箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

箕面・萱野の散策!

2019-09-30 | 箕面・秋のハイキングガイド

 箕面・萱野の散策!


箕面の萱野(かやの)地区は西の新稲(にいな)、東の外院(げいん)・粟生(あお)、北の止々呂美(とどろみ)地区の稲田に比べ、萱野は箕面の中央に位置するといった地域です。今日は気持ちのいい散策日和です。

  萱野を有名にしたのは ”赤穂浪士四十八番目の義士” で俳人でもあった「萱野三平」です。先ず 地区の北側「箕面市立病院」前にある萱野三平の墓地へ 後方には箕面山系が・・・

        

萱野の稲田が広がり、刈りいれが始まっています

        

萱野の村にある大阪府史跡「萱野三平旧邸」へ

        

         

 萱野地区には格式のある昔ながらの大きな家が多く見られます

            

          

             

所々でスケッチを楽しむ人々が・・・

          

箕面山麓

左下、レンガ造りの箕面市浄水場、右上は箕面山荘”風の杜”  

 その聖天の森、化石谷から ”風の杜” に登ると、もみじが少し紅葉しています。箕面の森の紅葉は毎年11月中旬頃からですが、さて今年はどうでしょうか?

        

 箕面の里も山もそろそろ秋の始まりのようです。


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勝尾寺脇にある天皇の陸墓? へ

2019-09-25 | 箕面の森のあれこれ話し!

勝尾寺脇にある天皇の陸墓? へ

  今日は、箕面・勝尾寺南山の帰路、勝尾寺園地から東へ500mほどの所にある<持国天石像>と、勝尾寺山門から南へ400mほどの所にある<軍茶利明王石像>を巡り、併せて勝尾寺にある天皇の陸墓? を訪ねます。石像は・・・「鎌倉時代の1230年、勝尾寺の周りの山中や谷の口に寺と麓の村々との境界を示す石像が8ヶ所設けられ、八天像(四天王と四明王)青銅尊像が埋められたもの・・・」とのこと 

  勝尾寺霊園外の東側にある <光明天皇七重御?観婆>七重塔は<光明天皇七七日忌>

 福田 薫 前箕面市立郷土資料館館長の話しによると・・・「南北朝時代の北朝第二代光明天皇の陸墓は京都・大光明寺陵とされているものの、康暦2年(1380年)に勝尾寺で崩御されたことが、<本朝皇?招運録>や<摂陽群談>などに記載されています。勝尾寺の光明院谷にある七重塔は、江戸時代に「光明天皇陵」とされており、拓本を採ると「大光明院」の文字を判読できるので、光明天皇の陸墓はこの勝尾寺にある・・・」とのこと。 さらに勝尾寺二階堂は浄土宗の開祖 法然上人が後鳥羽上皇により四国へ流罪となったものの、その後許されて京に戻る途中、ここ勝尾寺境内の二階堂で約4年間滞在し、京に戻ったものの3ヶ月後80才で入寂されたとのこと・・・

           

  時には歴史を感じ学びながら、箕面の山を歩くのも楽しいものです。


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勝尾寺南山へ

2019-09-25 | 箕面・秋のハイキングガイド

 勝尾寺南山

今日は箕面・外院のバス停前からウツギ谷、豊能自然歩道を経て南山へ向かいます。

<G-3>から勝尾寺南山(406.9m)へ

                

山頂では美味そうな鍋を囲みビールで乾杯中のパーテーが

 山頂から見る箕面船場の街、中央は新御堂筋、後方は大阪のビジネスビル群を遠望うす曇の為 見辛いものの大阪湾に浮かぶ船がみえる

しらみ地蔵前から勝尾寺旧参道へ

             

               

途中 脇道を下ると突然スギ木立より高い通信施設が

        

勝尾寺園地の東屋からみる万博公園 太陽の塔の後姿        

遠望すれば 生駒山 金剛山系が連なる  

              

面が羊歯(シダ)で覆われた森の林床です。ここより箕面ビジターセンター前、箕面大瀧、滝道を経て箕面駅前にでました。 初秋の気持ちのいい一日でした。


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高山の刈り入れ時

2019-09-21 | 箕面・秋のハイキングガイド

高山の刈り入れ時


 毎月1~2回は訪れる箕面の森に隣接する豊能郡の<高山> もうそろそろかな・・? もう稲刈りの終わった田んぼ、今刈入れ中の田んぼ、これからの稲田・・と、秋の刈りいれの時期です。 

 小さな写真は画面をクリックすると拡大します

            

 しばし 棚田を歩きながら秋の風情を楽しみます

      


            

            


      

  

 

            

            

 

            

            

            


      

 一軒の店もなく80人足らずの限界集落ながら、昔の田舎の風情が残る懐かしい光景です。もっとも私の子供の頃はまだ鎌で人の手で刈り、手漕ぎの木製脱穀機だったが・・古すぎるか?

              


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初秋の才ヶ原池へ

2019-09-12 | 箕面・秋のハイキングガイド

 初秋の才ヶ原池へ

 今日は箕面駅前の滝道から瀧安寺前の化石谷を上り、望海展望所から才ヶ原渓谷口--才ヶ原林道を経て才ヶ原池へ向かいます。

 望海展望所から北西方面の大阪を望む

 才ヶ原渓谷口から才ヶ原林道へ

        

 (* この石碑の前でいつも自然と手を合わせる)

 林道から見る初秋の箕面山

 才ヶ原池へ  初秋の風景が広がる

              

         

        

 バイカモが池を覆う

 魚が上から見えるが・・・

        

今日のキノコ撮り

        

        

 

        

        

 

        

         

 

      

         

* それにしてもキノコが沢山です。何しろ600余種類もあるとの事

 帰路 勝尾寺園地にて一休みする。ここは森の幼稚園児がよく遊んでいる所だが、気になるキノコを見つけた。

      

       

あの猛毒 カエンダケでなければいいのだが? ベニナギナタタケかも?

とにかく毎年何人かの人がキノコの猛毒で命を落とされているので、自然のキノコは専門家の判定で食べるようにしたいものだ。


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箕面山の霊力 歴史話し!

2019-09-09 | *編集・その他

箕面山の霊力・歴史話し!

  今日は地獄谷を登り、こもれびの森から箕面ビジターセンター前に着くと、一休みをしてから、「東海自然歩道」に入りました・・最勝ケ峰(535.5m)にある 鎌倉期の開成皇子の墓(宮内庁管理)を経て、やがて勝尾寺の裏山から「二階堂」横に下りてきました。

  この二階堂は「法然上人第5番霊場」とのこと。鎌倉時代に法然上人はここで4年間止住され、念仏三昧に入られたとか・・この時に善導大師の夢のお告げにより、浄土宗本基の戒を授けられたと、記されている所です。

私は新装なった勝尾寺山門周辺を一回りした後、再び二階堂へ戻り、勝尾寺の全景を眺めながら一休みにしました。この地は数千年の昔より箕面山自体の持つ霊力によって、無類の聖地として崇拝されてき、奈良末期時代の西暦724年に善仲、善算の両上人がこの山中に草庵を構えたのが始まりと言いますから、もう1280年も昔の事とて私には想像もつきません。

 やがて私は自然4号路を戻り、箕面大滝前を経て瀧安寺に下りてきたので、弁財天を訪ねてみました。この本尊の弁財天は、日本最初にして最古であると伝えられ、日本四弁財天の一つとして有名なのだとか・・・開基は西暦658年に、役行者(えんのぎょうじゃ)が箕面寺(後に後醍醐天皇の勅額を賜って瀧安寺と改称)を建立したのが始まりと言われているので、これも1351年も前のことです。古くから山岳信仰・修験道の根本道場として知られているそうで、かの空海や日蓮、蓮如などもここで修行したそうですからすごい所ですね。

 先日のこと、箕面ビジターセンター横の自然2号路から修験道を登り、天上ケ岳(499.2m)へ向う途中で、山伏姿の修行僧と出会いました。その前は、同じ山伏姿で法螺貝を吹きながら下りてきた修行僧とも出会いました。この天上ケ岳には瀧安寺・奥の院として、役行者昇天の地としての山伏姿の銅像があり、大きな石碑がたっています。数年前にここを通りかかった時、偶然にここでの年一回のお祭りに遭遇したことがあります。そしてその時に、そこで偉い高僧の話を聞く機会がありましたが、私はその説法より、その後の大阪大学の教授と言う方が、科学的に測定したという「この山の磁力は相当強い!」 という解説だけが印象的でした。それを聞いたとき以来、この周辺での小便は全くやめにしましたが・・・スイマセン! 

