ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

伊豆の夏休み

2012-07-31 19:55:28 | 日常
               
               伊豆の庭に咲く百日紅の花

Dちゃん、Y子、夫と共に、7月29日から今日まで伊豆に行ってきました。

日曜日出発だったせいか道は空いていて、順調な走り。10時半に出発し、途中多賀でお蕎麦を食べ、産直市場で野菜を買い、腸詰屋でソーセージを買って、2時過ぎに富戸の我が家に到着。庭は百日紅が満開、紫陽花も綺麗な花が残っていました。トンボが飛び、蝉の声がミンミン、ジージー、カナカナと賑やかなこと!東京では蝉の声を久しく聞いていません。

家で小休止をした後、簡保の湯へ。温泉に浸かった後、40分のマッサージ。待望の「鮓丸」さんが残念ながら閉まっていたので、秋田料理の「あきしろ」で夕食。ハタハタ一夜干し、いぶりがっこ、赤いか刺身、牛スジ煮込みなどを食べながら、吟醸酒6種を3人で回し飲み。その後きりたんぽ鍋を食べて、締めとしました。お寿司が食べられなかったことは心残りとなりましたが、美味しいお酒を味わえて満足でした。

          
     Dちゃん、波打ち際でサーフィン!     ベランダから見た月

30日は待望の海水浴。9時ごろ家を出て川奈の海岸に行きました。海の家に一番乗り、海の家のオバサンは毎年行く私達を覚えてくれている様子でした。海岸にパラソルを立てて、デッキチェアを置いて、準備OK。DちゃんとY子はさっそく海に入りにいき、私も後を追いました。水が冷たい!でも一度肩まで浸かれば後は快適です。Dちゃんは、最初のうち浮き輪で遊んでいましたが、途中から小さなサーフボードでサーフィンごっこをしていました。結構バランスよく立って波の動きを楽しんでいるのでビックリ。

浮き輪で泳いだり、波乗りしたり、砂風呂ごっこをしたりと、11時40分まで目一杯遊び(私とY子は真っ赤に日焼け!)、その後海の家でDちゃんはカレーとカキ氷、私たちはラーメンとイカ焼きを食べて、海水浴場を後にしました。

夜は、自宅でバーベキュー。温泉に行く前に少し用意しておきましょうと、外用のテーブルと椅子をDちゃんと2人で水洗い。Dちゃんがホースからシャワー水を出してたわしを使って、せっせと磨いてくれました。何という手際の良さ!途中でシャワー水の先に虹が見えることを発見して、大喜びする様子も微笑ましい。何とも素直で頼もしい、素敵な少年になってきました。

温泉から帰ってさっそく夫に火をおこしてもらい、ベランダでバーベキュー・パーティ。玉蜀黍、ナス、ピーマン、エリンギ、鶏手羽先、帆立、海老、鮎などを焼いて、白ワインと共に美味しくいただきました。外の空気は涼しくて、「気持ちが良いわね~」と空を見上げると、夕暮れの空に白い月が輝いていました。

          
     グランパル公園のパークゴルフ        マウンテンバイク

今日は朝9時前に、パークゴルフをすると張り切ってDちゃんとY子は夫の車でグランパル公園に出かけていきました。私は後片付けのため留守番です。洗濯を干したり、掃除をしたり、冷蔵庫の片づけをしていると、Dちゃんから電話があり、「パークゴルフで3人とも全部ホールに入ったんだよ!」と弾んだ声で報告がありました。

11時ごろ一通り帰り支度を終えて、少し昼寝でもしようかとソファに横になったところで、「今から帰ります」の電話。間もなく3人は戻ってきて、そのまま東京に向けて出発。途中でお昼を食べるに当たり、一応鯵丼屋さんを覗きましたが、やはり「終了」の看板がかかっていました。では、太田水産にしようと思ったら「火曜定休」の看板。ガックリ!仕方なく、行きに続き帰りも多賀のお蕎麦屋さんにしました。どうも食べ物屋さんには振られる確立が高い。

帰りの道も空いていて、スイスイと走って2時半には自宅に到着。夕食は心残りだったお寿司を取って食べ、夏休み第一弾はほぼ終了となりました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み

2012-07-28 19:53:16 | 日常
               
           Dちゃん持参の「地理パズル・歴史クイズ」本

21日から夏休みに入ったDちゃんが、夕方ママと一緒に我が家に来ました。私の顔を見るなり、「問題だすよ~」と言って、四文字熟語だとかことわざだとか、今の内閣の大臣のフルネームだとかお札に描かれた人物の名前だとか、次々に問題を出してきます。テレビのクイズ番組が大好きで、録画して繰り返し見ているうちに、色々な知識が身についてしまったようですが、こちらは全くついていけません。

3泊4日の滞在中、色々な問題に対応するのに苦労しそうです。嬉しいような、疲れるような、、、。でも、やはり子供の元気な声が我が家に響いている楽しさは格別です。

今日は近くのフレンチ・レストラン「林」で夕食を食べました。
前菜:Y子と夫が「前菜盛り合わせ」、私は「蕪のビシソワーズ」、メイン:Dちゃん「スパゲティ・ポモドーロ」、夫「スパゲッティ・ボンゴレ」、Y子「イベリコ豚のソテー」、私「子羊のロースト」。デザートは、プリンやアイスクリームやシャーベットや巨砲のショートケーキやラズベリー・ムースやオレンジ・タルトなどを組み合わせて色々と楽しみました。美味しかった~。仕合せ♪

お店はお客でいっぱいで、マスターが忙しすぎてやや切れ気味でした(笑)。(三女)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピラティス

2012-07-24 17:11:58 | 日常
          
     「のんびりしているのが、好き♪」   「キャットストレッチって何のこと?」

毎週火曜日の午前中はピラティスのクラスに参加しています。

マットに寝そべって深い呼吸、膝にボールを挟んでブリッジ、上半身を30度位の角度まで起してハンドレッド(腕を上下させる)やクリスクロス(手を頭の後ろに組んで左右ひねる)、など腹筋(インナーマッスル)を鍛える運動。

四つんばいになってキャットストレッチ(猫が昼寝から起きて伸びをするポーズですね!←うちの子達は余りやりませんが)、四つんばいの格好で片手や片足を交互に出すなどの背筋を鍛える運動。その他ゴムバンドを使って足の筋肉を伸ばしたり、ローリング・ライク・ア・ボールと言って自分がボールになったつもりで丸くなって、前後にころころ転がったり、、、。1時間半かけての運動は結構ハードです。

今日は蒸し暑くてみんなゲンナリした顔で集りましたが、若い先生は「もうすぐオリンピックが始まりますね!オリンピック選手達がこれから頑張るのだから、私達も頑張って鍛えましょう!」と関連性がよく分からないことを言い、結果、いつも以上にハードなレッスンになりました。

ひぇ~、疲れた!でも、気がつけばダルさが取れてすっきり気分。これだから辞められないんですよね。(三女)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

串揚げ屋「莫莫」

2012-07-22 21:09:44 | 日常
               
                   「莫莫の入り口」

少し前に、我が家のすぐ近くに『串揚げ屋「莫莫」』が新装オープンしたというチラシがポストに入っていて、気になっていたのですが、今日夕方、夫と一緒に行ってみました。

6時に入店すると、全部で20人ほどの客席は予約でいっぱい。でも「2人分の席は用意できます」と言われて、そのままカウンターに着席。日曜日だというのに、家族連れとは一味違ったお客が、次々に訪れて、店内はたちまち一杯になりました。

お店は店主さん一人で切り盛りしていて、注文するのが気の毒なような状態。途中からカウンターに座ったグループの人が椅子席の人に注文の品を橋渡しするという、ある意味微笑ましく、ある意味落着かない状態になりました。

メニューは串揚げ15種で約3000円。揚げたての串はどれもとても美味しかったですが、いかんせん、大人数をさばくのに時間がかかり、8種目位からお腹が一杯になってきました。

