雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

されば 昴(すばる)よ!

2013年10月15日 | 天体写真(星雲・星団)
略さない記事タイトルは
 ” 北極星は見えずとも、われは行く、されば昴(すばる)よぉ! ”  です。
 

「 雲上( くもがみ )のブログは前口上が長いのが、玉にキズ!
(なんかさりげなく、自分を持ち上げてない?)
と思われているような気がするので、本日は先に画像をお見せします。

(すばる)
撮影DATA: 2013/10/14am 00:05’~01:41’ canonNFD300mmF2.8(手製絞り F4.0)
露出 5分×14枚  ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (気温12℃ 冷却-11℃)
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7 FlatAide

(これから先は、興味のある方だけご覧ください。)

ついに北極星抜きで赤道儀の設置を行い、オートガイドまでやってしまいました。
( なんの話かは、10/10の 参照願います。 )

10日のオリオン大星雲及び3彗星のノータッチガイド撮影で、
もう少し据え付け精度を上げれば、オートガイドも可能との感触は得ていました。
そこで、ポーラメーターでの再設定・方位微動へ指標取り付けにより
三脚位置のマーキングをやり直しました。

13日夜は移動性高気圧の通過により晴れ予報でしたが、
上弦過ぎの月が明るく、日が変わるまで待ってから撮影に入りました。
( 頭上には太い電線が何本も )

撮影鏡筒を何にするか悩みましたが、まずは実績づくりからという事で
焦点距離短めのサンニッパレンズ(NFD300mmF2.8 手製絞りでF4 にしました。
最初に撮ったのが、M45プレアデス星団(和名”すばる”)です。

画像処理を始めて、まずショックだったのが・・
電線の影が連続8枚も写っていたのです。
電線が写る事は計算済みで、その分枚数を余計に(18枚)
撮っていたのですが、こんなに多いとは思っていませんでした。
(これまでは長い焦点距離での撮影が多かったため、写っても2,3枚だった。)

電線は東側での撮影時の避けられないハードルで、
シミュレーションも行っていたのですが・・
ステラナビゲーション9 で作成 )
電線の写り込んだ画像です。
この画像は見たことがあるような・・、バーティノフ・マスク だ!
(クリックで全体表示)

どうコンポジットするか。いろいろやってみました。
18枚全部加算平均
まだ電線の影響が残っています。

18枚 σ(1.0)除外 加算平均
電線の影響はまったくわからなくなりましたが、少しノイズっぽくなったような。
(一番期待していた処理方法だったのですが・・)

そこで、最終的に選んだ処理方法が
中央を電線通過中のものを除いて、14枚 加算平均
(いずれも、画像クリックで全体表示となります。)

いずれの処理方法も一長一短あるのですが、
今回はプレアデス星団というよりも、
すばる)の雰囲気を重視しました。


==========================================
次回はこのあと撮った「オリオン三ツ星付近」で、
あまり撮った事のないエリアで期待しているのですが、
ざっとみたら、やはり電線の影が何枚にもわたって・・

雲上くもがみ
ブログランキング参加しています。
にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ ←ポチッとおねがいします。
にほんブログ村

==========================================

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« レグルス・火星と並んだ、ア... | トップ | オリオンのベルト(三つ星)... »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すばる (西やん)
2013-10-16 08:28:50
初めまして。時々 閲覧しています。ほぼ毎日の更新
すごいですね。
あのきれいな青い糸を引くような絵はまさに すばる です。以前 初めてオフ・アキシスガイドをしたとき
10分露出が出来てやったと思いました。が 絵を見てびっくり。
屈折なのに光条が。。。。。周辺の減光も多いし。。。。
おかしいなあ。。。。 10秒考えたら答えが
オフ・アキシスのカイドカメラ用のプリズムが 主カメラの
撮像素子面に少しかかっていました。
電線でも出るのですね。
鳥が横切っても出そうですね
返信する
こんにちは (おりおん)
2013-10-16 10:55:30
見事な電線・・・いや、昴じゃないですか。
もう北極星なんて怖くないですね(笑)
自宅からこれだけ撮れるなんてうらやましいですよ。

なるほど確かに焦点距離が短いとそのぶん電線もたくさん写ってしまいますね。
3枚それぞれの画像、どれも綺麗ですがやはり最後の電線中央通過を除いてのコンポジットがよさそうですね。
返信する
コメントありがとうございます。 (雲上(くもがみ))
2013-10-16 11:48:38
初めまして、西やんさん。
このところ珍しく撮影できる夜があって、結果として連日更新になっております。

私も電線でこんな見事な光条が写ってびっくりしています。 (鳥は無理だとおもいますけど・・(笑))
今回はf300mmでしたので、プレートにガイド鏡を横に並べてのガイドでいけましたが、
次回R200SSでの挑戦は親亀子亀方式でゆく予定です。
究極のオフ・アキスガイドに行く前にもう少し頑張ってみます。
またコメントくださいね。
返信する
次はR200SSだ! (雲上(くもがみ))
2013-10-16 12:00:02
おりおんさん、こんにちは。
今ほど、すばるのあとに撮った「オリオン三つ星付近」の画像処理をやっています。
やはり電線が6枚ほどに写っていました。
(オートガイドが中断しないのがありがたいですが・・)

前回も迷ったのですが、結局電線の目立つ4枚除外のコンポジットにしました。
(おりおんさんの判断と合っていてよかった。)
ほんと、画面ばかり見ていると、どれがいいんだかわかんなくなっちゃいます。

次は北極星なしのR200SSでオートガイドに挑戦します。(月が細くなるまでは無理だけど)
返信する
ジャスピ~ン (naopon)
2013-10-16 17:29:28
雲上さん、こん**は~。
電線回折でピントを合わせるとは流石ですね~(違)
バーティノフマスク要りませんね。
R200SSなら電線が気にならなくなりますね、きっと。
さぁ、800mmで北極星無しでガイド出来ちゃうのかっ!
と、プレッシャーをかけて逃げます(笑)
返信する
バーティノフマスクも使ってまぁす。 (Unknown)
2013-10-16 18:52:03
naoponさん。こんばんは。
電線にピントが合っても困るので、バーティノフマスクもしっかり使ってます。(笑)

このあと撮ったオリオン三ツ星付近の画像処理を終わったのですが、
サンニッパに惚れ直したところです。
F4に絞るとすごく密度の濃い像が得られます。
R200SSを買ってから、つい長焦点の方が中心になちゃったんですがもっと使ってやらねばと考えなおしました。

北極星なしのR200SSでのオートガイドにも、むろん挑戦しますよ。
返信する

コメントを投稿

天体写真(星雲・星団)」カテゴリの最新記事