長島充-工房通信-THE STUDIO DIARY OF Mitsuru NAGASHIMA

画家・版画家、長島充のブログです。日々の創作活動や工房周辺でのできごとなどを中心に更新していきます。

447.『第6回 版と表現展』‐ 次世代による木口木版画の世界 - 開催中

2022-01-24 15:23:39 | 個展・グループ展
横浜の岩崎ミュージアム企画のグループ展『第6回 版と表現展』‐ 次世代による木口木版画の世界 - が、今月13日から始まった。オミクロン株が急速に蔓延する中、出品者の1人として初日に会場に行って来た。

この企画展も今回で6回目となる。僕は前々回からの参加なので今回が3回目ということになる。今回は40歳以下の若手の版画家をメイン出品者として、我々、年長組は「賛助出品」という形になっている。そして年長組は2点までの出品である。
現代版画の表現技法の1つとして専門の版画家の手により木口木版画が制作されるようになったのは1960年代~1970年代になる。その当時は専門とする版画家は10人もいなかったと思うが、かれこれ、50年~60年経った現在ではけっこう専門に制作する版画家も増えてきている。まぁ、その他の板目木版画や銅版画と比較すればそれでも少ないのだが…。
その少ない原因としては教える場所が少ない、版木や道具等が入手しずらいといったことがあるのだと思う。つまり今展は今後のこの版画技法を背負っていく若い世代にエールを送るという意味もあるようだ。

午後、会場に着くと平日ということもあり来場者は少なく、それでも出品者の若て版画家や版画関係者などに久々に会って話すこともできた。木口木版画は大抵が手のひらサイズの小さなものが多いが細密な絵柄でイメージも奥深いものが多く、18名の合計120点あまりの作品が並ぶとなかなか見応えがあり丁寧に観ていくと、あっという間に閉館時間近くとなってしまった。

残念だったのは、2年前の第5回展の時には出品作家による木口木版画の参加型ワークショップやアーティスト・トーク、オープニング・パーティー等が行われたのだが今回はコロナ禍により、その全てが中止となってしまったことである。まぁ、止むおえないことではあるのだが…。

展覧会は1/30(木)16:30入館締め切りまで。このコロナの状況下、あまり強くはお薦めできないが、神奈川方面の方、横浜市在住の方、アート・ファン、版画ファンの方々、お近くにお出での際は是非、一度お立ち寄り、ご高覧ください。

※会場はコロナ対策として換気、消毒等を行っていますが、ご来館の時には必ずマスク着用にてお願いいたします。


                     






446. 新年に参加するグループ展・その二『第6回 版と表現展 - 次世代による木口木版画の世界 - 』

2022-01-12 23:33:21 | 個展・グループ展
2022年・令和四年、新年に参加する企画グループ展 2つ目のご案内です。

・展覧会名:第6回 版と表現展 - 次世代による木口木版画の世界 -

・会場:岩崎ミュージアム・ギャラリー 
 神奈川県横浜市中区山手町 254 港の見える丘公園前 tel:045-623-2111 http://www.iwasaki.ac.jp/museum/

・最寄り駅:JR.根岸線 石川町駅 または みなとみらい線 元町・中華街駅

・会期:2022年1月13日(木)~ 1月30日(日)10:00~17:00(入館締切 16:30)※ 月曜休館

・入館料:一般 300円 / 小中学生 100円 チラシ持参の方は入館料が100円割引となります。

・内容:今回で6回目となるミュージアム企画展。18名の版画家による木口木版画作品、約70点を一堂に展示する。

・コロナ禍対策:会場は新型コロナウィルス感染症予防対策として入場人数制限、消毒、会場内の換気等を行っていますが
 来館の際は必ずマスク着用にていらしてください。

※ 今回、40歳以下の若手版画家が中心の企画展となっており、長島を含む年長作家は2点のみの出品となります。
 長島は今のところ初日午後のみの在館予定でいます。

神奈川方面、横浜方面在住の方々、アート・ファン、版画ファンの方々、どうぞこの機会にご高覧ください。


   





    


  

445.『鉛筆派展20記念展』ご来場いただきありがとうございました。

2022-01-11 22:37:03 | 個展・グループ展
1月6日から今日まで、東京国立のコート・ギャラリー国立で開催されていた『鉛筆派展20記念展』が無事終了いたしました。

開催途中より新型コロナ・ウィルスの感染拡大が進み9日に予定されていた出品作家2名によるトーク・ショーも急遽中止となってしまいましたが、その日も多くの方々がご来場していました。僕は結局、7日と9日の2日間、午後に在廊させていただきましたが、熱心なファンの方々が絶えることなくご来場していました。コロナ禍の真っ只中、本当にありがたいことでした。これも一重に主催者で鉛筆画塾の指導を熱心に続けて来られている画家、建石修志氏の魅力と人望のおかげかと感心いたしました。前回、今回と続けてゲスト・アーティストの1人としてご招待していただき感謝しております。

