箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

梅雨明けの森へ!

2021-07-18 | *編集・夏/7月

梅雨明けの森へ!

 今日、梅雨明け宣言がなされ やっと! と言う思いで空を見上げ

ました。

カラッとした爽やかな風が吹き、久しぶりに澄んだ青空に

さっそく入道雲が浮かんでいます。

 

滝道から箕面大瀧に着くと ド ド ドドドド~ と、滝幅いっぱいに

まさに怒涛の如く水が流れ落ち、その爆風が水滴を霧状にし

周辺が霞むぐらいの絶景です。

ここ何回かの大瀧での感動と印象は、私の心に強く残るものです。

 

滝上にでて「箕面野猿管理事務所」前に来ると、南側にある

「杉の茶屋・野生植物園」で、「箕面自然観察会」の方々が

草花の植付け作業をされています・・・ ご苦労さまです。

 

天上ヶ谷林道へ入る小さな百年橋を渡り、自然2号路を上ります。

梅雨明けの箕面川渓流は豊かな水量に溢れ、その岩しぶきや

流れる音がかなり上の方まで響いて聞えます。

 

時折りスギ、ヒノキの大木に両手を当て、その精気を頂き

いつものようにゆっくりと森に浸りながら上って行きます。

 

やがて自然3号路から箕面ビジターセンターに下りてくると、

日頃見ない幼稚園のバスが3台停まっています。

いつもと違う可愛い子供たちのいる光景に目を細めました。

 

一休みしながら見ていると・・・

可愛い帽子をかぶった園児たちがいくつかに分かれ、

先生の後に続きながら、あるグループは森の博物館で動物や

野鳥の剥製、蝶々や昆虫の標本に目を丸くしたり、

川沿いの岩場で紅羽カワトンボを見つけて歓声をあげたり、

ウグイスやキビタキの鳴声にみんなで耳を澄ませたり、

セミの抜け殻を見つけ、説明を受けて大喜びしたり・・・

森の中で見聞きするもの全てが新鮮なようで、好奇心いっぱいで

目を輝かせています。

幼い子供たちにとって、こんな豊かな森の中で自然を体感できる

事は、大きくなっても忘れない良い思いでになる事でしょうね。

 

ババタレ坂を上っていくと、岩場のどこから湧き出てきたのか?

水の流れがあり細い谷川となっています。

手を浸すと冷たくて気持ちのいいこと・・・

しかしいつの間にかその流れは消えて、その間わずか10m位

でのこと・・・どこから湧き出てどこへ消えるのか?

その小さな流れの音が、静かな谷間にこだましているのが

印象的でした。

 

こもれびの森の展望台に着くと、10数名の賑やかな方々が

昼食中でした。

大阪のオバチャンとオッチャン連といった感じで、

ほろ酔いのジッチャンもいる様子。

 

  *  ニイちゃん! この下の坂 上がってきたんかいな!?

 

また爺をつかまえてニイちゃんです。(笑)

しばらく話していたものの、早口で鉄砲玉のような大阪弁には

全くついていけず、早々に失礼しました。(笑)

 

風呂ヶ谷を下っていくと、珍しいキノコを3種見つけたので

早速デジカメで撮っていると・・・

急に横の杉の木の根元から ジジジ~ と大きな音で

何か飛び出したので ビックリ!

よく見ると木の上にとまり、羽化したばかりのセミが、

まだ初々しい羽根を木漏れ陽で乾かし、温めているのが

見えました・・・ようこそ箕面の森へ!

もうしばらくすると、森を揺るがすセミの大合唱隊の演奏会が

あちこちの森で始まることでしょうね。

 

風呂ヶ谷の谷川にかかる小さな丸太橋を渡ろうとすると

木が朽ち、崩れかかっているので、落ちないように

慎重に渡ります・・・

少し下りると、下流の2ヶ所は新しい杉丸太で架け替えられて

います・・・順じ改修されるようで一安心です。

しかしこんな深い谷間の安全の為にも、作業してくださる方々が

いるかと思うと本当に感謝です。

 

途中から雲隣への森の山道を上がっていくと・・・

間もなくして 「・・・落石の為、通行注意・・・云々」 

近づくと、いつもポロポロと小さな落石のある岩場から

大きな岩が何個か落下しています。

つい先日の豪雨による土石流のTV映像を思い出し、

早足で通り抜けました。

 

急斜面を上りきると、雲隣の森の展望台へ到着!

若い二人の女性がお喋りに夢中です。

最近は「山ガール」と呼ばれる若いハイカーが多く見受けられる

ようになりました・・・なんだかブームだそうですね。

山ガールとは、確かに可愛く柔らかに感じられますが、

同じ意味でも「山女」ではちょっと怖いですからね。(笑)

 

挨拶を交わすと道を訪ねられました。

市販の山旅の案内書では、森の複雑なルートまでは分からない

ので、私はこんな時の為にコピーして持っている自分専用に

編集した<箕面の森のハイキングマップ>を差し上げながら

説明すると、大変喜ばれました。

 

どうぞゆっくりと箕面の森に浸りながら、自然の散策を楽しんで

ください。

 

梅雨明けの森の中を、爽やかな夏の風が通り過ぎて

いきました。

 ’10-7-17 (晴れ

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