夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ターミナル』

2005年01月03日 | 映画(た行)
『ターミナル』(原題:The Terminal)
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス,キャサリン・ゼタ=ジョーンズ,スタンリー・トゥッチ他

あけましておめでとうございます。
新年1本目は、ほんとは昨年最後にひとりで観た『ターミナル』。
あまりに話題になると拒絶反応が生じてしまう、あまのじゃく体質の私は、
『ラストサムライ』(2003)を観たのが去年12月に入ってから。
『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)はおそらく当分観ないでしょう。
この作品も「どうよ?」と思ってましたが、
役者陣に心を奪われ、観に行ってしまいました。
話題作なのであらすじもいらんでしょうが、とりあえず。

ニューヨーク、JFK空港。
東欧のクラコウジアからやってきたビクター・ナボルスキーは、
入国ゲートで取り押さえられる。
彼の渡航中にクラコウジアでクーデターが起こり、
事実上、彼の祖国は消滅したことに。
つまりはパスポートが無効になったため、アメリカに入国できないというのだ。
空港警備局の主任ディクソンは、ビクターに入国も帰国も許可せず、
しばらく国際線ターミナル内で待つようにと言い渡す。
祖国の通貨は使えず、警備員からもらった食券も紛失したビクターは、
途方に暮れたまま、改装中の67番ゲートで生活を始める。

トム・ハンクスをはじめ、役者陣がみんなピタリ。
もともと私が気になっていた役者は、ディクソン役のスタンリー・トゥッチ。
彼は『シェフとギャルソン、リストランテの夜』(1996)の監督でもあります。
意地悪だけれどどこか憎みきれない彼と、ビクターとの掛け合いは痛快。

これまで強い女性のイメージだったキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。
『シカゴ』(2002)の悪女役はまさに圧巻でした。
その彼女が演じるフライト・アテンダントがめちゃキュート。

金の稼ぎ方を覚え、英語を少しずつ覚え、生きるすべを身につけてゆくビクター。
最初は彼に構うつもりのなかったターミナル勤務の人々が
彼に力を貸し、彼から力をもらうようになってゆきます。

丸ごとセットの空港内に立ち並ぶショップには
ホントの店員さんもいるそうで、観ていて楽しい。
欲を言えば、噴水前のシーン、あのバックの音楽は大仰。
どうせあそこまでやるなら、そのあと噴水全開してほしかったかも。

ビクターがニューヨークを訪れた理由が明らかになる場面では
思わず涙。やるやん、スピルバーグ。
ジワ~ンと温まりたいとき、ぜひ観ましょう。

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