箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

楽画記! ‘13-8月

2013-08-30 | *みのおの森の小さな楽画記 !

 

 

<聖天の森から>

‘13-8-2  (232)

<セミ鳴きて森のプールに涼求め>

 

手前右の箕面観光ホテルプールが賑やかだ・・・

夏休みの子供達の歓声が森にこだまする・・・

中央遠望するは六甲山・・・ 

暑いけど、気持ちのいいお天気だ。

 

 

 

<箕面ビジターセンター 東屋前>

‘13-8-7  (233)

<緑陰に人影もなく汗だらり>

 

35℃越えの真夏日

平日なのか 人影もない・・・

風が吹くたびに木漏れ日が揺れ動く・・・ 穏やかな昼下がり。

 

 

 

<高山口の山道にて>

‘13-8-14  (234)

<真夏日に風情は初秋田舎道>

 

高山の村落に入ると、いつもの田舎の懐かしさを感じる。

初秋を感じさせる風景だが、日差しは強烈で暑い!

季節の花々が咲き乱れている。

 

 

 

<森の平尾愛宕大権現社 前>

‘13-8-23  (235)

<森影の小さな社 セミ時雨>

 

聖天の森から箕面山荘へ登る途中にある小さな社。

蒸し暑い森の中でひっそりとたたずむ。

 

 

 

<新稲の貸し農園>

‘13-8-28  (236)

<ケイトー咲く貸し農園に晩夏かな>

 

大きなユーカリやクスノキのあった小さな森がいつしか伐採され、

貸し農園ができた。

里の森がなくなるのは個人的にはものすごく残念だが、

これも時代の流れか?

小屋の横でケイトーの花が咲いている。

稲も順調に育っている。

その先には大阪のビル群を遠望する・・・ 晩夏か。

 

 


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谷山林道から才ケ原池へ

2013-08-30 | 箕面・夏のハイキングガイド

谷山林道から才ヶ原池へ

 

 

残暑厳しく、朝から31℃を超えています。

今日は箕面・白島(はくのしま)から谷山林道を上ります。

カンカン照りの暑さに思わずフラつき、木陰で休んだぐらいです。

 

 

  * 箕面・白島バス停前(11時発)--谷山林道<G7>--谷山谷

    <G-8>--才が原池<B-11>--三つ石--二十二曲がり

    <G-2>--戻って三つ石山を下る(初めての道)--しおんじ山--

    如意谷--白島 (3時 着)

 

 

  ( 写真をクリックすると拡大します)

 

 

白島バス停前の老人施設 (一部解体中)

   

  

谷山林道を上ります 

 

 

今日の新薩摩池  五藤池  薩摩池

      

 

 

白姫大明神を経て林道を上ります

      

 

    

産廃施設を抜けると林道の木陰が涼しい

      

 

 

ここで一休み <G-7>

      

 

 

小さな谷川の流れを横に更に上ります

      

  

      

 

      

  

 

谷山谷の分岐点<G-8>を西(左)へ

      

 

      

 

 

才ヶ原の森をぬけて才ヶ原池へ

      

 

 

池面にバイカモの花が咲いています

      

 

 

池畔の夏雲に見とれる

      

 

      

 

 

池の横道から上り”三つ石”へ

   

 

 

今日のキノコ撮り

      

 

      

 

      

 

    

 

二十二曲がり<G-2>に出た後で再び来た道を戻る

      

 

          

  (ここから右の初めての山道へ向かう)

 

 

道に迷い慌てる  急にシカが飛び出してきた  人の気配もない

          

  

 

やっと「如意谷中世石?遺構」とある表示の前に出た

   

(こんな所に遺跡? 遺構? とは)

 

 

ここから街が見えてホッとする  東の空が真っ黒い雨雲です

   

 

 

細い道を下ると如意谷の団地裏にでました  

道に迷った緊張感から解放されました

       

  

  

(箕面トンネル前から、今下りてきたしおんじの森を見る)

 

 

 

如意谷から大阪を見ると、真っ黒な雨雲で覆われていました。

後でそれが東大阪方面で1時間100mmという猛烈な豪雨で

浸水騒ぎだったと知りました。

 

