箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

森で踊るキノコ!?

2021-07-18 | *編集・夏/7月

森で踊るキノコ!?

 今日は朝から夏日です・・・ 

湿度も相当高そうです。

 

私は箕面・白島西から細い道を山手に上り、鎮守の森へ・・・

散歩中のご夫婦が大きな声で話しています・・・

73 7・11

 

   「あんた!  これヤマモモの木やんか!

        ものすごい大きさやな!」

   「ほんまやな!  でかいな!」

と、二人して見上げていました。

この森にはシイやクロガネモチの木もあり、確かにいずれも大木で

ビックリです。

 

普請池などを横目に森に入ります・・・

振り返ると、大阪市街が樹木の間から一望できます。

欝蒼とした森に入ったとたんに大きな羽音が・・・

ふっ! と横の樹を見るとスズメバチがいっぱいです・・・

あわてて避難です・・・ クワバラ クワバラ!

 

巨岩の医王岩を腰を反らして見上げると、先端のてっぺんに

小さな木が見える・・・

双眼鏡で覗いて見ると、松の幼木のようです・・・

あんな岩の上で育つのかな・・・?

 

欝蒼とした薄暗い森を登っていくと、歩く山道の両斜面に

キノコが沢山顔をだしています・・・

白、茶、灰、黄、肌色など、大小さまざまのいろんなキノコが次々と

目に飛び込んできます・・・

 

(後で調べてみたら・・・ 

これは毒キノコに違いない・・・ と思っていた アカヤマドリ という

大きなキノコは、パスタやリゾットに適しているキノコだとか・・・

傘が不規則にひび割れた黄土色で派手な衣装なので

すぐに見つかります。  私の見た最大は傘が20数cm、

本によりと30CM前後のものもあるとか・・・ 

グロテスクなので、まさか食べられるとは!  です。

 

反面、林の中に上品に並んで、まさに桜色したとても可愛い

サクラタケ は、一見美味しそうに見えて・・・

これが毒キノコだとか・・・

人は?  否、キノコは姿形だけで判断してはいけませんね・・・ 

 

道を外れて、しばしキノコ探索をしていると・・・

少し先で動くキノコが・・・?

  エッ!  まさか!  

  何で・・・?  

近寄ってみると、まるでキノコがダンスをしているように、傘が大きく

左右に揺れています・・・

 

笑いキノコを食べた人が、笑いが止らずに死にそうになった話は

聞きましたが、キノコ自身が笑っているようでもあり、

思わず ゾクッ! と背筋が冷たくなりましたよ 

 

冷静に再度よくみてみる・・・

どうやら根元が動いているようです・・・ 何かがいるに違いない・・・

緊張感が走る・・・

でも、怖いもの見たさにゆっくりと傘を小枝で押しのけて・・・

覗いて見ると・・・

 

  ワー!

  分かった!

 

沢山のコガネムシ(カナブン)が、根元で食事中でした・・・

押し合い、へし合いで、その都度上の傘が揺れていたのです・・・

原因が分かってホッ!  分かると拍子抜けです。 

 

でも、こんな調子で薄暗い森の中で、白い傘のキノコがあちこちで

踊りだす・・・ と想像するだけで、気の弱い私などは卒倒しそう

です・・・!?

 

それとも、一緒に踊りだしたりして・・・?

’13 7・11

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高山・棚田からの夢!

2021-07-18 | *編集・夏/7月

高山・棚田からの夢!

 私はいつも箕面の森の鉢伏山(604m)から明ケ田尾山(619.9m・

箕面最高峰)へ行くと、帰路は高山の村落に下ります。

逆に清水谷~東海自然歩道を歩くと北攝霊園を横切り 高山の村落を

抜けていきます。

 

箕面(みのお)の隣村となる 大阪府豊能郡(とよのぐん)高山地区・・・

人口何百人? の過疎地ですが、昔の古きよき時代の田舎の風情を残して

いて、私はここを通るたびに 故郷・信州の安曇野(あずみの)を思い出して

懐かしくなるのです。

高山に店は一軒も見当たらず、府道沿いにあったガソリンスタンドは閉鎖し、

小学校も先年廃校になり、何の施設も見当たりません。

 

おじいさんやおばあさんがノンビリと畑仕事をされていて、昔ながらの大きな

家屋の回りにはいつも季節の花々が咲き誇っています。

今は田植えも終わり、農家の軒先には玉葱が沢山かけてありました。

稲は40cmぐらいの高さで風になびいていますが、これが秋になると稲穂に

スズメが押し寄せているし、道脇の柿の実はたわわに実り、鳥たちが

ついばんでいる姿に見とれ、私はコスモスの咲く土手で浸るのが楽しみです。

 

森の中からセミが鳴きだしました。  今日も猛暑日です。

今日はここの鎮守の森で一休みにしました。  

大きな杉の大木に囲まれていて、昔懐かしい神社の境内がありますが、

今は無人のようです。

 

子供のころ遊んだ故郷の神社を思い出します。

あの頃は神社の境内でボールも古布と糸で丸く固め、木の枝をバット代わり

よく野球をやったものです。

木登りをしたり、お社の回りでかくれんぼをしたり、それに帰り道ではマツタケ

やマイタケ、ゼンマイやワラビを採ったりして帰ったものでした。

終戦直後ですから田舎とはいえ食糧難でしたからね・・・

川遊びをしているとザルでどじょうを採ったり、田んぼではタニシやイナゴを

取ったり、木登りをするとスモモやアンズ、柿やグミなどをとったりして遊びと

食糧調達を一緒にやっていたようですが楽しかったです。

 

話がまた昔話で寄り道してしまいましたね・・・ ごめんなさい!

 

この鎮守の森の神社境内でお昼のおにぎりを食べながら、いろんな昔の

想いに浸っている時、お婆さんが小さな女の子を連れて境内に入って

きました。

お婆さんは杉の大木が茂りうっそうとした境内の前まで来ると、見慣れない

(村民以外のよそ者) がいるので一瞬 ビックリされて構えておられ

ましたが、私がおにぎりを片手に こんにちわ! と言うとやっと笑顔になり 

こんにちわ! と応えてくれました。

 

お嬢ちゃんも ニコ! とすると可愛い頭をちょこっと下げてくれました。

なかなかお行儀がいい子です。

木の切り株に腰掛けて二人で綾取りを始めました・・・懐かしいですね。

お婆さんの両手のヒモをお孫さんがとったりして二人で笑っています。

いい光景です。

 

 

私は目の前の棚田の一番上まで行ってみたくなり あぜ道を上りました。

水田の稲は元気に育っています。

クワを担いだお爺さんが上から下りて来られた・・・

 

  「こんにちわ!」 

  「ああこんちわ!  どこいくんだ?」 

  「この一番上まで行って棚田の景色をスケッチしたいんで・・・ 」 と、

   私は持っていたスケッチブックをかざす・・・

  「そうかい! いい眺めだわ・・・ 気いつけてな・・・」

  「ところで・・・ この先はどこへ行けるのかね?」

  「山の中まで入っていける・・・ 車だと行き止まりだがな・・・」

  「ありがとう! 」 

 

森の中から見事なウグイスの鳴き声が聞えてきました。

段々畑の稲の上を もう沢山のトンボが飛んでいます・・・

年々トンボが飛ぶのが早くなる感じがします・・・?

脇の畑には沢山のトマトがたわわに実っています。

 

棚田の上に出た・・・

  ワ~!  いい眺めだな・・・!

下方一帯の段々畑には若い稲が風になびいて気持ち良くそよいでいます。

下方の右にはさっきの鎮守の森を見下ろし、正面の先の方には府道が見え

、その先にはお寺の鐘が見え、高山の集落が見えます。

その先にはかの有名なキリシタン大名だった<高山右近の生誕地石碑>

があります。 

かつてのキリシタン時代の史跡が所々に見受けられます・・・

   いい眺めだな~! 

 

私はその場に座り、スケッチブックを持ったまま浸りこんで風情を楽しんで

いました。

こんな所にセカンドハウスが欲しいな・・・山小屋の!

私の愛読書の一つ、150年前に書かれたヘンリー・D・ソローの

「森の生活」を思い出していました。

 

トンボと共に白いチヨウチョが飛んでいます・・・

土手には黄色と紫の名も知らない草花が咲いています・・・

鳥の声、風が心地いい、空気がなんとおいしいんだろう・・・

ここから箕面駅までは車で山越えをして約25分、私がいつもの山道を歩い

て 約150分位だから、まさに都市近郊の田舎です。

しかし何の施設もなく、陸の孤島のように感じるのか?  住む人は意外と

少ない。

 

山を上り、しばし森の中で過ごした後、違う道を下ってきた時でした・・・

場違いのようなモダンな家がある・・・よく見ると無人で表札が外されている。

その近くにも大きな家が荒れ放題?で表札も無く放置状態だったのだが・・・

  森の中に何 ? 

考えたら・・・かつて別荘だったんだと理解すると同時に  欲しいな・・・! 

と思わずさけんでしまった・・・( 単純人間なんです! )

 

  広い森の中にいい建物だな・・・

私はもうすぐに自分が作業服を着て家の修理をしたり、庭を手入れしたり、

森の整備をしたりして汗を流している姿を勝手に想像してしまいました。

人の家と土地なのに・・・ 勝手に夢を膨らませてしまう自分に苦笑!

でもいい物件を見つけてしまった・・・

実現不可能? とは思いつつ、振り返りつつ山を下りてきましたが、

当分しばらくはこれで夢を見れそうです。

 

また高山(たかやま)を歩く楽しみが増えたのは確実です!

  夢見つつ眠ってみた夢 夢芝居     (花詩

’13 7・11

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山頂で感謝!

2021-07-18 | *編集・夏/7月

山頂で感謝!

