待ち受け

2016-07-30 16:34:33 | ストロベリークォーツ
Mくんのことで、心がいっぱいになると、その心を注ぎ込むことがしたくなった。
恋のおまじまいとか。

一番最初にお守りを作った。
Mくんのことを思いながらするそんな作業が楽しかった。

心がもどかしくてたまらなかった時、
他に何かおまじないがないか、ネットで探してみた。
今の子は、どんなおまじないをしているんだろう?

いろいろあったけど、
そこで改めて思う。
私とMくんがいかに特殊な関係であるか?
「今日の占い」とか見るときもいつも思うのだけれど。
週に1回か2回、顔を合わせるだけの関係。
顔を見ても、話もできない。挨拶するだけ。
何よりも、連絡先も知らない。
「片想いの人は、こんなことをしてみましょう」。
そんなことが書いてあっても、私には関係のないことだと思って哀しくなった。

そのころ、彼の誕生日すら知らなかった私には、なかなかできそうなおまじないはなかった。
その中で、一つ見つけたのが、
携帯の待ち受けを「ハート型の雲」にする、というもの。
早速、画像を探して待ち受けにしてみた。
なんか、最初から携帯にインストールされているものみたいで、
ちょっと私らしくないと思ったけれど、その画像自体はかわいいなと思った。
娘に見られると、疑われるかな?と思って、最初警戒していたけれど、
そんな気も抜けてしまっていたころに、言われた。
「なんか、おとなしい待ち受けに変えたんだね?」
「ハート型の雲だよ!かわいいでしょ?」
「なんか、こうすると両想いになれる、とか有りそう…」。
「あー…。確かに!有りそうだね?」
ととぼけていた。

そのうちに、私の25歳のときの写真を携帯に入れた。
その写真が、私はとても好きだった。
ちょどその頃、手に入れたMくんの写真と交互に眺めた。
30歳のMくんと、25歳の私。
25歳の私が、なんだかとても愛おしくて、その写真を待ち受けに変えた。
でも、その時、ハート型の雲をやめてしまうことに、少し後ろ髪を引かれた。
これはおまじないなのに。
でも、その時は、自分自身の写真への想いの方が強かった。

昨日、また待ち受けをハート型の雲に戻した。
やっぱり、変えなければ良かったのかもしれない。
全然関係ないと思うけれど、そんな思いが燻っていたから。
今さらそんなことをしても何も意味もないのだけれど。