ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

ペルピニャン、コリウールの旅

2011-09-29 17:10:23 | 日常
               
        ペルピニャン街中で見かけた鉄製アート。ドンキホーテも居ます。

9月28日、ジャックさん運転の車で、トゥールーズから南東に150キロほど下ったペルピニャン→コリウールに出かけました。この日は、ジャックさんの家のご近所にホームステイしてリセに通っている15歳の日本の少女M子さんも同行。「フランス語が十分に話せず苦闘しているようなので、助けてあげられないか」とホスト・ペアレントから相談されたジャックさんの取り計らいです。

朝7時半にM子さんを乗せたジャックさんの車がエスキロール駅近くに到着。私たちをピックアップして、日の出を見ながらペルピニャンに向かって高速道路をひた走りました。車中でM子さんは、「日本語が話せて嬉しい」と笑顔を見せ、「9月から交換留学で日本人10数人とフランスに来たけれどミディ・ピレーネに来たのは自分一人」、「同じリセに他の国からも留学生が来ているけれど、欧米の、フランス語を第二外国語にしている人たちばかり、皆普通にフランス語をしゃべるので、心細かった」と話した後、安心したように居眠りを始めました。

ジャックさんの運転で車は順調な走りを続け、9時半にはペルピニャンの街中に到着。裁判所前のカフェでコーヒーを飲みながら、ジャックさん持参のパンを食べて(私はご辞退しましたが)一休みした後、街の散策スタート。この街は17世紀中場までスペイン領カタルーニャ地方の町だったということで、市庁舎周辺の小じゃれた中心部を除き、古くて今にも壊れそうなスペイン式の家並みが続き、窓からは洗濯物がぶら下がり、大人や子供の話し声、犬の鳴き声が聞こえ、生活感に溢れた泥臭く人間臭い雰囲気を漂わせています。

そんな街中を通って教会巡りをした後、高台にあるマジョルク王宮へ。地図を見たり、人に尋ねたりしながら王宮に辿り着いたのは11時45分。12時からの昼休み=一時閉館を前に、門が閉められようとしているのを、「中をちょっと見せて」と頼み込んで庭園に入り、庭に造られた雨水を貯める貯水槽跡や王宮の佇まいを眺めて、王宮見物は終了。街中に戻って昼食となりました。

まだ胃が本調子でない私は生ハム・メロン・アーティチョーク・トマト・モッツァレラチーズのサラダをチョイス。夫が選んだシュークルート・ペイザンのシュークルーと塩漬け肉も少し摘ませてもらって、ビア・ブランシュ(白ビール)を飲んで満足。M子さんは、ジャックさんが選んだアントレのエスカルゴを恐る恐る味見して「美味しい」とにっこり。(後で「今日はエスカルゴも食べられて良かった!」と言っていました。)のんびりと夏休み気分を味わって、次の目的地コリウールへ。

               
           コリウール海岸から地中海とピレネー山脈を望む

ペルピニャンからスペイン方面に向かう海岸線を20分ほど走ると、コリウールに到着。そこには輝く太陽の下、エメラルド色の地中海が広がっていました。海岸では人々が海水浴を楽しみ、海の向うにはヨットが漂い、高台に上がって南を望めばピレーネの山並みが美しいシルエットを描き、楽園そのもの。こんな所で数日間過ごしたら、世の中のゴタゴタが遠くに霞んじゃうだろうな~。でもジャックさんによれば、7月、8月の夏休みシーズンは人でごった返していて余り良くない、今がベスト・シーズンだということでした。

               
           裏の海岸で取れた貝を食べさせてくれる店たち

コリウールを離れ、ジャックさんが目下検討しているモーターボート購入の下見に、地中海の入り江沿いにあるヨットハーバー+モーターボート屋さんへ。ジャックさんが事務所に入り込んでエージェントと長々と話し込んでいる間、私たちは展示されているモーターボートや入り江に係留されているモーターボートやヨットを、半ばため息をつきながら、でも次に来たときに乗せてもらえる?という期待も交えて、眺めて過ごしました。結局本日の商談は、「メンテナンス費用が高すぎる」ということでペンディングにしたとのことでした。

