石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

利益は前年同期比減、前期比増:2024年1-3月期五大国際石油企業決算速報 (2)

2024-05-14 | 海外・国内石油企業の業績

I. 各社の業績概要(続き)

表1-D-4-22a「2024年1-3月期国際石油企業の業績(売上、損益)」参照。

表1-D-4-22b「2024年1-3月期国際石油企業の業績(キャッシュフロー、設備投資)」参照。

表1-D-4-22c「2024年1-3月期国際石油企業の業績(原油・天然ガス生産量)」参照。

 

(売上725億ドル、利益74億ドル、キャッシュフロー期末残高399億ドル!)

2. Shell

プレスリリース:

https://www.shell.com/news-and-insights/newsroom/news-and-media-releases/2024/first-quarter-2024-results-announcement.html

(1)売上・利益・利益率

 Shellの2024年1-3月期は売上高725億ドル、利益74億ドルで売上高利益率は10.2%であった。前期(2023年10-12月期)との比較では、売上高は▲7.9%減、利益は大幅増であり、また前年同期(2023年1-3月期)比では売上高は▲17%減、利益は▲16%減である。

 

(2)キャッシュフロー及び設備投資

 今期の営業キャッシュフローは133億ドル、投資キャッシュフローは▲35億ドルであり、フリーキャッシュフローは98億ドルであった。また財務キャッシュフローは▲82億ドルであり、この結果、3月末のキャッシュフロー残高は399億ドルとなった。

 Shellの1-3月期設備投資は40億ドルであった。

 

(3)原油・天然ガス生産量

 Shellの1-3月期原油・天然ガスの生産量は、日量平均で原油133万B/D、天然ガス31億立法フィート(cfd)であった。天然ガスを原油に換算した原油・天然ガス合計生産量は187万B/Dである。

 

(続く)

 

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        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

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見果てぬ平和 ― 中東の戦後75年(154)

2024-05-14 | 中東諸国の動向

(英語版)

(アラビア語版)

 

(目次)

 

第6章:現代イスラームテロの系譜(9

 

154世界を震撼させた911同時多発テロ(1/4)

 

21世紀は「911同時多発テロ」で幕を開けた。20世紀末の最後の10年間にもイスラームテロが多発したが、911テロはその規模の大きさと言い、世界に与えた影響と言い比較にならないものであった。

 

20世紀末の主なテロを列挙すると1992年のイエメン・アデンのホテルの爆弾事件でオーストリア人観光客2名が死亡、翌93年にはニューヨークの世界貿易センタービルで8人が死亡、1,000人以上が負傷する爆破事件が発生している。さらにエジプトのルクソールで観光客に対するテロ事件(1998年)、ケニアとタンザニアでの米国大使館同時爆破テロ(1998年)、さらに1999年9月にはモスクワで2件のテロ事件により200人以上の死者が発生している。

 

(続く)

 

 

荒葉 一也

E-mail: Arehakazuya1@gmail.com

 

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