九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

ゆく年くる年

2021年12月31日 | 日記

 こよい除夜の鐘が鳴って、午前0時の時報を聞くと新しい年となる。

 いまの太陽暦は、明治新政府の太政官布告により、陰暦を廃し、

 1872年(明治5年)12月3日を明治6年1月1日としたのが始まり。

 一節には、当時の大蔵卿大隈重信が陰暦のままだと、

 年に13回も給料を支払うことになるので、国家財政上も太陽暦を急いだとか。

                    ■

 今年の漢字一字は『金』とされた。

 東京オリ・パラでの金メダルラッシュに沸き、ノーベル賞など各界での金字塔もあった。

 また、恒例の住友生命の創作四字熟語は『七菌八起』。

 『ななコロナ、やおき』と読ませ、コロナ禍での人々への期待と称賛である。

                    ■

 その新型コロナについて概観すれば、

 まず、アルファ株から始まり、デルタ株での猛威に襲われ、いまオミクロン株に対峙である。

 オミクロン株に関しては、感染力が強く重症化リスクは低いとされるが、データは少ない。

 これまでの感染対策を緩めることなく、3回目のワクチン接種が待たれる。

                    ■

 年の瀬だから家人にせがまれて、自分の部屋も掃除をする羽目になった。

 すると、『アベノマスク』が出てきた。

 【アベノマスク】

 国から送られてきたもので、そのまま段ボールに突っ込んでいたもの。

 政府の方でも大量の在庫をかかえ、保管料も大変だと聞いた。

 岸田首相は安倍さんに気兼ねしながら、どうやら廃棄処分にするとか。

 私の方も政府に倣って、廃棄処分にするか?記念品としてとっておくか?

 ゴミ出しカレンダーによる『ゴミ出し日』は、明けて1月4日である。

                    ■

 さて、この一年は、

 暇は有り余るほどあったが、アッと言う間に過ぎた不思議な一年でもあった。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オミクロン株、初の市中感染

2021年12月23日 | 日記

 新型コロナの異変種であるオミクロン株が大阪で初の市中感染3人と報じられた。

 オミクロン株は、これまで海外から空港検疫での感染確認ばかりだった。

 一応、水際での対策は何とか機能してきたのである。

 いよいよ国内でも、渡航歴のない感染者が出始めたという状況になったと思われる。

                    ■

 オミクロン株に対する向き合い方は、これまでのデルタ株とのそれと変わりはない。

 これまでの蔓延防止対策どおり、しっかり向き合って乗り切りたい。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河「青天を衝け」クランクアップ

2021年12月18日 | 日記

 NHKの大河ドラマ「青天を衝け」が終幕を迎える。

 主人公、渋沢栄一の株が一段と高まった一年だった。

 幕末から昭和まで生きて、

 五百以上の事業と六百余の非営利慈善事業にかかわった巨人だった。

                    ■

 かつて、作家の城山三郎は、

 渋沢の生き方を、

 知恵を吸収する吸収魔、

 絶えず提案する建白魔、

 人と人とを結びつける結合魔の『三魔』と評した。

                    ■

 栄一の子息、渋沢秀雄のエッセーに面白い賄賂の話しもある。

 彼が旧制中学の頃、父に「もし大石内蔵助だったら、吉良に賄賂したかどうか」と。

 渋沢は黙って、しばらく考え込み、

 「多分、贈っただろうね」と答えたという。

 元禄時代の背景を考えれば「浅野家のため・・・」であり、

 彼の『論理と算盤』から導いた判断だったのであろう。

                    ■

 渋沢翁の女性関係も調べてみた。

 最初の妻千代を43才で亡くし、後妻に兼子を迎え4男3女をもうけた。

 お妾さんも数多く持ち、その子は30人以上もいたらしい。

 日頃、道徳に口喧しいから、この面では渋沢家の女性たちには格好の材料であった。

 妻の兼子は「父さまは儒教といううまいものをお選びだよ。キリスト教なら大変よ」

 栄一自身も晩年には、「婦人関係以外は、一生を顧みて天地に恥じない」と語っていた。

                    ■

 1931年(昭和6年)11月11日 大往生 享年92

 泰徳院殿仁智義譲青淵大居士

     

