(予算要求の公開プレゼン)
氷見市が予算提案プレゼンを公開の場で行ったことを、
市長さんがfacebookで報告されています。
facebookの記事は、読み手も登録していないと読めないので、
引用してご紹介します。
(以下、氷見市長さんのfacebookから)
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やってくれました若手職員!
市民参加・対話のある市政日本一を目指す試金石
【氷見市役所デザインワークショップ報告会&
次年度予算化提案プレゼンテーション】は大成功。
今まで、閉じた空間で行われてきた財務課との折衝を
《市民参加ワークショップ》の成果を根拠にして、
《全部長・課長》に向けて、《市民公開》のもとで行うという
本川市政年度後半の新チャレンジ。
この半年間、世田谷まちづくりトラストの皆さまに学び
実践してきたファシリテーションの全容と市民の皆さまと
共に創り上げてきた協働の政策を堂々と発表くださいました。
新時代の扉を拓く情熱と感性。粘り強い対話、そしてチーム力。
イノベーション人財が育ち、地域を 社会を担う未来へ、
信じる道を一歩また一歩、みなとともに
切り拓いていきたいと思います。ありがとうございました。
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(引用ここまで)
(いままではブラックボックス)
多くの自治体の予算は財政課と担当課の折衝の中で決まってきました。
外部からは見えないのでブラックボックス。
氷見市が公開の場のプレゼン形式で行うのは、画期的です。
事業仕分けは公開の場で行われていますが、
予算化された事業の決算審査の範囲に限られていました。
部外者にはどんな予算の要求が出され、
カットされたのかは分かりませんでした。
氷見市の場合は予算を要求する段階で
市民目線のもとで議論しますので、
市民納得の予算になるはずです。
(若手職員の成長)
市長さんのコメントによると、
これに取り組んできたのは若手職員。未来を切り開く
イノベーション人材が育ちつつあります。
市役所という組織にとっても、氷見市という地域にとっても、
未来を支える大きな力ですね。
国による護送船団方式が終わり、地方分権が進んだということは
自治体の自由裁量が増えると共に結果については自己責任です。
氷見市のような取り組みを進める自治体と、
何も変化の必要性を感じない旧態依然とした意識で、
今までやってきた仕事を続けるだけの自治体とは、
職員の意識や能力、そして仕事の成果に大きな差が広がりつつあります。
これが現実です。
(自治体戦国時代)
日本では長期的な人口減少が始まっています。
経済の高度成長期は過ぎて、成熟社会です。
今はもう、
地域が発展するもしないも自己責任の「自治体戦国時代」。
能力のある首長がいるか、いないかが地域の将来を左右します。
戦国時代には無能な殿様に家来がとってかわる下克上もおこりました。
国が生き残るためには必要だったのです。
市の幹部職員も含めて、
年功序列でなく能力主義でリーダーを選ばざるを得ない
「自治体戦国時代」に、すでになっていると思います。
未来へ向けて必死に取り組んでいる自治体もあれば、
まったく無自覚で、自治体間競争に
すでに置いていかれていることにさえ気づかない自治体まで、
実にさまざまです。
もちろん私は、よい自治体を実現したいと考えております。