石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

見果てぬ平和 ― 中東の戦後75年(45)

2023-08-30 | 中東諸国の動向

(英語版)

(アラビア語版)

 

(目次)

 

第2章 戦後世界のうねり:植民地時代の終焉とブロック化する世界(7)

 

045.東西二大陣営の激突(1/3)

  英仏の植民地帝国主義に代わって登場したのが米国とソ連を頂点とする東西二大陣営である。18世紀に始まった産業革命は資本家と労働者の二極化をもたらし、19世紀にカール・マルクスは資本論の中で「生産手段が少数の資本家に集中し、一方で自分の労働力を売るしかない多数の労働者が存在する生産様式」を資本主義と定義した。

 

マルクスは生産手段を共同所有することで平等な社会を目指す「共産主義」を提唱、個人主義・自由主義の弊害に対抗する社会主義思想と相まって、20世紀初めには資本主義にかわる新思想として社会主義・共産主義が浸透していった。そしてそれが最初に陽の目を見たのがロシア革命であり、世界初の社会・共産主義国家として1917年に「ソビエト社会主義共和国連邦」(略称ソ連)が生まれた。

 

第一次世界大戦中に誕生したソ連はその後着々と実力を蓄え、第二次世界大戦では連合国の一翼として全体主義国家ドイツ及び日本を倒す原動力となった。しかし第二次世界大戦中は互いの主張こそ違え「呉越同舟」、「同床異夢」の関係であったが、戦争が終わると、水と油の関係の両者の対立が表面化した。直接の衝突を回避した関係は「冷戦」と呼ばれたが、実際には世界各地で「熱い戦争」が続発した。

 

(続く)

 

 

荒葉 一也

E-mail: Arehakazuya1@gmail.com

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石油と中東のニュース(8月29日)

2023-08-29 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・原油価格: Brent $84.67, WTI $80.09

(中東関連ニュース)

・リビア外相、イスラエルとの秘密会談漏洩、批判噴出でトルコに亡命

・イラン/イラク:イラクのクルド組織の武装解除で合意

・エジプト与党同盟、シーシ大統領の再選支持表明

・パプアニューギニア、エルサレムに大使館開設

・オマーン、韓国とグリーン・トランスフォーメーションのMoU締結

・サウジ標準化機構SASO、ハラール食品促進で世界60機関とタイアップ

・UAE医療企業PureHealth、英国同業者Circleを12億ドルで買収

・イラン:PARSガス田の最終第11フェーズ、20年遅れで完工

・中国Sinopec、サウジのシェールガス開発に参入希望を表明

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見果てぬ平和 ― 中東の戦後75年(44)

2023-08-28 | 中東諸国の動向

(英語版)

(アラビア語版)

 

(目次)

 

第2章 民戦後世界のうねり:植民地時代の終焉とブロック化する世界(6)

 

044.ラ・マルセイエーズとインターナショナルの歌(3/3)

 

両方の歌詞が余りにも似通っていることに読者は驚かれるであろう。種を明かせば両方とも作詞はフランス人で、歌が作られた背景は、「インターナショナル」は1871年のパリ・コミューンの時に「ラ・マルセイエーズ」の歌詞として作られたものであり、その10数年後に現在の曲が作曲されたものである。一方、「ラ・マルセイエーズ」はフランス革命のときに作詞作曲されたものである。

 

つまり両方の歌詞は双子と言って差し支えないほど似通っているのである。と同時に歌詞の内容は現代人の感覚ではとてもついていけないようなどぎついものと言えよう。フランス人たちが今でも国民的一体感を醸し出すような事件あるいはイベントに際して「ラ・マルセイエーズ」を歌うようであるが、彼ら自身がどのような気持ちで歌詞を読み込んで歌っているのかちょっと不思議な気がするほど激越な歌詞なのである。

 

フランスの支配地シリアで駐屯兵たちは「ラ・マルセイエーズ」を歌い、兵舎の外では現地のアラブ人たちが「インターナショナル」を歌う。自国領土内ならともかくフランス兵たちが外地で武器を取れなどと誰に向かって歌っているのであろうか。現地のアラブ人たちにとっては歌詞の対象となる明白な敵(フランス)が目の前にいる。

 

