常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

寒い朝

2017年12月06日 | 日記


温泉で迎えた寒い朝。部屋の硝子戸から外を見ると、いつか雪になっていた。葉の落ちた木に雪が付いて、霧氷のように見えた。芝生の上もうっすらと雪が積もった。朝食を終えて、旅館の玄関を出るころのは、陽ざしが出て、あっという間に雪は融けていった。

晩年のいま雪のとき山や川 清水 径子

温泉に温まりながら、先ごろ夫を亡くした妻の友と語りあった。突然に二人きりの楽しい日々を失ったことを切々と語り、訴える。これからどうすればいい?突然、私に向けて問われる。その悲しい出来事は、強く心の刻まれて容易に紛らわせることはできないのだ。生きていくうえで、現実と向き合っていくことしか、ほかに方法はない。「毎日の生活に楽しいことを見つけていこうよ」そんな陳腐な答えしか口にできない。今朝になって、しきりに空腹を訴える。少しは食欲を取り戻していることに安堵して別れた。
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