箕面の山の中でなくて幸いでしたが・・・ 

不安定な気候が続くので要注意です。

暑いながらも楽しい森の散策でした。

 

 

 

 

 

 


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晩夏の森 (自然2号路から天上ヶ岳、三国岳へ)

2013-08-29 | 箕面・夏のハイキングガイド

晩夏の森  (自然2号路から天上ケ岳、三国岳へ)

 

昨日の雨があがり、朝方は涼しい秋の気配を感じました。

起床時、ひとつもセミの鳴き声が聞こえず、 うん!? と

首を傾げたものの、森に入るとミンミン、ジージー、ツクツクボウシ~

ひときわけたたましいヒグラシが鳴き、まさに森の大合唱です。

夏の終わりを肌で感じます。

 

 * 滝上の無料の市営大日駐車場(10時発)--自然2号路<B-6>--

   山伏の修験道<E-8>--天上ケ岳<E-7>--堂屋敷跡--

   市道箕面五月山線(五月山ドライブウエイ)<E-4>--ようらく台園地

   <E-5>--三国岳--箕面山--石子詰(滝道)--箕面大滝--

   大日駐車場 (2.30着)

 

 

  ( 写真をクリックすると拡大へ)

 

 

大日駐車場から勝尾寺方面へ出発

   

 

箕面川の流れ

      

 

自然2号路を上る

      

 

108段の石段を上る

        

 

気持ちのいい森の散策路が続く

            

 

尾根道へ、ここより西(左)の箕面自然歩道(修験道)へ向かう

      

 

近年この山道が整備され、木段も新しくなり歩きやすくなった

      

      

 

天上ケ岳に到着  大阪湾を遠望

      

 

天上ヶ岳で猿の群れに出会う

      

 

堂屋敷跡を経て市道を南下する

      

      

   

二つの霊園をみる   大阪湾を望む

      

 

ここより東側のようらく台園地へ

      

 

分岐点から東(左)へ  

         

 

三国岳(395.9m)  

(低山だがそれでも100階建ビルの屋上の高さにいるのだ)

      

 

箕面山(352.3m)へ

         

 

滝見場所から箕面大滝を遠望

      

 

石子詰(滝道)に下る  唐人戻岩を経て大滝へ

      

 

今日の箕面大滝

   

 

 

 

今日は森の風が冷たく、汗もそんなにかかずに快適な散策でした。

小さな秋の便りをみるように、これから少しずつ季節の移り目を

迎えるのだろう・・・

気持ちのいい初秋or晩夏の森を楽しみました。

 

       

 

 

 


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外院の里歩き!

2013-08-26 | 箕面・夏のハイキングガイド

外院の里歩き!

 

 

お天気が不安定な中、外院(げいん)の里の風情を楽しみました。

猛暑から一転秋の気配ですが、里の野草も衣替えの季節かな?

 

  写真をクリックすると拡大へ)

 

 

外院の里  稲穂が順調に育っている

          

 

山からはセミが、土手からはコオロギが鳴いている

畑の野菜も花を咲かせ、実らせている

      

 

山道沿いの野花

      

      

 

蝶も羽を休めている

      

 

少し涼しくなってきたけど、まだ里に人の気配は無い・・・

          

 

汗を拭きながらも晩夏の野花と遊ぶ!

      

 

      

                

 

 

今日はこの後、外院の里からウツギ谷林道へ向かいました。

秋にしては少し早いような気がしますが、昨日と10℃も差があると

涼しい森に足が向くようです。

  

 

 


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ウツギ谷から谷山尾根へ

2013-08-22 | 箕面・夏のハイキングガイド

ウツギ谷から谷山尾根へ

 

 

今日は曇天の外院の里からスタートです。 

ウツギ谷から勝尾寺南山へ向かう途中で突然の異常な風・・・

昨日の事もあるので予定変更で巡礼道、谷山尾根を下りました。

少しまだ早いようだが季節の移り変わりを実感します。

 

 