そこで再度ビールを飲んだ後、車で15分ほど放れた入り江沿いの、ジャックさん一押しの「貝の村」へ。ジャックさんはいつもはここで牡蠣を大量に買って帰って、家で処理して食べているということですが、今日はここで夕食にしようという企画。飛び切り新鮮な生の牡蠣、ムール貝、アサリ各6個の盛り合わせが9ユーロと滅茶苦茶安いのです。フランスでムール貝は何度も食べていますが、生で食べたのは初めて。とっても美味しい!でもよほど新鮮じゃないと生ではダメということです。白ワインを飲みながら海の味が口に広がる幸せを堪能しました。「生牡蠣は苦手」と言っていたM子さんも頑張って2/3ほど食べていましたが、「お腹一杯」と大人の理由を言って男性二人に手伝ってもらっていました。

食事が終わり、延々と車を走らせてトゥールーズの我が家に戻ったのは10時近く。ジャックさんは大変だったと思いますが、私としてはピレネーも見られたし、地中海に手も浸せたし、カタルーニャの雰囲気も味わったし、美味しいものも満喫したし、大満足、言うことなし!の一日でした。・・・ちなみに、「M子さんは英語では明確に自己表現できる明るく賢いお嬢さん、時々英語や日本語で息抜きをさせてあげれば大丈夫、やっていける」というのが、私たち大人3人の見立てでした。(三女)
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歯が抜けました!

2011-09-28 03:59:14 | 日常
               
                  乳歯が抜けた!

「今朝、学校でDちゃんの歯が抜けた」というメールがY子から入りました。おめでとう!赤ちゃん卒業ですね。
***

こちらトゥールーズでは、何も予定がない日の2日目を迎えました。夕べは「聖灰の暗号」を2時過ぎまで読んでいて、今朝起きたら8時半過ぎていました。簡単な朝食、昼食以外はずっとこの本を読んで過ごして、3時過ぎについに読了。といっても何年か前に読んで、今回は2度目なのですが、なにしろ今私たちが暮らしている周辺が舞台なので、現代に生きる主人公の日常も、かつて起きたカタリ派の弾圧も、ぐっと身近に感じられて、グイグイ引き込まれてしまいました。

ということで、今夜は夕飯作りの気も起きず、サンジョレスのメトロ近くの中華屋で、しゅうまい・餃子・焼き鳥・春雨スープ・鴨と茸の煮物・海老焼きそばなどを食べ、ビールと赤ワイン(カラフェX2)の夕食。まあまあの味でしたが、結構お客が入り繁盛していました。

明日はジャックさんの車で遠出の予定です。朝早く出発なので早寝早起きをしなくては!(三女)
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休養日

2011-09-27 03:15:42 | 日常
               
           今夜のメニュー(ビーフシチューと鰊の燻製)

昨日(9/25)は、甥っ子、姪っ子夫婦が帰ってしまったら、何となくホームシックの気分に陥り、夜はご飯を炊いて、乾燥牛蒡でキンピラを作り、フェンネルを和風だしのスープにして、和食らしきものを食べたら気持ちが落ち着き、9時半にはベッドイン。そのままグッスリ眠りにつきました。

***
今朝(9/26)は7時にすっきりした目覚め。久々に腰痛も消えて元気が戻っていました。シャワーを浴びて普通に朝食を食べ、テレビを見たり本(「聖灰の暗号」)を読んだりとのんびりの午前。お昼は昨日の残りのご飯と残り物のおかずとJちゃんのイギリス土産のジンジャー・ティ。

午後は家中の掃除(シャワーの排水溝を含む)をして、気分もスッキリ。Kちゃんがお土産に持って来てくれた落雁をつまみながらテレビ鑑賞したり、ベッドで本を読んだり。

夕方夫とスーパーマルシェに行って今夜の食材を購入。レジのおばさんから「Vous avez la fidelite?」と聞かれ、フィデリテの意味が分からず「ン?」の表情をすると、「あ、気にしないで」みたいな反応。前回も聞かれた覚えがあるので、これは分かっておかなくては、とレジを終えてすぐ電子辞書を引くと、「割引サービスカード」なんですね。ひとつ語彙が増えました。

