暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

ペリー公園とぺりー記念館

2009年07月04日 | 茶事
横浜開港を祝う茶事最中のある日、思い立って
ペリー上陸を記念するペリー公園とペリー記念館へ出かけました。
下調べをしないで飛び出してしまったので
なかなかペリー公園へ辿り着けません。

浦賀警察署へ飛び込み、場所を教えていただくと、
浦賀と思い込んでいたペリー公園は久里浜湾に面していました。
開港150周年のせいか、公園を訪れる人は意外と多く、
横須賀の米軍基地が近いため、アメリカ人もちらほら。

白く大きな2つの錨が海軍提督伯理(ペリー)の巨大な
モニュメントに今も輝きを添えています。
碑文
「北米合衆国水師提督伯理上陸紀(記)念碑」

伊藤博文の書ですが、一字間違えたままです。
時の権力者に誰も注意できなかったのかしら?

1852年11月24日ノーフォークを出帆してからマディラ諸島、
セントヘレナ島、喜望峰、モーリシャス島、セイロン島、シンガポール、
香港、上海、琉球に寄港して、1853年7月8日浦賀沖に至る航路が
レリーフとなって伯理の碑の下にありました。
交渉の末、1853年7月14日に伯理一行はここ久里浜へ上陸し、
浦賀奉行・戸田氏家に大統領からの親書を手渡しています。

ペリー記念館(写真)は白い二階建てのかわいらしい建物で、
風見鶏の船と錨が風を受けながら輝いていました。
浦賀村の人々が食料や水の補給に協力したお礼に、
伯理一行が置いていったというダッチオーブン(シチュー鍋)
を探しましたが、記念館に見当たりません。

         


ダッチオーブンは横須賀市自然・人文博物館(写真提供)に
展示されていることがわかりました。
ダッチオーブンで煮込んだカレー料理がこの地に伝えられ、
海軍さんのカレーとして横須賀名物になっています。

その日の昼食は、店名に惹かれてペリー公園隣の「黒船食堂」で
魚料理の定食を食べました。 シアワセ!

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