「時間についての十二章(哲学における時間の問題)」(内山節著)を読む
30年近く前の本ですが、著者は都会と群馬県上野村浜平を行き来して暮らしています。
都会の時間と山で暮らす時間というのは同じではなく、自然は周期という時間軸の中で人の営みを支えています。
1960年代までは、山の生活は町で仕事をして稼ぐよりも収入があったそうですから、この点は昔はよかったなあと思います。
エーリッヒ・フロムの言葉も載っています。資本主義になり、近代的な時間観念が発達し、一分一秒が価値のあるものになったと記しています。
それでいて、人間は本当の自由を手に入れることはまだできていませんから・・
エーリッヒ・フロム( エーリヒ・ゼーリヒマン・フロム(Erich Seligmann Fromm、1900年3月23日 - 1980年3月18日)は、ドイツの社会心理学、精神分析、哲学の研究者である。wikipediaより)