夜はスーパーマルシェで買った食材を使って、ビーフシチューと鰊の燻製のディナー。オリーブオイルで炒めたフェンネルをベースに、牛肉とじゃが芋と人参とマッシュルームを、ブイヨン・トマトピューレ・赤ワイン(たっぷり)・バターで煮込んだビーフシチューは、ソースがプロ級の味になり絶品でした。あ~、これを姪っ子夫婦、甥っ子に食べさせたかったな~。

こうして、すっかり日常に戻った一日は、静かに過ぎていくのでした。(三女)
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甥の来訪、カルカッソンヌはお留守番、のんびりの日曜日

2011-09-25 22:11:29 | 日常
               
            植物園出口でオルゴールを回すおじさん

9月23日、甥のJちゃんが赴任先のロンドンから来訪。昼前に空港からのバスが着くジャン・ジョレスの停留所で皆(夫、私、K夫婦)でお出迎え。荷物を置きにJちゃんと夫が我が家に立ち寄った後、キャピトル広場のブラッスリーで昼食(夫と私はセップ茸のリゾット、JちゃんとK夫婦はパスタ)。その後サン・セルナン・バジリカ聖堂、聖堂の傍にある「聖灰の暗号」に出てくる図書館、ジャコバン修道院などを見物して我が家へ。夜はポアロ葱・芽キャベツ・鶏のクリームシチュー、ムール貝、サラミ、チーズ(ミモレット)、ラディッシュなどを食べながら、若い皆さんの仕事の話、Jちゃんのロンドンでの暮らし振り、夫々の家のネコ自慢など、話は尽きず、気がつけばワインが3本空いていました。

***
9月24日、皆でカルカッソンヌに行く予定で、前日に5人分のチケット(行きはバス、帰りは電車)を購入していたのですが、私は今までの疲れが出たみたいで、胃が痛かったり、腰が痛かったりで、ふらふらな状態。申し訳ないけれどカルカッソンヌ行きをパスして、4人で行ってもらいました。皆が出かけた後は、途中夕方の食材を買いに出かけた以外はひたすら昼寝。よくこんなに眠れると思うほど昏々と眠り続けました。

カルカッソンヌへ行ったご一行様は、6時ごろに疲れた様子で帰宅。話によると、帰りは電車の予定が勝手にバスに代わって、社内の混雑と長時間の乗車が結構きつかったとのこと。土曜日で電車の便が少ないことは前日の段階で分かっていたものの、あるはずの電車までバスに変わるってどういうことでしょう?フランスのこういう気まぐれは一寸理解を超えています。「おばちゃん、行かなくて良かったと思う」とKちゃんの弁。若い人たちにもかなり強行軍な遠出となってしまったようです。

夜は、アボカド・サーモンのサラダ、茹でソーセージ、ズッキーニのソテー、アーティチョーク、小海老、チーズ(サンネクテール)、サラミなどとワイン3本。この日も寛いだ楽しいおしゃべりが続きました。

***
9月25日、Jちゃんは8時45分トゥールーズ発の飛行機でロンドンへ帰英。朝5時半に起きて朝食を食べて、皆でサン・ジョレスのバス停まで送っていきました。7時前のトゥールーズの町はまだ真っ暗。一部若者グループが前日の騒ぎを引き摺るようにはしゃいでいましたが、他にはほとんど人影がなく、真っ暗な空に細い月が浮かぶ中、大型清掃車が何台も水をまきなが街を洗って掃除しているのが、真夜中感を募らせました。

Jちゃんを見送って家に戻り、マルシェで買い物。小休止の後10時に再びK夫婦と外出。この時間には明るい青空が広がって、寛いだ日曜日到来の雰囲気。最初にオーギュスタン美術館に入館。ロマネスクの柱頭やレリーフ、ドラクロワやロートレックなどの展示が豊富で、見応えがありました。一地方都市の小さな美術館にこんな風に美術品が潤沢に展示されていて、人が少なく静かな環境でゆっくり鑑賞できるというのは、本当に贅沢。この国の奥深さを痛感させられます。

美術館を出て、まだ時間があるからと、最後に案内し残した植物園に行くことにしました。青空、色とりどりの花、噴水、親に連れられた幼い子供と、いつ来ても心和む場所です。日曜日の今日は若い人たちが大勢ジョギングをしていました。のんびり散歩をして出口に行くと、赤い縞々のシャツを着て、麦藁帽子に赤い花をつけたおじさんが、オルゴールを回しながら可愛らしい調べの歌を歌っていて、周りには親子連れが囲んで楽しそうにしています。そこには何ともいえない長閑な空気が流れていました。