 ‘90花博 みのお記念の森に着くと、すでに多くの人々がいました。

野鳥観察や撮影の為に大型カメラを担いでいる人、

お父さんに連れられた二人の幼児が、各々虫かごに網を持って、

バッタを追いかけています・・・

年配のご夫婦がリュックを背に、両手にストックを持って、山へ

向かっています・・・  

ハサミを片手に枝葉を採集? している方もいます。

いつになく人が多いように思いましたが、それとてもこの広大な森に

7~8組の事ですから、大した事はありません。

 

森の北の外れから、突然に電気ノコギリのバリバリ キンキン 音!

休日に作業されているのは珍しい事ですが・・・?

近づいてみると、箕面ビジターセンターの職員の方です・・・

・ どうしたんですか?

      * いや~ シカですわ!  シラカシが全滅ですわ!

         この分厚い樹皮をはがして食べるんで・・・

         グルッと丸裸になってしもうて、すぐに枯れてしまい

         ます。

         金網で囲わんとあきませんわ・・・  

と、悔しいような、諦めのような顔をして、倒れた樹木を切り、枝葉を

切って、整理されていました。

 

尾根筋に上ると、北の方角から ポンポン バンバン・・・ と、猟銃を

撃つような音が聞えてきます・・・

そう言えば止々呂美地区の森では、害獣駆除日と、その為の

注意表示が出ていましたから、その作業中なのかもしれません?

シカ、イノシシ以外に、最近は捨てられたペットのアライグマまでが

猛繁殖して、お互いに森の食糧争奪戦を繰り広げているようです

から、残念ながら駆除も仕方がないのかもしれません・・・

人間との適正な共存共栄が必要ですからね・・・

 

私は長谷山(568.2m)への尾根道に入りました・・・

この尾根の東側は、四反田谷にかけてリョウブ、コナラ、クヌギ、

アラカシ、カエデ、モミジ、ヤマザクラなどの、緑豊かな雑木林が

広がり、西側は植林された杉やヒノキの森が広がり、尾根を

挟んではっきりとした分布状況が分かり、面白い森です。

 

長谷山頂を越して更に南に進むと高圧鉄塔があり、周辺が

伐採されているので、急に視界が広がります。

私は腰を下ろして一休みにしました・・・

東南の方向に大阪平野の街並みが見渡せます・・・

いつも見える生駒山、金剛山などは少し霧がかかっているようで、

かすんでいます。

 

私はリュックから、今朝自分で作ったサンドイッチと、ポットから

珈琲をいれて、少し早いランチタイムにしました・・・  

美味い!  

山や森で食べる物は、どうしてこんなに美味しいのでしょうか? 

 

沢山の野鳥が鳴いています・・・

賑やかなヒヨドリが二羽、後方で追いかけっこをして遊んでいます・・・

チェ チェ ツツ- ツアー あれは何の鳥?

名前は分からないので、そのさえずりの真似しましたが、なんだか

楽しそうです。

 

少し先のほうで ゴソ ゴソ と何か動く物が・・・?

早速双眼鏡で探してみると、長い尾を引きずったオスのヤマドリが

森に入っていく所でした・・・

あんなに長いと、森の中では邪魔じゃないのかな?  と、いらぬ

お節介を考えてしまいました・・・ 

あの長い尾は、メスへの求愛の舞いに必要なんだろうな・・・?

 

今日は梅雨の合間とは思えないような好天です。

寒がりの暑がりで、汗っかきの私ですから、今日のように爽やかな

風が吹き、汗をかかないようなお天気は、最高の散策日和です。

ワタ雲がふんわりと浮かんでいます・・・

眼下には、枝先に白いクリーム系の小花をつけたクマノミズキが、

満開の花を咲かせています。

今の季節は白い花が目に付きますね・・・

ヤマボウシ、マタタビ、ガマズミ、ムシカリ・・・  きれいです!

 

ピー ヒョロロ・・・

見上げると、トビが大きく輪をえがいて飛んでいます・・・

見上げたついでに頭上の高圧鉄塔を見ると・・・

「関西電力・山下線32号・昭和22年6月建設・・・ 」 の文字。

私と同じような年齢です・・・

この鉄塔は62年間、この山頂にたって送電しているんだな・・・!

もう10年も前に引退して隠居生活の私ですが、この鉄塔はまだまだ

現役で活躍中です・・・

ご苦労さん!   

私は思わずつぶやきました。

 

はるか下のほうに、府道(茨木-能勢線)が走っているのが垣間見え

ます。

清水谷園地が見えます・・・ 

その上方には、清水谷と勝尾寺圏の山並みが続きます。

何人かのハイカーの方が、歩いて来るのが見えます・・・

しかし歩き方がおかしいな・・・?

 

早速、双眼鏡で覗いてみると・・・

皆さんが片手にゴミ袋を持ち、もう一方につかむ金ゴテを持って

おられます・・・

そうか!  ゴミを拾いながら歩いておられるのだな・・・

クリーンハイキングの方々のようですが・・・ ?

見ていると道の両側にまたがり、ゴミを丁寧に拾っていきます・・・ 

その数、10数人です・・・

 

走ってくる車が、なにごと・・・!?  と、減速し、 事情がわかると

又、加速していきます。

このゴミの殆どは、走る車から投げ捨てられた空き缶やゴミです

から、そのボランテイア作業の皆さんの姿を見せるだけでも、

抑止効果がありそうです。

 

それにしても、山頂でノンビリとくつろぎ、森の散策を楽しんでいる

私と、懸命に汗を流して清掃活動をされているボランテイアの

方々・・・

その差に、私は少し気恥かしくなってしまいました。

 

ありがとうございます・・・

皆さんのお陰で、いつも箕面の森を楽しむ事が出来ます・・・

遥かかなたの方々に聞えようもありませんが・・・

心からの感謝をつぶやきました。

 

清水谷の方角で、ウグイスが鳴きました・・・

ホー ホー コッチコイ ケキョ ケキョ  ホー コッチコイ・・・

こっちへこい!  と、ボランテイア活動に誘われているように

聞こえましたが・・・?

’13 7・8


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猿の大家族!

2021-07-18 | *編集・夏/7月

猿の大家族!

 今日は箕面駅前から滝道を歩き、落合橋の先から右に折れ、姫岩から

地獄谷へ入りました。

梅雨の谷間の晴れ模様です。

見上げるとこの周りにはモミジの大木が沢山あり、新緑から濃い緑になって

きた葉に太陽が反射してキラキラときれいに輝いています。

横の渓流もいつもより水量が多く、岩に当たる水しぶきの音が気持ちのいい

リズムとなって森に響いています。

 

いったん箕面ドライブウエイに出ると、すぐ前の山道から再び地獄谷を上り

ます。

山道沿いにはシャガ(胡蝶花)が群生していて清楚な白い花が美しい。

しばらくしてこもれびの森へ向かう尾根道と谷道の分岐にでるので、今日は

尾根道へ向かいます。

左へ曲がったところで急に上のほうから ヒュー という鳴き声! 

見上げるとケヤキの大木の上に一匹の猿がいました。

見張り役か? 

仲間に合図を送ったのかな?   人間が来るぞ・・・! とかね?

 

以前、ババタレ坂で同じような光景で上を見上げたら突然水滴が降って

きた・・・

とっさに避けたがどうやら猿が私におしっこをかけたようだった。

近づくな!

そんな警告だと分かったのはその少し先で40-50匹の猿の群れが山のほう

へ移動中だったのです。

私は足止めをされて彼らが山のほうへ去っていくのを待っていた事があり

ました。

 

今日は何か・・・?

そのまま木の上の猿は静かなので、私は尾根道を上っていきました。

狭い山道から尾根に出ると周辺の山々が見渡せて気持ちがいい・・・

咲き遅れたモチツツジのピンクの花が一輪だけ咲いている。

ここは他に比べて松の木が多い・・・しかし、マツクイムシにやられたのか

枯れ木も目立ちます。

 

いろんな低い木々が茂る雑木林にやってきた時、前方の木の切り株の上に

大きな猿が座ってこっちを見ていました。

私は歩をゆるめてゆっくりと上ります。 堂々としたボス猿の様相です。

目を合わさないようにして横を通るとあちこちに猿達がいてこっちを伺って

いる。  どうやら猿の群れの中に入ってきてしまったようだ。

 

私の前を歩いている猿の下には小さな赤ちゃん猿がしっかりつかまってい

たり、逆に歩いている猿のお尻に乗っかっている小猿がいたり、小さな小猿

同士がじゃれあって遊んでいたり・・・視界に入るだけで20匹以上だ。

 

その時だった、突然ギャーギャーとすごい声で何匹かの若い猿達? が 

ケンカか? 遊びか? 分からないが騒々しく騒ぎ始めた。

あちこちで樹木の小枝がしなったりはねたりしている。

何事・・・!  自分の体が硬直してくるのが分かる。

でもしばらくして静かになった。   ホッ! とする!

 

周りの猿達は何も無かったかのように我関せず・・・いつもの事といった

感じ。

さっきのボス猿はというと・・・役目が終わったのか?  

切り株の回りにいつの間にか数匹のメス猿? が 取り巻き、寝そべる

ボス猿を囲んでかいがいしく毛つくろいをしている。

穏やかなものだ・・・

私は覚悟を決めてそこへ座り込んだ。

 

ゆっくりと回りを見渡すとまだまだ驚くほどの数の猿がいる・・・

私を受け入れたのだろうか?  

みんなは私を無視したかのように思い思いに行動している。

あの枯れ木の松の樹皮をバリバリ剥がして中の虫を食べているもの、

小枝の木の実をしきりにつまんでいるもの、

お母さん猿のオッパイを放さない小猿、

その横では眠っている子猿を抱いて自分もうつらうつらして半分寝ている

親猿もいる・・・

人間生活と同じような構図に苦笑する。

老年猿がたまに私の方をチラリと見るぐらいで、他は全く私を警戒していな

い様子です。

 

私も最初は恐かったが、そのうち慣れてきて、自分もこの猿達の家族か? 

なんて事は感じないけど、心は穏やかになって彼らを眺めていました。

すると急にまた・・・

今度は何か悪さをしたのか?   

