道尾秀介の『月と蟹』を読みました。
3人の小学生が海辺で遊ぶ話、
と聞くとほのぼのとした感じがしますが、ダークでした。
彼らはそれぞれ学校や家庭で問題があり、やり場のない心を抱えています。
彼らが始めた、ヤドカリを神様に見立てるささやかな儀式。
「ヤドカミ様」
優しく哀しい繊細な子どもたちの思い。
子どもの心の闇に深く斬り込むこの作家の持ち味が良く出ている作品でした。
今までにこんな道尾秀介の作品を読みました。
『カラスの親指』 『球体の蛇』 『光媒の花』 『向日葵の咲かない夏』
どれも、強烈な読後感を残しています。
大人が思うほど、子どもは無邪気でも天真爛漫でもありません。
冷たい心を持っているし、物事を見抜く鋭い目も持っています。
でも、まだ社会を動かせないから、大人の手助けが必要なのです。
「助けて!」とサインを送っている子どもに手を差し伸べてやるのが大人の務めでしょう。
「どうせ子供のことだから。」と後回しにしたり、
気付かないふりをしたりしていることもありがちです。
隣の県で、小学生の悲しいニュースがありました。
教育の現場にいる者として、目をそらしてはいけない事件です。
たった12歳で自らの命を絶つ、どれほど辛かったのだろうと胸が痛くなります。
どうして大人たちは、組織になると素直に謝れないのでしょう。
こんなにも青空は抜けるように哀しいほど青く美しいのに、
彼女はもう二度と見ることはできません。
3人の小学生が海辺で遊ぶ話、
と聞くとほのぼのとした感じがしますが、ダークでした。
彼らはそれぞれ学校や家庭で問題があり、やり場のない心を抱えています。
彼らが始めた、ヤドカリを神様に見立てるささやかな儀式。
「ヤドカミ様」
優しく哀しい繊細な子どもたちの思い。
子どもの心の闇に深く斬り込むこの作家の持ち味が良く出ている作品でした。
今までにこんな道尾秀介の作品を読みました。
『カラスの親指』 『球体の蛇』 『光媒の花』 『向日葵の咲かない夏』
どれも、強烈な読後感を残しています。
大人が思うほど、子どもは無邪気でも天真爛漫でもありません。
冷たい心を持っているし、物事を見抜く鋭い目も持っています。
でも、まだ社会を動かせないから、大人の手助けが必要なのです。
「助けて!」とサインを送っている子どもに手を差し伸べてやるのが大人の務めでしょう。
「どうせ子供のことだから。」と後回しにしたり、
気付かないふりをしたりしていることもありがちです。
隣の県で、小学生の悲しいニュースがありました。
教育の現場にいる者として、目をそらしてはいけない事件です。
たった12歳で自らの命を絶つ、どれほど辛かったのだろうと胸が痛くなります。
どうして大人たちは、組織になると素直に謝れないのでしょう。
こんなにも青空は抜けるように哀しいほど青く美しいのに、
彼女はもう二度と見ることはできません。
春からボランティアで、保育園に通う子供の世話をしています。
彼らの関係を見ていて、ドキッとすることがあります。
気の勝っている子は、おとなしい子に厳しいです。
若い語学仲間の「子供が、登校拒否気味で…」という言葉が、気になっています。
子供も大人も、繊細な心の持ち主は身近にたくさんいますね。
どんなお仕事なのかなぁ~?
子どもの世界はシビアですよね。
宮家のお嬢様も不登校になる時代です、
強くて面白いばかりがいいのではないと思うのですが・・・