アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

遊漁券

2021年07月30日 | アウトドアエッセイ その2

以前、川にいた釣り人に声をかけたときに、私のことを監察員と間違われていたと感じたことがありました。おそらくその人は遊漁券を持っていなくて、そのちょっとした気配を私が察知したわけです。

ダム湖の橋でワカサギ釣りをしている人にも、バイクで通った時、睨みつけれれたことがありました。その人も勘違いして私を恫喝気味に威嚇したのかなあと振り返ります。

私のような関係者でもない人間が、鑑札に関してどうのこうの言うつもりは全くありません。

渓流の解禁日に合わせて、ヤマメ、イワナ、その他を放流して、釣り人を集め鑑札を売るというのが、漁協にとっては手っ取り早い遊漁券を買ってもらう手段なのでしょう。

今は知りませんが、昔は8000円の鑑札を売れば、売った人はキックバックとして半分くらい貰えたそうです。そうすれば、こぞって集金できるというシステムだったのでしょう。

私は天然といわれる渓流魚しか興味がありませんので(どこまでが天然かは異論はあると思いますが)、漁協がどれだけイワナ、ヤマメが育む自然を豊かにしてくれるのだろうかと見守るしかありません。(既得権益なので、それだけの権限があります)

できれば、魚を増やすためにどんな活動をしているのか、それを映像で紹介して、釣り人や自然に興味がある人たちに知らせてほしいと思います。(私も釣りをしないのに渓流の鑑札を持っていますので)

 

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自然界における一(いち)とは

2021年07月28日 | 本と雑誌 その2

「カミの人類学 不思議の場所をめぐって」(岩田慶治著)の中に、数字に関する記述があります。

一とは全という考え方。

私流に解釈すると、たとえば養殖のイワナは一ではなくて単、自然界にいるイワナは、一匹であっても全という決め方です。

自然にいるイワナは、そこの遺伝子を引き継がれた存在で、未来へも受け継いでいくであろう。そして、自然界からも育まれている者たちでもある。

だから、そこにいるイワナは一匹であっても一匹ではない存在。

昔の人たちは、それをカミと讃えたのでしょうけど・・

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キープサイズ

2021年07月27日 | 渓流

何センチ以下はリリースなんて言われ方をしまうが、裏を返せばその以上の魚は持ち帰っても何ら問題ないということになります。

しかし、魚体が大きいほど卵を抱えているということですし、一番ポジションのいい場所に陣取っている大きな魚は、一番最初に餌に食らいつくから先に釣られていきます。

となると、なかなか魚が増えていかないということにはならないだろうか?

(映像の中の白抜きは、操作ミスのため、なんら他意はありません。)

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忠犬ハチ公の功績

2021年07月18日 | 日記 3

これも「いのちへの礼儀」の本からの引用です。

1928年、ハチ公を世に知らしめた斎藤弘吉は、「日本犬保存会」を創設しました。それまでは「駄犬」であった日本犬は、以降ステータスを上げていきます。

東アジアを中心とした国家は、犬を食べるという風習があったといいます。イヌイットの人たちも犬を食べたりもします。それは犬は家畜という位置づけだったのでしょう。

以前に北海道のキャンプ場で酪農家の人たちに、出荷するときにかわいそうだと思うの?と質問をしたことがあります。ひとりの方がかわいそうだと思うと答えてくれましたが、3~4人の方々は全くかわいそうだとは思わないと答えてくれました。

家畜として育てられた動物は、感情移入はできないだろうし、慣れたらそれが普通の感覚なのでしょう。

 

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メタ認知

2021年07月17日 | アウトドアエッセイ その2

「いのちへの礼儀」(生田武志著)の中に、生物が減少した時期が5回あり、現在は第6期絶滅期といわれ、過去100年間の絶滅ペースが依然と比べて100~1000倍のスピードだとあります。恐竜時代には1000年に1種だったものが、1万から4万種のスピードで進んでいるとされます。

環境に影響されやすいカエルや両生類は、過去の数万倍ということです。その原因は、森林の伐採、人為的な外来種の導入、二酸化炭素排出による気候変動、海洋の酸性化、有害化学物質による生態系の汚染など、人類が地球規模で変化を起こした変化と記します。(239頁)

多くの昆虫も車などの衝突で死んでいるそうです。その多くは1ミリから数ミリの柔らかい生物で、時速60キロのスピードで死んでしまい、10万キロ走行時には計算上、昆虫100万匹を殺しているそうです。

歩いていても、草むらの中に行けば虫を踏みつけて、我々は無意識に殺しています。昆虫たちを殺せば、その生き物を捕食する生物も減っていくことですから、豊かな生態系は崩れていきます。

私は個人的に渓流魚や荒川の水中を撮影してきましたが、中にはそういうことが気に入らない人たちもいます。生き物は減ってしまったけど、これからどうしたらいいのか?そういったことを考えることも必要なのではないかという気持ちでやってきましたが、なかなか理解されない現実というものがあります。

人間は食うために、贅沢するために活動しますが、もう少し他生物のことも考えてほしいと願っています。

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