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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

コバケンの第九

2008-08-19 | いろいろ
クラシック音楽の演奏会へいってきました。
会場は有楽町の東京国際フォーラム。

「はじめてのクラシック ~中学生や高校生のために~
 1000円で生のオーケストラを聴こう!」

三枝成彰氏によるプロデュースで、
「若いうちから、いや、若い人たちにこそ、設備の整った音楽ホールで、
一流の指揮者やオーケストラが奏でる気迫のこもった演奏を通じて
クラシックの本質に触れて欲しいのです。
その上で「クラシックって、いいものだなぁ」
と思ってもらえる人が出てくれたら、こんなに素敵なことはありません。」
というコンセプトのものに開かれたコンサート。

素晴らしいのは入場料が1000円!!
小学生から大人まで入場できて、前売り券も当日券も
ホールのどの席も1000円なのです。
子どもが自分のお小遣いで買える値段です。
これには、協賛スポンサーの多大なる協力あってのことですが。

1000円とはいえ、内容は一流の音楽家を揃えた素晴らしいものでした!

【出演】
[指 揮]小林研一郎 [ピアノ] 辻井伸行
[ソプラノ] 菅英三子 [アルト] 坂本 朱 
[テノール] 吉田浩之  [バリトン] 青戸 知 
[管弦楽] 新日本フィルハーモニー交響楽団
[合 唱] 武蔵野合唱団
[お話] 三枝成彰
 
【曲目】
ベートーヴェン
ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」op.73
交響曲 第5番 ハ短調「運命」op.67
交響曲 第9番 ニ短調 「合唱付」4楽章のみ op.125

フルオーケストラで、第九以外は全楽章演奏!!

「皇帝」のピアノ演奏は辻井伸行氏という20歳の青年。
なんと目が不自由なのです!!
その彼のピアノの音の何と美しい響き。。。

「運命」の指揮で「炎のコバケン」本領発揮!!
指揮棒の先から全身にまで音楽がみなぎっていて、
その迫力に思わず固唾を飲んで演奏を見守る雰囲気が会場を包みました。

「第九」は200名ほどの合唱団が圧巻!
コバケンこと小林研一郎氏は第九を1000回以上振っていて
ギネス記録なのだそうです。
日本では年末に演奏されることが多い曲ですが、
この作品には「すべての人は兄弟」という
民主主義精神が込められているのだそうです。

三枝成彰氏によるレクチャーも楽しく、興味深かったです。
「クラシック音楽には歌詞がない。」とおっしゃり、
私も日頃からクラシックの良さはそこ!と思っていたので嬉しかったです。
歌詞がないから想像力をかきたてられ、
演奏家や指揮者によって、あるいは聞く側の精神状態によって、
音楽の印象が変わってくるところが面白いと思うのです!

豪華なメンバーで著名な作品の演奏を堪能し、
お腹いっぱい♪
子どもたちもたくさん来ていましたが、皆静かに聴いていました。

この演奏会は9月6日(土)夜7:00~7:55に
BS朝日で放送されるそうです。
実際の演奏会は3時間弱だったので、かなり短く編集されますね。

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2 コメント

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コンサート (桜子)
2008-08-20 23:01:28
コンサート会場に足を運ぶ機会には、そんなに多く恵まれません。観劇の機会も年に数回あれば良いほうです。
でも、足を運んで空間を共有できるひと時は至福そのものです。
わが市では、私の知り合いの方が長年「この町で良い音楽を聴く会」を開いてきました。来月で最後のコンサートとなります。市内にコンサートホールを願う運動も展開していましたが、叶いませんでした。彼女のことですから、今後も音楽活動を続けていくと思いますけれどね。
昨今企業の芸術面でのバックアップも減少気味。音楽を志す人たちへの応援が減ると、私達一般の者も楽しむ機会を増やしにくいです。
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桜子さま (holy)
2008-08-21 22:05:57
芸術に誰でも気軽に触れられる環境になるといいですね。
TVやDVDなどもありますが、やはり生にはかないません。
ホールに響く音の洪水の中に身をゆだねていると、
本当に幸せな気分になります♪
昔から芸術はパトロンと共に育ってきました。
現代が一番資金的に厳しいかもしれませんね。
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