サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

ジョージア食祭り@早稲田

2024-02-27 | ロシア料理とその仲間たち
去る2月17日、早大生企画のジョージア食祭りスタンプラリーへ。
ダーチャ本編集者Oさんと2人で地味にランチするはずが、
我も我もと参加希望者が増え、最終的には5人で夜まで飲み歩き!


会場となる大隈通り商店街は、あっというまに往復できる狭い道。
早速、食祭り参加店7店を下見して作戦を練る。


こちら沖縄食堂さんは、まだ開店前でした。開いていればジョージア(グルジア)の甘口赤ワイン、キンズマラウリが500円で飲めたのだが…。


高田馬場11時の待ち合わせに間に合わなかった人を待つべく、最初に入ったのが「都電テーブル」さん。カフェかと思ったら、しっかり和食屋さん。


最初の1杯、赤のナパレウリで軽く乾杯! こちらのお店はジョージアワイン提供のみなので、おつまみに小鉢を数品いただく。むむ、おいしい!

そうこうするうち待ち人来たる。ジョージア料理のコラボメニューを提供する店は全4店。一番食べたかったハチャプリを提供する店は午後5時からしかメニュー提供しないということがわかり、残り3店の混み具合を見て、魚介イタリアンの「caro amico」へ。


「caro amico」で2杯目の乾杯。5人集合したのでボトルでオーダー。
こちらの提供ワインは白の定番ツィナンダリ。キリっとおいしい。


コラボメニューの「シュクメルリ」は日本人好みのやさしい味。どちらかというとクリームシチュー風。こちら2皿を5人でシェアしていただく。

 
ジョージアとは関係ないが、せっかくなのでお店のおすすめ魚介メニューもオーダー。これがおいしい。このお店にしてもさっきのお店にしても、学生街にしてはレベルが高くてオシャレなんですけど…。


ならば次は、いかにも学生街の定食屋さん「モンスターズキッチン」へ。ポスターを見ればオーストリ(トマトシチュー)もあるようだし、先ほどのお店のシュクメルリと食べ比べてみたかったのだが…。


「モンスターズキッチン」で3敗目の乾杯。濃厚な赤の辛口ムクザニ。

  
ところが、コラボメニューはすでに終了。事前に「なくなりしだい終了」とは聞いていたけど、通りを見回してもスタンプラリーに参加してる人がほかにいるように見えなかったので、うっかり油断してイタリアンで長居しすぎた。せっかくなので、こちらのお店でもおすすめメニューを何点かいただく。これが安くてボリュームがあって、これぞ学生食堂!


めでたくスタンプがいっぱいたまったので、アトム通貨という地域通貨に交換すべく「こだわり商店」さんへ。壁にはジョージア料理の解説が。ああ、ハチャプリ食べたかったなー。…って、もう5時すぎだ。ハチャプリ提供の店に行けてしまうではないか。


「こだわり商店」でジョージアワイン、赤のサぺラヴィを購入。交換したアトム通貨を早速利用してお買い物したら、またまたスタンプがたまってしまったので、これでハチャプリを食べに行くことに。


目指すは「GOOD MORNING CAFE」。写真は午前中に偵察に来たときに撮ったもので、再訪時はもう真っ暗。


本日4杯目、赤のサぺラヴィで最後の乾杯!


そして念願のハチャプリ。卵入り。このカフェはピザレストランだけあって、生地がもちもちしておいしい!


もう一品のコラボメニュー、チャホフビリ。トマトベースのシチュー。残念ながらアレルゲンが入っているので試食ならず。

結局、11時半から18時半ごろまで、大隈通り商店街を行ったり来たりしながらジョージアを満喫した一日であった。それにしても、いまどきの早大生は、こんなに洒落たお店で普通に飲み食いしてるのかしら。なんでそんなお金があるのか不思議である。
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ルジマトフ『信長』からロシア風レストラン浅草マノスへ

2023-11-03 | ロシア料理とその仲間たち
10月26日「日本舞踏の可能性vol.5~信長SAMURAI」を見に浅草公会堂へ。
バレエ界のレジェンド、ファルフ・ルジマトフ目当てだったのだが、日舞とバレエのコラボが想像以上に素晴らしく、踊りの奥深さを再認識する。






