ココロの手帳にメモっとこう

楽しかったこと
うれしかったこと
忘れたくないから心の手帳にメモしておこう

『タイフーン』

2006-04-26 23:59:16 | └映画のこと
@シネマサンシャイン
監督・脚本:クァク・キョンテク(『友へ/チング』)
出演:チャン・ドンゴン/イ・ジョンジェ/イ・ミヨン
上映時間:125分

故郷を捨てて脱北しようとしたものの南に見捨てられ11歳で家族を失ない
生きるために海賊になった“シン”(チャン・ドンゴン)
北と南への報復と生き別れた姉を探すことを支えに生きていくシンは
米国船籍から核ミサイル用衛星誘導装置を強奪し、それと引き換えにロシアから
核廃棄物を手に入れる。
南北の空に撒くために・・・
それを阻止するために選ばれた海軍大尉カン・セジョン
シンとカン、シンと国家の戦い。

久しぶりの韓国映画だけど、いくつかの国の人が出てくるので
あんまり韓国映画っぽくなかったかな。
内容はおもいっきり南北分断なんですが。

唐突に話は始まってたくさん人が死んで、南北朝鮮、アメリカ、ロシアや中国と
たくさんの国がからんでくるので最初ちょっと関係が分からなくなりそうだった。
けど、とにかくそこのあるのはシンの憎しみと孤独だった。
チャン・ドンゴンの眼がすごいんだな。
チャン・ドンゴンはパンフレットのインタビューで一番好きなシーンは
プサンのホテルで自分たち一族の亡命を拒んだ南の人を暗殺するシーンと
答えていたけど、わたしはシンが姉と再会するシーンがなんともキタなぁ。
20年のときが過ぎてお互い姿も変わりすぐには信用しないんだけど
背けた顔がすごくせつなくなっていってもう一度顔をむけたときには
涙がこぼれている。
すごく悲しくてせつなかった。
シンはたくさん人も殺して、報復のために朝鮮半島に核廃棄物を
空中散布しようとしてるとんでもない人だけど
なんとか逃げのびてお姉さんとそっと暮らしていければいいのにと
思わずにいられない。
最後はもちろん20年前に殺された家族のもとへ行くことになるんだけど
シンが空中にとばした核廃棄物には散布するための時限装置はついてなかったし
時限装置のスイッチも押されてなかった。
それがまたせつなかったよ。
シンのお姉さんが“家族が一番幸せだったとき”と言っていた
亡命しようとして逃げ込んだ中国オーストリア大使館で家族みんなで
南での明るい未来を夢見て笑いあっていたときのシーンが最後に流れたのが
それまでの殺伐としたシーンと対照的で印象深かった。

チャン・ドンゴン、『友へ』も『ブラザーフッド』も観たけど
あんまりカッコよかった印象ないんだよね。
でもこれはカッコよかったよ。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ザ少年倶楽部プレミアム』 | トップ | 新曲発売決定! »
最新の画像もっと見る

└映画のこと」カテゴリの最新記事