伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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機動破壊 健大高崎の野球

2024-04-09 16:13:09 | Weblog

春の甲子園で優勝した健康福祉大学高崎高校

優勝おめでとうございます。

 

最後の打者を三振に打ち取りました。

それまでの配球を見ていて

最後は外角低めのストレート、

と予想していましたが、

アレッ、打者の手元で変化しました。

スライダーだったようです。

 

試合全般において素晴らしかったですが、

特に配球のうまさに感心しました。

どんなキャッチャーなんだろうと調べてみると、

健大高崎が輩出した歴代キャッチャーの中でも1番

との監督の評価でした。

歴代キャッチャーには柘植 世那などプロ選手が

4人もいるのですから凄い評価です。  

 

健大高崎野球に興味がわいたので

本を2冊読んでみました。

どちらもスポーツライターの田尻さんが、

健大野球部・分析担当の葛原さんの話をまとめた本です。

 

 

「機動破壊の秘策」2017は、

よく考えられたプレーや戦術が紹介してあり、

なるほどな~と感心。

少年野球でもすぐに取り入れられます。

 

問題なのは「機動破壊の解析力」2018。

どこの強豪校も対戦相手のデータ分析は常識ですが、

そのレベルが凄すぎ。

とても「高校生」のスポーツのレベルとは思えません。

ひと言でいうと「えげつない」

誉め言葉です。

「そこまでやるか?」という徹底ぶり。

 

野球はもちろん、高校生のあらゆるスポーツの指導者にとって

衝撃的な内容。

甲子園に出場した高校でもできていない場合もあるし、

プロ野球でもできていないケースも書いてありました。

 

相手チームの選手の分析やチームの分析結果は

試合で役に立つ形で選手に伝えられます。

健大高崎の選手たちは

自分たちの戦力と相手チームの戦力が

闘う前から詳細に分かっていたので

今回の春の選抜甲子園は自信をもって臨めたのでしょう。

 

本書の後半に書かれている

セイバーメトリクス」は知りませんでした。

ビル・ジェームズが提唱した野球についての

客観的・統計学的な研究。

 

例えば打率やホームラン数だけでなく、

四球を含めた出塁率や、盗塁、犠打なども含めて

総合的な得点への貢献度などが測れます。

 

高校野球の指導やチーム作りに

これほど活用している例は他に無いようです。

監督の選手起用や作戦立案だけでなく、

選手自身の成長目標の設定にとても有効。

この手法は他のスポーツに応用可能と思います。

 

 

この2冊は葛原さんが健大高崎のスタッフ時代に書いたので、

核心部分は非公開でした。

現在は健大を退任されましたので、

門外不出だった部分まで公開した

機動破壊のすべて 生みの親からの遺言状」が

2021年に出版されています。

 

こちらもぜひ読んでみようと思います。

日本の高校野球全体のレベルアップのために

書かれたのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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