第一部は日舞の藤間蘭黄、元ボリショイの第一ソリスト岩田守弘、そしてルジマトフによるソロ。第二部は3者共演の「信長」という贅沢なプログラム。日舞をちゃんと見るのは初めてだったので、日本の様式美と蘭黄氏の豊かな表現力に感服。また、岩田氏はこれが表舞台に立つのは最後の公演とのことで、ダイナミックでキレのよい跳躍と回転をしかと目に焼き付ける。


カーテンコールのみ撮影可。鳴りやまない拍手に答えるルジマトフ。しなやかな筋肉の美しさと張りつめた繊細な動きは、初めて見た30年前と変わらず、とても還暦とは思えない。後ろに控える女性たちは演奏家の方々。「信長」の音楽がまた素晴らしく、前衛的でかっこよかった。


公演が終わったのは午後5時半。路地の向こうにスカイツリーと満月。


賑わいが戻り、外国人観光客でごった返す雷門周辺。

さて、浅草まで来たのなら、かねてから行きたかった「浅草マノス」へ。
念のため前日に予約を入れての初来店。


雷門の斜め向かいのブロック、裏通りに面して佇む可愛らしいお店。
昭和44年(1969年)創業、浅草で一番古いロシア料理店。


店頭のメニューボード。ボルシチ、ビーフストロガノフ、キノコの壺焼きなど定番ロシア料理のほか、かにコロッケや帆立グラタンなどもあり。本格的ロシア料理の店というより、伝統と大衆文化の街、浅草で独自の発展を遂げたロシアテイストの洋食屋さんといった感。


レトロで居心地のいい空間。気取りがないのが下町浅草のよさ。




お店のロゴも昭和感たっぷり。


何はともあれボルシチを注文。スプーンがやけに大きく見えるのは、ボルシチがミニサイズだから。1人分を2人で取り分けたいと申し出たところ、わざわざハーフポーションを2人分つくってくださった。食べ盛りをとうに過ぎた世代には、ありがたい心遣い。やさしい味にハーブの香りがアクセント。


ぺリメニ(シベリア風水餃子)は小ぶりながら10個も!
皮がもっちりしていて食べごたえあり。
パンはふわふわでやわらかく、クミン入り。


こちらはポテトを衣にしたエビフライ、その名もケセラン。ロシア料理ではなく、このお店のオリジナルなのだが、気になって頼んでみたところ、これがおいしい! シュレッドしたポテトの食感がよく、プリプリのエビ1尾丸ごと頭から尻尾までサクサク食べられる。


ラストはこのお店の看板メニュー、キャベツロール。ロシアのロールキャベツ「ガルブツィ」をベースにしつつ、トロトロに煮込んであるのが特徴。ナイフを入れるとあら不思議、まるで抵抗なくスーッと切れるのに崩れない。肉汁とソースの相性もよく、日本人の口に合う懐かしい味。

ちなみに浅草にはロシア料理店が4軒あるのだが、どこも「キャベツロール」を看板メニューにしているもよう。なぜ浅草ではロールキャベツではなくキャベツロールなのか?という言われは、観光経済新聞の記事【竹内美樹の口福のおすそわけ 350】に詳しいので、興味のある方はぜひご一読を。
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銀座ロゴスキーでロシア料理のランチコース

2023-10-27 | ロシア料理とその仲間たち
ロシア語の師匠サブリナ先生のお誘いで、週末の銀座へ。北川翔さんのバラライカリサイタルでお会いする予定が、ちょっとしたアクシデントがあってお会いできなかったので、リベンジのお食事会と相成りました。


久々の銀座はコロナ禍の3年間の反動か、外国人観光客で大混雑。


先生のご提案でやってきたのは、銀座ロゴスキー。1951年創業、言わずと知れた日本初のロシア料理店。渋谷時代は何度もお邪魔しましたが、銀座に移転してからは縁遠くなってしまい、これが初めての訪問。ランチのピークをはずして午後1時半頃お邪魔したにもかかわらず、10人くらい並んでいて大盛況でしたが、席数が多いのでさほど待たずに入店できました。


注文したのはランチコース・カチューシャ。まずは前菜盛り合わせから。セリョトカ(ニシンの酢漬け)、ヴィネグレット(ビーツとポテトのサラダ)、キノコのマリネ、にんじんサラダなど6点盛りでお得感あり。


