まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

ワイン皿?

2011-01-27 21:05:28 | 人間文化論
昨年の8月に 「Wine Pub Your’s」 がなくなったあと、
近々マスターの後輩が新しいワインバーを開店するはずだと聞いていたんですが、
10月だか11月にできたのを私は知らずにおりました。
年も押しつまった頃にやっと情報を得て、1人で行ってみたのです。
その名も 「ワイン&チーズ マリアージュ」 です。
SHIDAXの裏手にあるビルの地下1階にあります。
とてもいい店でした。
Your’s ほどではありませんが、各種のワインがグラスで飲めます。
Your’s から譲り受けた額なども飾ってあって、
すでに Your’s を失ったワイン好きたちがここに集っているようです。

その初めて訪れた日の1週間後くらい、ホントにもう年末という時期に、
マリアージュのマスターからメールが届きました。

「先日は御来店誠にありがとうございます。
 ワイン皿の件で御連絡致しました。問い合わせたところ、一枚¥2,300税別だそうです。
 1月上旬には入荷出来ますが、いかがいたしましょうか? 御連絡お待ちしております。」

というメールを頂いたんですが、なんのことか意味がわかりません。
「ワイン皿」 って何でしょう?
たしかになにかお店で使っていた食器が気に入って、
どうやったら手に入るの?みたいな話をしていたような気がします。
ただ、自分がどんな物を欲しがったのかまったく思い出せないのです。
その日は同伴で早い時間から生ビールや日本酒をガンガン飲んでおり、
さらにスナックにも繰り出して (同伴だから当たり前ですね)、
焼酎 (S先生のボトル) の水割りもいい加減グイグイ飲み続けていたのです。
そんな状態で行ったのですから、マスターとどんな話をしたのかなんて覚えているわけありません。
なにか食器を欲しがったということを思い出せただけでも十分リッパと言えるでしょう。
それにしても自分は何を欲しがったのでしょうか?
ワイン皿?
飲みかけのワインボトルを置いておく皿?
別にそんなもの欲しくないし…。
ワインの絵とか、あるいは葡萄の絵が描かれたお皿でしょうか?
ちょっと大きめのお皿が欲しいなとは思っていたので、そういうこと?
とまあ、自分で欲しいと言ったのでしょうけれども、
どんな物を欲しがったのかがまったく見当つかず、どう返信しようか困っていたのです。
で、年が明けて元日に、何食わぬ調子で次のようなメールを送ってみました。

「お皿の件、ご連絡ありがとうございました。
 お恥ずかしいことに、お皿のサイズがどれくらいだったか確かな記憶がなく、
 もう一度お店にうかがって実物を見てみてから発注したいと思いますが、それでよろしいでしょうか?
 新年はいつから営業されますか?
 今年もよろしくお願いいたします

これなら、自分が言い出したことをすっかり忘れているとは思われないでしょう。
収納の関係もあってお皿のサイズは大事ですから、
もう一度見てみたいんだよという雰囲気になっているかと思います。
マスターからはすぐに次のような返信を頂戴しました。

「お皿の件ですが、実物を見て頂いてからでも全然かまいません。
 今年は3日から営業しております。御来店お待ちしております。」

というわけで1月6日の木曜日、新年早々授業を3つもやって疲れ果てた帰りに、
再び 「マリアージュ」 を訪れてみたわけです。
実物を見てみて、「ワイン皿」 の謎はみごとに解けました。
これですっ







おわかりでしょうか?
ワインボトルをつぶして平らにしてあり、それをオードブル用のお皿にしているわけです。
なるほどっ
まさに 「ワイン皿」 だっ
これはたしかに欲しいです。
パーティとかにこれでちょこちょこっとチーズとか出したらカッコいいです。
ベロベロに酔っぱらった私が欲しがったというのもうなずけます。
ちょうどその日に入荷したとのことで、
1枚1枚全部色や形が違うのですが、
何十枚ものなかから私の好みのものを選ばせてもらって、2枚購入してきました。



ただし、どれもワインボトルなんですから大きさは大して違うわけがありません。
そう思うと私の返信 (「お皿のサイズがどれくらいだったか確かな記憶がなく」) は、
完全に的外れだったということが今となるとわかります。
マスターは気づいておられたのかどうかわかりませんが、とにかく正直に、
実はあのメールもらったとき何のことか覚えていなかったんですと告白しておきました。
マスターは笑ってご理解くださいましたが、
それにしても自分の記憶障害には本当にビックリしました。
こんなにインパクトのあるお皿のことを忘れてしまえるなんて…。
そして、「ワイン皿」 と言われてもまったく思い出せないなんて…。
「ワインボトルの皿」 と言われていたら思い出せたでしょうか。
いや、同じことかな?
とにかく、新年早々また新たな認知症伝説を作っちまったというお話でした。


P.S.
このお皿は福島の業者さんが作っています。
先方のご都合によりまだその名を明かすことはできないのですが、
「マリアージュ」 に行けば1枚¥2,300 (税別) で販売していますので、
気になった方は 「マリアージュ」 にご来店ください。

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