  * 外院バス停前(10.30発)--外院山里--ウツギ谷林道--

    七丁石<G-3>--巡礼道--谷山尾根--水神社(白姫大明神)

    <G-6>--白島--箕面駅前 (1時 着)

 

  ( 写真をクリックすると拡大へ)

 

 

外院の里

(後方から大柄な二人の外人さんがやってきた・・・

 流暢な日本語で挨拶をしてくれた。

 小さなペットボトルを脚ポケットに入れただけで大股で上がっていくと

 たちまち見えなくなった)

   

 

ウツギ谷林道へ入る 

    

 

谷川の渓流  眺めていると心癒される 

      

 

マウンテンバイクの若者が通る

      

 

誰かが丸太で森のベンチを作っていた

      

 

林道の景色はいつも見飽きない

   

 

分岐点<G-4>を左の豊能自然歩道へ

      

 

アナコンダ? ツタに絡まれ締め付けられて可哀想?

      

 

巨石が転がる森 

      

 

今日はなぜか木の根元に目が向く  いろんな形状で根を張っているものだ

 

       

      

      

 

雨のため七丁石から巡礼道、谷山尾根道を下る

      

  

ボランテイアで危険な山道に木の階段を作ってくださる方々に感謝する

      

 

雨に煙る山々 

         

      

           

 

水神社の裏山から白姫大明神へ下る

(雨は大降りにならず無事下山できてホッとする)

      

 

今日の五藤池、薩摩池、新薩摩池

      

 

帰路に見つけた花々

      

 

 

最近は突然の予期せぬ豪雨もあり異常な気象を感じので、

山歩きも人一倍の注意を要します。

ムリをせずに早め早めの対策が身を助けるようです。

山も森も自然は明日も待ってくれますから・・・

 

  

 


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真夏の新稲の里

2013-08-22 | 箕面・夏のハイキングガイド

 

 

山里散歩道  (真夏の新稲の里)

 

 

今日は真夏の日差しを浴びながら、いつもの新稲(にいな)の里を

散策します。

 

 

  ( 写真をクリックすると拡大へ)

 

 

新稲(にいな)の里を散歩する  里山を望む

      

 

稲に花が咲き始めた

   

 

畦道の野花

      

       

 

太陽をいっぱい浴びて花々が咲く

      

 

廃牛舎の周辺にも花がいっぱい咲く

       

         

 

 

新稲のスカイアリーナと周辺の花々

      

        

 

新稲・小川口の花々

      

      

 

  

 

新稲(にいな)の里は東の外院の里と並んで箕面の代表的な

山里の風景です。

都市近郊にあって市街化調整区域の狭い地域ながら

いつも安らぎと癒しを与えてくれます。

 

 


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箕面・六箇山(松尾山)へ

2013-08-19 | 箕面・夏のハイキングガイド

箕面・六箇山(松尾山)へ

 

 

箕面の桜、桜井、桜ヶ丘の街を抜けて新稲(にいな)の村落から

教学の森へ向かいます。

今日はそこから六箇山へ・・・

六箇山は正式には「法恩寺松尾山」といい、江戸時代から

6つの村の入会山でした。

 

 * 新稲(11時 発)--西尾根道--六箇山--展望台--憩いの丘--

   小川口--箕面駅前 (2時 着)

 

  ( 写真をクリックすると拡大へ)

 

 

うだるような灼熱の暑さ! まさに真夏の光景   セミの大合唱!

      

   

 

教学の森野外活動センター入口

      

 

センター棟へのなだらかな坂道を上る  もう汗びっしょりだ

   

 

途中から西尾根道へ入りゆっくりと上る

  

 

巨木が迎えてくれる

      

 

尾根道の気持ちのいい散策路

   

 

第一キャンプ場を通ると若者たちがお昼の準備をしていた

      

 

「海の見える丘」で一休み

      

 

リンボクの巨木が暑い日差しをさえぎりいい木陰をつくってくれる

       

  

六箇山の山麓

      

      

 (ここは「みのお里山ふれあいプラットホーム」の皆さんが植生調査を

しつつ、ボランテイアで周辺の森の整備をされているところ・・・

 すでに明るい森に変わりつつあり感謝です!)