どちらの戦意が鼓舞されたかは言うまでもないであろう。仏軍の戦意は萎え彼らは撤退するのである。その後釜にシリアに入り込んできたのはソ連である。敵対する米国の手前自ら派兵するリスクは大きいためソ連は地中海沿岸のタルトス港の一部を借り受け軍港とした。ロシアは帝政時代の昔からバルト海とは異なる不凍港を求めて常に南進政策に取りつかれてきた。それが黒海のセバストポール軍港であるが、そこから地中海に出るにはトルコのボスポラス海峡を通過しなければならず何かと不都合である。タルトス軍港はソ連にとって地中海における橋頭保である。ソ連崩壊の後を受けて生まれた現在のロシア共和国にとってもタルトは死守すべき軍港であることは間違いない。

 

(続く)

 

 

荒葉 一也

E-mail: Arehakazuya1@gmail.com

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石油と中東のニュース(8月26日)

2023-08-26 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・原油価格2週連続で下落。Brent $83.75, WTI $79.44

(中東関連ニュース)

・BRICSにエジプト、イラン、サウジ、UAE等6カ国が新規加入

・トルコ公定歩合:17.5%から25%に引き上げ。オーソドックス手法に回帰

・オマーン:物価安定でインフレ28カ月ぶりの低水準、0.41%に

・カタール政府系ファンドQIA、印Relianceグループ小売部門に10億ドル投資

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の各社プレスリリースから(8/20-8/26)

2023-08-26 | 今週のエネルギー関連新聞発表

8/21 INPEX

オーストラリア・西豪州沖合AC/RL7鉱区の権益取得について

https://www.inpex.co.jp/news/2023/20230821.html

 

8/21 TotalEnergies

Australia: TotalEnergies acquires a 26% interest in the Cash-Maple gas discoveries for the long-term supply of Ichthys LNG

https://totalenergies.com/media/news/press-releases/australia-totalenergies-acquires-26-interest-cash-maple-gas-discoveries

 

8/23 JX石油開発/商船三井他

安全かつ高効率な、低温・低圧での液化 CO2大量輸送技術の開発に関する日豪パートナーによるプロジェクト契約の締結について

https://www.nex.jx-group.co.jp/newsrelease/upload_files/20230823NOEXJP.pdf

 

8/24 出光興産

出光興産とLOPSによる持続可能な航空燃料の原料調達に関する共同検討について

https://www.idemitsu.com/jp/news/2023/230824.html

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

EI世界エネルギー統計(旧BP統計)2023年版解説シリーズ(14)ガス価格 (完)

2023-08-26 | EIエネルギー統計

(注)本シリーズは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0585EiWorldEnergy2023.pdf

 

5.天然ガス価格

(原油価格連動型の日韓価格とスポット調達中心の英独価格の明暗!)

(2)2013年~2022年の天然ガス価格の推移

(図http://bpdatabase.maeda1.jp/6-G01b1.pdf 参照)

 天然ガスの取引価格には通常US$ per million BTU(百万BTU当たりのドル価格)と呼ばれる単位が使われている。BTUとはBritish Thermal Unitの略であり、およそ252カロリー、天然ガス25㎥に相当する[1]

 

 市場の自由取引にゆだねられた商品は一般的には価格が一本化されるが(一物一価の法則)、天然ガスについては歴史的経緯により現在大きく分けて三つの価格帯がある。LNGを輸入する日本や韓国では原油価格にスライドして決定されている。巨額の初期投資を必要とするLNG事業では販売者(カタール・オーストラリアなどのガス開発事業者)と購入者(日本の商社、電力・ガス会社などのユーザー)の間で20年以上の長期安定的な契約を締結することが普通である。この場合価格も両者間で決定されるが、その指標として原油価格が使われているのである。

 

 これに対してヨーロッパでは供給者(ロシア、ノルウェー、アルジェリアなど)と消費者(ヨーロッパ各国)がそれぞれ複数あり、パイプライン事業者を介して天然ガスが取引されており、EU独自の価格体系が形成されている。また完全な自由競争である米国では天然ガス価格は独立した多数の供給者と需要家が市場を介して取引をしており需給バランスにより変動する市況価格として形成される。

 

 ここではJapan Korea Marker価格[2](以下日韓価格)、英国Heren NBP index価格(以下英国価格)、ドイツ平均輸入価格(以下ドイツ価格)及び米国Henry Hub価格(以下米国価格)について2013年から2022年までの推移を比較することとする。なお参考までに原油価格(ドル/バレル)も合わせて比較の対象とした。

 

 2013年の日韓価格は16.56ドル、英国価格10.64ドル、ドイツ価格10.73ドル、米国価格3.71ドルであり、当時の原油価格は108.66ドルであった。米国価格が最も低く、英国価格、ドイツ価格が10ドル台後半で、日韓価格が最も高かった。

 

 2014年から2016年にかけては原油価格が暴落したため、2016年のガス価格はいずれも大幅に下落した。中でも日韓価格は大きく下がり、2015年に7.45ドルと前年の2分の1近くになり、ドイツ価格(6.72ドル)あるいは英国価格(6.53ドル)との格差は縮まった。その後2017年、18年と原油価格は連続して上昇、日韓価格とドイツあるいは英国価格との格差は再び広まったが、コロナ禍の影響で2019及び20年に原油価格が下落すると、米国以外の価格も再び急落した。しかし、コロナ禍の終息、環境問題による天然ガスの需要増にウクライナ紛争が加わり、2022年には過去10年では例を見ないほど天然ガス価格が急騰している。

 

 2022年の日韓価格は34ドルに達し2013年の2倍以上に高騰している。またドイツ価格、英国価格も25ドル前後と10年前の2.4倍に達している。日韓価格を1とした場合、ヨーロッパの価格は0.7倍程度である。

 

 米国価格は2021年までは2ドル乃至4ドルの幅で安定していた。しかし2022年は6.45ドルと大幅に上昇、世界的なLNG争奪競争の影響が出ている。

 

以上

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

     前田 高行     〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                   Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                   E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

[1] 東京ガスHPhttp://www.tokyo-gas.co.jp/IR/library/pdf/investor/ig1000.pdfより。 

[2] S&P Global社が北東アジア向けスポットLNGカーゴの価格を入着ベースで評価、発表しているLNG価格指標。(日本取引所グループJPXのHPより)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見果てぬ平和 ― 中東の戦後75年(43)

2023-08-25 | 中東諸国の動向

(英語版)

(アラビア語版)

 

(目次)

 

第2章 民戦後世界のうねり:植民地時代の終焉とブロック化する世界(5)

 

043.ラ・マルセイエーズとインターナショナルの歌(2/3)

当時は階級闘争の名のもとソ連による社会主義の嵐が世界に吹き荒れた。1952年にはエジプトで7月革命が起こり、同じ年の5月に極東の日本ではメーデー事件が発生した。そこでは国際的な労働歌「インターナショナル」の合唱が流れた。中東のシリアでも反フランスの都市インテリたちにより同じ歌が流れ、それに対して駐屯するフランス兵たちは駐屯地におけるトリコロール(三色旗)掲揚式で毎日のごとく国歌「ラ・マルセイエーズ」を大声で歌っていたものと思われる。

 

実は両方の歌詞は驚くほど似通っている。列記すると以下の通りである。

 

「インターナショナル」歌詞:

起て飢えたる者よ 今ぞ日は近し

醒めよ我が同胞(はらから) 暁(あかつき)は来ぬ

暴虐の鎖 断つ日 旗は血に燃えて

海を隔てつ我等 腕(かいな)結びゆく

 いざ闘わん いざ 奮い立て いざ

 あぁ インターナショナル 我等がもの

 いざ闘わん いざ 奮い立て いざ

 あぁ インターナショナル 我等がもの

 

「ラ・マルセイエーズ」歌詞:

行こう 祖国の子らよ

栄光の日が来た!

我らに向かって 暴君の

血まみれの旗が 掲げられた

血まみれの旗が 掲げられた

聞こえるか 戦場の

残忍な敵兵の咆哮を?

奴らは我らの元に来て

我らの子と妻の 喉を掻き切る!

武器を取れ 市民らよ

隊列を組め

進もう 進もう!

汚れた血が

我らの畑の畝を満たすまで!

 

(続く)

 

 

荒葉 一也

E-mail: Arehakazuya1@gmail.com

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

EI世界エネルギー統計(旧BP統計)2023年版解説シリーズ(13)LNG貿易2

2023-08-25 | EIエネルギー統計

(注)本シリーズは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0585EiWorldEnergy2023.pdf

 

(2) LNG貿易(続き)

(輸出トップを競うカタール、豪、米3カ国!)

(5-4) 2013年~2022年の国別輸出量の推移

(図http://bpdatabase.maeda1.jp/5-G02b.pdf参照)

2013年に3,268億㎥であったLNGの輸出量は、2015年までは停滞したが2017年以降増勢に転じ、2018年には4,300億㎥に達し、2021年には5千億㎥を突破、2022年の全世界の輸出量は5,424億㎥、2013年の1.7倍を記録している。

 

国別で見ると2013年当時はカタールの輸出量が1,058億㎥で、世界で唯一1千億㎥を超え、全世界の3分の1を占めていた。カタールに次ぐのがマレーシア(336億㎥)であり、第3位はオーストラリア(305億㎥)であった。ちなみにこの年の米国のLNG輸出量は2億㎥に過ぎなかった。

 

カタールは過去10年以上にわたり設備増強を凍結(モラトリアム)したため輸出量はほとんど増加していない。これに対してオーストラリアと米国は輸出が急増した。オーストラリアは2019年に1千億㎥の輸出体制を整え、2022年の輸出量は1,123億㎥に達し首位のカタールを急追している。オーストラリアをしのぐ勢いでLNG輸出大国の仲間入りをしたのが米国である。同国ではシェールガスの開発が急速に発展し、福島原発事故によるLNGの突発的需要増もあり設備はフル稼働の状況となった。

 

この結果、国別輸出シェアにも大きな変化が見られる。すなわちカタールは2013年のシェア32%をピークに毎年シェアは下降し、2021年は21%にとどまっている。一方オーストラリアのシェアは2013年の9%から2022年にはカタールと並ぶ21%までアップし、また米国は2013年の0.1%から2022年には19%と劇的に上昇している。

 

ロシアは2013年に145億㎥を輸出、2020年には400億㎥を超え、8.5%の世界シェアを獲得している。しかしウクライナ紛争による欧米の経済制裁のため2021年、22年と連続して世界シェアは落ちている。

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

     前田 高行     〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                   Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                   E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石油と中東のニュース(8月24日)

2023-08-24 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

 

(中東関連ニュース)

・南アでBRICS首脳会議開催。グループ拡大方針を承認

・トルコ外相、イラク訪問。クルド組織PKKのテロ指定を要求

・イランとの新時代到来を期待:サウジ閣議声明

・来月初開催のGCC外相会議に日本から林外相参加

・エジプト与党、来年大統領選にSisi現職支持を表明

・イラン、新型ドローン攻撃機披露。航続距離2千KM、爆薬積載量300KG

・山火事でトルコダーダネルス海峡の通航一時停止

・エジプト:ギザ工業地区に162億ドルの投資決定

・ドバイ空港の客足戻る。上期4,160万人

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見果てぬ平和 ― 中東の戦後75年(42)

2023-08-23 | 中東諸国の動向

第2章 民戦後世界のうねり:植民地時代の終焉とブロック化する世界(4)

 

042.ラ・マルセイエーズとインターナショナルの歌(1/3)

 第二次世界大戦は資本主義国家の米英仏と社会主義国家のソ連が共同して全体主義国家ドイツ・日本と戦って勝った戦争であった。わずか半世紀足らずの間に二度の世界規模の戦争を経験し疲弊した世界は国際連合を設立し恒久的な平和を追求した。

 

 国連憲章は第一条で「国際の平和及び安全を維持すること」を目的とすると明記した。誰もが戦争は二度と御免であった。だが思想の異なる二大陣営の平和はすぐにほころびを見せた。但し両陣営が直接対決する「熱い戦争」をかろうじて踏みとどまり、「冷戦」と言う形の睨み合いが始まった。「冷戦」とは言え世界各地では西側資本主義諸国とソ連社会主義国両陣営の代理戦争と言う形で局地的な「熱い戦争」は絶えなかった。

 

 それは中東では軍事クーデタと言う形の革命の形をとった。エジプトでは英国の支援を受ける王政派に対しソ連の支援を受けたナセルたち青年将校団との対決であり革命であった。またシリアでは実質的な権力を手放すまいとして特定少数派部族を支援するフランスとソ連の軍事援助を受けた多数派部族による部族間の権力争奪闘争であった。

 

(続く)

 

 

荒葉 一也

E-mail: Arehakazuya1@gmail.com

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする