初惑星間飛行！ NASAが火星探査にキューブサットを試験投入

NASAは次期火星探査機“インサイト”を打ち上げる際に、
小型人工衛星“Mars Cube One（MarCO）CubeSat”2機を相乗りさせるそうです。

火星に降下する“インサイト”の通信を、 2機の“MarCO”で地球へ中継する。

打ち上げは2016年3月

“MarCO”は火星の周回軌道に到達した後、
“インサイト”が火星の大気圏に突入して着地する際の通信を、
試験的に中継する計画なんですねー

キューブサットは、これまでの人工衛星と違い、
一般に入手可能な電子機器や部品を組み合わせて製造されるタイプの
小型人工衛星です。

よく大学などが、研究の一環などとして開発に取り組んでいます。

すでに多くのキューブサットが、
大型人工衛星の打ち上げ時に、相乗りする形で同じロケットに搭載され、
地球の周回軌道上に投入されてきました。

ただNASAの“MarCO”は、
地球の軌道から離脱して、初めて惑星間飛行をするキューブサットになるんですねー

女性が持っているのは“MarCO”の実物大模型

“MarCO”の本体は、およそ36.3×24.3×11.8センチで、
ブリーフケースほどの大きさになります。

2つの通信用アンテナと2枚の太陽電池パネルは、
飛行中に本体から展開するそうです。


火星の内部を調査

火星探査車“キュリオシティ”や、
火星の大気を調べる探査機“メイブン”などと違い、
“インサイト”は火星内部の調査を行うことになります。

火星内部の熱の流れを調査するんですねー

火星探査機“インサイト”

地表から深さ5メートルほどの地点に測定器を掘り進ませ、
地下震動や温度変化などを調べ、火星の内部構造を解明する予定です。

“インサイト”は2016年の9月28日に火星に着陸する予定で、
“MarCO”の役目は、“インサイト”からの通信を地球に中継することです。

この試験が成功すれば、将来の有人探査に欠かせない貴重なデータを、
NASAは火星から迅速に取得できるようになるそうですよ。


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