伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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どんだけ厳しい プライマリーバランス

2015-04-13 18:30:30 | 政治・政策・経済
(プライマリーバランス)

国家財政の収支から、借金による収入と
借金の返済にかかる支出を除いた収支均衡のことを、
プライマリーバランスといいます。

上の表は以前、私が作成したものです。
右の棒グラフを見ると、厚生労働省と地方交付税が突出しています。
左の表の白から黄色は省庁別の予算です。
下から2番目のピンク色はその年度の税収見込で、約42兆3千億円。

プライマリーバランスがとれるように
この税収内で支出予算を組んでみましょう。

毎年1兆円づつ増加しているといわれる
社会保障費を含む厚生労働省予算が約26兆7千億円。
政府から地方自治体へ交付される地方交付税が16兆6千億円。
この二つを合計するだけで、約43兆3千億円となり、
すでに税収を超えてしまいます。

税収の範囲で予算を組み、
厚生労働省予算と地方交付税(交付金)を優先的に残すならば、
事業仕分けでムダを削るどころか、「他の全ての省庁は丸ごと廃止」しなければ
プライマリーバランスは達成できません。

どれほど厳しい目標かお分かりになると思います。

地方議員の立場からみると、
今後各省庁は自分の生き残りのために、地方交付税カットに
一致団結してくるのではないかと危惧します。



(過激でない理由)

先日のブログで取り上げた、
人気ブロガー「ちきりん」さんの提案は、
「生活保護費以外の社会保障制度は全廃すべし!」




極論、暴論のように見えますが、
プライマリーバランス達成の厳しさを知れば、
これくらいのことをしなければ追いつかないのだろう、
という気がします。



(注意)

この検討は、プライマリーバランスの厳しさを
実感していただくためであり、
国の予算において地方交付税と社会保障費を優先して残せとか、
逆に、福祉を真っ先に削れという趣旨ではありません。

じゃあ、国の省庁はどうしたらいいの?
その提案は、次回。

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