Mちゃんとのこと 5

2021-09-15 11:16:53 | 日記
この前Mちゃんと電話したとき、Mちゃんは息子夫婦とのことで落ち込んでいたみたいだった。
すぐには言わない。
いろいろ話した後で、話の流れにのったような感じで話し出す。
それが逆にすごく心にかかっていることなのだと感じる。

「私は嫌われ者」。そう言う。
息子夫婦とのことから、他の人からも嫌われているんだろう、みたいに。
ちょっと待って!それ私には言っちゃいけないこと。
私が誰からも好かれて、いつも周りに人が絶えないMちゃんのことをどれだけ羨ましく思っていたか。

その後、Mちゃんが何と言ったのだったか、
自分の子育ては普通。子供たちとの関係も普通。
そういった意味のことを言ったんだったと思う。
私は一瞬返事に躊躇する。
相手を否定しないという意味で肯定するか?
大切な人にはちゃんと話したいというところで否と言うか?
躊躇は本当に一瞬だった。
「それは…」。
「私、昔から言ってたじゃん」。
「そうだね。みなみは昔からそう言ってくれてたよね」。

それがMちゃんだ。
(えりかさんとは違う)。
ちゃんと私の言ったことを覚えてくれている。
いつもそうだった。
私が何か異を唱えると、その場では反論(?)するけれど、
その後、私のアドバイスを取り入れたかのようなことをスラリと話す。

かつて、まだ子供たちが小さかったころ、
細かいことは忘れたが、私はいつも「少しは子離れしたら?」とMちゃんに言っていた。
全くその様子はないので、私はそこまで人に干渉する必要もないと思ってそのことについては言うのをやめた。
いずれ子供たちが親離れしたときに辛い思いをするのは私ではない。
Mちゃんの子供たちは大人になってもずっとMちゃんを頼りにしていて仲良くしている。
でも、今がその時なのかもしれないな。

まあとにかく、電話を終えた後の私の心には、
Mちゃんに言ったことと、Mちゃんに言われたことが少しわだかまっていた。
Mちゃんは気にしているだろうか?

そのせいもあったので、翌日少し時間が取れたときに連絡する。
「ちょっとだけ昨日の続きしようか?」
短時間だったけれど楽しくおしゃべりした。
わだかまっていた二つのことには全く触れなかった。
でもこの短時間のおしゃべりにはちゃんと意味があったと思う。

それが私とMちゃんなんだろうなと思う。
独りよがりでないことを願います。

コメントを投稿