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五球超ブローニングドレーキ式受信機の修復作業記録 その9 (2017年12月10日) 真空管実装試験

2017年12月10日 22時09分38秒 | 05真空管式ラジオ

五球超ブローニングドレーキ式受信機の修復作業記録 その9 (2017年12月10日) 真空管実装試験

今回から本格的な接続試験に入ります。
まず、電源装置と受信機を接続し、真空管なしで各端子の電圧測定を行っていると、突然電源のヒューズが飛びました。
最初からトラブル発生です。
電源装置は高密度実装のためどこかの部品が接触し、過電流が流れたものと即断しましたが、3本ヒューズを駄目にしても原因はわかりません。
接触箇所はありません。
よくよく考えると、Cバイアス-4.5V用のACアダプター追加前までは、安定して電源装置が作動していました。
今回、このACアダプターを追加した後、動作確認していないことに気づきました。
原因はこの追加アダプターの追加による電流増加が原因でした。
ヒューズの容量を1Aから2Aに変更することで問題解決です。
真空管なしの受信機の各ソケット端子での電圧は設計値に近似し特に問題はありません。
次に、真空管201Aを真空管試験器(TV7/U)で測定します。
TV7/Uの設定情報は5.0 ER3-2000 48 - B 3 18 です。
ようはメーターで18以上の数値であれば、合格です。
201Aでもごく初期に製造された201Aはこの真空管試験器(TV7/U)のUXソケットには入りません。
少しラージサイズです。
ただし、後期に生産された201Aは、UXソケットに適合して問題はありませんでした。
UXソケットに入らない真空管は、ヒーターの導通のみでOKとしました。
いよいよ真空管を実装した受信機全体の試験を実施します。
まずは各真空管の電圧測定ですが、ヒーター電圧が2.2Vしかでません。
ヒーター電圧の問題があるにせよAF段、検波段、RF1段は正常に動作を開始しました。
しかし、残念ながらRF2段に問題があるようで信号が流れがここでとまっているようです。
そのほかにも、かなりの問題がありそうで、完全修復にはもう少し時間がかかりそうです。
特に、初期の日本製真空管は、新品といえ問題を抱えていることが多く、問題解決を難しくしております。

五球超ブローニングドレーキ式受信機
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