体の大きな猿が、若い一匹の猿をすごい勢いで追いかけ始めた・・・

若い猿はキーキーといいながら逃げ回っている。

どうやら何か怒りをかう事をやったようだ。

賑やかな騒動があっても、あの親子猿は相変わらず私の前でウトウト居眠り

をしている。

子供猿は遊びに夢中だ。

 

私はその時なぜか信州・安曇野の田舎から大阪へ引っ越してきた子供の

ころの事を思い出していた。

その頃の大阪・下町の長屋での風情を思い出して急に懐かしいものを感じた

からだが・・・  隣近所はみんな仲間で家族のようだった・・・

子供の悪さへの注意もみんなでしていたし、喜びも、楽しさも、哀しみも、

怒りも、みんなで共有していたし、防犯や防災などもみなで助け合っていた。

温かい人情が下町全体にあって安心して生活していたように思う。

私はそんな古きよき時代の人間生活の縮図を垣間見ているような気がして

眺めていました。

 

 

まもなく私はゆっくりと腰をあげてこもれびの森へ向かいました。

振り向くとあのボス猿は恍惚気分でまだ寝そべっていました。

それにしても私の人生 一度でいいから・・・ あのような恍惚のハーレムに

浸ってみたいものだ・・・ なんて!   うらやましく思うのでありました。

 次の世では猿に生まれてこようかな !?

’13 7・8

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏の森のひとコマ!

2021-07-18 | *編集・夏/7月

夏の森のひとコマ!

 朝から暑い夏の日差しが照り注ぐものの、森影に入ると

ひときわ涼しさが感じられて、気持ちのいいものです。

 

政の茶屋園地に着くと、「箕面の山パトロール隊」の腕章を

つけた方々が集っていました。

今朝は6時から <夏だ! 早起きクリーンハイキング> の

イベントがあったようですが、もう次の活動に入られている

様子・・・ いつも感謝です。

 

自然3号路に向うと、まだ倒木による通行禁止表示が・・・

しかし、6月27日からもう一ヶ月経つので入ってみる事に

しました。

上がってすぐにその状況を知ることが出来ました。

あの梅雨明けの豪雨での被害、大小10数本の樹木が自然路を

ふさぐように折り重なって倒れています。

この一ヶ月の間、そのまま手付かずの様子です。

しかし、この間にハイカーの方々が多く通られたようで、

通れる道筋ができています。

倒木の下をくぐり、上をまたいでやっと豊能自然歩道へでました。

 

箕面川ダム湖に着くと・・・

湖周路沿いにアベリア(ハナゾノツクバウツギ)の白紅色した

小さな花が満開に咲いています。

いつも釣り人の車でいっぱいの路上に車がない?

見れば湖に下りれる垣根沿いに高いフェンスが新設されて

います。

これでは釣り人も入りようがないようですが・・・?

 

湖東路に入って行くと、先の方に何かいる?

近づくと一匹の老猿が柵の上に座り、物思いに耽るように

静かに前方を見つめています。

すぐ後を通ってもその姿勢は変らず、その姿に哀愁漂う淋しさを

感じました。

 

湖南の西の山から、山伏の吹く法螺貝の音色が風に乗って

何度か聞えてきます・・・

あの天上ヶ岳の<役の行者昇天の地>(瀧安寺奥の院)で

今日は何か行事でもあるのでしょうか?

そう言えば、あの山の向こう側の天上ヶ谷は、

箕面猿の故郷のようですから、あの老猿は法螺貝の音に

懐かしい故郷を見つめていたのかもしれません?

 

場違いのような所に、キンシバイの真黄色い花が二輪

咲いています。

 

箕面トンネル北口から府道茨木能勢線沿いに、しっかりした

歩道橋が、箕面林道のかおり橋近くまで1Km程続いています。

ここから西側のダム湖、箕面川を眼下に眺めながら歩くのは

気持ちのいいものです。

立派な設備なのに、いつもハイカーの姿さえ時々見かける

程度・・・欄干の上は猿たちの足跡が多くついています。(笑)

 

下方で人の声がするので覗いてみると・・・

湖岸で3人の若者が釣り糸を垂れています・・・

どんなにフェンスで囲っても、抜け穴はあるもののようです。

それにしても10数mもある湖面までどこから降りたのだろうか?

 

ネムノキが淡紫色の花を咲かせています。

かおり橋の下が箕面川の源流とのことですが、

そこに一台のワゴン車が停まっていたので川を覗いてみると、

子供二人を含む家族連れが楽しそうに水遊びをしていました。

 

清水谷園地から清水谷林道へ入って行くと、ヒガンバナの近縁と

言われるキツネノカミソリが、オレンジ色のきれいな花を咲かせて

迎えてくれました。

有毒植物とのことですから、その優雅な花を撮るだけにしました。

 

白い小菊のようなヒメジョオンが道端に咲いています。

紅紫色の花、果穂をつけブドウのような実をつけたヤマゴボウが

数ヶ所見受けられます。

 

一休みにして横を流れる小さな谷川の流れで手、顔を洗うと

冷たくて気持ちのいいこと・・・

カワトンボが舞い、少し先でホオジロドリ? が水浴びを

しています。

時折りウグイスが鳴き、シジュウガラが飛んでいます。

見上げれば樹間の先に真っ青な空と白い雲が~

こんな小さな風景と、そこに浸る静かなひと時が・・・

私が一番至福を感じる時なのです。

 

林道から続く自然8号路を上り、尾根の東海自然歩道にでると、

勝尾寺の鐘の音、読経が森にこだまして聞えてきます。

 

最勝ヶ峰(538.5m)の眺望のいい岩場で一休み・・・

暑い中にも心地よい風が吹きぬけていきます。

遠く生駒山、金剛山の上空にはモクモクと大きな入道雲が

見えています・・・いい眺めです。

 

東海自然歩道の暑い尾根道を避けて、途中から自然4号路に

下っていくと、なぜかいつになく森が明るい?

周辺をみるとスギ、ヒノキ林が間伐されて、暑い日ざしが山道を

林床を照らしています・・・暑い! こんなはずでは~(笑)

しかし途中からまたいつもの緑のトンネルに入り、涼しい山道を

下りました。

緑陰では気温が3-4度は低くなると言いますから、

まさに森は清涼の世界です。

 

夏休みに入ったせいか少年が一人、お父さんと一緒に

大きな網を持ち、虫かごを提げて上がってきました。

挨拶をして少年の目を見ると、生き生きとした好奇心いっぱいの

澄んだ目をしていました。

 

かつて昆虫少年だったあの<鉄腕アトム>の作者 手塚 治虫や

ノーベル賞作家の川端康成など多くの著名人が、

その少年時代に情緒を育んだというこの「箕面の森」に思いを馳せ

改めて思い起こしました。

 

夏の箕面の森にはいろんなひとコマがあるようです。

 ’10-7-25  (晴れ)

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅雨明けの森へ!

2021-07-18 | *編集・夏/7月

梅雨明けの森へ!

 今日、梅雨明け宣言がなされ やっと! と言う思いで空を見上げ

ました。

カラッとした爽やかな風が吹き、久しぶりに澄んだ青空に

さっそく入道雲が浮かんでいます。

 

滝道から箕面大瀧に着くと ド ド ドドドド~ と、滝幅いっぱいに

まさに怒涛の如く水が流れ落ち、その爆風が水滴を霧状にし

周辺が霞むぐらいの絶景です。

ここ何回かの大瀧での感動と印象は、私の心に強く残るものです。

 

滝上にでて「箕面野猿管理事務所」前に来ると、南側にある

「杉の茶屋・野生植物園」で、「箕面自然観察会」の方々が

草花の植付け作業をされています・・・ ご苦労さまです。

 

天上ヶ谷林道へ入る小さな百年橋を渡り、自然2号路を上ります。

梅雨明けの箕面川渓流は豊かな水量に溢れ、その岩しぶきや

流れる音がかなり上の方まで響いて聞えます。

 

時折りスギ、ヒノキの大木に両手を当て、その精気を頂き

いつものようにゆっくりと森に浸りながら上って行きます。

 

やがて自然3号路から箕面ビジターセンターに下りてくると、

日頃見ない幼稚園のバスが3台停まっています。

いつもと違う可愛い子供たちのいる光景に目を細めました。

 

一休みしながら見ていると・・・

可愛い帽子をかぶった園児たちがいくつかに分かれ、

先生の後に続きながら、あるグループは森の博物館で動物や

野鳥の剥製、蝶々や昆虫の標本に目を丸くしたり、

川沿いの岩場で紅羽カワトンボを見つけて歓声をあげたり、

ウグイスやキビタキの鳴声にみんなで耳を澄ませたり、

セミの抜け殻を見つけ、説明を受けて大喜びしたり・・・

森の中で見聞きするもの全てが新鮮なようで、好奇心いっぱいで

目を輝かせています。

幼い子供たちにとって、こんな豊かな森の中で自然を体感できる

事は、大きくなっても忘れない良い思いでになる事でしょうね。

 

ババタレ坂を上っていくと、岩場のどこから湧き出てきたのか?

水の流れがあり細い谷川となっています。

手を浸すと冷たくて気持ちのいいこと・・・

しかしいつの間にかその流れは消えて、その間わずか10m位

でのこと・・・どこから湧き出てどこへ消えるのか?

その小さな流れの音が、静かな谷間にこだましているのが

印象的でした。

 

こもれびの森の展望台に着くと、10数名の賑やかな方々が

昼食中でした。

大阪のオバチャンとオッチャン連といった感じで、

ほろ酔いのジッチャンもいる様子。

 

  *  ニイちゃん! この下の坂 上がってきたんかいな!?

 

また爺をつかまえてニイちゃんです。(笑)

しばらく話していたものの、早口で鉄砲玉のような大阪弁には

全くついていけず、早々に失礼しました。(笑)

 

風呂ヶ谷を下っていくと、珍しいキノコを3種見つけたので

早速デジカメで撮っていると・・・

急に横の杉の木の根元から ジジジ~ と大きな音で

何か飛び出したので ビックリ!

よく見ると木の上にとまり、羽化したばかりのセミが、

まだ初々しい羽根を木漏れ陽で乾かし、温めているのが

見えました・・・ようこそ箕面の森へ!

もうしばらくすると、森を揺るがすセミの大合唱隊の演奏会が

あちこちの森で始まることでしょうね。

 

風呂ヶ谷の谷川にかかる小さな丸太橋を渡ろうとすると

木が朽ち、崩れかかっているので、落ちないように

慎重に渡ります・・・

少し下りると、下流の2ヶ所は新しい杉丸太で架け替えられて

います・・・順じ改修されるようで一安心です。

しかしこんな深い谷間の安全の為にも、作業してくださる方々が

いるかと思うと本当に感謝です。

 

途中から雲隣への森の山道を上がっていくと・・・

間もなくして 「・・・落石の為、通行注意・・・云々」 

近づくと、いつもポロポロと小さな落石のある岩場から

大きな岩が何個か落下しています。

つい先日の豪雨による土石流のTV映像を思い出し、

早足で通り抜けました。

 

急斜面を上りきると、雲隣の森の展望台へ到着!

若い二人の女性がお喋りに夢中です。

最近は「山ガール」と呼ばれる若いハイカーが多く見受けられる

ようになりました・・・なんだかブームだそうですね。

山ガールとは、確かに可愛く柔らかに感じられますが、

同じ意味でも「山女」ではちょっと怖いですからね。(笑)

 

挨拶を交わすと道を訪ねられました。

市販の山旅の案内書では、森の複雑なルートまでは分からない

ので、私はこんな時の為にコピーして持っている自分専用に

編集した<箕面の森のハイキングマップ>を差し上げながら

説明すると、大変喜ばれました。

 

どうぞゆっくりと箕面の森に浸りながら、自然の散策を楽しんで

ください。

 

梅雨明けの森の中を、爽やかな夏の風が通り過ぎて

いきました。

 ’10-7-17 (晴れ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暑い森!

2020-08-26 | *編集・夏/7月

暑い森!

 今日は先ず、箕面・帝釈寺近くの皿池公園から北へ上がり、

外院の山里を経て、勝尾寺・旧参道へ向かいます。

 

里の稲も7-80cm位に伸び、トンボや蝶々が舞い、

畑ではトマト、ナス、キュウリ、カボチャ、オクラ、ニガウリ・・・

いろんな野菜が実っています。

 

土手の上の池では若い釣り人が糸を垂れていて、その奥では

ドスのきいたウシガエルの大きな鳴声が聞えます。

 

ノアザミが一輪、紫の花を咲かせています。

 

森に入ると早くもスズムシやコオロギなど秋の虫の音が・・・

突然、ヒグラシ(カナカナ)が一斉に鳴き始め、その大音響に

思わず自分の耳がおかしくなったかな? と思うぐらい

賑やかです。

いずれも晩夏か初秋を思わせる森の響きに、

早くも季節の変化を感じます。

 

今日はうす曇ながら30数度と気温も湿度も高く、

しかも風のない蒸し暑い日です。

森に入ってもムっとする暑さに、汗が自然と滲み出てきます。

 

随所にある森の丸太のベンチで一休みしながら

ゆっくり上がって行くと・・・

山道をまたぐように小さな谷川の流れがあり、早速汗だくの顔と

腕周りを洗い、タオルを浸して首筋に当てると

冷たくて気持ちがいい~

しかし、じっとしているとヤブ蚊の群れに襲われるので

早々に退散です。

 

少し歩くと、また同じような小さな流れが・・・

と言っても、ここはチョロチョロの流れ・・・

それをどなたが施したのか? パイプとバケツで受けていて、

ここでも体を拭った後は、そのバケツの谷水を頭から被りたく

なったぐらいです。

 

やっと少しさっぱりして足回りを見ると、3種の立派なキノコが

生えています・・・採らないで撮るだけにして再び上がります。

 

上から一人の女性が下りてきました。

見ると手にはゴミの入ったビニール袋と取りバサミを・・・

何度かお会いしたことがあるものの、挨拶を交わすだけですが、

いつもクリーンハイキングをされている様子には頭が下がります。

 

しらみ地蔵前から谷山尾根・巡礼道から七町石へ・・・

丸太ベンチで一休みです。

それにしても無風の森は緑陰の中でも暑いものです。

そこへ これでもか! と言わんばかりに鳴くミンミンゼミや

クマゼミの大合唱隊が、更に暑さを運んでくれるので、

今日はゆっくりと森に浸る事も出来ません。

 

谷山を超えていると急斜面にまた新しい階段が出来ていました。

松などの倒木、枯れ木を現場加工して手作りの階段を作って

いてくださるボランティアの方の作業跡が見られます。

これも何度かこのブログでも紹介しましたが、一人で黙々と

山奥の森の中で活動されている姿には頭が下がります。

 

谷山谷へ下ってくると、ここにも小さな谷川の流れがあり、

岩場のたまりに下り、早速 頭から冷たい谷水をかけて

汗をぬぐいました。

気持ちいい~

 

今日は「水の日」との事、山に蓄えられた深い地下水が流れる

測度は、年に1m程と聞きました。

地下に染み込んだ水が地表に湧き出るまでに300-500年も

かかるとの事・・・

この谷川の水がそうした水か、湧き水か分からないけれど、

もしそうだとしたら、江戸時代の雨水の純化された水で

汗を流しているのかもしれない? と少しロマンを誘います。

 

才ヶ原池に着くと、水面いっぱいに白いものが・・・?

近づいてみると梅花藻(バイカモ)が、池面いっぱいに白い花を

咲かせています・・・

清流や湧き水が流れる場所でしか育たないとされる

デリケートな植物なだけに、ここで見れるのは嬉しい事です。

ここでも一人の青年が釣りをしているものの、

針にその藻が引っかかって四苦八苦の様子でした。

 

谷山の尾根を歩いている頃から風に乗り、時折り音楽や歌が

流れてきます・・・

日頃聞いたことのない多人数で練習中の気配なものの、

どこからだろうか?

 

地獄谷を下り、姫岩のあるつるしま橋まで下ってくると・・・

初めて箕面に来た! という4人連れの方に道を訪ねられ、

大滝へ至る天狗道をお教えしましたが・・・

聞けば、今日は滝道のキャンドルロードと大滝のライトアップを

見たいのだとの事。

 

そう言えば今日は<箕面まつり>でパレードもあるし、

ステージイベントやいろんな催しがあるようなので、

あの尾根で聞いた音楽の練習も、そんな関係かもしれないと

納得しました。

 

山本珈琲店前の楓橋から滝道に出ると、ゆかた姿の

若いカップルが何人も見受けられ、お祭ムードいっぱいです。

 

瀧安寺前広場では、箕面観光ボランティアガイドの皆さんが

何かイベントの準備をされています。

 

前の紅葉橋では・・・

<納涼! 箕面川床> の赤い敷物と提灯が目を引いています。

一度その料理と風情を味わってみたいものです。

 

今日は「昆虫館」が入場無料となっていたので、

久しぶりに覗いて見ました。

沢山の子供たちが珍しい昆虫や飛び交う蝶々に

目を輝かせていました。

 

駅前に着くと、もうパレードが始まっていて、

タッキー816・みのおFM局の生中継と共に、沢山の人々が

集まっています・・・

もの姿の若き倉田市長も元気いっぱい!

 

そこへ次々とパレードの方々が到着し、各々が最後の

パフォーマンスを披露したりしていました。

 

今日一日、暑さでへばり気味だった私も・・・

暑さを吹き飛ばす皆さんの熱気と、すごい盛り上がりに

やっと活気が出てきました・・・

夏は暑いのが当たり前だ~ と!

 

こんな日は、地ビール世界最高金賞をとった

美味しい<箕面ビール>でも飲みながら、<箕面まつり>を

楽しむ事にしましょう・・・

’13 7・29

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

箕面まつり と キャンドル ロード

2020-08-26 | *編集・夏/7月

箕面まつり と キャンドル ロード!

  今日は 「箕面まつり」 です。

昨日から、箕面各所でいろんなイベントが行われていますが、猛暑日が

続き、連日のうだるような暑さには参ってしまいますね。

 

箕面まつりのメインイベント・パレードの始まる4時過ぎからは、

「みのおFM・タッキー816ラジオ」からその模様が逐一 生中継されて

います。

なんでも、パレードのスタートはあのハーレーダビットソンが20数台、爆音を

響かせて行進とか・・・ 

私が箕面駅前ロータリーに着くと、広場いっぱいに沢山の若者達が、

元気よくよさこい踊りを披露しているところでした・・・

観客も一緒になって踊っていて実に楽しそうです・・・。

 

私は今回初めて「みのおキャンドル・ロード」なる催しに心引かれ、夜の

滝道を箕面大滝までキャンドルに導かれ、歩いてみる事にしたのですが・・・

なにぶん夜の箕面の森を歩くのは初めての事なのです。

急に湿気を帯びた生暖かい風が吹き、じっとりとした暑さに私はすでに

汗だく状態です。

すると目の前に「箕面ビール」と書かれた冷たい生ビールが、

これ見よがしに置かれています・・・ 

日頃ビールも飲まない私でさえ、ついノドの方がウルウルとなってきます・・・ 

美味そう!