 

六箇山頂(395.8m)にてお昼にしました  

(汗だくだが時折り涼しい風が吹いて心地いい)

      

      

  (* この六箇山の入会権をめぐっては江戸時代に訴訟事件が起きた。

  南山麓の「ないら野」に近世はじめ近くの農民がやってきて

  畑を作り始めそれがやがて村になった・・・と。

  それが今の新稲だが、先の6つの村<平尾、西小路、桜、牧落、瀬川、

  半町>と六箇山の恵みを巡っての争いが起こったのです。

  詳しくは郷土資料館に・・・

  そんな資料を読んだ事を思い出しながら一休み・・・)

 

 

一休みの後東側のルートへ  少しワイルドな急坂だがロープ伝いに下る 

      

(途中箕面ゴルフ倶楽部コースを見下ろす)

 

「あおぞら展望台」にでる  今日の大阪平野を一望

        

       

(伊丹空港にANA機が着陸したのが見える)

  

 

続いて下の「わくわく展望台」にも立ち寄る

      

 

今日のキノコ撮り

         

      

      

  

憩いの丘を経て小川口へ下り新稲の里に戻る

      

 

 

もう一つ郷土資料館で見た資料を思い出しました・・・

* この新稲村が作られた「ないら野」は、かつて1596年

  (415年前)に慶長伏見大地震で北摂一帯に大被害を及ぼした

  五月山断層という活断層の真上にあると言う。

  3.11を思い出すまでも無くまさに・・・ 

           「天災は忘れた頃にやってくる」 

 

 


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みのお記念の森

2013-08-19 | 箕面・夏のハイキングガイド

里山散策路  (Expo’90 みのお記念の森)

 

 

「Expo’90 みのおの森」に着くと一番乗りの様子で

車も人も誰もいない様子です。

セミだけがうるさいぐらいに賑やかに歓迎してくれました。

 

   ( 写真をクリックすると拡大へ)

 

 

朝露の草むらを踏みしめながら森へ   気持ちのいい夏の朝!

       

        

 

後方からカメラを担いだ人が走ってきた・・・ 

(今はどんな野鳥がいるのだろうか?)

      

  

今日の展望塔と遠望

         

      

  

周辺の小さな花々と蝶々? それとも蛾?

      

      

  

昼前にやっと一組の家族連れが芝生広場にやってきた

         

  

今日のキノコ撮り

(10日ほど前に来たときと違うキノコが!)

      

      

 

 

夏休みなのに子供の声が聞こえず、セミの鳴き声だけで

少し寂しいようですが、一人静かな森の散策を楽しみました。

 

 

 


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漱石と箕面の森!

2013-08-15 | 箕面の森のあれこれ話し!

漱石と箕面の森!

 

 

みつけた!  

ここだ・・・!

 

おおよその目星をつけて探し回り、やっと見つけたので思わず叫んで

しまいました。

回りにはイチイ、イロハモミジ、ヤマザクラ、アラカシ、スギなどの大木が

林立していて天を覆い、空の青さがかすかに見えるぐらいです。

少し先には箕面山・瀧安寺の本道(弁財天)と観音堂が見えますから、

その北側山手にあたります。

いつも歩いている山道もすぐ上にあり、何気なく通っていた所なので

少し驚きました。

 

 

先日、家人から 「読んでいた小説の中に箕面の事が記載されている所が

ありましたよ・・・」 と 聞かされて、私も読んで見ました。

夏目漱石 の 「彼岸過迄・ひがんすぎまで」(新潮文庫) ですが、

これは明治45年1月1日から4月29日まで、朝日新聞に連載されたもの

とのことです。

 

