長島充-工房通信-THE STUDIO DIARY OF Mitsuru NAGASHIMA

画家・版画家、長島充のブログです。日々の創作活動や工房周辺でのできごとなどを中心に更新していきます。

373.道央・道北 野鳥取材旅行 その一 

2019-07-02 19:07:54 | 野鳥・自然
6/26(水)から6/30(日)の4泊5日で連れ合いと2人で北海道の道央・道北地方に『野鳥版画』の取材旅行に行ってきた。今年は4月、5月と、ちょうど大型連休の時期を含み公立美術館での個展が入っていて休暇をとっていなかった。実はその変わりも兼ねているのである。久々の北海道、どんな野鳥たちとの出会いが待っているのか出発日が近づいてくると何となく気持ちがソワソワとして落ち着かなかった。

26日、重い取材機材を背負って成田空港へ向かった。またしても荷物チエックとボディチェックの2段階で引っかかる。荷物の方はカメラの予備バッテリーを預ける荷物の中に入れてしまったこと、ボディの方は金属探知機でキンコン、カンコンと鳴ってしまい検査官に執拗に調べられたが結局原因は解らなかった。どうしていつも必ず何かに引っかかるのだろうか?「そうだ相性というものなんだろう」と割り切ることにする。
バタバタとしながら搭乗ゲート近くまでたどり着く。今日の便は格安チケットのジェット・スター便。

離陸したと思いきや、12:59.あっという間に新千歳空港に到着した。ここからはレンタカーに乗り千歳市内を移動。取材最初の目的地である市内の『嶋田忠・ネイチャー・フォトギャラリー』に到着する。嶋田氏は若い頃から憧れの動物写真家である。1980年代~1990年代、カワセミ、アカショウビン、シマフクロウ等、日本の野鳥を被写体とした写真集の名作の数々を出版している。事前に連絡を入れていてお会いするつもりだったが、ちょっと前に東京へ展覧会の打ち合わせに向かわれたとのこと。こちらが遅めに到着してしまったのですれ違いでお会いすることできなかった。「残念」またの機会に。

このギャラリーは広くはないが、この近くで撮影された野鳥や野生生物の写真を展示するギャラリー、それから「バードウォッチング・カフェ」と呼ばれる軽食スペース、カフェに隣接したハイドルームに分かれていて、けっこう長い時間楽しめる空間になっている。特にハイドルームにはカモフラージュされたガラスのない窓の直ぐ傍にセットされた餌台に次から次へと野鳥やエゾリスが訪れる様子が手に取るように観えるようになっていた。もちろん、カメラ持ち込みも自由で撮影することができるのである。

今の季節はちょうど野鳥たちの子育てのシーズンであり、席に着いたとたんにアカゲラの親子が目の前にやって来た。親鳥が餌台の餌を嘴に含み奥の林近くにいる巣立ち雛の所に飛んで行っては口移しで与えていた。ここで遅い昼食をとる。スープとカリカリに焼いたパンの大きなサンドイッチを注文する。特製ドリンクも含めてとてもおいしかった。
食事を済ませ隣のハイドルームへ移動。先客で4-5人の野鳥カメラマンが来て窓から望遠レンズを構えて撮影していた。地元の人だけではないようだが、とてもマナーが良くて譲り合って楽しく撮影していた。後から来た僕にも良い場所を譲ってくれて撮影することができ、ありがたかった。
野鳥の方はアカゲラの親子、コゲラ、シジュウカラ、ヤマガラの兄弟、ヒガラ、カワラヒワ、キジバト等が代わる代わる目前の舞台を訪れて飽きることがない。奥に広がる明るい林からはセンダイムシクイ、ウグイス、キビタキ、ゴジュウカラの囀り、ツツドリの声なども聞こえてくる。そしてクライマックスは立派な雌のエゾリスの登場。人間の存在など見向きもせずにゆっくりと餌を食べてくれたのでいろいろな方向、ポーズののカットを撮影することができた。ここでけっこうゆっくりしてしまった。時間を見ると16:43になっている。

フォトギャラリーを出て今日の宿泊地、岩見沢へと向かう。開けた風景の石狩平野の1本道を走る。北海道らしい広い道幅の心地よい道路が続く。左右は広い農地で見渡す限り広大な麦畑、牧草地、水田となっている。途中、真っ黒い和牛や乳牛のホルスタインの姿などが見られた。元、炭鉱の夕張の町を過ぎて山間部に向かって入って行くと18:05、今日の宿となるホテル・メープルロッジに到着した。今夜は地元、隣町の江別市の酪農系大学に通う3女とその同居の友人と4人でホテルのレストランで待ち合わせ夕食をいっしょにする約束をしている。山間の静寂なホテルでおいしい料理に舌鼓を打ちつつ、大学生活の話などを聞くことにしよう。


                         







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1 コメント

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いつもありがとうございます。 (uccello)
2019-07-06 19:54:14
ブロガーのみなさん、いつもマイブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。

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