実家は古い家なので、そこそこの広さの土地があった。
幼い頃は、余計に広く感じるのだろう。
家から一番離れた土地の端っこに、柿の木が3本。
その下に、西瓜が植えられていた。
遠くに感じた。
鳥小屋もあった。
肥溜めもあった。
途中、垣根で区切られていたりもした。
私が小学校の低学年のころだったろうか?
奥の畑に母の長兄が家を建てた。
祖父が亡くなった時に、土地の多くをその伯父が相続した。
母も伯父ほどではないが、結構な広さの土地を相続した。
母の土地と、伯父の土地の間は、垣根で区切られた。
母は、姉と私に土地を残すことに一生懸命だったと思う。
若い頃、母に言ったことがある。
「土地なんていらない」。
母は、「大人になったら欲しくなる」と言った。
大人になっても、土地が欲しいとは特に思ったことはない。
住んでいた社宅の取り壊しが決まって、家を探していた時に、
地元で親の土地に家を建てられる人はいいなあとちょっと思った。
でもそれは、私だって実家に帰れば叶うこと。
でもそんな気は全く無かった。
母が亡くなった時、母が残した土地の一部を相続した。
欲しかったわけじゃない。
姉にそう言われ、姉だけに固定資産税を払わせるのも申し訳ない気がしたからだ。
税金を払うくらいのお金は母が残してくれた。
名義は私になっても、実際に土地を管理していたのは姉である。
年に何回か、夫と草取りに行ったりもしていた。
でも、私にとっても、多分姉にとっても、母が遺した土地はお荷物だった。
姉はすぐに草まるけになる土地が苦になって仕方ないようだった。
退職したら、少しは畑をするかもしれない、そう思っていたようだが、
退職してみたら、それどころじゃないと分かったようだ。
元々畑仕事が好きなわけじゃない。
当初から、人に貸そうか、駐車場にしようか、アパートでも建てようか、
いろいろ言っていたが、私はいい加減に聞いていた。
何にするにしても、ブロック塀を壊して手を加えなければならない。
面倒だった。
信託銀行に相談したら、住宅メーカーを紹介されたそうだ。
実際見にきた担当者が、アパートを建てるのに良いと言ったと連絡があった。
そう聞いても、私にはまだ他人事だった。
姉がそれでいいならいいと返事をしたが、まだまだこれから考える話だと思っていた。
ところが違った!!
メーカーさんは、測量を済ませ、地質調査もして、設計図までできていた。
費用の見積もりも作ってくれていた。
「壊すときのことも考えなきゃいけないよ」と姉に言ったら、半ギレ状態だった。
草ぼうぼうになる畑は、姉にとってはストレスの対象だったのだろう。
でも実際、30年の借り上げの契約をして、
30年後に、直すか建て替えるか、それを管理するのはうちの子供たちだ。
私は、子供たちにお荷物を残すことになる。
申し訳ないと思う。
不動産を持っているということは、確かに良いのかもしれない。
昔は、土地神話のようなものがあったと思う。
でも、今はどうだろう!?
友人も、かなり離れた場所に、お母様の実家のあった土地があると言う。
車で2時間はかかるだろうと思われるその場所で、畑をしていると言っていた。
でももう管理しきれない。
売れるような場所でないので、市に寄付しようと思ったけれど、いらないと言われたそうだ。
空家問題もある。
不要な土地はお荷物でしかない。
幼い頃は、余計に広く感じるのだろう。
家から一番離れた土地の端っこに、柿の木が3本。
その下に、西瓜が植えられていた。
遠くに感じた。
鳥小屋もあった。
肥溜めもあった。
途中、垣根で区切られていたりもした。
私が小学校の低学年のころだったろうか?
奥の畑に母の長兄が家を建てた。
祖父が亡くなった時に、土地の多くをその伯父が相続した。
母も伯父ほどではないが、結構な広さの土地を相続した。
母の土地と、伯父の土地の間は、垣根で区切られた。
母は、姉と私に土地を残すことに一生懸命だったと思う。
若い頃、母に言ったことがある。
「土地なんていらない」。
母は、「大人になったら欲しくなる」と言った。
大人になっても、土地が欲しいとは特に思ったことはない。
住んでいた社宅の取り壊しが決まって、家を探していた時に、
地元で親の土地に家を建てられる人はいいなあとちょっと思った。
でもそれは、私だって実家に帰れば叶うこと。
でもそんな気は全く無かった。
母が亡くなった時、母が残した土地の一部を相続した。
欲しかったわけじゃない。
姉にそう言われ、姉だけに固定資産税を払わせるのも申し訳ない気がしたからだ。
税金を払うくらいのお金は母が残してくれた。
名義は私になっても、実際に土地を管理していたのは姉である。
年に何回か、夫と草取りに行ったりもしていた。
でも、私にとっても、多分姉にとっても、母が遺した土地はお荷物だった。
姉はすぐに草まるけになる土地が苦になって仕方ないようだった。
退職したら、少しは畑をするかもしれない、そう思っていたようだが、
退職してみたら、それどころじゃないと分かったようだ。
元々畑仕事が好きなわけじゃない。
当初から、人に貸そうか、駐車場にしようか、アパートでも建てようか、
いろいろ言っていたが、私はいい加減に聞いていた。
何にするにしても、ブロック塀を壊して手を加えなければならない。
面倒だった。
信託銀行に相談したら、住宅メーカーを紹介されたそうだ。
実際見にきた担当者が、アパートを建てるのに良いと言ったと連絡があった。
そう聞いても、私にはまだ他人事だった。
姉がそれでいいならいいと返事をしたが、まだまだこれから考える話だと思っていた。
ところが違った!!
メーカーさんは、測量を済ませ、地質調査もして、設計図までできていた。
費用の見積もりも作ってくれていた。
「壊すときのことも考えなきゃいけないよ」と姉に言ったら、半ギレ状態だった。
草ぼうぼうになる畑は、姉にとってはストレスの対象だったのだろう。
でも実際、30年の借り上げの契約をして、
30年後に、直すか建て替えるか、それを管理するのはうちの子供たちだ。
私は、子供たちにお荷物を残すことになる。
申し訳ないと思う。
不動産を持っているということは、確かに良いのかもしれない。
昔は、土地神話のようなものがあったと思う。
でも、今はどうだろう!?
友人も、かなり離れた場所に、お母様の実家のあった土地があると言う。
車で2時間はかかるだろうと思われるその場所で、畑をしていると言っていた。
でももう管理しきれない。
売れるような場所でないので、市に寄付しようと思ったけれど、いらないと言われたそうだ。
空家問題もある。
不要な土地はお荷物でしかない。