山田くんは、すっごいネガティブ人間。
そのネガティブさは、どこか私に似ているところがある。
「自殺なんてめんどくさい」。
それがすごくよくわかった。
山田くんとの会話は、基本楽しい。
でも、あまり近寄り過ぎない方がいい。
そんな気がしていた。
山田くんは、私との接点である大学のサークルが、
人生で一番楽しかったようである。
あそこで巡り逢った人のことを繰り返し話す。
その中での自分のみじめさを語る。
山田くんはみんなから愛されていたと思う。
みんな、彼のことをいい人だと思っていると思う。
でも、「いい人」と思われるだけということが、どんなに虚しいことなのか、
それは私にもわかる。
山田くんは、Facebookをかつて二度やめたと言っていた。
でも通信業界にいるので、結局また始めることになるのだと。
そしてそろそろまたやめようと思うと言っていた。
私は山田くんがいないFacebookは寂しいと思っていた。
「やめたら、私に書いてくれたコメントも消えちゃうんだよね?」
「やめると言っても、友達をゼロにするだけなので、コメントは残ると思う」
そしてその日はやってきた。
Facebookをやめるので、ラインで繋がりたいと。
それ以来時々ラインで話す。
以前から気にはなっていた。
6年の単身赴任を終えて、あんなに戻りたがっていた横浜に帰ってほぼ一年。
山田くんは倖せになったのだろうか?
結婚したことも後悔していると言った山田くんは、どうしてあんなに家族の元に帰りたがったのか?
山田くんは言った。
FacebookとInstagramは休止中。
Twitterはソフトごと消した。
LINEは友達数人。
会社関係や友達とのやり取りはほとんどe-mail。
そこまで人との繋がりを断とうとするなんて。
人との繋がりが望む全てと言ってもいいような私には想像もできない。
山田くんからラインがくる頻度があがっていた。
山田くんは一体私に何を求めているのか?
山田くんは私との関係を「姉弟のような」と繰り返す。
本当にそう思っているのか?
私にも「兄のように」思っていた高校の先輩がいる。
本当に、私がその先輩を思うような気持ちなのだろうか?
私も、もしその先輩とずっと繋がりを保てていたなら、
辛い時に頼ってしまっていただろうか?
そうかもしれない。
山田くんの想いを少し重荷に感じながらも、私は何とか山田くんを助けたいと思う。
数日前、Facebookに山田くんから友達申請がきた。
あら?意外に早かったなと思いながら承認をする。
山田くんのタイムラインに行ってみた。
山田くんは友達をゼロにしただけでなく、それまでの投稿も全て削除しているみたいだった。
その後、今までの人生で楽しかったことなんだろうと思われることの投稿をいくつかあげていた。
私はそれらの全てにいいね!を押して、一つだけコメントを入れてみた。
「現在、友達はみなみさん一人です」そう連絡がきた。
私も知っている女性の名前を二つあげて、彼女たちには友達申請してみようかと。
その後、彼女たちは自分のことをブロックしているのか検索できなかったと。
試しに私がやってみると彼女たちの検索はできたし、彼女たちが山田くんのことをブロックするとは思えない。
でも、そこは突っ込むところじゃない。
山田くんは一体私に何を求めているのか?
山田くんの中で私はどんな存在なのか?
負担に思った。
突き離すことはできない。
かと言って、「人を助けよう」なんて思うことが、どんなに思いあがったことなのか、
そのことは嫌というほど思い知らされた経験がある。
昨夜も山田くんからラインがきた。
それに返事をしながら思った。
そうか。こうして話相手になるだけでいいんだ。
無理せず私も言いたいことを言えばいい。
私の信条として、心にもないことは言わない。
そして、少しずつでも伝えたいことを伝えていけたら、
そうなったらいいなと思う。
そのネガティブさは、どこか私に似ているところがある。
「自殺なんてめんどくさい」。
それがすごくよくわかった。
山田くんとの会話は、基本楽しい。
でも、あまり近寄り過ぎない方がいい。
そんな気がしていた。
山田くんは、私との接点である大学のサークルが、
人生で一番楽しかったようである。
あそこで巡り逢った人のことを繰り返し話す。
その中での自分のみじめさを語る。
山田くんはみんなから愛されていたと思う。
みんな、彼のことをいい人だと思っていると思う。
でも、「いい人」と思われるだけということが、どんなに虚しいことなのか、
それは私にもわかる。
山田くんは、Facebookをかつて二度やめたと言っていた。
でも通信業界にいるので、結局また始めることになるのだと。
そしてそろそろまたやめようと思うと言っていた。
私は山田くんがいないFacebookは寂しいと思っていた。
「やめたら、私に書いてくれたコメントも消えちゃうんだよね?」
「やめると言っても、友達をゼロにするだけなので、コメントは残ると思う」
そしてその日はやってきた。
Facebookをやめるので、ラインで繋がりたいと。
それ以来時々ラインで話す。
以前から気にはなっていた。
6年の単身赴任を終えて、あんなに戻りたがっていた横浜に帰ってほぼ一年。
山田くんは倖せになったのだろうか?
結婚したことも後悔していると言った山田くんは、どうしてあんなに家族の元に帰りたがったのか?
山田くんは言った。
FacebookとInstagramは休止中。
Twitterはソフトごと消した。
LINEは友達数人。
会社関係や友達とのやり取りはほとんどe-mail。
そこまで人との繋がりを断とうとするなんて。
人との繋がりが望む全てと言ってもいいような私には想像もできない。
山田くんからラインがくる頻度があがっていた。
山田くんは一体私に何を求めているのか?
山田くんは私との関係を「姉弟のような」と繰り返す。
本当にそう思っているのか?
私にも「兄のように」思っていた高校の先輩がいる。
本当に、私がその先輩を思うような気持ちなのだろうか?
私も、もしその先輩とずっと繋がりを保てていたなら、
辛い時に頼ってしまっていただろうか?
そうかもしれない。
山田くんの想いを少し重荷に感じながらも、私は何とか山田くんを助けたいと思う。
数日前、Facebookに山田くんから友達申請がきた。
あら?意外に早かったなと思いながら承認をする。
山田くんのタイムラインに行ってみた。
山田くんは友達をゼロにしただけでなく、それまでの投稿も全て削除しているみたいだった。
その後、今までの人生で楽しかったことなんだろうと思われることの投稿をいくつかあげていた。
私はそれらの全てにいいね!を押して、一つだけコメントを入れてみた。
「現在、友達はみなみさん一人です」そう連絡がきた。
私も知っている女性の名前を二つあげて、彼女たちには友達申請してみようかと。
その後、彼女たちは自分のことをブロックしているのか検索できなかったと。
試しに私がやってみると彼女たちの検索はできたし、彼女たちが山田くんのことをブロックするとは思えない。
でも、そこは突っ込むところじゃない。
山田くんは一体私に何を求めているのか?
山田くんの中で私はどんな存在なのか?
負担に思った。
突き離すことはできない。
かと言って、「人を助けよう」なんて思うことが、どんなに思いあがったことなのか、
そのことは嫌というほど思い知らされた経験がある。
昨夜も山田くんからラインがきた。
それに返事をしながら思った。
そうか。こうして話相手になるだけでいいんだ。
無理せず私も言いたいことを言えばいい。
私の信条として、心にもないことは言わない。
そして、少しずつでも伝えたいことを伝えていけたら、
そうなったらいいなと思う。