そこには・・・

「・・・・・僕は昨日、京都から大阪にきました。 今日は、朝日新聞にいる

友人を尋ねたら、その友人が箕面という紅葉の名所へ案内して呉れました。

時節が時節ですから、紅葉は無論見られませんでしたが、渓流があって、

山があって、山の行き当たりに滝があって大変好い所でした。 

友人は僕を休ませる為に社の倶楽部とかいう二階建ての建物へ案内しま

した。 其の所へ這って入って見ると、幅の広い長い土間が竪に家に

間口を貫いていました。 そうしてこれがことごとく敷瓦で敷きつめられて

いる模様が何だか支那の御寺へでも行ったような沈んだ心持を僕に与え

ました。  この家は何でも誰かが始めて別荘にこしらえたのを朝日新聞で

買い取って楽部用にしたのだと聞きましたが、よし別荘にせよ瓦を

畳んで出来ているこの広々とした土間は何の為でしょう。 

僕はあまり妙だから友人に尋ねてみました。 

ところが友人は知らんと云いました。 

もっともこれはどうでも構わない事です・・・・・」 と。

 

これは小説の一部ですが、その書評によると・・・ 

「・・・・・主人公に自分自身を重ね合わせた漱石の自己との血みどろの

闘いはこれから始まる・・・・・」 とあり、どうやら箕面訪問も漱石自身の

事のようですね。

 

 

そんな訳で、今日はその 「朝日倶楽部」 があったと言う場所を知りたくて、

駅前の 「箕面市立郷土資料館」 を訪ねました。

係りの方に趣旨をお話すると3人がかりで調べてくださいましたが・・・

分かりませんね?  知りません・・・  どこかな?  

そのうち・・・  聞いてみますから・・・ と、電話で何処かへ聞いてくれました

が、それでも分からない?   どの辺だろうか?

 

その内、係りのお一人から一枚の資料を出していただきました。

そこには次のような表題が書かれていました。

「大阪府・昭和7年・大阪府史跡、名勝、天然記念物調査報告(2)

箕面山、山内 茶店変遷図」 なるものでした。

今から76年前の調査資料です。

そして、その中にやっとその名称を見つけました・・・

 

「明治34年4月許可・・・」と、個人名があり、その後 「朝日新聞社使用地、

旧名・秋錦楼、現・朝日倶楽部・・・」 とありました。

私は喜び勇んでその場所を聞きましたが、それがどこの? ここの? と 

さっぱり分からず、そこを特定できるような詳細な地図でなく、係りの方も

首をひねるばかりです・・・

そこで私はそれをコピーしていただき、その資料をもとにその内ゆっくりと

自分で探してみようと思い、御礼を言って森へ向かいました。

 

 

今日の予定は、瀧安寺の手前にある紅葉橋から化石谷を登り、

望海の森を経、才が原林道へ抜けるつもりで滝道に入りました。

先月と違って森の緑が少し濃くなり、真緑と言うそうですが・・・ 

実に爽やかな風の流れと新緑の薫りを楽しみながら歩が進みます。

横を流れる箕面渓流にはカワムツが沢山泳いでいます・・・

見ると、それを狙って川面をじっとにらんで置物のように動かない

アオサギの姿が見えます。

上空の木々の間を鳥たちがさえずりまわっています。

昆虫館の前には子供たちがいつになく沢山います・・・ 

どうやら先生も一緒のようで課外活動のようです。

 

私は紅葉橋の袂にあるベンチで一休みをしながら、先程の資料を取り

出して眺めていました・・・

その時、ふっと何かを感じるものがあり・・・ 直感のような・・・

あの辺ではないかな・・・?

資料には今でもある橋本亭、梅やしき、加古川・・・の文字・・・

 

私は予定を変更して、すぐ前の瀧安寺霊園から細い一本の小道を

見つけて上って行きました。

勿論初めての道ですが荒れていて歩きにくい・・・

少しして広い台地に出ましたが、ここではなさそうです・・・

更に上に下にあちこち歩き回り・・・ 森中を歩き回っていると、やがて

見慣れたいつもの山沿い道にでました・・・ 

そして、その下に開けた跡地らしき所が目に入ったのです・・・

 

資料を見ながら周りの環境と位置、それに下方に楓橋がある・・・

いつも何気なく見ていたのにここが探していた所とは・・・? 

早速下りて見ると建物の土台があり、いかにもかつての別荘風です・・・

ここだ!