外出から戻り、朝マルシェで買ったパテ、キッシュ、巻貝、ラディッシュ、桃などを広げて、K夫婦と我が家で最後の昼食。私の知る範囲で食べておいてもらいたい物はほとんど食べてもらったと、一応納得。昼食を終え、1時過ぎに家を出て、エスキロール地下鉄駅近くでタクシーに乗って、K夫婦も空港へ。帰国の途に就きました。

賑やかで楽しかった来客のおもてなしもこれで一段落。何だか寂しくなってしまいましたが、しばらくグタッと過ごして疲れを取るのも悪くないかもしれません。(三女)
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ガロンヌ川・ミディカナルとアルビ・コルド・バイヨンヌ

2011-09-23 01:12:52 | 日常
               
               ミディカナルを行く遊覧船

9月21日、最初のお客様を送り出してさすがに疲れがどっと出て、Kちゃん夫婦も疲れ気味というのを幸い、この日は我が家周辺でまったり過ごすことになりました。お昼にうちの近くのクレープ屋さんでガレット+クレープのセットでランチを食べた後、遊覧船でガロンヌ川とミディカナルを案内してくれるクルージングに参加。ガロンヌからカナルに出るときの水路の調節や橋を潜る時に屋根が下がるなど、面白い体験もし、船からでなくては見られないミディカナルの風景も味わえて、結構楽しめました。

               
               サント・セシル大聖堂正面

9月22日の今日は、なんと再びアルビ・コルドの旅に。但し今回は電車ではなく現地旅行会社のパックツアーを利用することにしました。このパックツアーは最大8人(運転手を除き)乗りのミニバンを使って、南西フランスのいくつかのコースを案内するというもの。Kちゃん夫婦が色々と検討していましたが、結局「アルビ・コルド・バイヨンヌ」に行きたいというので、私にとっては復習の旅となりました。

9時に最寄ホテル(ボザールを指定)でピックアップ。一路アルビへ。アルビでは、最初にサント・セシル大聖堂に行き、運転手兼ガイドのお姉さんが、英語でアルビに纏わるフランスの歴史、それがどのようにこの建物の外観、内装に反映されているかなどを丁寧に説明してくれて、とても興味深く、とてもためになりました。(パックツアーも侮れません。)その後庭園を案内してくれて、フリータイムに。勿論私たちはロートレック美術館見学。

午後1時にアルビを出てコルドへ。今回も丘の頂上まで車で行ってそこで解散。1時間半ほどのフリータイムで昼食(3人はサンドイッチ、私はクレープ)を食べ、Kちゃん夫婦はお土産(パステル染めのスカーフ、鉄のバラ、ワインオープナー)を買い、あっという間に集合時間が来ました。

コルドから40分ほどかけてガイヤックへ。ワインカーブでご当地産のスパークリングワイン、白ワイン、ロゼワイン、赤ワイン2種を試飲して、最後に飲んだ赤ワインを一本かって、本日のツアー全工程は終了。5時ちょっと過ぎに再びボザールの前に帰ってきました。2回目ではあるものの、このコースはとても魅力的でお勧めだと再認識。多分来月もう一回行くことになりそうです。(三女)
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アルビ、コルド・シュル・シエルの旅(9/19-9/20)

2011-09-22 02:11:23 | 日常
               
           コルド・シュル・シエル全景       コルドの鉄製アートの店

9月19日から20日にかけて、アルビ、コルドに行って来ました。朝11時過ぎトゥールーズ発の電車で12時半ごろアルビ到着。大聖堂や美術館の近くにあるホテルへ。意外に遠く少し不安がよぎりましたが、大聖堂の高い塔を目印に歩くこと15分、サン・クレール通りを見つけたと思ったら、すぐ目の前が目的のホテル・サン・クレールでした。

チェックインを済ませ、1時間後にタクシーが来るように頼んで、慌しく荷物を片付け、最寄のパン屋さんでサンドイッチを購入。ホテルの中庭でサンドイッチと水の昼食を済ませて、タクシーを待ちました。

