makoの喜怒哀楽

俳句は自分史・転記は禁じます

トンピーの思い出

2019年08月08日 | 日記

     ♪♪・・・・・・♪♪

 

     ♪♪・・・平和な夏でありにけり・・・♪♪

 

ここのところ、冷麺ばかり食べている。

昨日は、ササミだったけど、今朝はトンちゃん。ビタミンB1は夏バテにも良いらしい

今日のメインは、左の「トンピー」。

トンピーとは、豚のトン  &  ピーマンのピー

 

こんな入選句がある。

          十四の夏に養女となりにけり      角川平成俳壇入選句

夏休みを利用して養女となった私。

私は恥ずかしいので嫌だったけど、

猫や犬の子を貰ったのではないからと親戚や近所の懇志にしている人たちを呼んで披露の場が設けられた。

仕出し屋で5品料理を取り、養母の手料理も添えられた。私はそれを手伝っていた。

その中の一品に「トンピー」があった。

自家菜園のピーマンと豚肉をただ炒めたもの。

隣のおばさんが台所を手伝っていた。

TVの料理番組で知ったと母はおばさんに話していた。

夏野菜の料理はよく食卓にあがっていた。茄子の煮つけ、十六ささげの胡麻和え、ピーマンの焼いたもの。

そんな中、豚肉を使ってただ炒めたものでも母にとっては珍しいものだったのかも。

父は肉が好みではなかったので、白身の魚、キス、コチ、などが父の為に食卓にあがった。

母の父親も同居していたので母は父に気を使って、父の為だけの食品が用意されていた。

母のせめてもの父への気遣いだったのでしょう。病弱なこともあって、ですね。

冬になると、牛乳が火鉢の灰の中に埋めてあって、薬を飲む時もその牛乳だった。

 

さて、その「トンピー」は隣のおばさんも真似て作るほどになっていた。

フライパンに入れて暫くおいていたのでピーマンは程よく柔らかくなっていたが、

その色は若干悪くなっていた。でも、美味しいと思ったことだった。

醤油の香ばしさが記憶にのこっている。

 

ということで、「トンピー」は、夏になると作ってみたくなる特別な料理。

母の愛を感じられる。

 

時を経て、「トンピー」は、夏になると食卓にあがるようになった。

ただ、長いピーマン、なんて言ったかな、それは簡単に沢山収穫できるのでもっぱら私はそればかりを菜園していた。

調理をしている時も、食べている時も、養女になった頃のことを秘かに思い出していた。

家族はそのことを誰も知らない。

娘に至っては、ピーマンの苦さが嫌いで、保育園の給食では食べられなくてリバースしてしまったという。

ということもあって子供らには人気のない食材でもあった。

今でも、ピーマンを使わないのかな、栄養価もあるので、団子threeボーイズにも食べせて欲しい食材でもある^^v

 

醤油味で香ばしく仕上げるのが私流。それは母の味だから^^v