しかし、その誘いにのると、いつも歩いている滝道とはいえ、往復5.6Kmは

ヘタリそうですから諦めます・・・ 

 

暗くなってきた森の中からはクマゼミやヒグラシの大合唱団が

生演奏中です・・・

しかし、その大音響は素晴らしいほどにうるさいものです・・・ 

でもね・・・ このセミたちは地中で何年も過ごし、やっと地上に出てきて

この世の春を謳歌しているのに、長くて一週間の命なのだ・・・ と思うと

いとおしく、改めてそのコンサートを聞きなおしましたよ・・・ 

しかし、やっぱり賑やかですね・・・ 

 

瀧安寺の周辺では、沢山のキャンドルに灯がともり、芝生広場には

絵模様が出来上がりつつあります。

滝道の両側にもキャンドルが置かれ、ボランティアの方々が一点づつ

着火されているところです・・・ 

何でも4500個のキャンドルが夜道を灯してくれているそうですよ・・・

真っ暗闇と化した箕面の森に、キャンドルの揺れる炎が幻想的です。

そのキャンドルの灯りが樹木の葉っぱに反射し、照葉樹林のヤブツバキ

の葉などは、一瞬ホタルが沢山いるかのように輝いて見えました・・・

私もいよいよ目にも来たかと少しショックでしたが、回りの声を聞くと、

そう見えたのは私だけではなさそうなのでホッとしました。

 

いつもの昼間の箕面の森とは全く違う様相です。

横を流れる箕面渓流も、川の音と岩にあたる白い水しぶきが見える

だけで、後は真っ暗闇で何も見えません。

勿論、森の樹木を見上げても真っ暗で、夜空に浮かぶ雲の白さに

対比して、上方の梢が風に少し揺れているのが影絵の動きのように

見えて印象的です。

 

今晩はいつになく多い人出です・・・

狭い道幅の所では、心斎橋筋商店街を歩いているかのような人込み

でしたが、少し先の山本珈琲館を過ぎるとそれも急に道がすいてきます。

ここからは所々にキャンドルがあるぐらいで、後は街頭と薄暗い提灯の

明かりが頼りです・・・ 

でも、目が慣れてくるとそれも気にならなくなってきて、気持ち良く歩けます。

所々に横の箕面渓谷に向かって強力なサーチライトが照らされていて、

それがまたいつもと違う森の姿をうつしだしています。

そしてそのライトが遠くの谷間の照葉葉を反射して、やはりホタルと

間違えるほどにキラキラと輝いていて、神秘的で美しい光景が見えます・・・

こんな風情を楽しめるのも初めてのことで嬉しくなります。

 

やがて、いつもの茶店の赤提灯(ちょうちん)が見えてきました・・・

昼間と違い、真っ暗闇の森の中でひときわ明るい茶店の明かりと

賑わいが、ホッ!とする安心感と温かさを与えてくれます。

 

やがて箕面大滝に到着です・・・ いつになく沢山の人です・・・

それも大きなカメラを担いだカメラマンが多くいて、欄干の上は

鈴なり状態です。

すごいですね!

ライトアップされた大滝の水しぶきが、それはそれは幻想的でとても美しく、

素晴らしい光景です・・・

手前のキャンドル群と合わせて、初めて見る夜景に感激です。

一人の浴衣を着た美人モデルが滝前のキャンドルの一番前に立つと、

フラッシュが一斉にたかれました・・・ 実に絵になる光景です・・・

私もうっとりと見とれてしまいましたよ・・・ いいですね!

 

欄干の私の後ろから急に・・・ ファンタスチィック! ・・・ワンダフル! 

ブラボー! ・・・ と、流暢な完璧な英語・・・ 上手いな! と 

振り返ると外人さん達でした (上手いのは当たり前だ!)

涼風が一休みのせいか? 蒸し暑さでもう私は汗ビッショリです・・・

しかし、そんな暑い中でもしっかりと手をつなぎ、お揃いの浴衣姿で

見つめあう若い恋人達・・・ 

横ではモレ聞える会話から、不倫なのか浮気なのか? 手をつないで

甘え声と敬語の入り混じったいい中年男女のベタベタ声・・・ 

暑さが更に増してしまいましたよ・・・ でも羨ましいですね! 

 

前に二人の外人さん・・・

一人は金髪の髪の毛を腰まで垂らし・・・いかにもモデルかと思わせる美人? 

期待して後ろを歩いていると、急にその人が振り返った・・・ 

今まで暗くてよく見えなかったのだが 何と! 男だった・・・ 

期待した高級料亭でまずい物を食べた気分?   失礼!

私はいつもは森の植物、動物や自然の営みや景色に気を取られて、

余り回りの人間に関心がないのですが、この真っ暗闇の中では、前を

歩く人間の動作ばかりが目に付くものですから・・・ 不思議なものですね。

  

一の橋に来ると、明治の建物・橋本亭からは音楽の生演奏が聞えて

きます・・・

狭い店内は満員・・・外の道では立ち止ってリズムを取っている人もいて、

森の中のライブは盛況のようです。

 

やっと駅前に下ってくると、再び 「箕面ビール」 の看板・・・ 

  忘れていたのに・・・

しかし、この汗とノドの乾き、それに美味しい料理舞台を見てくると、

ここは地元評判の地ビールを飲んで見ないわけにはいきません・・・

なんて・・・! 勝手に理由をつけて、初めて店頭で一杯いただきました。

早速口に含むと・・・ 冷たい! 上手い! ゴクゴクゴク・・・

  何と上手いビールなんだろう・・・ 

今年3回目の滝道での一人酒で、私には近年にない珍しいことです。

 

この箕面ビールは国際品評会で金賞を取った日本有数の地ビールと

して有名だとのこと・・・ この近くの箕面の牧落で製造しているんですね! 

かつて本場ドイツで飲んだ、コクのある美味しいビールの味を思い出し

ました・・・ 

この箕面ビールも、確かな飲み応えのある高級ビールの感がします。

 

酒店の前の縁台に腰掛けながら、店の美人おかみの問いかけに応えて

いると、箕面の森の散策事やよもや話しに花が咲きます・・・

そんな目の前を、”箕面まつり” の うちわを持った人々が次々と行き

交っています・・・ 

箕面の森の夏の風物詩を楽しみながら、私は最後の一口を仰ぎました・・・

美味かったな・・・!  

身も心も充分に満たされた、「みのおキャンドル・ロード」 でした・・・

 

帰り道では、早くももう秋の虫たちが鳴いています・・・ 少し早くないかい?

スーギッチョン・・・ チンチロリン・・・ ジージージー・・・ 軽やかな合奏です。

私には至福のカントリー・ロードです・・・

’13 7・29

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どうぞ懲りずに森へ!

2020-08-26 | *編集・夏/7月

どうぞ懲りずに森へ!

 今朝は、雨上がりの「教学の森」へ入りました・・・

 足元がまだ乾かず、時々濡れた枯れ葉に足を滑らします・・・

濡れ落ち葉か・・・!

なんとなく親しみを覚える言葉です。 

 

太陽が森に差し込み、気温が上昇してくると共に、薄霧のように

蒸気が立ち上り、霞みがかかったようになります。

いつものように、ゆっくりと景観や自然の営みを観察したりして

楽しみながら歩いていると・・・

いつになく、沢山の種類の夏キノコが顔を出しています・・・

 

ざっと数えただけで8種類もあります。

私にはキノコの知識がないので、食用可と思って見ても

採集はしません。

キノコの専門家が、間違えて笑いキノコを食べ、笑いすぎて亡く

なった方も実際にいるそうですから・・・?  

笑い事ではなくなります。

 

それにしても、一つ一つ観察していると面白い形、色、姿・・・

興味が尽きません。

ハリネズミのように、沢山の針毛をまとった灰色の不思議なキノコを

眺めている時でした・・・

 

下から、二人の女性が登って来ました・・・

朝早くから珍しい事です? 

・  おはようございます!

    *  おはようございます・・・  暑くなってきましたね!

        ほらね!  この道ならいいでしょう・・・?

と、隣の人と話している・・・

 

    *  この先も問題ないですよね?

        ああ すいません!  

        今度、子供たちを連れてくるものですから・・・

・  この先ですか?  

   特に問題ある所はないと思いますよ。

   大丈夫ですよ・・・ ここは気持ちのいい森ですから、

   きっとお子さん達も喜ばれると思いますよ・・・

    *  ほらね!  ありがとうございました・・・

そう言うと、お二人は前に進んで行かれました・・・

どうやら子供会の幹事さんのようで、若いお母さんのようです。

 

まだ梅雨が明けないというのに、もう子供たちは夏休みに入った

のですから、体をもてあましているのかも知れません。

それを思うと、森の中にはビックリするような発見が沢山あって、

飽きる事はないでしょうね?

 

しばらくして先のほうで・・・

キャー キャー キャー と、甲高い叫び声!

一体何事が・・・?

私が見に行こうとして立ち上がったとき・・・

上から、先ほどのお二人が急ぎ足で下りて来ました・・・

 

・  どうされたんですか?  なにかあったんですか?

    *  あの!  ヘビです!  ヘビがいたんです!

お二人とも青い顔をされている・・・

・  ヘビですか?  私も苦手ですが・・・

    *  ここにはあんなのがいるんですか?

・  山ですからね・・・

   でも本来はヘビの方が逃げていくんだけど・・・?

   どこにでもいますよ。

   危険なヘビもいますが、殆どはおとなしいでしから

   人の足音で逃げていきますよ・・・

    *  それに見たこともない大きな虫もいたわ!

        ハチも飛んでたわね! 刺されないかしら・・・?

・  山の中ですから、いろんな昆虫もハチも動物もいます・・・

   特にスズメバチは危ないですから、気をつけねばなりま

   せんが・・・

   子供さんたちを引率されるのですか・・・?

    *  私もう自信ないわ!  ダメ!

       やっぱりお父さんに頼むわ!

       すいません、お騒がせしまして!

そういいながら、急ぎ足で下りていかれました。

よっぽどビックリされて、怖い思いをされたのでしょうね・・・

 

子供たちの引率は誰がするのかな? と、私は少しいらぬ心配を

してしまいました

森の自然観察に、初めて参加したある子供が、動かぬ昆虫を

見つけて・・・

先生!  この虫、電池切れやわ! と叫んだという実話がある

そうですが・・・

先生もビックリしたでしょうが、子供も自然界の動く昆虫に接し、

さぞびっくりした事でしょうね。

 

TVゲームや塾通いに明け暮れる子供たちの多くが、この夏休みに

一日でも森の自然の中で過ごす時間があれば、それはその子供に

とって貴重な財産となる体験をすること、請け合いです・・・

まさに生きた授業になるはずです。

 

幹事さん!

どうぞ懲りずに、子供たちと共に箕面の森に出かけてください!

私はそう一人でつぶやきました・・・

 

遠くでウグイスが・・・

ホ~ イイヨ イイヨ  ホ~ モリヘオイデ オイデ~ ホ~ 

と、鳴いているように聞こえました・・・ 

13 7・22

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自然の織り成しごと!

2020-08-26 | *編集・夏/7月

自然の織り成しごと・・・!

 箕面山麓の薩摩池、五藤池の横を上がり、白姫大明神から

谷山林道を上がっていくと、旧採石跡があります。

かつて削られた岩肌は、この10数年の時を経て木が繁り、

もうすっかりと森の様相です。

 

更に上がっていくと小さな橋があり、その東側に廃坑跡があります。

ここから谷山東谷は少し危険な場所があるので、西谷を登ります。

 

谷川の流れは サラ サラ サラ~ と音をたてて流れています・・・

木もれ陽が川面を照らすと キラ キラ キラと波に反射して輝き、

それが群生するシダの葉にまた照り返し、神秘的な光景を

かもし出しています。

 

グオー グオー~  何とも初めて聞くと、異様な鳴声にビックリ

したものですが、ウシガエルの求愛声が鳴り響いています・・・

話しのついでに・・・

箕面には里と山に13種類にカエルが生息していて、

箕面の山赤三兄弟 と言うのがいるとか・・・

ちなみに、山地の森にいるヤマアカガエル、低山地の草地や

林の中にいるニホンアカガエル、山の森にいるタゴガエルだ

そうですよ。

 

先日来、箕面の森の中ではモリアオガエルの卵魂を良く見かけ

ますね・・・

地域によっては天然記念物に指定されている価値の高い

両生類とか・・・

しかし、箕面は指定外とか?  なぜなのでしょうか?

 

谷川の水で顔を洗います・・・

冷たくてなんと気持ちのいいこと・・・

すると目の前の泥地に、くっきりと何種かの動物の足跡がある・・・

シカかイノシシか、それとも・・・?

箕面の森には約20種の哺乳動物がいるそうですが、

その殆どは夜間の活動だそうですから、心配しなくとも・・・?

(最も、私は時々見かけますがね・・・)

 

森の中では野鳥が沢山さえずっています・・・

セミも負けじと鳴き始めました。

梅雨明け宣言がまだとはいえ、箕面の森はもう真夏の暑さです。

 

シダが群生している山道をゆっくりと登っていくと、前方で一人の

男性が、谷川の中洲にまたがり、何やら作業をされています・・・

お邪魔してはいけない雰囲気なので、しばし後方で作業を眺めて

いました・・・

 

どうやら野鳥の撮影をするために、鳥から見えないように大きな布で

前を覆い、真中からカメラレンズだけを出して機材を固定して

います。

お一人で作業なさるのには大掛かりなようですが、慣れた手つきに

見とれてしまいます。

いつもこうやって、山や渓流などで写真を撮っておられるので

しょうか?

 

私は静かに横を通り過ぎました・・・

すぐ先の渓流沿いに、何か機材が設置されています・・・

何だろうか・・・?

よく見るとこれもカメラのようで、どうやら動く物を自動で感知して

撮影するものかな? と、推察したものの・・・ 違うかな?

おじさんの野鳥撮影にかける執念のようなものを感じます。

 

それにしても蚊も虫も沢山いる谷川の上で、長時間に渡り

シャッターチャンスをただ待つだけ・・・

その持久力、忍耐力、集中力には恐れ入ります・・・

短気で、面倒臭さがり屋の、移り気な私には、到底真似のできること

ではありません。

まして 蚊と友 なんて!  かゆう! て仲良くなんか

できませんよ。

 

しばらく登ってから山裾で一休みにしました・・・

横は気持ちのいい谷川が流れています・・・

川面を眺めていると、一羽の鳥が小枝にとまり、しばらくして

川溜りへ下りると バシャ バシャ! と音を立てながら水浴びを

始めました・・・

しばらくすると別の鳥が同じ小枝にとまり、先ほどの鳥と入れ替えに

また水浴びを始めました・・・

ここは野鳥のお風呂場かな?

いつもみる箕面川渓流のカワガラスと、違う種類のようですが・・・?

 

やがて一風呂浴びた鳥たちが去り、私も腰をあげました・・・

すると独特のユニークな鳥の鳴声が、頭上で聞えます・・・

ツキ ヒ ホシ ホイ ホイ ホイ~?

どうやら尾の長い、目の回りが真青色した サンコウチョウ の

ようです・・・

 

昨年、箕面ビジターセンター前の杉の木で、このサンコウチョウの

子育てライブ中継を、特別に設置されたビデオカメラで、実況つきで

見せてもらったので覚えているのです・・・

もうそんな季節なんだな・・・

杉林の梢で鳴いているようなので、双眼鏡で反り返って覗いた

ものの、首が痛くなってやめました。

 

自然の織り成す営みごとは、いつも人為的に出来ないすごい演出を

感じます。

こうして観客一人で堪能できる事の幸せを、しみじみと味わいます。

まさに私の至福のひとときです。

 

それはそうと、先ほど野鳥撮影をされていたおじさんに、ここをそっと

教えてあげたいような・・・? 

黙っておきたいような・・・

’13 7・18

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森で訓練!

2020-08-26 | *編集・夏/7月

森で訓練!

 箕面山麓から、二十二曲がりの森に入ると・・・

私と同年輩位の方が一人、谷川の水で顔を洗っていました・・・

 

  「こんにちわ!  今日は川の水が少ないですね・・・」

  「こんちゃ!  今日はまだ多いほうですわ・・・

      しかし年々水も少くのうなりますわ!  

      暑いでんな!」

 

見ると横に置いた装備は、まるで登山用の完全装備で重そうです。

少し話した後、私は坂道をフーフー言いながらも、いつものゆっくり、

浸り歩きを楽しみながら登っていきました。

   

すると! 頭上から バラ バラ バラ・・・と、落ちてくるものが・・・

  何だ・・・?

よく見ると赤い実が・・・

ヤマモモのようです。

見上げると大きな鳥が、枝の上でついばんでいるようです。

早速、双眼鏡で見上げてみると、沢山の赤い実が鈴なりに生って

います・・・

ヤマモモがこんなに実っている木を見るのは、初めてのことです。

バタ バタ と枝の上で羽ばたいているのは、黒いカラスでした・・・

羽ばたくたびに、沢山のヤマモモの実が大量に落花してきます・・・

  もう少し品のある食べ方をしたらいいのに・・・!

と、一人つぶやいてしまいました 

一粒つまんで口に入れてみると、甘酸っぱい!

美味しいような?  美味しくないような?

 

そんな時に、下から先ほどの男性が上ってきました・・・

あれ!  また?

  「また登られるんですか?」

  「 エエ!  訓練ですわ!」

(なるほど・・・ それで納得です!  それでこの重装備で上がり

下りされているのですね・・・この二十二曲がり谷は少し荒れた

山道なので、訓練にはいいのかな?)

   「アルプスですわ!  ホナお先!」

 

歩みを止めることなく、どんどんと登っていかれ、すぐに見えなく

なりました・・・

  アルプスか・・・!

私は一度、スイス・アルプスのトレッキングをした事があり、それは

素晴らしい経験でした・・・ そのアルプスかな?

 

やがて尾根にで、道が分岐する所から三ツ石を経由し、森の中の

才が原池へと向いました・・・

気持ちのいい風が吹き、こもれびが森の山道を明るく照らして

くれます・・・  

その度に新緑の葉たちが、鮮やかな緑色を発色してくれます。

いろんな野鳥がさえずっています・・・

大きな木が何本か倒れていて、山道をふさいでいます・・・

その横からは、新しい木の芽が顔を出しています・・・

森の中の若返り?  新陳代謝もさかんなようです。

 

一休みをしていると、先のヤブの中から、先ほどの訓練中の方が

上がってきました・・・

  「あれ!  またお会いしましたね!」

  「もう体力ありまへんわ!」

  「どちらへ登られるんですか?」

  「常念ですわ!」

  「信州の常念岳ですか?  私の故郷です・・・懐かしいな!

   子供時代は、毎日常念岳を見ながら過ごしていました・・・

   登った事はないのですが・・・」

  「そうなんすか!  実は友達に誘われてしもて・・・

   なにせ初めてなんで、体力が持つかどうかですわ・・・

   こんな所でも、もうヘトヘトですわ・・・

   あきまへんな!  

   ほな お先に!」

 

箕面の森を歩いていると、いろんな目的をもって歩いている方に

お会いしますが、登山の為の訓練と言う方は初めてでした。

日本アルプスの常念岳は2857mで、横には槍ヶ岳3180mが

そびえています。

私はその山里の安曇野(あずみの)に育ったのに登山経験がなく、

今更 登る気力も、体力も、全くありませんが・・・ 

 

あの同年輩の方の無事成功を祈り、エールを送りたいと

思います。

’13 7・15

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森の中で手をふる赤ちゃん!

2020-08-26 | *編集・夏/7月

森で手をふる赤ちゃん!

