暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

三渓園 春草廬 (3)

2009年11月02日 | 三溪園&茶会
名古屋在住のDさんのメールに端を発して
春草廬を見学して以来、春草廬とその作者の織田有楽に
俄然興味が沸いてきました。
不思議なご縁に導かれるままに、秋の香りに包まれた春草廬で
茶会をいたします。

それで、茶室建築のことは全くわからないのですが、
春草廬の見所を参考書(文末)をたよりにまとめてみました。
コメントなどでお教えいただけると嬉しいです。

①九つの窓
  九つの窓があり、古くは九窓亭(くそうてい)と呼ばれていました。
  客座の二面と点前座の勝手付に二つずつ、それから
  風炉先窓、にじり口上の窓、墨蹟窓の九つです。

  九つの窓が作り出す景、空間の広がりや変化が
  一番の見所だと思います。
  九つの窓の配置は見事で、明るく、モダンな感じさえしました。
  見る(座る)位置でも印象は違うと思いますが・・・。   
 
  点前座の勝手付に二つ、風炉先に一つ、窓があります。
  遠州好みの突き上げ窓はありませんが、
   明るい点前座は亭主にとって嬉しいことです。

  勝手付きの二つの窓は織部好みの「色紙窓」のように
  ずらした配置ではありません。
  如庵(有楽作、国宝)の点前座に見られる、竹を詰め打ちした
  「有楽窓」はありません・・・。
 
②間取りと床
  三畳台目の間取りですが、床の位置が異色だそうです。
  点前座と床が向き合って配置されています。

  この配置ですと、正客から点前座がよく見えますね。
  それに正客席から一番多くの窓が見えるように思います。
  にじり口が左端にあり、そこから床は見にくいように
  思いますが、いかがでしょうか?

  これを機に床、にじり口、点前座の位置関係について
  やっと興味を覚えるようになりました。   
                      
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       写真は、春草廬・客座の二つの窓です。


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