MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

白木蓮、大島桜と「桜と富士」

2021年03月16日 | はならんまん


都心の染井吉野が(基準木は靖国神社境内内)開花したとのニュースが流れ、いよいよ関東地方も桜の季節に入ったようである。一週間後には都心のあちこちの桜が見ごろになると思われる。

団地内では「大島桜がほぼ満開」になっており、近隣の桜を探ってみた。

まずは、大町の「白木蓮(白蓮)」で、満開状態だった(巻頭の写真と下の写真)


先日は「大町公園」内の辛夷を紹介したが、紹介した辛夷はすでに散りかかっており、やや開花の遅めな辛夷が満開状態になっている。
その辛夷に比べ「白蓮」は花も大きく、花弁も肉厚で、蕾は天を向いていることから、華やかである。


一輪一輪が見ごたえがあり、写真にもなる。


下は満開の大島桜で私の住む団地の中庭のものである。
開花と同時に若葉も発生しているが、若木の柔らかい葉が「桜餅」を包んでいる葉で、香りが素晴らしい。


花はほぼ真白で、染井吉野や陽光、河津桜ほどの人気はないようである。


下の桜の蕾は「大町公園北口付近にある染井吉野」で昨日撮影のもの。
もしかすると今日は開花しているかもしれないが、この蕾は手の届く下枝のもので、上枝の開花はまだ先のようである。


上枝の先端の蕾の状態が下の写真で、一部の蕾の先端が赤味を帯びている。今週中には開花するものと思われるが、週末には雨天の予報もあり、来週にずれるかもしれない。


北総線大町駅近くの広場(駐車場)からは「桜と富士」の光景も見られ、カメラに収めることが出来る。北総線の高架や電線が気になるが、やはり「桜と富士」のペアリングはこの季節ならである。


走っている電車は「成田スカイライナー」


「桜と富士」・・・・で私が思い出すのは「元自衛官」なら誰でも知っているであろう自衛隊隊歌の「君のその手で」で、その歌詞の3番が下の歌詞である。

桜と富士と父母と
愛しい国よ永久に
嵐を支え汚すな祖国
君のその手で僕のこの手で
愛しい日本の未来を守れ

作詞:西沢爽 作曲:古関裕而

西沢爽氏は島倉千代子の「からたち日記」、美空ひばりの「ひばりの佐渡情話」、舟木一夫の「学園広場」など数々のヒット曲の作詞をしている。
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辛夷咲き初め、越冬蝶飛廻る

2021年03月02日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


三月の初日に久し振りに「大町公園(市川動植物園)」に春の花を探しに・・。
すでに、公園駐車場を囲む「河津桜」は開花し(2月16日3~5分咲き)、目白などが吸蜜にやってきている。

今日のニュースは園内にも数ある「辛夷の開化」で、まだ平開はしてないので「咲き初め」だが、公園内では春を知らせる花の一つである。
下の写真が一番開いていて、中心部分には蕊の姿も見える。


全体的な樹の様子は下の通りで、白い蕾が咲き初めの姿。


諸葛菜(はなだいこん・紫花菜・オオアラセイトウとも)が園内のあちこちで咲き初めているが、まだ背丈は低くこれからが見ごろとなる。中国の諸葛孔明が戦いの地で、戦士たちの食糧の一部として栽培したことからこの名前があるという。


花だいこんは貴重な蝶「褄黄蝶の食草」の一つで、年に春だけに見られる蝶で、これから出現しカメラマンたちの注目の的となる、人気者である。
下の写真は以前に撮った花だいこんへの「褄黄蝶の産卵シーン」で、写真下の写真が産卵直後の褄黄蝶の卵。ここから幼虫になり、蛹になって蛹のまま来春までを過ごすことになる。


下の写真は、一説には「春の先頭咲く」という名を持つ「仙洞草(セントウソウ)」も咲き始めていたが、花が小さいためあまり目立たず、この花を撮る人も少ないようであるが、小さいが故の可憐さがある。


「雪割草(三角草ミスミソウ)」、キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草だが、雪の下でも緑色であることから雪割草の名があり、この日本的な名前は詩歌にもなりそうである。


1日の園内の彼方此方に飛んでいたのが越冬していた「立羽蝶(タテハチョウ)」の仲間で、下の写真は「黄立羽」。八方に勢いよく飛んでいる姿を見ると「春の喜び」が感じられる。


下は同じ立羽蝶の仲間で「瑠璃立羽(ルリタテハ)」、数は多いがその色の美しさ故に人気のある蝶で、コンクリートの上で暖を取っている姿が見られる。


今回はカメラを蝶の5cmほどまで寄せることが出来、マクロ撮影ができた。蝶は複眼なのでじっくりと時間をかけて寄ってゆくと、数センチまで寄ることが出来るが、やはり慣れは必要である。


巻頭の写真は、上記写真の一部を切り取ったもので、まだら模様の目が面白い。また翅には細かな毛も生えており、マクロならではの世界を見ることが出来た。


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