ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

オペラ「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」@東京文化会館

2019-01-28 15:43:41 | 日常
            

昨日は次女と一緒に、藤原歌劇団公演のオペラ「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」を観てきました。

オペラ「椿姫」を見るのは今回が2度目。19世紀フランスの作家アレクサンドル・デュマ・フィスの小説「椿をもつ女」を原作とした「椿姫」は、以前にも書いたように、パリの高級娼婦ヴィオレッタとプロヴァンス出身の素朴な青年アルフレードの純愛と、ヴィオレッタの自己犠牲とアルフレードの誤解、ヴィオレッタ、アルフレード、アルフレードの父ジェルモンの和解とヴィオレッタの死、という悲恋物語。これに39歳の円熟期にあったジュゼッペ・ヴェルディが美しいメロディーをつけて、世界的な人気オペラ「椿姫」は生まれました。

            

主演は、ヴィオレッタが光岡暁恵さん、アルフレードが中井亮一さん、ジェルモンが上江隼人さん。

光岡暁恵さんは昭和音楽大学卒業後イタリアに留学。各種コンクールで入賞し、現在藤原歌劇団団員として活躍しているソプラノ歌手。「椿姫」のヴィオレッタ役は独唱する場面が多いのですが、ほっそりした姿からは想像できないエルギーで、終始深く美しく伸びのある歌声を聞かせてくれました。最後に死を迎える場面では、歌声の美しさと佇まいの切なさに胸がいっぱいになりました。

中井亮一さんは名古屋芸術大学卒業後、やはりイタリアに留学。現在は藤原歌劇団団員で、2017年3月に行われた「藤原歌劇団トップ・テナーズ」コンサートにも出演しています。今回も甘く艶のある声でヴィオレッタの恋人役をしっかり演じていました。

ジェルモン役の上江さんさんは東京芸大卒。イタリアに留学し現在はミラノ在住でイタリアでも活躍しているバリトン歌手。二期会会員。次女の知人でもあります。いつもながら圧倒的な存在感で舞台を引き締め重厚感を与えていて、観客からも大人気です。

            

第1幕の華やかで陽気なパリ社交界、第2幕第1場の穏やかで素朴なパリ郊外の別荘、第2場の危うさを孕んだ煌びやかなパリ・フローラの館、そして第3幕の死を待つ静けさと悲しみに満ちたヴィオレッタの寝室。これらの場面を、演出家の粟国淳さんと美術担当のアレックサンドロ・チャンマルーギさんがどう演出するのかも興味深々でしたが、全景は額縁に収めた絵画で表現し、細部は出演者たちの衣装で雰囲気を作り上げるという手法は、斬新なアイディアながらオーソドックスさを壊さない見事なものでした。

          

第1幕と第2幕の間の20分休憩では、ロビーの花輪を眺めたり白ワインを飲んだりして、華やいだ雰囲気をゆっくり味わいました。

が、第2幕はワインが効いてしまいウツラウツラ・・・夢の世界でも目覚めても美しい音楽と美しい舞台に囲まれている、という不思議な幸福感を味わいました。

「椿姫」はニューイヤースペシャルとして扱われることが多いということですが、「乾杯の歌」「幸福なある日のこと」他、私たちにも馴染みのある歌が沢山あって楽しいし、悲しい最後とはいっても全体としては明るさ華やかさが感じられて新年に相応しいというのも頷けます。会場にはオペラファンが大勢詰めかけてほぼ満席状態でした。

  

終演後はJR上野駅2階のレストラン「文化亭」に寄って、日本酒と焼酎で乾杯!

鰤の刺身、天ぷら、蕎麦サラダを食べながら、今回のオペラの感想、その他のオペラの話、歌を上手く歌うコツ、等々、音楽談義、、、

          

最後にデザートまで食べて、身も心もすっかり満ち足りて、充実感いっぱいで帰路につきました。あ~楽しかった!(三女)
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新年会・歓迎会@うなぎ萬店(まんだな)

2019-01-26 16:21:08 | 日常
            

ベトナム赴任中の次男がビザ更新のため一時帰国中なので、中浦和のうなぎ店「萬店」で次男の歓迎会を兼ねて新年会をしました。

参加者は長女夫婦、次女夫婦、三女夫婦と主役の次男の7名。四女は自宅のある白州近辺が折からの積雪で、朝晩凍結の恐れがあるため残念ながら欠席でした。

一階席は予約できないので、7人分の(本来は8人の予定だった)席を確保するために11時に集合。店のオープンと共に入店。外は冷たい北風が吹いていますが、室内はポカポカで光の射しこむ庭も暖かそうに見えます。

            

まずはビールで乾杯!「お帰りなさ~い!」「今年もよろしくお願いします!」その後は浦和の地酒「うらら」へ移行。相変わらず美味しい!