店主さんによれば、土日は混雑するとのこと。せっかくの料理を落着いて楽しむには、平日にした方が良さそうです。(三女)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Art at Tokyo Tech=ピアノとサクソフォンの共演

2012-07-20 09:21:40 | 日常
               
                  演奏会場入り口

昨日夕方6時半から、東工大で開催された音楽会『Art at Tokyo Tech=ピアノとサクソフォンの共演「すべてを映し出すもの」』を聴きに行って来ました。会場は東工大の西9号館ディジタル多目的ホール、280名収容できるとのことです。少し前に地域の回覧の中にチラシが入っていて、近くだし行ってみようと決めました。

演奏は、ピアノが末永匡さん、サクソフォンが大石将紀さん、どちらも若く元気な演奏家です。今回は「水」をテーマにしていますが、末永さんは、「水」のテーマを「すべてを映し出すもの」「命の基礎」「歴史を育むもの」という意味に捉えて選曲したとのことです。

曲目は、
・17-18世紀のイタリアの作曲家ドメニコ・スカルラッティの「ソナタ」2曲
・1926年生まれのハンガリー人作曲家クルターグ・ジェルジの「遊び」より10曲
・19-20世紀のハンガリーの作曲家バルトーク・ベーラの「ルーマニア民族舞曲」から6曲
以上は、ピアノソロです。
続いて、サクソフォンの演奏で
・20世紀のイギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテンの「オヴィディウスによる6つの変身物語」から3曲
・1973年生まれのスペイン人作曲家ベルナット・ヴィヴァンコスの「現代奏法のための練習曲」より「蚊」
ピアノとサクソフォンの共演で
・1951年オランダ生まれの作曲家ヤコブTVの「この至福よ永遠に終る事なかれ」
ここで15分の休憩を挟んで、ピアノソロ。
・19-20世紀のフランス人作曲家クロード・ドビュッシーの「映像第一集」から3曲
最後は、
・19世紀ハンガリー生まれのドイツ系作曲家フランツ・リストの「巡礼の年第3年」より「エステ壮の噴水」と「バラード第2番」

多彩な音楽が次々に繰り広げられてとても楽しい上に、演奏家が夫々の曲に纏わる思いや聴き方のポイントなどを話してくれるレクチャー・コンサートの形式なので、分かり易くて曲に対する理解が深まったような気がしました。

中でも印象的だったのは、クルターグ・ジェルジの「遊び」。いかにも現代音楽という感じで、普段の私なら「何じゃ、こりゃ??」としか受け止められないのではないかと思うのですが、末永さんが「白い壁に覆われた部屋の中に入って、所々に置かれたオブジェを見て、『これは何だろうか?何を表しているのか?どう使うのか?』などと考えながら、四方八方から、時に手にとって眺める感覚」と言われたのを聞いた後に演奏を聴くと、「成る程!面白い」とストンと胸に落ちました。

また、ベルナット・ヴィヴァンコスの「蚊」は、難しいテクニックのサクソフォン練習曲ですが、「蚊」の特性をよく表していてユーモラスな曲になっています。途中でピアノの末永さんが、サクソフォンの蚊に刺されてジタバタするコントまで入り、客席の子供達から笑い声が起きて、温かい空気に包まれました。

更に、「この至福よ永遠に終る事なかれ」は、ジャズトランペット奏者チェエット・ベイカーへのトリビュート曲で、ベイカーが亡くなる直前に受けたインタビューのスピーチを挟み込んだ演奏は、深く胸を打ちました。

ドビッシーやリストの曲からは、「水」そのものの清涼感が伝わってきて、猛暑に喘いだ一日の疲れがスーッと抜けていき、爽やかさが体中に広がりました。

思いがけず素晴らしい演奏会を聞いて、充足感に満たされながら大学構内を出ると、昼間の暑さが嘘のように涼しくなっていて、毎日歩き見慣れているはずの地元の町並みが、ちょっと違った表情を見せてくれているようでした。(三女)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美味しい!東北土産

2012-07-17 21:04:34 | 日常
               
               ホヤ、若布、牛タン、浦霞・・

今夜のメニューは、東北土産が主役。ホヤ(*)と三陸若布(*)のポン酢掛け、牛タン塩(*)、ズッキーニ、椎茸、笹蒲鉾(*)、スナップエンドウ、トマト、枝豆、そしてお酒は浦霞(*)。どれも素晴らしく美味しい!