 また瀧安寺は「日本の宝くじの発祥の地」としても有名で、「富くじ」と呼ばれ、全国に広がっていったのだとか・・・数年前に大阪商業大学の商業史博物館で開催された「富くじ博物展」、その当時の瀧安寺の富くじを見せてもらった事があります。

 私は帰路に、箕面駅近くの西江寺にも立ち寄ってみました。ここも西暦658年、役行者によって仏教の修行地として開かれ、大聖歓喜天と虫供養で有名です。そして10月3日はその「虫供養万灯会」の日で、盛大な催しが開かれていました。

 前置きが長くなりましたが、今日のお話はこれからです。私は今日、箕面のお寺巡りをしようとか、そんな事を意識して歩いてきたわけではないのですが・・・帰宅して、例によって古本屋で1ドルで買い置きしていた本の中から一冊を取り出して読んでいました・・・すると・・! 偶然手にしたこの本の中から、昔の箕面の歴史話しが出てきたので、そこでその本をご紹介方々、箕面山の歴史を少し記してみたのです。本は「旅芸人の風景」(遍歴、流浪、渡世)沖浦和光著(文春新書)

 今年82歳になる著者が、かつて昔の箕面村に住んでいた事から始まり、旧東海道と旧山陽道を結ぶ脇往還だった「西国街道」(今の171号線沿い)を通る遊行者、旅芸人、渡世人、香具師、行商人、渡職人、遊女など よるべなき漂泊の人生をおくった道々の者、ワタリ稼業の民族誌・・・とあり、それらの人模様から・・・かつて12世紀の後半、後白河院によって編まれた「梁塵秘抄」(りゅうじんひしょう)に歌われた「箕面山」と、中世に修験道で名を知られた勝尾寺、瀧安寺のことなどが記されているのです。又、明治の後半、急速に変貌していった箕面村や、今の阪急・箕面線(箕面有馬電気軌道)の変遷なども記されています。

 ちなみに古来から箕面山は、山岳信仰に基づいて修験者たちが修行する霊山「九峰」に準じられていたそうですが、他はいずれも標高1000mを超える巨峰なのに、300m級の低山の箕面山が、なぜそれに準じていたのか? その霊力がいかに大きかったか分かります。

 十四世紀前半に知恩院で作成された「法然上人行状絵図」に、箕面の山奥にある勝尾寺が描かれていて、山深い渓谷の道を歩く法然一行の背後に、一条の箕面滝が描かれている・・・とあります。修験者たちは山に篭って修行し、滝に打たれながら山の霊気に感応し、呪力を身につけたとのこと・・・

 ご存知のように、勝尾寺は「西国三十三ケ所観音巡礼」の23番札所ですが、これは今人気の「四国八十八ケ所巡拝」よりもずっと古い歴史があり、その始源は有史以来の熊野信仰であり、縄文、弥生時代からのアミニズムと、渡来人がもたらした道教や仏教が複雑に混交しなら形成されたものだと著者は言います。

そんな歴史があったからこそ、この箕面大滝周辺は原生のまま広葉樹林が残り、人里からそんなに遠くないのに野猿が群れ、豊かな自然が残ったと言えるのでしょうね。私はそんな歴史のある箕面の森とは深く知らずに歩いてきましたが、改めてその歴史の変遷をかみしめた次第です。

しかし、偶然 手に取ったこの古本の帯びコピーに・・「定めなき浮世、道に生き、道に死す・・・」とあり、この定めなきよるべなき漂泊の遊芸民という言葉に親しみを覚え、もしかしたら私の前世のような気がして買い求めたのですが・・・ 

 1ドル本も探せば、まだまだ面白い発見がありそうなので、当分 私の古本屋通いもやめられません・・・

 (*管理人の「箕面の森のあれこれ話し」から再掲載)

 


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もうすぐ鷹渡りの季節

2019-09-09 | 箕面・秋のハイキングガイド

 もうすぐ鷹渡りの季節

 箕面駅前から歩いて10分ほどの西江寺へ 

   

 西江寺境内にある私の好きな放浪俳人 種田山頭火 その句碑の前でしばし 山頭火 がここで詠んだ当時の風情を思い浮かべます

        

  西江寺の裏山から聖天の森を上ると、少し汗ばむ額に涼しい初秋の風が吹き抜けます

         

