暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

円相棚

2011年04月01日 | 茶道具
稽古の帰りに時々立ち寄るリサイクル店があります。
電化製品、家具、骨董、着物などいろいろ扱っていますが
茶道具コーナーもあり、最近茶道具が増えている気がします。

茶道具コーナーの奥にその棚はありました。
見たことがない棚でしたので一度は行き過ごしました。
でも、気になり改めて見ると、なかなか風雅な造りです。
横にある丸い窓から水指がさぞや映えることだろう・・・と思いました。
正札に「円相棚」と書いてあります。

「円相」について茶道大辞典(淡交社)を調べてみると、
 「 禅は座禅三昧の行によって悟りを開き、
   さらに悟りを深めていく教えである。
   その悟りの当体を這箇(しゃこ、或るいは、こやつ)と呼び、
   また仏性、本来の面目などと名付けて、
   円形をもって形象化した。 これを円相という。」

                 

その日は買わずに帰りましたが、どうにも気になります。
それで、電話をして棚を購入するので
次の稽古日まで預かっていてほしいと頼みました。
東北関東大震災が起こって、棚のことを忘れていました。

稽古が再開された日に寄ってみると
奥の方に売約済みの札をつけた「円相棚」が待っていました。
「待たせてごめんね・・・」

                 

「円相棚」について調べてみましたが、よくわかりません。
「宗固好みの円相棚」という記載がブログにありましたが、
上田宗固または宗固流と関係があるのでしょうか?
どなたか「円相棚」について、お教えくださると嬉しいです。

                               

    写真は上から、「卜伴(ぼくはん)椿  散歩道にて)
              「柳の新芽のシャワー」
              「円相棚」




1 コメント

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上田宗箇流の方から (暁庵)
2011-04-02 08:55:46
気になっていた円相棚のことを上田宗箇流のSさまへお尋ねし、
次のような回答を頂きました。 ありがとうございます。

***********
さて、お尋ねの円相棚の件ですが、
残念ながら上田宗箇流のものではないと思います。

上田宗箇流には、たしかに円相棚という名のつくものがあるのですが、
暁庵様の写真の棚は材が竹のようですが、
上田流の物は、材は桐か杉だと思います。

棚の形も違い、上田流の円相棚は左右の板は円でなくアーチ型だったと思うので、別ものだと思います。

暁庵様の写真の棚は、私は見たことがありません。
お役にたてなくて、申し訳ありません。
もし、どこの流のものかわかれば、私にも教えて下さい。
他の流との道具の違いって面白いですよね。
よろしくお願いします。
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