昨夜、テレビで映画『シンゴジラ』を観た。無党派・市民派で勉強会を開いていた仲間から2人が首長になった。後輩でもあるその人がツイッターで『シンゴジラ』を見たと書いていたので、彼が興味を抱く映画はどんなものなのかと思ったからだ。特殊撮影がよくできていることは分かったが、えっ、これで終わるの?とよく分からなかった。
私が子どもの頃に、映画『ゴジラ』が封切られたと思う。話題の映画だったから見に行ったと思うがよく覚えていない。ゴジラの中に入って演技した人が「ぬいぐるみの中は蒸し暑く、大変だった」とどこかで言っていたことしか覚えていない。その後もシリーズになったが、興味がなかったので、『シンゴジラ』がその延長のものなのかも知らない。
政府を舞台にした映画では『ホワイトハウス・ダウン』の方が面白かったが、『シンゴジラ』の方は政治課題を見せつけてくれた。まず、シンゴジラがなぜ誕生したのかについて、海洋投棄された核廃棄物が古代生物を進化させたとある。アメリカ政府はいち早く存在に気付いていて、アメリカに上陸する前に核攻撃で殺す考えだという。「アメリカ第一主義」を日本に押し付けると政府は嘆くが従わざるを得ない。
蘇ったシンゴジラをどうするか、政府内で検討される様子は昔も今も変わらない責任の押し付け合いだ。政治家は自己保身ばかりだが、官僚出身の政治家は打開策を見つけようとする。律令国家の時代から、日本の官僚は優秀だったと思う。私も国会議員の公設秘書の時、にわかに政治家になった連中では官僚に立ち向かうことは出来ないと感じた。彼らは綿々と国家の在り方や方向を考え、構築してきている。
官僚出身の内閣官房が各省のはみ出し者を集めて、シンゴジラを分析し、打開策を見出す。確かに東京駅でシンゴジラは凍結された。けれど、えっ、それで、と思う。一番びっくりしたのは、アメリカ政府の要人役の女優石原さとみさんの英語で、あまりにも流暢なので聞き取れなかった。ECCで学ばなくっちゃーということなのか。
石原さとみ、英語を自信たっぷりに喋れるのはすごいと思います。