見えました。

最近、私は生まれて初めて仏教に興味が出てきて本を読んだり、

こうしてお寺にお参りする事も自然と出来るようになってきているの

ですが・・・。

 

お寺の周りの道側もきれいになり・・・ 

よく見ると車も停められるように整備されています。

この先には老人介護施設があるだけで人も車も少ないが、車一台

ギリギリの細い道だけにUターンも出来ずにいたので少しは便利に

なりそうです?  

 

そのすぐ裏山は大宮寺跡の鎮守の森のようですね・・・

シイ、ヤマモモ、クロガネモチ、ケヤキなどの大木が繁っています。

森の入り口には 「大宮寺跡の森を守る会 本日活動中!」 の表示

ありました。   

遠望に何人かの人たちがいました・・・

どんな活動をされているのかな?   すこし興味があります・・・

 

その前の普請池では二人の大人が釣り糸を垂れています・・・

隣の大宮寺池には子供たちが糸を垂れています。

この近辺には4~5ケ所の農業用池がありますが、いつも釣り人が 

「釣り禁止」 の看板を尻目に釣りを楽しんでおられる。

 

ここから細い草道を北へ進んでいくと前方に夏休み中の小学生かな? 

お父さんと昆虫採集をしている二人連れが見えてきました。

私が近づいた時、子供が急に大きな声!  

私は・・・どうしたの? と思わずたずねる・・・

 

お父さんの肩越しによく見ると沢山のカナブンが木の幹にかたまって

います。

急に何匹かが飛び、私の服に止まった・・・

子供は恐々として見ている。

カナブンは大丈夫だよ!  恐くないよ!・・・ 

私は手にとって見せてあげる・・・

 

すると今度はお父さんがなにやら恐々としている。

なに? 

よく見ると同じ所に大きなスズメバチが沢山いるではないか・・・ 

これは危ない!

 

何といってもスズメバチは産卵期などに刺激すると人を襲う・・・

去年も箕面の森では何ケ所かで団体のハイカーが襲われ、新聞にも

載りましたね。

救急車のサイレンが森にこだましていた事を思い出しましたが・・・

またそんな季節になったのか・・・と。

それに私は今日、黒いシャツを着ていたのですぐにそこを離れました・・・

なんでも音などの刺激以外に黒く動くものに反応した、と聞いた事が

あるからですが・・・?

 

やがて医王岩にでました。

そっくり返って見上げる大きな岩です 

(幅は5m、高さは25mあるとか・・)。

てっぺんに乗っかっているような 顔型の岩(薬師如来像の立像に似て

いるので薬師出現の霊石と呼ばれているとか・・・) は、今にも落ちて

きそうですが、後ろに回って上ってみると、この岩は裏山から続いて

いて岩体の先端と分かるのでそうそう崩れ落ちる事はなさそうですよ。

地元では薬師岩と呼ばれる農耕神とかで、古代より信仰の対象と

されてきたようです。

 

しばしここで浸りながら森を眺めていた時です。

後ろの山からガサガサと音がしたかと思うと、一人の若いお坊さんが

下りてこられました。

剃りあげた丸坊主の頭に、手には数珠を持って木の杖と小さなリュック

背負っていました。

こんにちわ! と挨拶を交わしました・・・

聞くと、箕面大滝から山超えをしてきたとの事で汗ビッショリの姿です。

 

話していると なんと! 

先程、私が初めて自然にお参りした「薬師寺」の方とか・・・。

あの観音様の下は動物の納骨堂にしてあるとの事・・・

最近のペットブームもあり、家族同然の家庭動物も同じように供養を・・・

と、毎朝、私が祈祷をささげています・・・ との事です。

お寺の周辺の環境整備も若い方が中心になり活動してくれた旨の

お話。

 

どうやらお寺の門の横の説明書きに、二人の同姓の名前が書いて

あったので住職とその弟子の息子さんの様子・・・ 

後継ぎなんだな!

どこかでの修行を終えてこられたのかな? 

さわやかでとても気持ちのいい青年僧です。

 

森の話をした後、是非 お寺にお立ち寄りください・・・と お誘いを頂き

ました。

次の機会に立ち寄らせていただこう・・・ と思います。

出逢いとは不思議なものですね。

 

私はそれから医王山の森に入り 二十二曲り をクネクネと上り、よく

リスを見かける松林を抜けて才が原池から谷山谷へと向かいました。

 

 

今日の私は白島から医王岩へのあの 短い道すがらの小さな出来事が 

印象に残る一日でした。

 「 意図せずに 一期一会の 不思議さを 」   花詩  

 07-8・4 (完)


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荷物ここへ置いて行き~な! 

2020-08-26 | *編集・夏/8月

荷物ここへ置いていき~な!

 何もしなくとも汗が吹き出てくるような暑い夏の日です。

白人の背の高い外国のヒッチハイカーでしょうか?

今はバックパッカーというのかな? 

背中にいっぱいの荷物を背負い滝道を歩いてきました。

 

初めての日本かな? 

箕面は初めてなのかな? 

滝まで往復 約 5.6km・・・ あの荷物を担いで大丈夫かな?  

重そうな荷物の間から汗が噴出している。

みんな歩いている人は好奇心でじろじろ見ているが、彼は黙々と私の

前を歩いていった。  

後ろから見るとまさにこれが全財産を背負って歩いている姿だ。 

鍋釜から寝袋にテント、服も食料も入っているんだろう・・・

 

その時だった・・・

名物「もみじの天ぷら」を揚げていたおじさんがそれを見て追いかけて

いる。

「ちょっとそこの兄ちゃん! 

滝へいくんやろ、ウチへ荷物置いていき~な。 

帰りに寄ったらエエがな! なあそうし・・・」

 

外人さんはその大阪弁の早口に怒られているのかな?  と言った感じ

戸惑っている。

そのうち肩をすくめて ”わかりませ~ん” と言うゼスチャー。

 

するとおじさんが 親切に置かせてあげようと、その荷物に手をかけて

ひっぱろうとしたら、わけのわからない外人さんはビックリ、荷物を

捕られまいと必死になる・・・

おじさんはやっぱり大阪弁の早口で喋るが、まさに喧嘩を売っている

ようなものだ・・・ (笑)

 

そこへ親切の押し売りのような大阪のおばちゃんまでもが加わって

大騒ぎ・・・

何事かいな! と、人垣が出来てお互い身振り手振りで説明すれば

するほど話がややこしくなって、どっちもどっちで泡を飛ばして

喧喧諤諤(ケンケンガクガク)・・・ (笑) 

遠くでは・・・ ”おとうちゃん!  天ぷら揚げすぎやで~” と、店の

おばさんが怒鳴っているし・・・

人が人を呼んでますます人の輪が大きくなってきた。

 

そんなもう絶望的な雰囲気の中でみんな諦めかけていたときだった・・・

突然人垣の中から若い女性が 流暢な英語で外人さんに話し掛けた。 

しばらくして突然その外人さんは大笑いをはじめた・・・

それに連られて回りの人垣にも拍手と笑い声がこだました。

 

おじさんの事が理解できた外人さんは、大きな手を広げてそのおじさん

の体を抱きしめて ”サンキュウ! サンキュウ!” と叫んでいる。  

おじさん、めがねを外しそうにながらも・・・

”やっと分かってくれたんかいな! 

ほんまにもう~ 世話が焼けるで・・・”  と いいながらも嬉しそう! 

通訳をしてくれた女性が ”じゃあ お願いします・・・” と 言ってまた

外人さんに伝えている。 

 

やっとその重そうな荷物を降ろした外人さんはニコニコしながら

おじさんの後についていった。 

やがて身軽になった外人さんは、回りのみんなに大げさな

パフオーマンスをしながら、通訳してくれた女性と二人連れで滝道を

歩いていった。 

なんとも嬉しげな笑顔がとてもさわやかで気持ちが良かった。

周りにいた人たちも嬉しそう・・・ 笑顔の伝染だ!  よかった!

 

私はその近くの側道から桜谷のほうへ向かったので その後、あの

外人さんのことは分からない・・・

けど、あの若者は世界を旅しているようで きっと今日のこの箕面の滝

と、あのおじさんとのやり取りは忘れないだろうな・・・

と、ちょっと嬉しくなった。

箕面の思い出と人々の温かい心を よき思い出として忘れないでくだ

さい・・・

 

私はさわやかな気持ちで足取りも軽く、箕面の森の中に入っていき

ました。

 

それにしてもあのおっちゃんの心意気!  いいね!

それにあのきれいな通訳の女性とヒッピーさんは、その後どうなったの

しょうか?

 

気になって眠れません・・・ (笑)

 

 07-8・3 (完)


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西尾根を散策する・・・

2020-08-26 | *編集・夏/8月

西尾根道を散策する・・・

 今日は蒸し暑い日です。

涼しさを求めて近くの教学の森に入っていきました。

箕面市立青少年野外活動センターへ続く道の途中から左の山道に入り

ます。

ここから六箇山までが西尾根道です。

 

入ってしばらく上ると右斜面に大きな あかがしの木が見えてきます。

私はいつもここを通る度にそっくり返ってこの大木を見上げるのです。

腰を伸ばすのを兼ねていますが・・・

 

あかがし は どうだ・・・! と言わんばかりに立派な枝を広げています。  

常緑樹ですからいつもこの木の下は日陰ですが、夏場はお陰で涼しい

のです。

斜面にある大きな根元からは何本もの大きな根が地表に出て下に

向かっているのでまるで蛸(たこ)の大足のようです。  

想像すると襲われそうで恐いので、いつもは考えません。 

 

ふと見ると、今日はその大木の左右と前にこれまた大きなキノコが生えて

いるではありませんか!

その数10本ぐらいか?

近づいてみると原色に近い黄色のキノコ と 茶色の傘のキノコで

どちらも直径10-15cm位の大きなものです。

いかにも毒キノコ? の様相です。

 

箕面の森の中にはいろんなキノコが見つかりますが、こればかりはいくら

覚えて帰ってその度に図鑑で調べてもいまだによく分かりません。

樹木や植物、昆虫の名前がいつまでたっても右から左でよく覚えられ

ないのと同じです。 

 

今は全山がセミの大合唱隊コンサートの真っ最中です。

ミ~ン ミ~ン・・・ジ- ジ-・・・ツクツクボーシ、ツクツクボーシ・・・

何しろいろんなセミの演奏会でしかも指揮者不在ですから、耳障りと

言えば耳障りな雑音ですが、気にならないときは全く気にならない

不思議な夏の音色です。

 

都市近郊では今 クマゼミが大発生しているようですがあのうるさい音! 

何と! 80-90デシベルあるとか・・・電車の高架下の音だそうですね。

でも、箕面の森にはいろんなセミの鳴き声が聞え、そんなに気になりま

せん!

 

 

やがて葉が繁った自然のトンネルを通り尾根筋に出ると涼しい風が吹い

てきました。

毎年、お盆を過ぎると心なしか風が冷たく涼しくなり、季節の変化を肌で

感じます。

でも、まだ谷間で風が止まると蒸し風呂状態になりますから、残暑はしばし

厳しい限りですね。

 

コナラの木の下で一休みにしました。 

見上げるとドングリの実がなっています・・・

秋にこの木の下で一休みした時、上からドングリがいっぱい落ちてきて

頭がボコボコになったことがあります。 

 

汗を拭い、水で喉を潤していると横でごそごそ・・・ なに?  

見るときれいな水色の柄のトカゲが藪に入っていくところでした・・・

この時期、見事な柄模様のトカゲ君ををいろいろと見ることが出来ます。

本当は爬虫類はみんな苦手です!

 

真っ黒なアゲハ蝶が飛んできました・・・ 実に優雅な舞です。

昔、悪魔の誘いがやってきた・・・ なんて驚かされ、今でも残像があり

ます。 

 

横の松の木にセミが止まり、お尻を震わせてミ~ン ミ~ンと鳴き始め

ました。

この小さな可愛い生き物が大きな声で晩夏を謳歌している・・・

それにしても自然の生き物達の造形美、色彩美はなんと素晴らしいもの

なんだろう・・・と、どれも見とれてしまいました。

 

目の前の樹木・・・ ソヨゴ、ねじ木、アベマキ、コナラ、ヤマザクラ、

ヒサカキ、ヤブツバキ、松、山栗、モチツツジ・・・ 

これが私の知識の限界! 

まだ知らない樹木や植物がいっぱい目の前にあります。

その雑木林には沢山の昆虫や動物、生き物が住んでいるんですね。

 

箕面の森は京都の貴船、東京の高尾の森と並ぶ日本三大昆虫生息地

だそうですよ。

約3000種もいて、あの懐かしい漫画家 手塚 治虫さんもこの箕面の森

で子供のころはよく昆虫採集を楽しんでいたそうです。

その頃からあのトレードマークの帽子をかぶっていたのでしょうか?

 

森に浸りながら森の中をのぞいて見ていると、いつ迄も飽きる事がありま

せん。 でももうすぐ夏の終わりの様相です。

 

少し先のほうから風に乗って水の流れる音が聞えます・・・

石澄(いしずみ)の滝の流れです・・・

  のんびりと 浸れる森の ありがたさ     花詩

’13 8・30


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森の中のオバタリアン!

2020-08-26 | *編集・夏/8月

森の中のオバタリアン! 

 教学の森から六箇山を経て、箕面ゴルフ場沿いの山道を 三国峠 へ

向かって歩いているときでした。

前方から、急にけたたましい笑い声が聞えてきました。

一瞬、嫌な所へ来てしまったな・・・との実感!

しかし、ここはしばらく抜け道が無い所なので仕方なく前へ進んでいき

ました。

 

すると前方に、セキセイインコが二羽いるみたいに 赤、黄、青色の派手

な帽子にそろいの派手な服装で・・・ ここは、どこ?  

ミナミのキャバレー? と勘違いするような格好の女性が2人歩いていま

した・・・!  

失礼ながら山の中でなんとも場違いの感じです。

またそれが大声でしゃべり、一方はケタケタと大笑い・・・

何がそんなにおかしいの?・・・と 思う内に 結構遠くから内容が聞き

取れる。

 

 

 「今度の嫁がな・・・お母様・・・言うねんで! アホか! 笑わせるな・・・

  ゾ~とするわ!  今までな  オカン  オトンやのにな・・・

  どついたろかと思うねん! 

  カレーをな ライスカレー って 言いよんねん・・・

  それどんなんやねん・・・ 食えるのか?  ここは東京とちゃうねんで!

  

  それにな・・・玄関入ったら スリッパ並べて置いたんねんで・・・ 

  なんやこれ! 履け言うんかいな?  めんどくさ!  

  放ったろか思たわ!  ほんまに・・・」

 

 

お嫁さんの事だろうが、こんな調子ならさぞ大変! と 思いながら・・・

こんな調子で二人の会話が延々と途切れなく続く。 

思わず横顔が見えたので 凝視したら、耳には大きなダイヤ? の

イヤリングがだらしなくぶら下がっている・・・  ドハデな化粧に服装! 

何でこの森の中でその恰好?・・・ まさかお猿さんに見せる為でもある

まいに・・・? 

私も仕方なくゆっくりとその後ろで距離を取って歩く・・・

 

 しばらくしてウグイスが  ほ~け け け け きょ・・・! 

まだ練習中のようだが・・・ それを聞いて早速始まった・・・ 

 

 「あれ なんちゅうとりやねん・・・ おちょくっとるんちゃうか? 

  もういっぺん鳴いてみいな・・・ おい! とり!    おい! とり!  

  はよ!  鳴かんかいな・・・ やきとりにするで・・・!」

大声で怒鳴るのでウグイスはそれから二度と鳴かなかった。

 

 

私は思い切って二人を追い越した・・・お先に・・・と。

それがおかしかったのか、後ろで大声で笑っている・・・ 失礼な! 

 

やがて分岐点に着きました。

右側の山道を行くと 滝道へ下りる道です。

私の行く左側はゴルフ場を横手に見ながらやがて前鬼谷・後鬼谷から

三国峠へと段々と森が深くなる・・・

当然、あの二人は右へ行くのだと思い、左に入った道でリュックを下ろし

お茶を飲み一休みとしました。

 

すると間もなく またあのけたたましい声が左道のこっちへやってくる!  

なんと! なんでこっちへやって来るの・・・ ?  

この山道に、よりによって何で入ってくるんだろう・・・? 

私はいつものように森に浸りながら静かに散策を楽しみたいのに・・・ 

もう!

 

 

すると後方でプレイ中のゴルファーに大声で話し掛けている2人の会話

が否応なしに聞えてくるのです。

 

 「あんた! その腰もっと入れて回さなあかんわ・・・前ちゃうで・・・

  横へやで・・・前なら夜の専門やけどな・・・ハハハハ・・・」   

  私は思わずお茶を吹き出してしまった・・・

 

  「あんた!  さっきそこで拾ろたボールやるわ・・・

   これエエ ボールやで・・・ こっちのほうがよう飛ぶで・・・」 

ゴルファーもありがた迷惑でプレイできずに困っているが、二人の迫力

に押されっぱなしの様子・・・

 

更に二人は次に打つゴルファーに大声を張り上げた・・・

  「はよ・・・しいな・・・おそいで・・・兄ちゃん!  しっかり穴いれなあかん

   で!」 

いらぬお節介だが案の定、最後の人はOBになったようだ。

それを見たおばさん達はまた無茶苦茶言って笑っているが、私はその

毒気から離れたくもあり、早々に立ち去ったのでした。

 

 

私の感覚ではまさに 「異星人・・」 

大阪のおばちゃん(オバタリアン)の中でも 最上級クラスだな・・・?。

箕面の森ではいろんな人に出逢ったけどまさに 別格!

 

私は先を急ぎやっと大ケヤキの所まで来て一休み・・・ ほっとする!

静かに目を閉じて深呼吸をして悪気で乱れた心を静める・・・

 

 

やがて静かな森の遠くで完璧な 「ホーホケキョ・・」 と鳴く声が聞えて

きました。

あの ニ羽の派手なインコ(失礼!) は あの美しいウグイスの鳴き声

を聞いて今ごろ何と言っているのでしょうか・・・?

聞きたくもアリ、 聞きたくもナシ・・・ですね。

 森の中 派手なインコの こえ響く    (花詩)

’13 8.30

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