暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

スウェーデンお茶の旅・・・サマーハウスに泊った!

2017年07月26日 | 南仏プロヴァンスとスウェーデンの旅


 久しぶりに日没を見ました・・・23時頃(?)サマーハウスにて

(つづき)
6月27日、瑞暉亭の茶会の後、ストックホルムから西方約70キロにあるOさん宅へ向かいました。
セントラル駅で思いがけない出来事に遭遇。
18時発の電車に乗り遅れ、18時30分発の電車をホームで待っていました。
30分をとっくに過ぎたのに電車が来るどころか、ホームに停車中の電車も動かず、様子が変です。
Fさんと2人だったら心細い限りですが、Oさんが一緒なのであまり心配しないで待っていると、
地下街で火事があり、1ヶ月前にテロがあったばかりなので警戒態勢がしかれ、足止めになっていたのでした。
そのまま電車は動かず2時間近く遅れて、地下鉄でNORSBORG駅まで行き、ご主人のホーカンさんに車で迎えに来てもらい、Oさん宅へ辿り着きました。


  日章旗と瑞典旗を掲げたOさん宅にて

Oさん宅に掲げられていてる日章旗と瑞典旗、Oさん夫妻の歓迎ぶりが嬉しく胸がキュンとしました。
どうしても見ておきたいものがありました・・・Oさんの茶室です。
2階の一室が茶室になっていて畳が三枚敷かれ、壁に御軸「一期一會」が掛かっていました。
ホーカンさん作の立派な風炉先屏風もあり、ここで友人たちとお稽古や茶会をしているのかしら?
まだ完成形ではなく水屋の位置や動線を工夫している最中だそうです。
畳の回りの板の間に椅子を置いて、正座が出来ない人でも気軽に参加できるようにしています。
この次は、こちらで茶会をお願いしたい・・・と密かに思いました。


 Oさんの茶室、風炉先屏風はホーカンさん作
  

まるで桜のような谷空木の大木・・・広い庭には花がいっぱい咲いていました

さすがにお腹が空いて来て、車で約15分のサマーハウスへ向かいました。


 お出迎えのなぜか(?)巨大なカンガルー 
        

 母屋棟・・・こちらにも日章旗と瑞典旗が・・・

小さな山小屋のような別荘を想像していたのですが、訪れてもうびっくり!
湖のプライベートビーチのある広大な敷地に母屋を中心に5個のコテッジのある、素晴らしいサマーハウスでした。
サマーハウスはホーカンさんの母上が建てられたそうで、今は兄弟で共有し管理や利用しています。
短い夏を楽しむために一族や家族が集まって、食事をしたり、サウナへ入ったり、ボートで遊んだりできるように、コテッジを含め20名以上が宿泊できるようになっているとか。
2つのサウナ棟や2段ベッドのあるコテッジへ案内してくださったのですが、大工仕事が好きなホーカンさんと弟さんでコツコツと造って増やしていったそうです。


 
  サウナ棟 (こちらは薪で焚くサウナ)

湖に沈んでいく夕陽を見ながら、Oさん心づくしのスウェーデン料理を楽しみました。
スウェーデンではジャガイモが主食です。
茹でたジャガイモ、野菜とゆで卵に海老が乗ったサラダ、チーズパイ、グラバド・ラックス (Gravad Laxマリネ鮭)、鰊の酢漬けなど、テーブルいっぱいにご馳走が並んでいます。

チーズパイとグラバド・ラックス(マリネ鮭)がお気に入りです。
グラバド・ラックスは鮭を砂糖と塩で〆たものに独特のソースをかけたものだそうですが、レシピを頂いて作ってみたいほどでした。
茹でたジャガイモまたは薄く固いパンにズッキーニ、ピクルス、鰊の酢漬けを乗せて食べるのも美味しかった。 ご馳走さま!(食べるのに忙しく写真がありません・・・シュン


 

窓から見える、刻々変わる雄大な景色とホーカンさんとのお話も楽しいご馳走でした。
スウェーデンのことを全く知らない暁庵とFさんに優しく、いろいろなことを日本語で教えてくださいます。
いつのまにか外が真っ暗になり、話は尽きませんでしたがあわててお開きにしました。 


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