手作りの揚げピロシキは肉入り、野菜入り、卵と肉入りの3種から選べます。ロシア人スタッフの方のアドバイスで、メインとの兼ね合いで野菜以外のものがお薦めとのことだったので、卵と肉入りをチョイス。


ウクライナボルシチは、あっさりとしたやさしい味ながらもコクあり。我が家ではボルシチといえば家で作るものなので、お店で食べるのは何年ぶりでしょう。さすがに家でこの深い味わいは出せません。


メイン料理は5種類から選べます。一番人気だというエビとキングサーモンのパイ包み焼きをチョイス。パイの中には、シーフードと野菜がたっぷり入っていて、クリーミーで食べごたえあり。ピロシキとボルシチですでにお腹いっぱいだったにもかかわらず、サクサクしたパイの食感につられて完食。


デザートのリンゴタルトとロシア紅茶。ロゴスキーさんのチャイはジャム入りで供されるので甘やか。タルト脇のピンクのゼリーはサブリナ先生からのおすそ分けなので、タルトについているわけではありません!念のため。


こちらが先生オーダーのデザート、桃のキセーリ(ゼリー)、アイスつき。
全6品のカチューシャコース税込3520円。本日は先生のおごりでした。

渋谷時代より価格はお高めですが、質量ともに大満足のランチコース。うっかり黒パンも追加で頼んでしまったので、ピロシキ半分食べきれず、お持ち帰りをお願いしたところ、丁重に包んでいただけました。それも、テイクアウトのピロシキ用の可愛い紙包みに入れて、「卵と肉入り」だとわかるよう印をつけてくださるという細やかな心配り。

気になったのはウォッカ事情。経済制裁によってロシア製品の輸入が禁止されているので、その影響をスタッフの方にお尋ねしたところ、ロシアビールはもうないけれど、ウォッカに関しては十分なストックを確保しておられるとのこと。次回はぜひディナーでお邪魔し、ウォッカで乾杯したいもの。

ところで、以前からテイクアウトやオンライン販売に注力しているロゴスキーさんですが、チラシを見ると冷凍シュクメルリもあるもよう。それを先生にお話ししたところ、「何それ!?」と怪訝な顔。日本では人気のシュクメルリなれど、ロシアではあまり知られていないのか??…意外でした。


銀座4丁目交差点から徒歩1分、イグジットメルサ7階
渋谷プラザ店の面影を残しつつも、銀座らしい高級感のある店内。

銀座ロゴスキー公式サイトはこちら
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スンガリーでロシア&ジョージア料理

2023-10-25 | ロシア料理とその仲間たち
海外在住の友人が来日し、スンガリー新宿三丁目店で会食。半年前にほぼ同じメンバーで来店したときは、3次会の席だったのであまり多く頼めなかったこともあり、今回は腹をすかせて食べる気満々で、午後5時半スタート!


歌手・加藤登紀子さんのご両親が1957年に創業したロシア料理の老舗スンガリー。新宿三丁目店は、靖国通りに面した「クスリの龍生堂」の入っているビル地下1階にあり、歌舞伎町にある本店とはまた違った趣あり。


照明を落とした店内、壁には1980年モスクワオリンピックのマスコット、ミーシャのポスター、その下にはホフロマ塗りの器とサモワール。

ロシア料理店といっても、ロシアのみならず旧ソ連諸国の料理が食べられるのが、ソ連時代から続く老舗の魅力。特にスンガリー新宿三丁目店は、本店よりジョージア(グルジア)料理が充実しているとのことなので、ジョージア料理を中心に迷いなく頼みまくりました。


乾杯は、もちろんジョージアワイン。まずは白のツィナンダリから。


ジョージアでおなじみの前菜のひとつ、ルレット・イズ・バクラジャン(フェタチーズとクルミを巻いたナスの冷製グルジア風)。「ルレット」は「ロール」の意味。ジョージア風クルミペーストはあっさり味。


サラート・キンザ(パクチーサラダ)。こちらもジョージアの定番サラダ。
ちなみにロシア語では生のパクチーは「キンザ」、料理のスパイスとして使われる種(たね)は「コリアンドル」と呼び分けます。


マリノーブナヤ・グリヴィ(キノコのマリネ)。こちらはキノコ大国ロシアのザクースカ(前菜)としておなじみ。


ぺリメニ(シベリア風水餃子)もロシアを代表する家庭料理。ちゅるっとした皮の食感とサワークリームのやさしい味がやみつきになります。


毎度テンションが上がるジョージアのハチャプリ!
スルグニチーズのもちもち感とあつあつ感がたまりませぬ。


ウズベックプロフ(仔羊と野菜のウズベキスタン風ピラフ)。
これがまた絶品。前回頼んでおいしかったので迷わずリピート。


このあたりからジョージアの赤ワイン、ムクザニにシフト。
そろそろメインの肉料理に突入します。


初オーダーのシュクメルリ(鶏肉のニンニククリーム煮込み)。今や日本で一番有名なジョージア料理。そのおかげであちこちのロシア料理店で食べられるようになったのは嬉しい限り。今回は5人で少量ずつ取り分け、ニンニクソースをあまり堪能できなかったので、次回はガッツリ食べてみたい!


シャシリク(肉の串焼き)もジョージアをはじめとするコーカサス地方の定番料理。このお店では香味野菜とハーブに漬け込んだ仔羊のロース肉を使っているもよう。ダーチャで食べるようなワイルド系ではなく、上品なお味。


宴もたけなわ。酒飲み組はまだ飲み足りなくて白ワインをデキャンタで追加し、シメのつまみにセリョトカ(生ニシンのオイル漬け)を注文。


ノンアルコール組はデザートタイムに突入。こちらは洋ナシのタルト。


こちらはオレンジのスフレグラッセ。


ロシアンティーにはホフロマ塗りの器に入った3種の自家製ジャムつき。

いやいや、よく食べよく飲みましたー。予約は時間制で午後8時までと決まっていたので、ここでお開きとなりましたが、そうでなければまだまだ飲み食いし続けていたかも。それほど美味しく楽しい夜でした。


あとから知ったことには、新宿三丁目店の前身は新宿西口スバルビル店。スバルビル解体に伴い、2017年にこちらに移転したのだそう。スバルビル店でニコライ学院のロシア語仲間とランチして、お店のマッチをいただいて帰ったのはいつのことだったか。マッチ文化のあった懐かしき時代!

スンガリー公式サイトはこちら
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三鷹のウクライナカフェ「クラヤヌィ」再訪

2023-10-18 | ロシア料理とその仲間たち
過日、友人たちと武蔵野ふるさと歴史館に「戦争と武蔵野Ⅸ」展を見に行ったついでに、武蔵境駅から鷹30番のバスに乗って、またまた三鷹のウクライナカフェ「クラヤヌィ」へ。保健所前がすっかり馴染みのバス停に。


ランチタイムをはずして午後3時半すぎに訪問。先客は1組だけ。


メニュー写真のセンスがよく、見るからにおいしそう。


今回はティータイムでお邪魔したのでスイーツ狙い…。のはずだったのですが、メニューを見るとやっぱり頼みたくなる「ほうれん草のムリンツィ」。開店から半年たったからか、オープニング価格800円改め通常価格1000円(税抜き)になってましたが、それでも十分リーズナブル。


ムリンツィとは、ウクライナのクレープのこと。
ブリヌイと同じく、具によって食事系だけでなくスイーツにも変身。
「カッテージチーズのムリンツィ」を初オーダーしてみました。


取り分けてサワークリーム&ブルーベリージャムをかけていただきます。
想像以上に濃厚な甘さ。一切れで幸せ♡♡


メニューの説明によれば、ハチミツとレーズンも入っているもよう。
右ページの「果物のムリンツィ」もいずれ試したい!


ドリンクはグリーンスムージー、キュウリのジンジャエール、紅茶を各自注文。グリーンスムージーは、リンゴ、バナナ、ほうれん草、キウイ、レモン、ハチミツ、豆乳入り。飲みやすくて甘やか。

17時閉店なので、それまでに出ようと思っていたところ、閉店15分前くらいに2人連れの女性客が入店。お店のスタッフはとがめることもなくオーダーを受け、閉店時刻過ぎても営業を続けておられましたが、さすがに長居はためらわれたので、適当なところでおしゃべりを切り上げて清算。3人でシェアして、テイクアウトも込みで1人2000円弱。本日も大満足でした。