タクシーの運転手さんはスペインからの移民の息子で、英語は話せません。いよいよ私のフランス語の出番です!何を見たくて、何をしたくて、何時に戻りたいかを伝えるために躊躇している場合ではありません。持てる語彙を駆使してバンバン話したら、時々正しい言い回しを教えてくれながらも、ほぼ完全に意思の疎通はできました。

車を走らせること30分、コルド・シュル・シエルが見えてきます。最近日本でブームになっている感があるコルドの村ですが、青い空が覗く雲の中に浮かぶコルドの村の姿は、やはりドキッとする美しさでした。

車でコルドの村の狭い道を上がって行くと、左右には芸術家たちが自分の作品を売る古びた小さな店が並んでいます。村のほぼ天辺でタクシーに待って貰って、20分ほど散策。ユキさんは鉄製アートの小さな店で素敵な鉄製のバラを買いました。店のオーナーは芸術家らしい繊細な表情をしたハンサムなおじさんでしたが、ユキさんが「写真を撮って良い?」と聞くと、いきなり鉄でできたひょうきんなお面を被ってしまいました。ま、それもご愛嬌。ユキさんには良い思いでになったでしょう。

               
        トゥールーズ・ロートレック美術館前庭から見たアルビの街

村の雰囲気も味わって、素敵な買い物もできて、満足してタクシーに乗車。途中でコルドの全景を写したりしながら、アルビーに戻ったのが3時15分。トゥールーズ・ロートレック美術館の前で止めてもらって、「メルシーボク」と言ったら、車中で教えた日本語で「ありがとう」と応えてくれて、おまけにタクシー料金も負けてくれてました。なんて良い人!

美術館ではオーディオ・ルームでロートレックについてのビデオを見て(30分もの、長すぎる!)、そのあと展示された作品を見学。ロートレックの世界を満喫しました。

美術館を出て、隣にあるセント・セシル大聖堂へ。高い天井と重厚な装飾と綿密なフレスコ画がずしりと重く(重すぎ)、その後に美術館中庭に行って、川を挟んでアルビの街を見渡したときにはホッとしました。

夜はホテルのお姉さんが進めてくれたレストランのひとつ、大聖堂のすぐ前の“Le Parvis”というレストランで夕食。前菜の鴨のハツ、メインのエイひれのムニエル、デザートのアイスクリーム(とAAさんの頼んだアイス・ヌガー)どれもとても美味しくて満足。

***

20日は朝9時過ぎの電車でトゥールーズに戻り、レ・ジャルダン・ドゥ・オペラという素敵なレストランで、前日から来ていた姪(Kちゃん)夫婦のウェルカムとこの日日本に帰るAAさん親子のお別れランチをしました。この店のボーイ長は奥様が日本人ということで日本語が堪能。シャンパンの突き出しで出た小さなサーモンと鰯の酢締めも、前菜の鰯の酢締め・パプリカムース・柚子ソースも、メインのズッキーニに載せた魚介類・スープドポワソンのソースも、“”異国のデザート”も皆とても美味しかったです。

AAさん親子は5時半過ぎに我が家を出て、バスで空港まで行って帰国の途へ。日本は台風が来ているようなのでちょっと心配です。無事帰国して、帰国後に元気に普段の生活に戻りますように。(三女)
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いきなり秋到来

2011-09-19 01:40:18 | 日常
               
            すぐご近所のオクシタン文化センター?

我が家の2軒隣のアパートに、何やら派手な看板と垂れ幕を出している部屋があり、時々夜遅くまで中庭で歌ったりブラスバンド演奏したり、拍手をしたりと賑やかなイベントをしています。改めて看板やドアに張ってあるポスターに書かれた文字を読んでみると、どうやらそこはオクシタン文化センターのようなものらしいことが分かりました。夕べも12時過ぎまでブラスバンドを鳴らして騒いでいて、文化を守るとはいえ、ややはた迷惑な感じもあります。

さて、夕べ夜中に雨が降って、今朝からいきなり寒くなりました。今までのTシャツからいきなりセーターへ、という感じです。今パリに来ていて明日からこちらにくる姪夫婦も今頃は震えているのではないかな。暑い暑いと連絡していたので申し訳ない気がしています。

