暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

泥縄ですが、和巾の稽古をしています

2019年03月21日 | 稽古備忘録・・・東京教室の稽古

 散歩の途中、大欅が切られているのに遭遇・・・「痛いだろうな・・・」


S先生の東京教室の稽古が来週に迫ってきました。
「和巾」の御指導をお願いしています・・・
頭の片隅に「稽古をしなくっちゃ・・・」という気持ちは強くありましたが、つい延び延びになっていました。

「クロスロード茶会」の準備と社中の稽古で気忙しく、気持ちが集中できなかったということもありますが、一番は稽古をして逆に膝や腰がもっと悪くなったらどうしよう・・・という恐怖心があったのです。
「その時はその時・・・」と思い切り、稽古を開始しました。

先ずは順番、位置、所作(茶道点前の三要素)に気を付けながら1回してみました。
自分で身体を動かしてみると、いろいろな所が気になりました。
和巾の扱い方、濃茶を茶碗に入れるときの茶杓、中次、蓋の扱い方、拝見の清め方、最後に拝見物を持って帰る所作など、いろいろと駄目だしが多く、夕食後にもう一度してみることにしました。

深更の茶室、障子を開け放ってガラス戸に自分の姿を映し、姿勢や所作を時々チェックしながら進めました。
2回目なので、身体が和巾の点前に馴染むようになりましたが、別の身体の方が悲鳴を上げはじめました。今は2回までが限度かしら?


  彼岸桜と木五倍子(きぶし)が満開です

それでも久しぶりの稽古に充実感を覚えました。
「あっちこっち痛いんだけれど、それでも稽古が出来たことが嬉しいし、稽古が出来たことが本当に有難いわ・・・」とツレに報告すると、
大きなマメが足裏に出来てしまい、泣く思いで四国を遍路していた時、ある方に言われたそうです。
「宿に着いたら、痛みを嘆かずに「有難う!おかげさまで今日も歩くことが出来ました」と、痛む箇所をさすり言葉に出して感謝しなさい」と。
・・・「本当にそうだなぁ~」と思います。
頑張ってくれた足腰にもう感謝です。有難うございました!





夜更けに松風を聴き、練香の薫りが漂う中、独り稽古に精出す・・・とてもよい時間を持つ事ができました。