 

手入れをされなくなった鬱蒼とした森の中に、かつての面影をほうふつ

させるものを感じました。

今は誰一人として分からないような、忘れられたかつての「朝日倶楽部」・・・

明治時代の・・・ 100年以上前に、この地でかの夏目漱石が一時を

過ごした事を思いながら・・・

私は目を閉じてタイムスリップしながら思いを馳せ、しばし森浸りを

楽しみました・・・。

 

やがてそこから石段を下り、小川にかかる小橋を渡り、更に枯葉で埋まった

かつての小道を歩くと滝道にでてきました・・・

こちらが入り口で正門だったようです。

振り返って見上げるとそんなに距離はなく、昔に建物があった頃は、

滝道からよく見えたのではないかと思われます。

 

道下の楓橋の袂には、森の中の山本コーヒー店と料亭・加古川が見え、

資料とも完全に符合しましたよ。

 

今日は、箕面の森のなかの小さな発見をして、一人心がウキウキした一日

でした・・・

 

「若葉して 手のひらほどの 山の寺」  夏目 漱石 

 

ワガハイはマンゾクである・・・? 

 

 

 


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森の才ケ原池へ

2013-08-12 | 箕面・夏のハイキングガイド

森の才ヶ原池へ

 

早や立秋とは言え 暑い!

ヒグラシの大合唱に気分だけは初秋を感じるものの・・・?

 

  ( 写真をクリックすると拡大へ)

 

 

西江寺裏山から聖天の森へ  

      

 

「風の杜」から才ヶ原林道へ  才ヶ原渓谷から大阪市街地を遠望

        

    

望海展望台への道

      

 

今日の望海展望台から 夏の青空が気持ちいい

      

       

 

才ヶ原林道を上る

   

  

林道脇の土手は、面白い樹木の根が見える

      

 

      

   

 

今日の「才ヶ原池」  真夏の雲が池面に写っている

(セミの大合唱団が大声で唄っている)

       

         

 

ここより地獄谷を経てこもれびの森へ

      

 

 

今日も猛暑日だが、森の木陰は涼しい風が通り気持ちがいいですよ~

 

  

 

 

 


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清水谷から東海自然歩道へ

2013-08-08 | 箕面・夏のハイキングガイド

 清水谷から東海自然歩道へ

 

 

今日も気温36℃と猛暑日です。

箕面ビジターセンターを基点に、清水谷から東海自然歩道の散策を

楽しみます。

 

 * 箕面ビジターセンター(10.30発)--自然3号路--箕面川ダム湖--

   周遊路--箕面川源流--清水谷林道--自然8号路--勝尾寺境内--

   自然4号路--東海自然歩道--ビジターセンター (2.30着)

 

  ( 写真をクリックすると拡大へ)

   

 

箕面ビジターセンター駐車場はいつになく車が多い

(今日はトレッキングランナーの方々が多く、何か大会でもあるのかな?)

 

自然3号路を上る  ヤマザクラの大木が繁る 

   

        

 

鴨 長明の歌碑前から遊歩道へ

   

 

今日の箕面川ダム湖

         

 

湖堤より東側の府道と東海自然歩道のぎふちょう橋(右奥)を望む

 

湖周路へ  ゴムボートでの釣り人が多くいる 

(釣禁止だがどこから入るのかな?)

      

      

 

湖周遊路 

(いつもは閑散としている府道も、お盆のせいか北摂霊園への車が多い)

      

      

 

箕面林道と終点

(箕面川の源流地点とその「かおり橋」)

      

 

清水谷園地から林道へ入る  

(大ケヤキがまだしっかりと岩の上に根を下ろしている)

      

 

林道脇のノカンゾウが美しい

      

 

この周辺はシカが多く昼間でも出会う事がある

       

 

自然8号路へ  気持ちのいい谷間の散策路だ

      

      

 

少ない谷川の水で顔を洗い汗を流す

      

      

 

長谷・勝尾寺線から東海自然歩道を横切って勝尾寺裏山を下る

   

 

二階堂裏山から

       

 

二階堂前のベンチでお昼に    

      

  

今日の勝尾寺境内

      

 

      

 

奥の院の裏から自然4号路へ向かう

      

 

東海自然歩道へ

      

 

今日も山ガールと出会う  元気に挨拶してくれた

 

   

東海自然歩道を南下  気持ちのいい散策路が続く

        

  

朝方 湖堤から遠望した「ぎふちょう橋」を渡る  橋から南北を見る

      

 

箕面ビジターセンターへ

     

       

 

 

汗を拭きふきコマーシャルの ホットドックになりそう~! な

あの犬みたいな気分?

反面 木陰に入ると涼しい風が吹きぬけ、セミの大合唱隊が歌ってくれます。

夏の森を堪能する一日でした。

 

 

 

 

 


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楽画記! ‘13-7月

2013-08-01 | *みのおの森の小さな楽画記 !

 

 

<新稲 半町池>

‘13-7-12  (228)

真夏日に池面映すネムの花

 

真夏日 暑い!

半町池の先に大阪青山大学の学舎が見える。

もう夏休みかな?  静かだ。

合歓の木の花が満開・・・ 

その木陰で数匹の亀がポカリポカリと浮かぶように泳いでいる。

 

 

 

<箕面大瀧 前>

‘13-7-19  (229)

滝前はセミとモミジと爆音と

 

セミの合唱団が賑やかだ。

モミジの緑が濃くなり木陰が涼しくありがたい。

大瀧前の人もまばら・・・ 暑いからかな?

滝の落ちる爆音が森に響く・・・

セミとモミジと滝音のコラボ・・・

 

 

 

<瀧上の猿見橋>

‘13-7-23  (230)

濃緑にひときわ映える赤い橋

 

森の緑に赤い橋のアーチが映える。

セミの大合唱が益々ボリュームを上げている・・・ 夏だ!

 

 

 

<中池にて>

‘13-7-30  (231)

ヒマワリにセミの合唱夏本番

 

太陽に向かって向日葵が大きな花を咲かせている。

山では相変わらずセミの大合唱・・・ 夏本番!

 

 

 


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4000万歩の男・・・箕面の瀧をみる!

2013-08-01 | 箕面の森のあれこれ話し!

4000万歩の男・・・箕面の瀧を見る!

 

 

先日は、外院の森-旧参道-茶園谷-自然4号路-ビジターセンターから

自然2号路-滝道-へと、歩いてきました。

しかし、森の中を何キロ、何歩歩いたのか? 分からなくなってしまい

ました・・・

と 言うのも、長年身につけて共に歩いてきた万歩計が、とうとう壊れて

しまったようです。 

( これは昔、上の娘が父の日かにキャップやスティックと共に

プレゼントしてくれて、大事にして使っていただけに残念です・・・)

 

そこで、私の一歩は一体何センチなのか? 測って見る事にしました。

 

左足の先端から、一歩踏み出した右足の先端まで・・・

しかし、何回測ってもまちまちで定まりません・・・

どうも意識しすぎると、自然にはいかないようです。

ところが、それを見かねたハイカーの人が教えてくれました・・・

  「自分の身長から100cmを引いた数字が、その人の約一歩の

   歩幅・・・」 とのこと。   

自慢ではありませんが、足よりも胴の方が長い私は、一歩が66cmと

分かりました。

 

そんな事を教えてもらいながら自分の歩幅に納得し、また森の光景を

思いだしながら、帰路に着きました・・・

しかし、少々まだ早い時間なので涼みがてら、いつもの古本屋に立ち

寄ることにしました・・・

何しろ少ない小遣いなものですから、もっぱら1ドル本に凝っている

のです・・・

でも、掘り出し物が続いていて、最近はやみつきになっています。

 

 

「4000万歩の男」 井上ひさし著 (講談社文庫)が、目にとまりました。

手にとって見ると、江戸時代に日本中を歩いて、初の全国地図を作り

上げた人・ 伊能忠敬(いのうただたか) のこととか・・・

しかも、55歳から勉強して、その後17年にわたり蝦夷地(北海道)から

九州まで全国をくまなく歩き、今のような測量機器がない時代に、

歩測などを用いて・・・ 

と 言うところに釘付けになりました・・・

  歩測・・・?