ちなみに、この店に置いてある地元の地酒は、値段が高い順に上尾の「文楽」、浦和の「旭政宗」、浦和の「純 金印」そして「うらら」になります。いつか「文楽」も飲んでみたいな。

            

鰻は3人がうな重の竹、4人が蒲焼と白焼きが入ったうなぎ三昧。私はうなぎ三昧にしました。久し振りの鰻重、美味しい。白焼きを器にとってお出汁を掛けたうな茶漬けも美味しい!結構なボリュームでしたが、当然のように完食しました。満足、満足。

次男は元気そうに事業立ち上げの様子や住んでいる街の様子を話してくれましたが、実は二日前に日本の友人と痛飲して、帰りに駅の階段で転んで胸を強打したとのこと。まったく!もう若くないんだから、お互いに気を付けましょうね。

その他、健康法の話、趣味の話、例によって猫の話などで盛り上がり、楽しい時間はあっという間に過ぎて、12時半過ぎに解散となりました。

次回2月は新宿集合かな?次男は4月に一度また帰国するかもしれないそうなので、その時はその時で又みんなで盛り上がりましょう。体に気を付けてお仕事頑張ってくださ~い!(三女)
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「ロマンティック・ロシア」展

2019-01-25 16:55:29 | 日常
            

一昨日(1月23日)、渋谷Bunkamura・ザ・ミュージアムで開催中の「ロマンティック・ロシア」展を観てきました。

この美術展では、ロシア・国立トレチャコフ美術館所蔵の、『19世紀後半から20世紀初頭の激動のロシアを代表する作家の作品72点を、自然や人物像に内在するロシア的なロマンに思いをはせて紹介』(HPより)しています。

上の絵は展示会のシンボルともなっているイワン・クラムスコイ《忘れえぬ女(ひと)》(1883)。美しい女性の、静かな中に芯の強さを表す意志的な表情がとても印象的です。

  

上は「ロマンティックな風景」の作品群から。左はイワン・シーシキン《正午、モスクワ郊外》(1869)。広く高い空の透明感、澄み渡った空気、夏の光の射す田園の長閑な風景が何とも美しく、見ていて気持ちが安らぎます。

真ん中は同じくイワン・シーシキンの《雨の樫林》(1891)。雨に濡れた森の暗さとその先の光のほの明るさの対比によって、森の深い奥行が感じられます。これまでロシアの画家には馴染みがなかったのですが、シーシキンという画家が描く風景画の美しさに魅了されました。

右はワシーリ-・バクシェーエフ《樹氷》(1900)。雪深い林と青空、雪の上に射す日の光が、ロシアの冬の厳しさと、厳しさの中にある温かさ、静けさを伝えています。

その他、「春」シリーズのイサーク・レヴィタン《森の小花と忘れな草》、「秋」シリーズのイワン・ラクムスコイ《花瓶のフロックス》など、美しい季節を象徴するような可憐な花々の絵にも心惹かれるものがありました。

            

「ロシアの人々」の中では、トップの《忘れえぬ女》を始め美しい女性像が色々ありましたが、「子供の世界」のワシーリ-・コマロフ《ワーリャ・ホダセーヴィチの肖像》(1900)の、あどけなく満ち足りた表情の聡明そうな少女像が何とも魅力的。女性像、子供像はどれも自然な美しさ、可愛さが描かれていて好感が持てました。

全体として、宗教や古代神話ではなく、日常の暮らしを題材としたこれ等作品群は、どれも優しい気配で押し付けがましさがなく、「ともしび」「トロイカ」「赤いサラファン」など私たちが好むロシア民謡を思い出させるような、何かほっとする懐かしさがありました。

☆「ロマンティック・ロシア」展は、1月27日までです。興味のある方はお急ぎください!(三女)
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七草、クイーンのニュース

2019-01-07 21:33:16 | 日常
            

今日は1月7日、春の七草の日。例年と同様、いわゆる「春の七草」ではなく、美味しい野菜七種を入れた七草粥を夕食に作りました。

入れた野菜は、セリ、蕪、大根、春菊、小松菜、人参、三つ葉。鶏肉と昆布で出汁をとって土鍋でコトコト煮て、最後に伊豆の我が家で採れた柚子を散らして、とても美味しくできました。

が!いつもは夫の実家方式でお餅を薄切りにしたものを最後にトッピングしていたのをすっかり忘れていました。まあでも美味しかったからよしとしましょう。

            

話はがらりと変わりますが、クイーンにまつわる二つの嬉しいニュースがありました。

ひとつは、「ボヘミアンラプソディー」がゴールデングローブ賞最優秀作品賞(ドラマ)を、主演のラミ・マレックが男優賞を受賞したこと。

そして時を同じくして、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイが辺野古埋め立て反対請願署名への協力を呼びかけてくれたこと。
            https://twitter.com/DrBrianMay/status/1081962521819398144

伝説のスーパースター・クイーンのメンバーであり、大ヒットを遂げた映画「ボヘミアンラプソディー」の立役者でもあるブライアン・メイが、今沖縄で起きている現実に私たちと同じように心を痛めてくれていることに、深い感動を覚えました。

ありがとう、ブライアン!そしてゴールデングローブ賞受賞おめでとう!