実は三陸石巻産ホヤの養殖所は津波で全滅、今回旅行で買ったのは北海道産のホヤを石巻で加工処理したものです。三陸でホヤが採れるのは多分2年後だろうということでした。

現在【三陸ホヤ・帆立復興支援プロジェクト】というものが進行中のようです。支援基金(1口1万円)の参加を申し込むと、復興後にホヤと帆立の詰め合わせが送られてくるとのこと。これは是非申し込まなくては!(三女)
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「さようなら原発10万人集会」

2012-07-16 20:55:47 | 日常
               
          『東電は我が美しき故郷「福島」の自然を返せ』

代々木公園で行われた「さようなら原発10万人集会」に、友人達と参加してきました。

毎週金曜日の官邸前デモの盛り上がりから、今日の参加者が多いことは予想されていましたが、案の定、12時20分頃に原宿の駅に降りると、プラットフォームは人が溢れそうな状態で、階段を上がって改札を出るまでに5分以上かかりました。改札口で友人と落ち合って、会場に向かいましたが、道も公園内も人でいっぱい。

今回は参加者が多いことを見込んで、会場も市民、労働組合、平和団体など3ヶ所に分かれ、パレードも同様に3つのコースが設定されています。私たちは市民向けの第一会場を目指しましたが、余りにも人が多くて入れません。会場に行くのはあきらめて、友人が出展をしているブースを表敬訪問した後、パレード参加のために待機する列に加わりました。

          
   警官の列の先に見えるミュージシャン  子供もリュックを背負って歩いています

1時半出発の予定が、人が多すぎて道路一車線分に並び直して出発するのに30分以上待機。じりじりと真夏の陽射しが照りつける中、じっと待つのは大変でした。ようやく列が動き出し、公園出口から道路に出ると、出口付近は沢山の警官がいて、その向うには車の上で忌野清志郎のような声の若者が歌を歌っていました。

歩き出してみれば、明治公園までの道は広くて並木もあって快適。市民グループなので、おじさん、おばさんは勿論、若い女性、若い男性、子供連れ、外国人など、多彩な参加者がいて、「原発いらない 再稼動撤回」の声を上げながらも、どことなくのんびりした雰囲気です。

               
               「ユーハイム・千駄ヶ谷店」で乾杯!

3キロのコースを歩いて明治公園・四季の庭で流れ解散。解散地点で「今日の参加者は17万人です」というアナウンスがありました。今回は私達の声は野田さんの耳に届いたかな???効果の程は分かりませんが、ともかく私たちは、「ユーハイム・千駄ヶ谷店」に直行し、生ビールで乾杯、互いの頑張りを称えあいました。う~ん、暑さで乾ききった身体にビールが染み渡る~!(三女)
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北復興応援ツアー(1)

2012-07-15 17:07:24 | 日常
          
       車窓から見える田んぼ        瑞巌寺参道の杉並木

7月12日からクラブツーリズムの「東北復興応援ツアー:三陸路」という2泊3日のバスツアーに夫と一緒に参加してきました。
行程は、
一日目:上野(8:00発)=松島=気仙沼~気仙沼大島=大島休暇村泊
二日目:大島~気仙沼=陸前高田=碁石海岸=大船渡=釜石=北山崎=小本駅・・(三陸鉄道)・・宮古=宮古休暇村泊
三日目:宮古=浄土ヶ浜=宮古魚菜市=盛岡南IC=上野(21:00着)
というものです。

7月12日(雨のち曇り)、雨模様の中上野出発。参加者はほぼ私達と同年代の男女、計40名。添乗員さんは40代半ば位の大らかなベテラン男性。運転手さんは60歳前後の男性2人。これからの長旅、まずは運転手さんが2人であることに安心しました。

東北自動車道は空いていて、バスは順調な走り。車窓からは緑の田んぼが続いている穏やかな風景が見えます。お昼のお弁当を車中で食べながらの、和気藹々としたムードで時は過ぎていきました。

昼過ぎに松島着。釜石から松島まで遊覧船というオプションもありましたが、雨が酷くなっていたので、遊覧船はパス。松島で伊達政宗の菩提寺「瑞巌寺」見物をすることにしました。瑞巌寺の本堂に行く参道は杉並木が続き、深い緑に覆われています。

入り口近くに「津波到達点」の看板が立っていましたが、瑞巌寺を含めこの辺りは松島の島々に守られて津波の被害は比較的少なかったということです。本堂は工事中でしたが、宝物殿には障壁画や歴代藩主画像、伊達政宗公甲冑像などが無事展示されており、見応えがありました。

瑞巌寺を出て、見晴台から松島湾を眺め、地酒専門店で帰路のバスで飲むための浦霞(蔵の華)を購入、すっかり観光気分でバスに乗車。気仙沼→大島に向かいました。

          
    津波が残した傷痕@気仙沼付近   「世界の皆さん ありがとう」の看板

バスが気仙沼に近付くと、次第に津波の爪痕の残る地域が広がってきて、車内がざわざわしてきました。被災地の現実を知りたいという動機での参加とはいえ、目の前に広がる痛ましい光景には平常心ではいられません。崖のところに色とりどりの千羽鶴を下げ、「世界の皆さん ありがとう」と書いた看板を掲げた光景を車窓から見たときには、胸がズキンと痛みました。

気仙沼から船に乗って大島港に到着。そこからマイクロバスで宿に行き、入浴、夕食で一日の行程は終了。夕食はイマイチでしたが2人でビール2本と冷酒(男山)を飲んで一日の疲れをとり、9時前には寝てしまいました。(三女)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北復興応援ツアー(2)

2012-07-15 17:06:41 | 日常
          
  大島-気仙沼の船上で羽を休めるウミネコ    「奇跡の一本松」

7月13日(晴れ)。朝7時40分大島休暇村出発。8時の船で大島港から気仙沼港へ。バスで陸前高田の「奇跡の一本松」を見学に行きました。この松は海沿いに2キロに亘って6万本以上の松があった松原だったのが、今回の津波で一本を除き全てなぎ倒されたということで、メディアでも随分取り上げられてきましたが、実物は海岸から遠く離れた河口沿いにあって、遠見にも河口に押し寄せた津波に耐えるのは難しかっただろうと納得されられました。

夫々に写真を撮ったりしていると、地元の方が通りがかって当時の様子を話してくれましたが、河口付近の住民の中には、車で逃げようとしたけれど、電気が落ちて信号機が止まって動きがとれなくなり、そのまま津波に巻き込まれた人が多かったとのことでした。

          
     生徒達が無事逃げた小学校        瓦礫処理ドーム

陸前高田を後にして、碁石海岸の散策・大船渡おさかなセンターの買い物を経て、釜石へ。釜石では被災地のボランティアガイドさんが鵜住居地区に案内して、そこでの被害の状況を話してくれました。鵜住居地区は河口に面していて海抜ゼロ・メートル。去年3月11日には訓練で使っていた防災センターが津波に飲まれ、そこに避難した50名以上が亡くなり100名以上が行方不明になるという悲劇があったとのことです。

一方で、もっと海に近いところにある中学校、小学校では子供達が「津波てんでんこ」の教えを守り、高い方、高い方へと自主的に逃げ、途中幼稚園児や高齢者を助けながら、無事逃げ切ることができたという「奇跡」もあったそうです。

いずれにしても、この地区は建物など壊滅状態。住民も避難し、学校も高台に仮設校舎を作っての運営。今は一区画に瓦礫処理のドームが作られ、木端、鉄骨、その他に丁寧に仕分け作業が続けられています。「全国で瓦礫処理をしていただき、本当にありがたい」との言葉に、必ずしも順調に受け入れが進んでいない現実を思って複雑な気持ちになりました。

また、何年後かには、公園やラグビー場を作りたいという復興計画も上がっているけれど、まだ自分の家族の行方も分かっていないのに、そんな話をする気持ちにならない、という方もおられるということで復興と言っても住民の方々の気持ちは複雑そうでした。

          
        北山崎の断崖             宮沢賢治の詩碑

ここでガイドさんと別れ、バスはリアス式海岸にそって北上。陸中海岸の北部、北山崎レストハウスで小休止。しばしダイナミックな断崖の景観を楽しみました。

今回のツアーでは、参加費の一部が三陸鉄道の島越駅再建への支援金として使われるということで、北山崎を出た後、津波で流された島越駅の跡地をバスで通過。駅舎の横に建てられた宮沢賢治の詩碑だけが津波に流されずに残っていました。

          
        三陸鉄道の「絆」車両        田老駅近くの瓦礫

その後バスは、三陸鉄道の小本駅に到着。ツアー客専用の「絆」車両に乗り込み、車掌ガイドさんの被災地状況の解説を聞きながら、宮古駅へ。途中で通過した田老駅周辺も被害が酷く痛ましい爪痕が残っています。瓦礫の積まれた場所を通りかかると、ガイドさんは「私達にとってこれは瓦礫というより、私たちがここに暮した証なんです」と言われ、ご自身も家を失ったガイドさんのその言葉は実感のこもった重いものでした。

宮古駅からはバスで1時間ほど走り、休暇村陸中宮古へ。この日は念願のホヤもあり、若布とアサリの釜飯、牛肉のしゃぶしゃぶ、ソフトシェルのから揚げなど、お料理も美味しくて満足。勿論ビールと冷酒も堪能し、「上げ膳・据え膳」の旅の喜びを味わいました。(三女)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北復興応援ツアー(3)

2012-07-15 16:13:21 | 日常
          
       遊覧船にカモメが伴走        お弁当についていた葉書

7月14日(小雨→曇り)、旅の最終日です。朝ホテルのスタッフさんが早朝の30分散歩会を用意。姉ヶ崎自然の小径を案内してくれました。少しアップダウンがある道ですが、赤松の葉を踏みしめての散歩は快適です。二つの展望台からウミネコの繁殖地などを眺めました。このスタッフさんも、今回の津波で弟さんを亡くしたとのことです。また私たちが泊まった施設は去年の3.11以降、しばらく被災者の避難所となり、その後は救援に駆けつけた警察官やボランティアたちの宿泊所となっていたということでした。

9時にホテルを出発。浄土ヶ浜に行き遊覧船に乗船。薄曇で湾内は波も穏やかです。かもめ達がずっと船を追いかけて飛び続け、かもめ用のパンを買って投げると、上手にキャッチ!しばし童心に返って楽しみました。朝、上の展望台からみたウミネコ島を今度は海から眺め、その他色々な小島を眺めて楽しいクルージングでした。船上のガイドさんによれば、この船は津波の時に船長たちがとっさの判断で洋上に出して、48時間洋上停泊。結果、無事だったということです。その間は売店のカップヌードルとかもめ用パンを食べて過ごしたという話に、船内には笑いが起きました。

遊覧船クルーズが終わり、宮古駅近くの魚菜市場で待望のホヤとウニを手に入れ、魚料理屋さんで海鮮チラシを食べて、行事は全て終了。バスは海岸を離れ、内陸にある盛岡南ICから東北道に乗って、途中数回のトイレ休憩以外は、9時間ほど、ひたすらひたすら走り続けました。私達は、途中で車中に積み込まれた「東北まるごと弁当」をつまみに、1日目に買った浦霞を飲んで、気分転換。夜9時前に上野駅に、10時前に自宅に帰り着きました。

今回の旅は中身が濃くて、重い現実を前にタジタジとなることも多々ありましたが、「客が来てくれることが支援」と言ってくれる東北の人たちの温かい気持ちに甘え、旅の楽しさも充分に味わうことができました。東北の皆さん、大変お世話になりました。有難うございました。「もっと元気な姿になったとき、また来てください」と言ってくれた言葉に甘え、是非また訪れたいと心から願っています。(三女)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする