夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『シンデレラ』

2015年05月11日 | 映画(さ行)
『シンデレラ』(原題:CIinderella)
監督:ケネス・ブラナー
出演:リリー・ジェームズ,ケイト・ブランシェット,リチャード・マッデン,ステラン・スカルスガルド,ソフィー・マクシェラ,
   ホリデイ・グレインジャー,デレク・ジャコビ,ノンソー・アノジー,ベン・チャップリン,ヘレナ・ボナム=カーター他

“こどもの日”になんばで2本ハシゴすることに。

電車で行こうかと思ったけれど、この日はダンナが車を使う予定なし。
タイムズのポイントを貯めて交換した駐車サービス券の有効期限も間近だし、車で。
GWの新御堂筋はがらがらで、はやいのなんのって。
車でなんばへ行くときはいつもそうであるように、堺筋沿いのタイムズへ。
味園ビル付近の路地を朝から自転車でよろよろ走っているおっちゃんはやけに陽気で、
「おっはよ~」と声をかけられ、思わず私も「おっはよーございます」。

1本目はなんばパークスシネマにて。
コナンドラゴンボールクレしんのいずれも蹴落として興行ランキング1位を独走中の本作。
私にとってはまだまだ役者の印象のほうが強いケネス・ブラナーが監督ですが、
そうだ、『エージェント:ライアン』(2014)だってこの人が監督だったのを忘れていました。
シェイクスピアのオタクかと思っていたのに、まさかシンデレラに手を出すとは。

字幕版を観ました。

両親の愛情をたっぷりと受け、まっすぐに育っていた少女エラ。
この幸せは永遠に続くと思われたが、突然、病に倒れた母親が亡くなる。
「どんなときも勇気と優しさを忘れないで」と言い残して。

エラは母親の遺言を守り、父親とふたりで穏やかに暮らす。
年頃になったエラに、父親は新しい人生を歩む決意をしたと告げる。
父親の再婚を素直に祝福するエラだったが、
継母とその連れ子である娘、ドリゼラとアナスタシアはエラを嘲るよう。

ある日、仕事に出かけた父親が亡くなったとの報せが。
と同時に、それまでもたいがい酷いものだった継母たちの態度がエスカレート。
エラを屋根裏部屋へ追いやったまま、使用人のごとくこき使う。

あまりの辛さに馬に飛び乗り、森へと憂さ晴らしに出かけたエラは、狩りに来ていた王子と遭遇。
鹿を撃たないでくれと懇願するエラに王子は一目惚れ。
自分が王子だとは明かさず、城の見習いのキットだと名乗る。

城に帰った王子は、どうしてもエラのことが忘れられない。
まもなく城で開かれる舞踏会に、国中の未婚の女性を招待すると決める。
それを知って、城に行けば見習いのキットに会えると喜ぶエラ。
しかし、継母はエラを舞踏会に連れて行くなんてあり得ないと言う。

ひとり留守番をすることになり、悲嘆するエラ。
そこへ空想の世界の話だとばかり思っていた妖精が現れて……。

という説明をするのも野暮な、誰もが知っているおとぎ話“シンデレラ”。
こうしてあらためて観てみると、なんでこんな女に引っかかるねん、おとん。と思いません?
人格者であるはずのシンデレラの父親が、こんなに女を見る目がないなんて。

継母役のケイト・ブランシェットの憎たらしいことと言ったら。
エリザベス女王を演じたときの彼女とこの彼女、気品って紙一重なのですね。

幼いながらに“シンデレラ”の話を聞くたびに思っていたのは、
ガラスの靴なんかわざわざ履かせてみなくても、
一目惚れした相手のことなんて見ればすぐにわかるやろということ。
なるほどなるほど、こういうことなら納得できます。

「許す」と言うのを見て、許すなよ!と思い、
いや、なんだかんだ言うてアンタもしたたかやし、上から目線やし、
と思ってしまうのは十分にスレているからなのでしょうね。(^^;
ま、そんなことを思いつつも、主演のリリー・ジェームズはスレたところが一切ないので、
計算高さとか嫌らしさは感じられなくてよかったですけど。

オマケのアナ雪も楽しかったです。

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