 今日は教学の森から西尾根コースを通り六固山(395.9m)へ

向かいました。

里山の新稲(にいな)バス停から歩かれる方なら山頂までは

約一時間前後でしょうか・・・

最も私はいつもの通り森に浸り、自然を観察しながらゆっくりと

散策するのが楽しみなので人の何倍もの時間がかかります。 

(年のせいもありますが・・・)

 

石澄みの滝の音をかすかに聞きながら「海の見える丘」に

到着して一休みです。

ここからは文字通り海 大阪湾をきれいに見渡す事が出来ます。

早速、双眼鏡の出番です・・・

この前、 ここで双眼鏡で景色を眺めていると、手前の森の

小枝に初めて見る小鳥が眼に入り見とれていました。

黄色い大きなくちばしが特徴でしたが、後で調べたらイカルとの

事・・・

シ~ンとした森の中で一人、一羽の小鳥を眺めて自分の世界に

浸れる事の幸せを感じたものです。

 

ここから六箇山へは急坂を上りますが、回りはクヌギやコナラの

大木が沢山あり、夏は太陽をさえぎりその木陰のおかげで涼しく

歩けます。

リンボクという桜の仲間の常緑樹もあり、これが秋口に白い花を

咲かせると一面に甘い香りが漂うのです。

 

そんな中をゆっくりと上がっていると・・・

下のほうから急に赤ちゃんのキャ キャ キャと言う笑声が聞えて

きました。

振り向くと若いご夫婦連れで、ご主人が専用ラックに赤ちゃんを

背負い、後ろ向きの赤ちゃんに向かってお母さんがしきりに何か

話して笑いあっています。

 

 ・ こんにちわ!

     *  こんにちわ!  お先です・・・

 ・ どうぞ! 気をつけて!

 

あっという間に私を追い越していく・・・

赤ちゃんが私を見て笑いながら手をふっている・・・

私も思わず手を振る・・・

赤ちゃんの笑顔に私は自分が笑みを浮かべ ピュアな気持ちに

なっていることに気づいていました。

ご夫婦とも大学山岳部系と言った感じで、まさに完璧な装備と

服装でした。

一見して同じ趣味で結ばれ、赤ちゃんも同じ楽しみの中にいる

様子でしたよ。

 

やがて尾根道に出るとこの辺からアカマツの群生地、

モチツツジの森でもある。

この周辺は「みのお里山ふれあいプラットホーム」のボランティア

の皆さんがいつも整備されていて、近年までのうっそうとして

暗かった森が今では明るく気持ちのいい森に変身しつつあるので

いつも感謝しながら通ります。

 

やがて山頂に到着! 

先程の海の見える丘よりかなり上になるので、更に遠くがよく

見渡せます。

気持ちのいいそよ風がふいている・・・

ふと見ると先程の赤ちゃん一家がお昼の準備中でした。

 

この六箇山は都市近郊の低山なので、余り本格的な登山用具を

用いて食事の準備をする方は少ないのでしばし見とれて

いました。

二人とも手馴れたもので実に手際がいい・・・

小さなテントを張り、その横で鍋をかけて何かを作っておられた。

私はその後方でいつものおにぎりとお茶で簡単に食事をすると、

見るとはなしに一家を眺めながら休憩をしていました。

 

赤ちゃんは ヨチ~ヨチ と歩きながらテントの中と外を行き来

しています・・・

松ぽっくりを拾ってはお父さんに渡している様子です。

すると突然、赤ちゃんが私を見て指さす・・・

そしてお母さんに みて みて! の仕草をしている・・・

振り返ったご夫婦と会釈する。

 

すると赤ちゃんはあの笑顔で私に手をふる仕草・・・

私も思わず手を振る・・・

赤ちゃんとは先程、一瞬の出逢いだったのに私をよく覚えていて

くれたもんだ・・・  とても嬉しくなる。

 

自然と親しみ、自然を愛するお二人のお子さんもまた、自然を

愛する人間として心豊かに成長するんだろうな・・・と

感じ入りました。

それにしても赤ちゃんの純粋な笑顔とは、何と人の心に優しさを

与えてくれるものですね。

 

風にそよぐ樹木のささやき、優しさ感じる森の緑のトンネルを

抜けて、私はいい気分で落合谷へ向かいました。

  葉音にも笑顔感じる森の中   (花詩)

’13 7・8

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森でシェー シェー !?

2020-08-26 | *編集・夏/7月

森で シェー シェー !?

 今日は箕面・外院の山里から、ウツギ谷へ向いました・・・

沿道のクチナシの白い花が、甘い香りを漂わせています。

アジサイも何種類もの花が咲き、季節感を味わわせてくれます。

 

ウツギ谷に入ると東側を流れる谷川の流れが、いつになく大きな

音をたてています・・・  

数日前の大雨の影響かもしれませんね・・・?

モリアオガエルの産卵の季節でもあり、山裾や木立の間から、

こんもりとした白い泡の塊が随所に見られ、薄暗い谷間に浮き出る

ようにして見えています。

同じ所に白い花が・・・

よく見るとドクダミの花があちこちに咲いています。

 

谷川沿いには羊歯(シダ)が勢いよく新芽を広げ、ひときわ鮮やかな

緑色で群生しています・・・

そこへ杉木立の間からこもれびが差込み照らし出すと、さらにその

生き生きとした鮮やかさが目に染みます。

 

そんなシダに見とれていると ブ~ン と、どこからともなく低い重い

羽音・・・ 見ると目の前に大きなクマンバチが飛んできた・・・  

特に襲ってくるわけでもないけれど、その大きさに ビ ッ ク リ !

気の弱い私は、それまでのいい雰囲気がすっ飛んでしまいました・・・

クワバラ  クワバラ ! です 

 

前方からジョギング姿の男性が大またで走ってきました・・・

 

・  こんにちわ!

    *  コンニチワ!  アリガトゴザイマス!  サヨナラ!

外人さんです。

一瞬の交差ですが、お互いにニッコリ微笑みながらすれ違っただけ

なのに、気持ちのいい爽やかさが残りましたよ。

 

痒い・・・ かゆい!

いつの間にか蚊に刺されたようです・・・

大阪人は蚊に噛(か)まれた言うようですが・・・?

今日はまだ早いと思い、いつも夏場に常用する蚊取器を持ってこな

かったせいですね・・・ ?

どうも最近、否もう10数年も、私に近寄って肌を求めてくるのは? 

蚊”  ばかりです・・・ 

蚊と友で  かゆー   なんちゃって! 

 

ウツギ谷渓流をしばらく眺めていました・・・

最近は水量が少なくなっていたので、久しぶりに豊かに流れる渓流と

岩しぶきを楽しみました・・・

少し先の川辺に下りてさっそく顔を洗いました・・・

冷たくて気持ちいい・・・!  

最高の気分です!

顔を拭きつつ見上げると、そんな私の気持ちに同調してくれるかの

ように、杉木立が風で左右に揺れ、うなづいてくれているようです?

 

しばらく歩くと、左側の川向こうに新しい山肌が見えています・・・  

  アレ!?

大雨で崖が崩落したようで、その一部が谷川の半分を土砂で埋めて

います・・・  

この大雨の時期は、山崩れにも気をつけねばなりませんね・・・

 

私がそんな光景をボンヤリと眺めている時でした・・・

マウンテンバイクに乗った男性が上って来て・・・

 

    *  コンチワ! ワタシスンマセン! コッチ ドッチデスカ?

・  ハー ?  (意味がわかりません?)

    *  スンマセン!  カイオジ イキタイ デスカ!?

・  カイオジ?  ああ・・・  勝尾寺へ行かれるのですね?

    *  ソー ソー ソー デス!

どうやら中国の方のようです。

    *  マエ トモダチトキタ キョウ ワタシヒトリ ワカラナイ?

 

私はいつも予備で持っている 「箕面の森ハイキングマップ」 の

私オリジナル版を見せながら、現在地と勝尾寺そしてその間の

道筋を示して・・・

・  この地図を差し上げますから・・・ と、手渡しました。

彼は大げさなゼスチャーで両手で握手し・・・

    *  サンキュー  アンガト   シェー シェー!  と、

何度も手を振りながら、自転車をこいで登っていきました。

箕面の森も国際的になってきましたね・・・

 

しばらくして左折し、豊能自然歩道の細い谷間を登っている

時です・・・

  ド ド ド ド ・・・ チリン チリン・・・!

  しまった!

しかし、この狭いV字の谷間ではマウンテンバイクを避けようが

無い・・・

そう思う間もなく  キ キ キ キー と、ブレーキの音・・・

私の目の前でストップです・・・  

  ホッ!  よかった!

    *  すいまっせん!  ご迷惑おかけしました・・・

        気をつけて走りますので・・・  すいまっせん!

礼儀正しそうな若者です・・・ 

先に謝られると、怒るよりもそのブレーキに感謝です。

 

彼は自転車を高々と持ち上げ、私とやっと交差すると、再び同じ

ような侘び言葉を言いながら下っていきました・・・

私はそれより、自転車と相撲を取らなくてよかった!  と、

安堵しました・・・ 本当に! 

そして一人 つぶやいていました・・・

 

  サンキュー  アンガト   シェー シェー ・・・  

’13 7・1 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

谷川を見つめる人

2020-08-26 | *編集・夏/7月

谷川を見つめる人・・・

 今日は箕面・外院から旧巡礼道を北に登り、七町石碑の分岐地で

一休みにしました・・・

初夏の風が心地よく、汗ばんだ肌を乾かしてくれます。

天気予報によると、明日からやっと梅雨らしく雨が降るようです

が・・・?

 

しばらくして東の方面からリュックを背に、一人の同年輩の

ハイカーの方がやって来られました。

 

・  こんにちわ!

     *  ああ こんちゃ!  エ エ 気持ちでんな!

         これから南山(勝尾寺南山・407m)で飯食って、

         昼寝ですわ・・・

・  昼寝ですか・・・?

     *  そうですわ!  人も来んしな、気ままに、もう最高の

         贅沢ですわ・・・  天国でんな!

         家じゃ ワシがおらんと、かあちゃんは天国らしいです

         わ・・・ ハ ハ ハ ハ ハ

 

 

その気持ち、その楽しみはよく分かります。

最近は私と同じように、一人でゆっくりときままに森歩きを楽しんで

おられる中高年の方々と、よく出会います。

類は類を呼ぶ・・・?  のかもしれませんが、そんな方々との一時の

会話は共感するものが多くあります。

すぐに気持ちを理解し、納得できるので、お互いに話しやすいのかも

しれませんね?

 

しかし、家の中で 「山頂での昼寝が天国やねん!」 と、奥さんに

言ってみても・・・

クーラーのきく涼しい部屋で、お菓子ぼりぼり、お尻ぼりぼり? 

TV見ながらのエステで・・・ 「亭主元気で留守がいい・・・」 

なんて!

もうこの家の中での昼寝が天国やねん!  というCMの奥さんから

見ると・・・

そんな山へ登るだけでもしんどいし、虫もいるし、蒸し暑い所で、

汗かいて 何が天国の・・・?  と、

きっと理解のできない事なのでしょうね? 

 

やがてオジサンは嬉々としながら、前の山道から登っていかれ

ました。

 

私が谷山の山越えをして谷に下り、南に下っている時でした・・・

足場が悪く、倒木も多くあり、それを避けたり、乗り越えたりしている

ときに、上方でピカリと目をさす光が・・・  

なんだろうか・・・?

 

よく見ると、欝蒼とした杉林の合間から木漏れ日が差し込み、

山の中腹で何かを反射させているようです。

歩みを進めると、それがステンレス製の水筒だと分かりました・・・

その横の小枝にリュックも引っ掛けてあります・・・

しかし人はいない・・・ どこへいったんだろうか?

用足しか?  山菜取りか?  植物採集か・・・ はたまた?

 

そんな事を思いながら下を通り過ぎていくと・・・

先の谷川に人の気配が・・・

この谷山渓流も近年めっきりと水が少なくなりましたが、それでも

才が原方面からの流れが少しはあります。

近づくと、一人の中年女性が一人で、谷川の流れを じ~ と、

見つめています・・・ ・・・ ・・・

 

わかります!

私もわかりますよ・・・!

 

サラ サラ サラ~ と、リズミカルであって不規則な水の流れと、

その谷間にこだまする水の響き・・・  

川の流れは実に心地いいものです。

環境音楽に海の波の音、谷川渓流の音、滝の流れ落ちる音、

森の風にそよぐ樹木葉の音・・・

それらの自然の音と映像が延々と収録したCDやDVDがあり、

よく売れていると聞いた事があります。

そんな何でもないような自然の風景や自然の営みごとが、

人の心にはとても心地いいもののようですね・・・

 

人間の心理は人それぞれで複雑ですから、一概に言えませんが・・・

あの人は 至福のひと時 を楽しんでおられるのだ・・・ と思います。

私の経験では、寂しい時や、孤独を感じる時、不安があるとき

などは、森で一人で存分に浸る事は出来ません・・・  

出来ないのです。

まだ都会の人ごみの中にいる方が、落ち着くかもしれませんね?

そんなわけで、私はその方の 至福の時間 をお邪魔しない

ようにと、挨拶もせずにそっと右折れして、才が原池の方へ向い

ました。

 

途中、この谷間にも木漏れ日が差し込み、チョロ チョロ 流れる

水にそれが反射して キラ キラ キラ~ と、輝いています・・・

きれいだな~ !

その光と影が、近くの岩や断層に反射して動く光景は、見事な

創作芸術といえます。

世界の芸術家たちが大自然をモチーフにしたり、大自然から

ンスピレーションを与えられたり、大自然から学び、創作する

姿勢が分かるような気がします。

箕面の森のこんな小さな場所で、小さな谷川の流れの中でさえ、

驚くほどの美的感動を与えられるのですから、自然界の営みごと

にはいつも驚異で神秘的ことばかりです。

 

谷川を見つめる人・・・

私も同じようにしばし見つめていたら・・・

至福のひと時・・・ と 言うよりは、ウト ウト ウト と、眠たくなって

きました・・・

先ほどのオジサンが、南山で昼寝すると言っていた気持ちがよく

分かります。

この小さな森の水の流れが、子守唄に聞えてきました・・・

それだけリラックスでき、心が安らぎ、癒されているのかもしれま

せん?

 

枯れ葉の上に ゴロン~ と、横になったものの・・・

もしこのままぐっすりと眠ってしまうと・・・?

 (想像・・・)

森の暮れるのは早いから、真っ暗になると大変!  

この先には、数箇所のイノシシのヌタ場があるのを、私は知っている

ものですから・・・

もし早く目覚めたイノシシがその風呂場に現れて、私とハチ合わせ

でもしたら、お互い迷惑ですからご遠慮したい・・・

 

私が重い腰をあげ、谷川の水で顔を洗っていると・・・

重い低音のドスの聞いた大声で・・・ 

 グオー  グオー (By  By!) と、ウシガエルが一鳴きして

見送ってくれました・・・

 

ところで・・・

先ほどの女性は、まだ谷川の水を見つめたままなのでしょうか?

声をかけて見ても良かったかな・・・?

少し気になりながら、帰路についたのでした・・・

’13 7・1

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森でキノコ巡りが!?

2020-08-26 | *編集・夏/7月

森でキノコ巡りが!?

  昨日の雨も上がり、今日は朝から気持ちのいいお天気です。

スカイアリーナ(箕面市立第一総合体育館)東側の里道から

小川口のイノシシ防止柵を開いて森に入ると、

さっそくウグイスが美声で迎えてくれました。

いつになく野鳥たちが賑やかにさえずっています。

 

先週、珍しいキヌガサダケを見せて貰ったこともあり、

山道を上がるたびに目が左右に動きます・・・

  あります!  あります!

いろんな種類のキノコが次々と見つかり、憩いの丘に着くまでには

アレコレと30点近くの写真を撮っていました。

道脇には紅紫色のきれいな花をつけたナンテンハギも見られ、

この尾根道は東斜面が皆伐されて見通しが良くなったものの、

西斜面は針広混交樹林が欝蒼と広がっていて

左右違う様相です。

 

水沢の谷に下ると・・・

傾斜のある上方から、日頃余り水の流れの無い小さな谷川が

渓流と化し、水しぶきをあげて流れ落ちています。

汗だくになっていた私は、早速岩場に足を掛けながら

頭から水をかけ、顔を洗い、体を拭きました・・・

 

  なんと気持ちのいいこと~!

 

見上げるとイロハモミジの若葉が風に揺れ、気持ちよさそうに

なびいています~

  まさに至福のひと時です。

 

時折 足元に羽子板の羽根のようなものが舞い降りてくる・・・

  何だろうか?

見上げてよく見るとネムノキの合歓の花のようです・・・

紅の付いた牡丹刷毛を思わせるような花です。

 

少し先に進むと、山道に小さな赤い実が沢山落ちています。

スグリの実のようですが・・・?

それに今日は所々でヤマモモの赤い実が落ちています。

野鳥たちのご馳走の後かな?

  

気持ちのいい散策路をゆっくりと歩きながら進むと、

道脇にこんなボロ紙切れが落ちていました・・・

 

 「・・・ササユリを採らないで下さい・・・絶滅種です・・・云々?」

 

ササユリは箕面市の市花ですが、この付近で私は見たことは

ありません。

しかし、もう何年も前の表示のようですが少し侘しさを感じました。

 

尾根筋を進むと、左右の道脇に生えているいろんなキノコに

目がいきます・・・

中には傘の径が20cm以上もある大きなアカヤマドリキノコが

群生している所があり、思わず採りたくなりました。

パスタやリゾットにお薦めのクセの無いキノコとか?

その先にはヤマドリタケモドキか?

高級食材のポルチーニに近い品種で美味しいのだとか?

 

でも次に、純白でその姿も美しい天使のようなドクツルタケ?

を見ると、これを誤って食べれば間違いなく苦しんで死に至る

という猛毒キノコのようなので、ボケ気味の私としては

やはり採るのはやめて撮るだけにしました。(笑)

 

しゃがみこんでそんなキノコを撮っていると・・・

 

  *  コンニチワ!

 

と言いながら、美しい女性が一人笑顔で通り過ぎました。

一瞬の出会いながら、モデルか女優さんかと思うほどに

きれいな方でした。 (笑)

   

ささゆりコースをゆっくりと浸りながら歩いて行くと、

途中 こもれびコースへ下る所に人が・・・

  あれ!?  先ほどの人では?

何か躊躇している様子です。


道を迷われたのならお教えしようかな?

女性は私の顔を見るなり早口で・・・

 

  *  イノシシです・・・ 二匹います・・・ なんで昼間に?

     間違いないです! 大きなお尻に尻尾が・・・

     ワタシいつもここ歩いていても初めて~ 怖いわ!

     でも少し小さいからウリボウね・・・

     きっと近くに親イノシシがいるわ。

     ワタシ猿や鹿は怖くないけど、イノシシ怖い!

     こんなお昼になぜ? どうしよう~

 

南の方を指差しながら、女性は一気に訴えるように私に話すと

やがて少しづつ落ち着いてきたようです。

しばらく一緒に目をこらして周辺を探しても、すでに立ち去った

ようでイノシシの姿は見当りません。

 

以前、私も人の余り歩かない所、(通行禁止)の天上ヶ谷の

猿の餌場でウリボウを連れた母イノシシとバッタリと出会い、

しばらく両方ともクギ付けに固まり、にらみ合った経験がある

のです・・・

やがてイノシシの方が山を駆け上がっていったので

ほっとしたものですが・・・

でも昼間から、こんなハイキングコースにでてくるのは

珍しいことです。

この下に孟宗竹林があるので、タケノコでも掘りに来たのだ

ろうか?

 

しばらくそんな話をしていると落ち着かれたようで・・・

 

  *  もう大丈夫のようデスので失礼します・・・

     どうもありがとゴザイマシタ・・・

 

と去っていきました。

あの冬ソナのチェジュウさんのような顔立ちで

どうやら韓国の方のようですが? 

カタコトの日本語がお上手です。

 

どうやら今日は最後に笑いキノコやドクキノコでなく、

イロケキノコに当ったようですよ。 (笑)

 ’10-7-10  (晴れ)

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする