伊勢参り 2

2019-03-29 12:56:19 | 日記
旅行は楽しかった。
丸々二日Mちゃんと一緒にいられた。

でもちょっと前には、私はMちゃんに聞いてもらいたい話があった。
気楽に言い出すような話ではない。
だから普段会った時には、なかなか話し出すタイミングがつかめなかった。
でも、旅行に行けばそんな話をする時間もあるかもしれない。
そんな風に思っていた時期もあった。
でもこの頃では、もうMちゃんにその話を持ち出す必要性を感じていなかった。
だから話す気もなかったし、実際そんな話をする余裕もなかった。(楽し過ぎて)

Mちゃんとは、スケジュールに追われることなく、
のんびりダラダラ、行き当たりばったりで行こうと話していた。

伊勢神宮はものすごく良かった。
さすがは日本一のパワースポットだ。
空気が違う。
年中花粉症のMちゃんは、マスクにメガネという重装備だった。
その日は天気もよく、風のない穏やかな日だったが、全く症状が出ないと言っていた。
後ろを歩いていた若い女の子が全く同じことを言っているのが聞こえた。

そうそう、内宮を歩いている時、
しょこたんと、雛形あきこと、井森美幸と、柳原加奈子さんが歩きながら何かの撮影をしていた。
撮影はNGだった。
みんなめちゃくちゃかわいかった
そんな珍しい話でもないのかもしれない。

おかげ横丁に行った頃にはもういい加減な時間になっていた。
少し回って、「いいねー。明日もう一回来ようか」なんて話しながら、
その日は宿に向かうことにする。
バス通りまで出ると、近くにバス停が見えた。
バスを降りた内宮前のバス停ではない。
「あそこから乗ればいいんだよねえ」なんて言ってるうちにバスが来るのが見える。
「あれに乗るのはちょっと無理だよねえ」とか言いながら、ちょっと躊躇してグズグズしていたけど、
バスを待っていた人が多かったせいもあって、ちょっと走っただけで乗れた。
駅に着くと、ちょうどいい時間に宿泊地である鳥羽に行く電車がきた。

名古屋から三重方面に行く時は、近鉄を利用するケースが多い。
でも私たちは、JR東海ツアーズで頼んだのでJRだった。
(もちろん、JR東海ツアーズでも近鉄の切符は取ってくれると思う)
伊勢市駅から鳥羽行きの電車に乗り込んで、開いたドアからちょうど時刻表が見えた。
何気なく見てびっくり!!
乗ってるいる電車を逃したら、次の電車は1時間以上先だった。
「あのバスに乗れなかったら、この電車には乗れてなかったってことだよね?」
「本当に運がいいねー!!」

運がいいことは他にもあったのだ。
大したことじゃないけど、朝伊勢市駅に着いた時、取り敢えずお手洗いに向かった。
トイレの手前に、コインロッカーがあった。
そんなに数はたくさんなかったけど、いくつか空いていた。
500円出して、荷物預かり所に預けるつもりだったけど、ロッカーは300円。
「こっちのが安いよね?」
「もう少し後なら埋まってたよね?」
トイレから出てくると、行列ができていた。
私たちが入った時はそんなことなかったのに。
「運がいいねー!!」(ちっちゃいなあ

お宿は、鳥羽では老舗?の「戸田屋」さんだった。
まあ、いろいろあったけど、お料理もおいしかったし満足。
一番良かったのは、温泉村の露天風呂。
「こんなとこ行くの?」みたいな外の通路を通っていく。
(一人だったら断念しただろうな)
人も少なくて、とても良かったです

二日目は、もともと鳥羽水族館に行く予定だったけれど、雨も降っていたのでちょうど良かった。
駅まで送ってくれたホテルの人に、
「ここをまっすぐ歩いて信号二つだからねー」と教えてもらった。
取り敢えず荷物を預けようと、駅に入って行くと、
近鉄の人だと思うけど、いろいろ案内をしているらしいおじさんがいて、
「そこのロッカーじゃなくて、あっちのロッカーなら、500円で二つ入るよ」
「そこのコンビニでチケット買えば、100円安くなるよ」
「あっちの通りは湾曲してるからね、こっちの道から行った方が距離は短いよ」
などと教えてくれた。
そっちの道から行ったおかげで、帰りにMちゃんの望んでいた赤福のおぜんざいを食べることもできた

鳥羽水族館は満喫できたけど、途中から二人とも疲れてしまった。
お昼にはどこかで海鮮丼でも食べたかったけど、館内のレストランでパスタだった。(笑)

快速三重の指定券を取っていたけど、指定席は一つの車両の半分だけだった。
指定席の一番前と、一番後ろはボックス席になっていて、椅子の向きを変えることができない。
行きは、一番前の席で、進行方向に向かって後ろ向き。
「え~!?」と思ったけど、仕方ない。
きっと、予約が一番だった結果だろう。
帰りの切符を見ると、「6番」とあったから、帰りはいいと思っていた。
でも、何でそのことに気づかなかったのか?
「6番」というのは、一番後ろの席だったのだ。
要するに、行きも帰りも、進行方向に向かって指定席の中で先頭にあたる席だったのである。
だから、帰りも後ろ向き。
確かに一番先に予約を取ってくれたんだろうけど、
一番先なら、希望の席が取れるんじゃないのか?
席を取ってくれた人は、快速三重の車内の構造を知らなかったのだろう。

電車に乗り込み、「ひどいねー」なんて言っていたら、車掌さんが来て、
「後ろ向きでいいですか?」
「あちらの席が空いているので、良かったら変わってください」
と親切に言ってくださった。
「ありがとう~!来る時もそうだったんだすぅ」などと言って席を変えてもらった。

名古屋に着いたら、駅構内のラーメン横丁(かな?)でラーメンを食べて帰ろうと話していた。
でも甘かった。どのお店にも行列ができていた。
疲れていたので、近くにあるカレー屋さんに入った。
旅行の締めのカレーはおいしかった。

今度は京都。
でもいつ行けるだろうか?
Mちゃんのところは、今度は娘さんの結婚話が具体的になっているらしいし。
うちもいろいろありそうだし。
でもきっと!!!


伊勢参り 1

2019-03-29 11:51:54 | 日記
Mちゃんとお伊勢さんへ行ってきた。
ある意味私の夢が叶ったのかもしれない。
別に「Mちゃんとお伊勢さんへ行く」ということが夢だったわけではない。
でも、ずっと「友達」との関係を求めてきた私にとって、この旅行は意味がある?
うまく言えないが、そんな感じ。

Mちゃんとは以前から旅行に行きたいと話していた。
Mちゃんにとって、それがどれくらい現実的な望みなのかわからなかった。
ただ、そうなったらいいねえくらいの思いだったかもしれない。

Mちゃんの家の一大事である息子くんの結婚式も終わったし、何気なく言ってみた。
「で、京都にする?お伊勢さんにする?」
「どっちでもいいよー」
「それは、日帰り?泊まり?」
「どっちでもいいよー」
え?本当にいいんだ
じゃあ京都にしよう。
その日は、ガイドブックを買い、駅の構内にある旅行センターでパンフレットをもらって帰った。
帰り際につぶやく。
「でも、もし〇〇くん(Mちゃんのご主人)が生きてたら、Mちゃんは私となんか旅行に行ってくれなかったよね?」
「ああ、それは…」。
Mちゃんは否定しなかった。

その翌日だったか、翌々日だったかMちゃんから連絡がくる。
「夜中に私の膝がボキッ!!と大きな音をたてて…」
「痛くて歩けないのー!!!!」
「私、旅行をすごく楽しみにしてたのに、行けるかなあ?」
その日のうちだったか覚えてないけど、
取り敢えず、京都よりはお伊勢さんの方が歩かないでいいかもしれないということで、
今回はお伊勢さんに行くことにして、様子をみようということになる。

Mちゃんの足は、日一日と快復してきて、
具体的なことを決めようと約束していた日にもちゃんと待ち合わせ場所にやってきた。
「歩くのは大丈夫なんだけど、階段だけはスムーズに上り下りできない」。
「大丈夫!旅行は行くよ!!」
その日のうちに旅行社に行って、宿と切符の手配をすませる。

その直後だった。
ネコたちの具合が悪くなったのは。
旅行の前にもう一回会おうと言っていた日は、キャンセル。
一時は旅行も無理かもと危ぶんでいた。
でも、なんとか快復に向かってくれたが、
旅行の直前には、一旦良くなっていたくーちゃんがまたご飯を食べない日が続いていた。
そのままなら、病院に連れて行ってくれるように夫に頼んで、
少しばかり後ろ髪を引かれるような思いで出かけて行った。

もしも、旅行の日取りを決める前にMちゃんが足を痛めていたら、
もしも、旅行社に頼む前にネコたちの具合が悪くなっていたら、
この旅行は実現しなかっただろう。
「行くな」というサインだとは思わなかった。
でも、ちょっとだけえりかさんと衝突してしまった時のことを思った。
あの時もいろいろと「行くな」と言われているかのような出来事が起こった。
そしてあの結末。
でも、行かなくても「衝突」は時間の問題だったとは思っていた。
だから、旅行の最初にMちゃんに言った。
「喧嘩しないようにしようね」。

経過

2019-03-05 12:18:10 | ねこ部
辛い一週間だった。
朝、誰も起こしにこない。
何時になっても、誰もごはんをねだらない。

3匹とも死んでしまうかもしれない。
それは恐怖だった。

大好きなお刺身にも、ちゃおちゅ~るにも反応しない。
栄養食をスポイトで飲ませるが、ものすごく抵抗する。

音にものすごく敏感になった。
少しでも物音がすると、嘔吐しているんじゃないかと思う。

3匹とも死んでしまうかもしれない。
それを受け入れる方法なんて想像もできない。
溜息しか出ない。食欲もない。
こっちが吐きそうだ。

一緒に病院に行った夫はFIPの話を聞いているが、娘は知らない。
娘に話して、気持ちを共有してほしい気もするが、
それは娘にも、私と同じ気持ちを味あわせるだけ。
そう思うと話せない。
それに口に出したら、本当にそうなってしまいそうで怖い気持ちもある。

せめて1匹でも生き残ってくれたらと思う。
でも、FIPならみんな死んでしまうのだ。

何度も神様にお願いする。
「ちゃーちゃんも、くーちゃんも、ぐーちゃんも元気になりました」。
「ありがとうございました」。

何度も心でつぶやく。
「大丈夫。大丈夫」。

そう言えば、以前ネコの闘病を綴ったブログを読んだことがあった。
詳しくは覚えていないが、病気でもう助からないネコに、
少しでも何か食べてほしいと健闘していることが書いてあったと思う。
「食べないと死んじゃうんだよ」。
そのネコは亡くなってしまい、その後しばらくしてそのブログは削除されていた。
そんなことを思い出したりした。

でも、ちゃーちゃんが少しでも自分からフードを食べたりするとちょっと心が元気になる。
希望が湧いてくる。

薬のおかげか、嘔吐はおさまってきた。
少しずつ、ごはんも食べるようになってきた。
これで安心していいのか?
薬のおかげで一時的に良くなったように見えるだけじゃないのか?

ぐーちゃんは、若いせいかすっかり良くなったように見える。
ちゃーちゃんもくーちゃんも、普段に近い量のごはんを食べるようになった。
でも、ちゃーちゃんは今朝も一度嘔吐した。
これで安心していいのか?

昨日、夫が2匹を病院に連れて行った。
私は仕事で行けなかった。
「良くなってきましたね」と言われたそうだが、
直接先生の反応を見ていないので、私にはよくわからない。
でももしかしたら、見なくて良かったのかもしれない。

今回はこれでおさまったとしても、改めてペットの看取りということを考えなくてはいけないと思った。
ちゃーちゃんとくーちゃんはもうすぐ10歳になる。
今までも漠然と考えてはいたが、まだまだ先のことと思っていた。
でも、まだまだ先のことだとしても、ネコの10歳はもう若くはないのだろう。
体力も抵抗力も落ちてきているのだろう。
それを思い知らされた。

覚悟がいる。