  聖天展望台に着くと、数人のカメラマンが大型カメラを空に向けています。今年も<鷹渡り>の季節です

「もう来てますか?」「ボチボチでんな~ これからですわ・・・」と。

皆さんワクワクしながらタカの到来をまっています。これから1~3週間ほど、ここ聖天の展望台やこの下の桜展望台は、鷹渡りを撮影する人々で溢れます

(ちなみに毎年9月下旬は満員電車並みの人です)

        

  あの孤高の猛禽類のタカが、ハチクマ、ノスリ、サシバ、ハヤブサ、ハイタカ など等、その種類を越え一丸となって列島の北から下り、この箕面の森の上空で輪となり一気に上昇し、ジェット気流にのって遥か遠き何千キロもの南の島へ帰っていく姿は神秘的でもあり実に壮観です

  <鷹渡り>を見る私のお薦めは、満員の聖天の展望台から上方に登った才ヶ原林道です。この林道は車も通らず空が開けているので、毎年この路上に寝転がり空を見上げてショーを楽しむハイカーやナチュラリストの皆さんもいますよ。

「あ! 見えた!」<あほ! あれはカラスや!>な~んて言いながらね・・・

          

 9月の箕面市広報「もみじだより」や駅前の箕面観光案内所、滝道の箕面観光ホテル入り口前の森の施設、箕面ボランティアガイドなどに詳しく聞くことが出来ます。

 


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箕面森町 里山巡り

2019-09-08 | 箕面・秋のハイキングガイド

 箕面森町 里山巡り 

  今日は箕面北部の止々呂美(とどろみ)その山間部に開発された箕面森町(しんまち)の里山を巡ります。

 箕面市立とどろみの森学園(小中一貫校)前から建設ラッシュの箕面森町を通り「とどろみの森クラブ」の横から里山を上ります。

         

    

 

 西の尾根道からみる森町 中央はとどろみ学園校舎 その後方の山は昨日歩いた鉢伏山系。

        

 森町の里山はいつ来てもよく整備されていて気持ちのいい森が広がり癒されます

 「展望の道」からみる川西市方面の山間街

        

 ここにもイノシシやシカなど動物の足跡が・・・

 東の尾根からみる森町と西の森町

 これは何に?  西方の谷間から見る池田の街だが・・・?

 実験中!

    

 遊び心いっぱい!

    

  山の中を開発して誕生した箕面森町 土地や建物の分譲中看板やのぼりがはためいています

千里中央駅からバスで箕面グリーンロードトンネルを抜けて約30~40分ほどの緑の街です。

 


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箕面・六箇山へ

2019-09-01 | 箕面・秋のハイキングガイド

 箕面・六箇山へ

今日は箕面・新稲から教学の森 六箇山へ向かいます。森に入ると初秋を感じさせる涼しい風が吹いています。

  小さな写真は画面をクリックすると拡大します)

          

 西尾根口でコナラの周辺で作業をしている方に出会いました。聞けば「ナラ枯れ」を食い止める為の作業をされているとか・・・「ひどいもんですわ もうこの周辺みんなやられてますわ・・・」と。

 山を歩きながら注意して見ていると、確かに大きなコナラ、シイ、カシなどドングリのなる木などが、軒並み小さな小さな虫に蝕まれ木粉を根元に広げている光景が目に付きます。対策は急務のようです

                

 小雨の中 西尾根道の約1kmほどで見つけたキノコです。月が替わり、場所が変わると当然のようにいろんな種類のキノコが目に付きます。同じ種類でも生育度や場所により違って見えるので、バシャ バシャとキノコ撮りのデジカメも休む暇がありません。

            

            

 

             

        

 

            

            

 

            

            

 

        

             

      

 六箇山頂へ到着!

ここは「みのお里山ふれあいプラットフオーム」の方々が、毎月樹林の手入れをされ、雑木の伐採、整理作業のお陰で明るい森が広がっています

(ちなみに作業は参加は自由で無料とのことですよ)

      

         

 

 <余談ですが 六箇山頂は・・・ブログ「みのおの森の小さな物語」検索)の第17話「箕面の森のおもろい宴」で ”たけし” が夢を見たところとして設定した場所です。稚拙な物語で恐縮ですが、一度ご笑読ください。

 http://blog.goo.ne.jp/minoono11874

 

 


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