今日は朝第一次大戦のモニュメント経由マルシェに行って、ポアロ葱とジャガイモを買って、お昼はAAさんとユキさん親子でポアロとジャガイモのミルク煮を作ってくれました。優しい味だし、寒い今日にピッタリの美味しいランチとなりました。チャレンジ精神旺盛なユキさんと料理上手なAAさんのおかげで、毎日珍しくて美味しいものを食べられてとても幸せです。

昼食を終えて、AAさん親子は美術館に行ったり街を歩きに外出。私は明日・明後日のアルビ行きのチケットを取りに駅まで行って、戻ってからは昼ね。AAさん親子も余りの寒さに、さすがに早々に戻って来ました。今日はこれからボーザールで夕食の予定。この寒さではテラスでの食事という気にもならないし、海の幸の盛り合わせもどうでしょう?ちょっと間が悪かったですね。・(三女)

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カルカッソンヌ日帰り旅行

2011-09-18 05:20:18 | 日常
               
               カルカッソンヌの朝市

今日は朝10時50分発の電車でカルカッソンヌに出かけました。トゥールーズからカルカッソンヌまでは45分程です。カルカッソンヌに着いて、駅から南に真っ直ぐ下ると、カルノ広場で大規模な朝市をやっていて、思わず寄り道。フェンネル、食べられるサボテン、石榴を買い込んで、それを持ってコンタル城のあるラ・シテへ。 

               
                 カルカッソンヌ城壁

オード川を渡るポン・ヴュー(旧橋)に出ると、川と緑の木々の向うにコンタル城が姿を現し、時間が止まったような佇まいに不思議な感動を覚えます。川を渡り、土産物屋さんやレストランの並ぶ道を、店を覗きながら上がっていくとお城の入り口に到着。そこから階段を登ったり降りたししながら、お城の内部を見物。お城と名はついていても住む場所ではなく外敵と戦う要塞なので、壁に弓を射る小窓や石を落とす窓がある、ある意味殺伐とした建物なのですが、建物から見晴らすカルカッソンヌの町並みは色の統一感があってとても綺麗です。

内部を丁寧に見ながら全館の見物を終了。城近くのビストロ・レストランで昼食。夫はハムサラダ、AAさんはサーモンサラダ、ユキさんはカスレセット、私はフォアグラ・サラダを注文。飲み物は白のテーブルワインをカラフェで注文。フランスのレストラン特有の食べ物のゆっくりした出し方も、急ぎでない身にはゆっくりした時の流れで心地よく感じます。

遅い昼食を終えて、帰りの電車までまだ少し時間があるので、城壁を一周するプチ・トランにも乗りました。これに乗ると普通では見られない角度からお城の姿を見ることができると同時に、日本語の説明が聞けるイヤホンがあるので、この城にまつわる大まかな歴史を知ることができました。

城壁一周を終えると4時半過ぎ。帰りの電車は5時23分発なので意外に時間が迫っているため、結局駅まで早歩きで帰ることになりました。沢山歩いたし、ワインの影響もあるし、電車に乗ってからは爆睡。あっというまにトゥールーズに着きましたが、なぜか「自分の街に帰ってきた」とホッとした気分になりました。

              
                朝市で買ったフェンネル

今夜はまたAAさんとユキさん親子が、昨日のムール貝と煮汁の残りに、日本から持ってきたお米と今朝朝市で買ったフェンネルを入れて、絶品のリゾットを作ってくれて、それに三色のサボテン、チーズ・サラミ・オリーブという夕食。珍しいものが食べられて好奇心も胃袋も満足しました。(三女)
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楽しみな今夜のラタトゥイユ

2011-09-16 23:22:43 | 日常
               
              東京の我が家で寛ぐチャチャ丸

留守中我が家の整理整頓に週2回来ているY子から、チャチャ丸君の写真が送られてきました。すっかり寛いでうちの子になったみたいですね。でもY子によれば今日はチャチャ丸とクーちゃんしか見かけなかったとのこと。白チッチャイとチャイチャイは無事でしょうか。少々心配です。

***

               
         久々のアーティチョーク。今夜のつまみのひとつです。

さて、今来ているAさん親子は大の料理好き。今日は二人でラタトゥイユを作ってくれるというので、喜んで朝からスーパーにご案内しました。ラタトゥイユの材料のズッキーニ、トマト、ナス、マッシュルーム、にんにくは勿論ですが、ユキさんがアーティチョークに興味を示したので、それも、更にワインの友にムール貝も買いました。アーティチョークは昔春にフランスに滞在した時に面白がってしょっちゅう食べていたのですが、今夜の二人の反応はどうでしょう?

今夜の食材とは別に、二人はチョコレートやジャムなどのお土産も買い揃えていました。さらに家に帰る途中でユキさんは、靴屋の前で広げている安売りの靴の山から、とてもユニークでお洒落な秋用の濃いブルーの靴も購入。いかにも若い人らしい買い物が素敵でした。

家に戻ってラタトゥイユの仕込を終えて、昼ごはんを食べに外出。ガレットを食べようと近くのクレープ屋に行ったら満員で入れず、ふと思いついてアセザ館のサロン・ド・テで軽く食べてアセザ館に入ることに。サロン・ド・テはお昼のメニューが「もうない」というのが多く、余り気乗りしないまま、ポークソテーとひめじのムニエルをひとつずつとって、「この二つを4人で分けたいんだけれどお皿を2枚もらえないかしら?」と言ったら、「本当はそういうことはやっていないんだけど・・」と言いながらも希望に応えてくれました。「メルシー・ボクー!」

昼食を終えて、アセザ館に入館。この前15分でざっと見た展示物を、今日は1時間ほどかけてじっくり見て帰りました。今Aさん親子は二人でお買い物や見物をしに街に出ています。ユキさんは、私たちのアパートの位置も街の地図も凡そ把握したようですし、我が家の鍵の開け方もあっという間にマスター。若いってすごいですね。どんなお買い物や発見をして戻ってくるでしょう。まさか迷子になってはいないですよね?(三女)
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最初のお客様

2011-09-15 21:32:41 | 日常
               
              エスキロール広場でジャズ演奏

今日から日本のお客様第一弾が来ました。SV家前の公園掃除仲間のAAさんとお嬢さんのユキさんです。朝8時50分トゥールーズ空港着ということで、夫に迎えに行ってもらって、私は家の掃除、布団カバー・枕カバーの交換など迎えの準備を終えて、オクシタン広場のスーパーに買出し。海老、サーモン、アボカド、ラフランス、チーズと赤いバラの花を買って帰宅すると程なくして、お客様到着。

一休みすると直ぐに「街に出てみたい」というので、まずはキャピトル広場に行きました。キャピトル広場の正面にある市庁舎は、17世紀の建築様式を残したギャラリーがあります。最初の部屋は元は結婚式場だったということで、「愛」をテーマにした壁画が部屋を囲んでいます。私たちが居る間に、市庁舎で結婚届を終えたカップルと関係者が、ドヤドヤと入ってきて、記念写真を撮ったり挨拶したりし始めました。花嫁さんはなぜかブルーのドレス、花婿さんはブルーのワイシャツにダークグレイのスーツ。小さな子供たちが白いドレスを着ているのがとても可愛く、おば様方が思い切りドレスアップして飾りのついた帽子まで被っているのが、いかにもな感じで興味深かったです。二番目の部屋ではサンテクチュペリーの展示会をやっていて、小学生の団体が見学をしていました。

市庁舎を出てインフォーメンションセンターで地図をもらって、サン・セルナン教会へ。今日はミサがないので中をゆっくり見物させてもらいました。途中でオルガン演奏が流れてきたのでしばらく聞いていましたが、大音響でおどろおどろしい感じなので、途中で失礼させてもらいました。

キャピトル広場に戻って、ビールを飲みながら昼食。メインの鴨のロースト、デザートのクリームブリュレは美味しかったけれどすごいボリュームで、又々ふーふー言いながらも私は殆ど平らげてしまいました。同じものを頼んだユキさんの残し具合を見ると、どうやら私は胃拡張になりつつあるようです。危ない、危ない。

ビールのほろ酔いと満腹感で眠くなり、昼寝をしようと家に戻る途中で、道の向うからジャズ演奏が聞こえてきました。音に釣られてエスキロール広場に出てみると数人の若者が割合しっかりしたレベルの演奏をしていて、通行人が足を止めて聞いています。私たちも3曲ほど聴いて、AAさんと夫は前に置いてあるギターケースにコインを入れて、我が家に戻りました。ということで、今皆さんは我が家でお昼ね中です。(三女)

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