会場はとても素敵なポスト・モダン風な建築で、モノクローム1色の多くの鉛筆画が品よく映えて見えました(画像参照)。何よりこの状況下でグループ展のために鉛筆画作品を制作し参加させていただけたことが自分にとってもとても大切な時間でありました。そしてこの状況下に足を運んでいただきご高覧いただいた全ての来場者の方々に感謝いたします。次回、来年度もこのギャラリーで開催予定が決まっているとのことです。その時にはコロナ禍が収束し、皆さんと作品を前にして遠慮なくコミュニケーションできることを願ってやみません。

                



444. 新年に参加するグループ展・その一 『鉛筆派展20記念展』

2022-01-08 21:23:18 | 個展・グループ展
2022年・令和四年、新年の初めに開催、参加するグループ展のご紹介の第1弾となります。
以下、詳細内容です。

・展覧会名:『鉛筆派20記念展』

・会場:コート・ギャラリー国立  東京都国立市中1-8-32 JR国立駅から立川方面線路沿いに徒歩2分。
 tel:042-573-0023 http://www.coutgallery-k.com

・会場:2022年1月6日(木)~1月11日(火) AM 11:00~PM 18:00 最終日 16:00迄

・内容:画家、建石修志氏が長年指導する鉛筆画塾の門下生による、今展で20回目を迎えるモノクロームの鉛筆だけのグループ展。
 65名の作家による120点以上の鉛筆画作品が一堂に展示される。
 長島は昨年より数人の画家とゲスト出品させていただいております。

 「たかだか鉛筆、されど鉛筆」であります。鉛筆1本で65名がどんな表現をするのか!

・共通テーマ「植物譜」による作品を含む1人3点までの出品。

 西東京方面の方、アート・ファンの方、鉛筆画にご興味のある方、是非、この機会にお立ち寄り、ご高覧ください。

※会場は新型コロナ・ウィルス感染予防のため、換気や除菌等を施しております。ご来場いただく時には、マスク着用にて
 お立ち寄りください。
 また、イベント等が予定されていますが、コロナ禍の中、変更されることもあります。詳細はギャラリー・ホームページ
 にてご確認ください。


   

 

443. 2022年・令和四年、新年明けましておめでとうございます。 

2022-01-01 16:22:21 | 日記・日常
2022年・令和四年、新年明けましておめでとうございます。ブロガーのみなさん、いつもSNSでお付き合いいただいている皆さん、本年も変わらずどうぞよろしくお願いいたします。そして世界中の人々にとって新年が平和で明るい年となりますようお祈りいたします。

" I wish that your 2022 becomes a good year. And wish that all people on this Earth can live happily and peacefully. "

画像は毎年年末の12月28日に恒例となりました、工房に近い名刹、成田山新勝寺の年内最後となる「納めの不動」という護摩修法に参列させていただいた時のものです。
御護摩は昨年に引き続き特に「新型コロナウィルス終息祈念」の祈りを向けるというものでした。成田山新勝寺ではこの日に限らずコロナ禍となってからは毎日この終息祈念の御祈祷をされているとのことです。
僕も自分や家族の願い事ばかりではなく、「どうか現在、世界中に蔓延する新型コロナウィルスの猛威が一日も早く収束へと向かい世界中の人々が安心して生活できる世の中となりますようご加護ください」と心中に思い描き、祈念してまいりました。

日本では、昨年、東京オリンピック後、秋季からコロナの勢いが下火となって来ていますが、世界中を俯瞰して観ると特に欧米などでは桁違いの感染者数が毎日のように報告されています。また新株のオミクロンが発見されてからしばらく経ちましたが、日本国内でも感染者がジワジワと増加して来ています。

いったいどこまでこのコロナ禍での自粛生活が続くのか予測はできませんが、人間はこうした状況だからと言っても、社会活動をして労働をしなければ生きてはいけません。
僕も今年は昨年以上に日々、創作と労働に力を入れて行こうと年頭に思い立ち決意を新たにしています。いろいろと悩んだり、考えてたりしていても、結局はそれしかできないですよね。

どうか、皆さんにとっても2022年・令和四年が平穏で実りの多い1年となりますよう祈念しております。

※画像はトップが新勝寺の太子堂に飾られていたお正月の締め飾り。下が向かって左から5カットが「納めの不動」の後、新勝寺境内で撮影したもの。一番右のカットが成田山参道で見つけた今年の干支の「寅」の石彫刻。