長島充-工房通信-THE STUDIO DIARY OF Mitsuru NAGASHIMA

画家・版画家、長島充のブログです。日々の創作活動や工房周辺でのできごとなどを中心に更新していきます。

376. 道央・道北 野鳥取材旅行 その四

2019-07-20 18:23:42 | 野鳥・自然
6/29(土)北海道『野鳥版画』取材旅行の4日目。天売島で3日目。天売島内、フットパス(森林地帯)を中心に自然観察をする。天売港から高速フェリーで羽幌港へ。内陸を新札幌まで長距離移動をする。

<早朝の宿周辺の散策>

朝、4:40、天売島の民宿「オロロン荘」で目が覚める。荷物整理などをしてからまだ疲れて寝ている3女を残し、連れ合いと宿の周辺を散策することにした。歩いてすぐに海岸線に出る。早朝の澄んだ空気の中、オオイタドリやラワンブキなど大きな葉を持つ北海道特有の植物が繁る海岸線の道を歩いて行く。岸には小さな漁船がたくさん停泊していてマストにはオオセグロカモメが何羽もとまっていた。島中央の山の手方向の森林からはツツドリの声やクロツグミの声が響き渡ってきた。夏鳥の美しいノゴマの雄がこの海岸でもエゾニュウの花の上などで囀っていた。この日は天売島を船で離れ内陸へと移動をする日。船の出港時間が13:20なので朝からお昼までフリーの時間がある。そういえばこの移動日の午前中の取材予定を決めていなかった。海鳥のコロニーまで行くには宿から歩いて片道1時間はかかってしまうし…。「昨日行ってみて気持ちが良かったので宿からすぐに歩き出すことができるフット・パス(森林地帯)を時間いっぱい歩いてみよう」ということで決定した。

<オロロン荘からフットパスへ>

朝食を済ませてから少し休憩をとりチェックアウト。宿に自然観察には不必要な荷物は預けて3人で島内をゆっくり歩き始めた。疲れが出ていた3女も休養をとったので元気を取り戻している。9:34、「海龍寺」という禅宗のお寺の境内を通り抜けフットパスの遊歩道入り口に辿り着いた。ノゴマ、エゾセンニュウ、ツツドリ、コムクドリ、アオバト、アカゲラ、ヒガラ、シジュウカラ、ルリビタキなどの姿や声が次々に確認された。上空をアマツベメのブーメランが6羽滑翔していく。島には種類も数も少ないといわれている猛禽類のハヤブサ成鳥が飛んで行った。
野鳥だけではなく森林の中を歩いていると植物、シダ類、コケ類、キノコ類、それから昆虫類や爬虫類などの小動物も観察でき生き物好きな僕たちとしては飽きることはなかった。楽しい時間はあっと言う間に過ぎ去って行く。11:59、オロロン荘に戻り宿の車で天売港まで送ってもらった。

<天売港から羽幌港、内陸を移動>

港に着いて少し待ち時間があったので漁船や埠頭に集まるカモメ類やウ類を観察撮影したりして時間をつぶした。13:20 発 羽幌港行の高速フェリー・サンライナー2号に乗船する。速い速い、この日は海も穏やかだったのであっという間に隣の島、焼尻島の港に到着する。ここまでの海峡ではウトウ、ケイマフリ、ウミウ、オオセグロカモメなどを船内から観察することができた。14:21、羽幌港に到着。行きの27日に港の駐車場にとめておいたレンタカーに乗車、ここからはまた来た時と同様に海岸道、高速道、一般道を通る移動のコースを延々と進むことになる。途中の海岸線を走る道路からは日本海の鉛色の風景の中に天売島と焼尻島が兄弟のように仲良く浮かんで見えた。島での体験がいろいろと思い出され、お名残惜しい気持ちになる。留萌市からは高速道に入る。行きと同様に長~い長~い、平野部に広がる森林地帯の風景の中の移動である。砂川PAで大休止。3女を下宿先の江別市のアパートに送ってからこの日の宿である新札幌の駅前ホテルにチェックインできたのは18:26、だった。この日は3女が通う江別市内の大学の友人たちが、僕たち二人と北海道歓迎飲み会を開いてくれることになっている。どんな話題が飛び出すかとても楽しみである。

画像はトップが天売島で観察したヒタキ科の野鳥、ノゴマの雄。下が同島の海岸線やフットパスと言う森林地帯で観察した植物、キノコ、昆虫など。



             


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1 コメント

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いつもありがとうございます。 (uccello)
2019-07-27 19:59:40
ブロガーのみなさん、いゆもマイブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。

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