『「三十歳までなんか生きるな」と思っていた』 保坂和志著 草思社
「あの頃を忘れたり、あの頃の外に立ったりしたら、生きることは自分自身のものでなく、どこにでもいる人たちの模倣になってしまう。・・「メメント・モリ(死を忘れるな)」という言葉、あの頃とはそれと同じ意味を持っていると思う。」(まえがきより)
著者には「アドバイスをお願いしたい」といって小説を送ってくる人たちがいるそうです。
「書きあぐねている人のための小説入門」という本を出版して以来からだそうですが、人にアドバイスをするのは難しいものだなあと思いました。(保坂氏はアドバイスはしませんが)
アドバイスをすることの約束事としては
「この世界には時間がかかることがある。そしてその時間を短縮することはできない。
社会を見渡せば、時間がかかることがあるということを理解しないために生まれてきた歪だらけではないか」(本文より)
かな。
どうしても世の中には富む者、そうでない者と、あるいはもっと複雑に別れると思うのだけど、その関係性においては重みのない世界が存在するだけで、その軽さが多くの歪みを生んでいる。
(その軽さを重くするのは時間でもある)
僕自身は富むものの存在がいてもいいと思っていますが、そのことについては「どうでもいいこと」なので、これが僕にとって重みとなっています。
どうせ人は死んでしまうし、そのあとには何も残らないということも理解しています。
僕たちには皆、あの頃があって、本来ならその利息だけで暮らせていけるのでしょうけど。
「あの頃を忘れたり、あの頃の外に立ったりしたら、生きることは自分自身のものでなく、どこにでもいる人たちの模倣になってしまう。・・「メメント・モリ(死を忘れるな)」という言葉、あの頃とはそれと同じ意味を持っていると思う。」(まえがきより)
著者には「アドバイスをお願いしたい」といって小説を送ってくる人たちがいるそうです。
「書きあぐねている人のための小説入門」という本を出版して以来からだそうですが、人にアドバイスをするのは難しいものだなあと思いました。(保坂氏はアドバイスはしませんが)
アドバイスをすることの約束事としては
「この世界には時間がかかることがある。そしてその時間を短縮することはできない。
社会を見渡せば、時間がかかることがあるということを理解しないために生まれてきた歪だらけではないか」(本文より)
かな。
どうしても世の中には富む者、そうでない者と、あるいはもっと複雑に別れると思うのだけど、その関係性においては重みのない世界が存在するだけで、その軽さが多くの歪みを生んでいる。
(その軽さを重くするのは時間でもある)
僕自身は富むものの存在がいてもいいと思っていますが、そのことについては「どうでもいいこと」なので、これが僕にとって重みとなっています。
どうせ人は死んでしまうし、そのあとには何も残らないということも理解しています。
僕たちには皆、あの頃があって、本来ならその利息だけで暮らせていけるのでしょうけど。