ちなみに、辺野古埋め立て反対署名の締め切りは1月7日となっていますが、ホワイトハウスから返事が出されるまで署名は続けられるそうです。よかったら皆さんもどうぞ!(三女)
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博物館に初もうで

2019-01-05 15:43:51 | 日常
            

昨日は上野・東京国立博物館で開催中の「初物館に初もうで」に行ってきました。

            

三が日を過ぎてしまったせいか、玄関前の獅子舞などの出し物はありませんでしたが、入り口から階段を上がった正面踊り場のお正月用の生け花は今年も見事です。

          

一般展示場でも松・竹・梅を描いた屏風や掛け軸、、、

          

初日の出を思わせる広重の浮世絵や艶やかな総絞りの着物など、お正月を意識した華やかな展示作品が目を引きます。

          

今年の干支「亥」は「美術品」にするには地味すぎる感がありますが、重要文化財の埴輪の猪や大正時代に作られた野猪の木彫など、愛嬌のある微笑ましい表情が、お正月ののんびり気分にマッチしていました。

            

古代インド仏教の中では時にイノシシの頭を持った天(守護神)として、時に天を乗せる生き物として描かれたという説明と素描もあり、それはそれで興味を惹かれました。
     
            

一時間ほどの「初もうで」を終えて館をでると、沢山の人が春うららの陽気を楽みながら行き交っていました。

          

久し振りに行った池之端では蚤の市が開かれていました。

不忍の池の睡蓮も今は枯草色ですが、優しい陽の光を受けた池は春の気配を感じさせていました。(三女)
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おめでとうございます

2019-01-04 15:13:12 | 日常
            

明けましておめでとうございます。

            

今年のお正月飾りはご近所からいただいた見事な南天。余りに大振りで、花瓶に入れて飾っておいたところ、風が吹いたらあっという間に倒れてしまいました。

苦肉の策で花瓶の周りを薪で囲ったところ倒れないし、雰囲気的にも意外にフィット。田舎らしい野性味とお正月らしい華やかさがあるでしょう。

早速リュウが興味を示したので記念撮影をとカメラを構えると、案の定ソッポを向いてしまいました。本当に猫ってやつは(笑)

            

お節料理は黒豆や紅白なます、筑前煮を作り、かまぼこや数の子など基本的なものを購入。更に日本酒を7種類も用意しました。(写真中、左端はワインだし、開栓していないのは前の3本だけですが)

実は、この冬の私のテーマは“温燗でほっこり”なのです。
去年の極寒を経験した後では、心身ともにほっこりすることが越冬(大袈裟)のコツと思い定めたわけで、果たして“温燗で”が正しい選択かどうかはわかりませんが。寒いし、世の中ままならないし、大台に乗ったし・・・まあ良いでしょう。

ただ、今まで日本酒は殆ど飲んでこなかった日本酒初心者。「温燗に合うお酒は?」から始まってネットなどでちょっとだけ勉強しましたが、いやー奥が深い。近隣のお酒を中心にした7本くらいでは到底追いつけない。

更に、大晦日には紅白に時々チェックを入れる程度で、“吉田類の酒場放浪記”の超長時間特集を「大掃除やお節作りから疎外されている酒飲みの男ども(差別?^^)のための番組」かな~と思いつつ午前中の分も含めて見まくったりしていたら、ますます混迷の度が深まってしまいました。

そして元日にいざ酒宴という段階になったら気分は”もうお腹いっぱい”でした^^;

  

初詣は、去年は諏訪大社などに行ったのですが、今年は山岳信仰ではないけれど、近隣の山々にお参りすることに。八ヶ岳、富士山、甲斐駒ケ岳に遠くから祈念してきました。

山々には積雪が見られても、未だ平野部には雪が殆どなくて快適なドライブ。この分だとカマキリさんの予想の正否の判断は、2、3月まで待つことになりそうです。

皆さまにとって、平穏でよいお年となりますように!
今年もよろしくお願いいたします。(四女)
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明けましておめでとうございます

2019-01-01 21:39:46 | 日常
            

穏やかな日差しと共に新しい年が訪れました。

お雑煮と簡単なお節の朝食を終えて、10時過ぎにY子、Dちゃん、私たち夫婦4人で洗足八幡に初詣。鳥居の前には2~30人ほどの参拝客が列を作っていました。

            

去年の破魔矢をお焚き上げにくべたりしながら30分ほど待つうちに拝殿前に行きつき、今年も家族の健康、穏やかな暮らし、そして真っ当な政治をお願いしました。

            

暖かそうな日差しを受けてカモメたちがのんびり寛ぐお池の周りをぐるりと回り、

          

勝海舟夫妻のお墓とその脇にある西郷隆盛留魂碑を見に立ち寄って、「西郷どん」の世界を改めて実感。今年の夏にはお墓の隣に勝海舟記念館ができる予定だそうなので、是非観に行こうということになりました。

            

初詣の後、簡単なお昼を済ませてみんなで昼寝。夜はKも来て、Y子が働くスーパーで買った豪華お節と鯛の姿焼き、私が作った豚汁、先日のクリスマスパーティのプレゼント交換でもらったシシリーの白ワインで、華やかな新年の宴となりました。

皆さん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。(三女)



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