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信州松本からの投稿

正月二日朝のいもじる(芋汁)

2017-01-02 | 松本市の伝統を感じる食べ物


我が家の正月二日の朝食はいもじる(芋汁)です。

正月二日朝のいもじる(芋汁)

正月二日朝のいもじる(芋汁)
おさい(おかず)に「おはづけ」があれば、他には何もいりません。

※我が家のお年取り・新年いろいろ ☞ http://blog.goo.ne.jp/momosi77/e/0ad6aa365e4bcab4f78a1935603e669a
※「信州の年中行事と食(八十二文化財団)」では、「晴れ食」の要素として次の三つがあげられています。
以下太字の部分を引用させていただいております。
『第一に「高価」なもの、第二に「縁起」もの、第三に「手間」のかかるものです。この三種のいずれかに該当するか、複数の要素を備えるものが、晴れ食の特徴といえるでしょう。』
さらに、高価(普段は食べられないもの)の項で、『戦前で高価なものの代表としては、米、餅、とろろ(長芋)、鰤、鯖、てんぷらなどがあげられます。・・・略・・・長いもも今では高級品とも思われませんが、かつては、高価でしかも縁起がよいものでした。』、「縁起」の項では『お正月には一年の平安を願って、縁起をかつぐものを食べました。その代表が「とろろ汁」で、二日に「すりぞめ」といって長いもを食べたといいます(上田、伊那、飯田、遠山)。また、地域によっては、三日とろろ(上田、阿南、天龍)、四日とろろ(松本)といって、とろろを食べる日には違いがありました。とろろは長いものなので、長生きを願ったともいいます。』とありました。
何気なく食べていた我が家のいもじる(芋汁)ですが、「晴れ食」として重要なもののようであったようです。


※参考文献
 財団法人八十二文化財団発行 信州の年中行事と食


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
mt77 様へ (池 千之助)
2017-01-02 17:42:48
こんばんは!
遅ればせながらですが、
新春のお慶びを申し上げます。
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

いも汁、美味しそうですね。
こちら松代は長芋が有名で、とろろ汁になります。
ご飯にかけて食べると最高です。

その地域地域で、
色んな食べ物があるのですね。

おめでとうございます (ありの実)
2017-01-02 22:57:28
今年もよろしくお願いいたします

伊那方面の実家は二日芋汁です
今朝は仕事だったので自宅では作りませんでした
明朝 三日芋汁で食したいと思います

ちなみに 芋汁の時は緑茶を飲んではいけないと言われていました
ですから お白湯を飲む習慣がありましたが そのようなことはないですか?
池 千之助  様 (mt77)
2017-01-03 06:47:10
明けましておめでとうございます。

松代は長野県の中で長芋の産地としてとても有名ですね。
河川敷の砂地がとても栽培に適しているとも聞いています。

最近は食べるものの減塩を心がけていますが、今回の正月二日朝のいもじる(芋汁)はちょっと醤油が足りなかったようで、食べている途中で少し醤油を足して、味の手直しをしました。
芋汁をご飯にかけますと、ご飯は飲み物になってしまい、ついつい食べ過ぎてしまいます。

本年もよろしくお願い申し上げます。
ありの実 様 (mt77)
2017-01-03 07:05:12
明けましておめでとうございます。

二日芋汁は、我が家と同じですね。
今回、「信州の年中行事と食」の中に「長いもも今では高級品とも思われませんが、かつては、高価でしかも縁起がよいものでした。』とあり、幼少時から普通に食べていたのでちょっと不思議に感じました。
栽培方法が確立されたのはそれほど古くない作物なのかもしれません。
栽培以前は山取りだけなので、高価であったことも考えられます。

正月二日はののさま(仏壇)にお茶をあげ、その後家族でお茶をいただきます。
お茶をいただいた後自然と正月二日朝のいもじる(芋汁)になりますので、我が家では芋汁の前後にお茶を飲んでいます。
芋汁と緑茶、何か食べ合わせが悪い伝えがあるのかもしれないですね。

本年もよろしくお願い申し上げます。

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