私の一歩は66cmと分かりましたが、その本を見ると伊能忠敬の一歩は

69cmだったとか・・・ 私より少し足が長いようです。

その江戸時代の老人? が、4000万歩(27600km)も歩いて

測量したとは・・・ もうビックリしてしまいました。

しかも後ろの解説には、その初の日本測量地図は現在の地図と

比べても実に正確だったというから、伊能忠敬の天文・測量技術、

そしてその健脚振りには唖然とするばかりのショックを覚えました。

 

そして、その本棚の横には 「伊能忠敬のいた日本」 渡辺一郎著

(ちくま新書) もありましたので早速それらをゲット!  

今週はこの計数ドルの本に夢中でした・・・ 

ところがページが進むにつれて、またビックリする記述が目に入りました。

まさかその伊能忠敬が、江戸時代に、この ”箕面を測量し、滝を

見物していた・・・”  とは、知りませんでした!?

 

200年前の江戸時代に、日本中を歩いて地図を作った男が、

この箕面を歩いた歩数も4000万歩の中に含まれているのかと思うと、

俄然親しみを覚えてくるのでした・・・

全く箕面とは何の関わりもない本だと思って読んでいたのに

 ”箕面の滝を一覧・・・”  なんて、伊能忠敬の日記に書いてあるのを

発見すると、もうワクワクしてしまいました。

 

それは文化6年(1809年)8月27日 江戸を出発した伊能忠敬の

第7次測量で、九州へ向かう途中、江戸から中山道を通り、京都から

山陽道測量時のこと・・・その伊能忠敬日記の一部を、転記してみます。

 

 

「 11月7日、郡山本陣宿 泊まり (* 現在の大阪府茨木市宿川 )」

「 前日6日は摂津の広瀬村 (* 現在の大阪府三島郡島本町)境まで

測ったのち、男山八幡に参詣、ついて明智光秀の古戦場、天王山へ

のぼって山々の方位を測り、山上の観音寺に参詣したのち山崎宿

(* 現在の京都府山崎町)に戻る。

京都代官、小堀中務の手代、大山崎の神主達が挨拶に出た 」

 

「 8日、七つ半、夜明け1時間前に測量開始地点に向けて出発。

夜明けの六つ時に郡山(* 茨木の宿川) から測量を始めた。

豊島郡芝村を通る (* 現在の箕面市萱野交差点・・・国道171号線と

新御堂筋の交差点周辺・・・ カルフール・ヴィソラの南あたり )

芝村は忠臣蔵の義士・萱野三平の出生地で碑もある。

子孫は繁栄して50石の高を持ち、大坂にも屋敷があるとのこと。

先手が残した杭に側線を接続して、この日の測量を終わる。

その後、箕面山の滝を一覧して岩本坊に寄る。

(* 岩本坊とは私には不明?)

8日は 瀬川宿泊まり。

(* 旧西国街道の瀬川宿は、現在の「みのお自動車学校」の西側

あたりとか・・・)

郡山より瀬川まで2里5町39間4尺。」

 

「 9日は昆陽宿 (* 現在の伊丹市昆陽)でお昼を食べる。

昆陽寺をへて 西宮宿泊まり。

瀬川宿より西宮宿まで2里5町32間、大坂・町奉行の支配下・・・」 

 

 

ここより伊能忠敬は山陽道を測量して、鹿児島城下に到着したのは

翌年の7月24日だった・・・ 旨。

伊能忠敬が箕面を測量し、箕面の滝を一覧した時はなんと64歳の

時だったのですから・・・ 当時の年齢では隠居老人もいいところです。

 

200年前、江戸時代の箕面の滝はどんな風だったのだろうか?

それにしても当時の道路事情の中、同世代とは思えない伊能忠敬の

情熱と健脚振りには誠に恐れ入りました・・・

 

自分の足と比較するのもなんなんですが、”馬の脚と カメの足” の

違いに、ただただ平伏するのみです・・・ 

 

 


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