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021年「今年の漢字」は

2021年12月13日 | 日記

 恒例の「今年の漢字」が、京都・清水寺で森貫主から揮毫された。

 応募で一番多かったのは『金』

 長く暗いコロナ禍において開催された東京オリンピック・パラリンピック。

 日本人選手の活躍や、各界で打ち立てられた「金字塔」が、

 ひときわ輝くニュースとなった年。

 なお、ベスト10に入った漢字は、つぎの通り。

 私が個人的に選ぶ漢字は、『家』。

 振り返ると、家籠りの日々で月に一二度の外出も、自転車で15分ほどの範囲。

 来年は『五黄の寅年』だそうで、いいことがあるかも?

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お燗 de 日本酒

2021年12月12日 | グルメ

 NHK-BS1『クールジャンパン』から。

 米国やフランス、アフリカなど諸外国からのゲストに「日本の良さ」について語ってもらう番組。

 今回は日本酒がテーマで、お燗して呑むという日本独特な呑み方。

 ウィスキー、ワイン、ビールなどには、日本酒のような「お燗酒」はない。

 彼、彼女らが、どんな反応を示すか、興味津々で拝聴した。

 「お燗酒」といっても、お燗の温度によって細かく定義・分類されているようだ。

 50度を超えるもの:飛び切り燗   50度:あつ燗

 40度:ぬる燗   35度:人肌燗   30度:ひなた燗

 20度:ひや    15度:深冷え   10度:花冷え   5度:雪冷え

                    ■

 これらの「お燗酒」は、それを専門に用意するのが「お燗ソムリエ」、

 燗付け器具にも温度計が用意されていて、至れり尽くせりである。

 番組の中では、ある酒房で外人女性が何種類かの「お燗酒」を試飲して、

 「クール、クール、おいしい」と親指を立てていた。

                    ■

 私の晩酌は、焼酎のお湯割りばかりだが、

 『クールジャパン』番組を見て、日本酒の「クール」を外国人に教えられた想い。

 今度のお正月は「お燗酒」と決めた。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

拝啓、石原伸晃殿

2021年12月09日 | 日記

 先の衆院選は、東京8区で落ち比例区でも滑り込めずアウト。

 衆院議員は失職中だが、内閣参与のポストを得てオメデトウございます。

 どうやら岸田総理のお友達人事で救済任用された様だと知った。

                    ■

 そんな石原殿に、今度はコロナ禍の雇用調整助成金の話しが持ち上がった。

 昨年の緊急宣言事態の期間中に、チャッカリ60万円を得ておられた。

 石原事務所は「主管官庁に申請し適法に処理されたものと承知しています」

 石原ご本人からの説明は、いまのところ聞かない。

                    ■

 かつて自民党総裁選に立候補され、

 幹事長までされた御仁にしては、ケツの穴が小さ過ぎる。

 守銭奴のような振舞いは、如何なものか?

 政治家としての品格が問われる。

           

 

 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真珠湾の日

2021年12月08日 | 日記

 きょう12月8日は、真珠湾の日。

 80年前の早朝、ラジオから「臨時ニュースを申し上げます」と流れた。

 「本日未明、西太平洋において米英軍と戦闘状態に入れり

                    ■

 当時の著名な評論家や作家は、どう受け止めたか?拾ってみた。

 評論家の中島健蔵は「ヨーロッパ文化というものに対する一つの戦争だと思う」

 小林秀雄も戦争を肯定して言う。

 「丁度いい時に始まってくれた。戦争は思想の色々無駄なものを一挙になくしてくれた」

 亀井勝一郎は、もっとはっきりしていた。

 「かつて、ペリーにより武力的に開国を迫られた我が国の、最初にして最後の返答であり、復讐だ。

 維新以来の無念を一挙にして晴らすときが来たのである」

                    ■

 高村光太郎は『真珠湾の日』と題する詩を書いた。

 宣戦布告よりもさきに聞いたのは ハワイで戦があったということだ。

 ついに太平洋で戦うのだ。

 詔勅をきいて身ぶるいした。

 天皇あやふし。 この一語が私の一切を決定した。

                    ■

 八紘一宇とか大東亜共栄圏とか一億総玉砕とか当時の語彙。

 国民的熱狂の危険性や抽象的観念への傾倒などなど、

 私たちは教訓として、なお現在も忘れてはならない。  

コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岸田首相の所信表明演説

2021年12月07日 | 日記

 きのう6日、先の総選挙を受け第101代内閣総理大臣となった岸田文雄首相、

 この国の舵取りの重責を担う所信表明演説をテレビ中継で拝聴した。

 

 はじめに、若者も高齢者も、障害のある方も男性も女性も、

 全ての人が生きがいを感じられる多様性が尊重される社会を目指す、と。

                    ■

 「遠きに行くには、必ずちかきにす」

 大きく物事を進めていく際には、順番が大切です。

 「屋根を修理するなら、日の照っているうちに限る」J・F・ケネディの言葉です。

                    ■

 新しい資本主義で未来社会を切り拓くとし、

 イノベーションを推進し、経済の付加価値を引き揚げ、デジタル田園都市構想の推進、等々、

 人への分配は、「コスト」ではなく、未来への「投資」です。

 こうして分厚い中間層を取り戻していくとしている。

                    ■

 外交・安全保障や憲法改正にふれたあと、最後に

 「我が国の未来は、現在を生きる我々の決断と行動によって決まります」

 共に、次の世代への責任を果たし、

 世界に誇れる日本の未来を切り拓いていこうではありませんか、と締め括った。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マルクス『資本論』

2021年12月06日 | 書籍

 近所の書店を覘いたとき、ふとマルクス『資本論』が目に止まった。

 なぜか今、マルクス『資本論』が甦って人気があるらしいという。

 今年1月、Eテレで放映された〔100分de名著〕のテキスト再販版である。

 昔、左翼思想にかぶれて岩波文庫のマルクス『資本論』を買ったことがある。

 前9冊の分量に圧倒され、全く読まずじまいの難しい本であった。

 転勤族だったから、転居している間に行方不明になり、今は手元に無い。

                    ■

 タイトルにひかれて、NHKのテキスト再販版を買った。

 資本論第1巻にあった「生産手段の集中と労働の社会化」とか「資本主義的外被」、 

 「資本主義的私有の弔鐘」など、難解な言葉が出てこないのがいい。

 社会の矛盾を突破し、共に明日を生きるための知恵は、得られそうだ。

                    ■

 ソ連の崩壊でマルクス主義経済は、さっぱりで『資本論』も、ほとんど不人気となった。

 中国共産党が指導する中国は、完全な資本主義経済であろう。

 さて、中国の書店でマルクス『資本論』が、どう扱われている否か、知りたい。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中村哲さん没後2年

2021年12月04日 | 日記

 アフガンの人道支援活動に取組んでこられた中村哲医師。

 アフガン問題は『パンと医療』だとされた中村哲さんは、砂漠化が進む土地を

 用水路を造って農地に変える灌漑事業にも取組んでおられた。

 その中村哲さんが、現地ナンガルハル州で何者かの凶弾に仆れ、今日で2年になる。

                    ■

 アフガンは米軍が撤退し、現在はタリバンの支配下である。

 タリバンと聞くと、かっての『バーミヤンの仏像破壊』や『女子教育の制約』など強面だが、

 タリバン政権の幹部は、中村哲さんが手掛けてきた用水路の灌漑事業を継続したいという。

                    ■

 タリバンは厳格なイスラム教の信奉者だ。

 経典のコーランには「貧者や旅人にはきちんとやるべきものは、やらねばならない」とか、

 「孤児は決して苛めてはならぬ。物乞いにも邪険にしてはならぬ」とか、あるらしい。

 タリバンも人の子であろう。

 アフガンの現状は食糧不足や飢饉の警鐘が、国連WFPからもなされている。

 今、中村哲さんの意志を継いで、アフガンへの人道支援が求められる。

                    ■

 私は、かつて「ペシャワール会」主催の中村哲さんの講演会を拝聴したことがある。

 話しの内容は、日本古来の『じゃ籠』が用水路の建設に有効だとのことを印象深く覚えている。

 そんなことで、中村哲さんを支える「ペシャワール会」のホームページを覗いて見た。

 そこには、アフガン支援の寄付を求める〔バナー〕が用意されている。

 毎年やってきた「NHK歳末助け合い、海外助け合い」から、今年は「ペシャワール会」へ。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする