MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

辛夷咲き初め、越冬蝶飛廻る

2021年03月02日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


三月の初日に久し振りに「大町公園(市川動植物園)」に春の花を探しに・・。
すでに、公園駐車場を囲む「河津桜」は開花し(2月16日3~5分咲き)、目白などが吸蜜にやってきている。

今日のニュースは園内にも数ある「辛夷の開化」で、まだ平開はしてないので「咲き初め」だが、公園内では春を知らせる花の一つである。
下の写真が一番開いていて、中心部分には蕊の姿も見える。


全体的な樹の様子は下の通りで、白い蕾が咲き初めの姿。


諸葛菜(はなだいこん・紫花菜・オオアラセイトウとも)が園内のあちこちで咲き初めているが、まだ背丈は低くこれからが見ごろとなる。中国の諸葛孔明が戦いの地で、戦士たちの食糧の一部として栽培したことからこの名前があるという。


花だいこんは貴重な蝶「褄黄蝶の食草」の一つで、年に春だけに見られる蝶で、これから出現しカメラマンたちの注目の的となる、人気者である。
下の写真は以前に撮った花だいこんへの「褄黄蝶の産卵シーン」で、写真下の写真が産卵直後の褄黄蝶の卵。ここから幼虫になり、蛹になって蛹のまま来春までを過ごすことになる。


下の写真は、一説には「春の先頭咲く」という名を持つ「仙洞草(セントウソウ)」も咲き始めていたが、花が小さいためあまり目立たず、この花を撮る人も少ないようであるが、小さいが故の可憐さがある。


「雪割草(三角草ミスミソウ)」、キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草だが、雪の下でも緑色であることから雪割草の名があり、この日本的な名前は詩歌にもなりそうである。


1日の園内の彼方此方に飛んでいたのが越冬していた「立羽蝶(タテハチョウ)」の仲間で、下の写真は「黄立羽」。八方に勢いよく飛んでいる姿を見ると「春の喜び」が感じられる。


下は同じ立羽蝶の仲間で「瑠璃立羽(ルリタテハ)」、数は多いがその色の美しさ故に人気のある蝶で、コンクリートの上で暖を取っている姿が見られる。


今回はカメラを蝶の5cmほどまで寄せることが出来、マクロ撮影ができた。蝶は複眼なのでじっくりと時間をかけて寄ってゆくと、数センチまで寄ることが出来るが、やはり慣れは必要である。


巻頭の写真は、上記写真の一部を切り取ったもので、まだら模様の目が面白い。また翅には細かな毛も生えており、マクロならではの世界を見ることが出来た。



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