テイクアウトしたのは、ブルーベリージャム入りの焼き菓子「ぺリグ」。
後日自宅で切り分けていただきました。甘さ控えめで食べごたえあり。

寒くなってきたら、まだ試していない赤いボルシチやチキンキーウを食べにうかがいたいもの。微力ながら避難民の方々の支援になることを願って…。
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カフェロシアでランチ&ジョージアのオレンジワイン

2023-10-04 | ロシア料理とその仲間たち
先週、上京した友人と吉祥寺で会うことになり、半年ぶりにカフェロシアへ。
日曜のランチタイムは混みそうだったので、予約しておいて正解でした。
次々に女性客が来店し、あっというまに満席に。


吉祥寺北口のバス通りをはさんでパルコの向かい、ファミリーマート脇の階段をトントンと降りると、ザクロカラーが迎えてくれます。


軽めランチということで、食事は控えめに。
ワインはジョージア(グルジア)のオレンジをグラスで注文。

近年人気のオレンジワインですが、ワイン8000年の歴史をもつジョージアでは、もともと白ワインも赤と同じように皮や種も使って長期間漬け込む製法が主流で、ブドウ品種によっては得も言われぬ琥珀色に。そのため「アンバーワイン」とも呼ばれますが、どういうわけか西洋では「オレンジワイン」という名称が定着。

そもそも西洋がジョージアワインを「発見」したのはソ連崩壊後のことで、昨今の自然派ワインブームにのって、一躍有名に。日本でも手に入りやすくなって嬉しい反面、どんどん価格が上がっていくのが辛いところ。


前菜盛り合わせは、上から時計回りに、ジョージアのラタトゥイユ、毛皮のコートを着たニシン、白身魚のトマトソース煮、キャベツのマリネ、ローストポーク。前回訪問時と同じ取り合わせですが、希望すればメニューにある別の前菜を組み合わせることもできるもよう。


そして毎度頼まずにはいられないジョージアのハチャプリ!

たまには別メニューを頼みたいところですが、ジョージア料理初めての友人にぜひともご賞味いただきたく……と言いつつ自分が食べたいだけだったりして(笑)。とまれ、自分で作ろうと思っても、このもっちり感と濃厚なチーズの味わいは再現できないので、つい頼んでしまいます。


ロシアのリンゴケーキ、シャルロットカは食後のサービス。
ほどよい量で、しっとりした軽い食感。ワインにも合います。
これが出てきたら、そろそろ退席の合図。


友人が乗る空港リムジンの出発時刻まで、井の頭公園で時間つぶし。
園内に入るのは、何十年ぶり!?
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三鷹のウクライナカフェでランチ&ワイン

2023-08-31 | ロシア料理とその仲間たち
またまた三鷹のウクライナカフェ「クラヤヌィ」へ。
今回は初ランチ。といってもランチセットがあるわけではないので、
まだ試したことのないメニューを中心に選んで、友人とシェア。


テイクアウトした時に頼まなかったロールキャベツ「ゴルブツィ」700円。
普通のロールキャベツに比べ、ふんわりやわらかくて優しい味。
お皿が白くてわかりづらいですが、右側にサワークリームあり。


こちらは2度目。ほうれん草の「ムリンツィ」800円。
キノコたっぷりでおいしくて見た目もきれいで大好き!
自分ではつくれないので、来るたびに頼んでしまいそう。


キノコをのせたポテトパンケーキ「デルヌィ」700円。
焼きたてでホクホクおいしい!

さてこちらのお店、ビールを置いているのは知っていたのですが、
てっきりほかにアルコールはないと思っていたら、ありました!
ドリンクメニューには、ハイボール、ジントニック、白ワイン、スパークリングワイン、ビールとあり。猛暑日だったので、とりあえずビール!


次に白ワインを頼んだら、大きなグラスになみなみと注がれてきました~。
ウクライナではなくイタリアワインですが、これで650円は超お得。


デザートまでいく気満々だったので、最後に「ぺリグ」500円を注文。
ジャムをはさんだ素朴な焼き菓子.。2人で分けてちょうどいいボリューム。


訪問時のメニューには、赤いボルシチにバツがついてましたが、
9月4日から赤いボルシチが復活し、緑のボルシチは終了だそう。
残念、緑のボルシチもう一度食べたかった!
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三鷹のウクライナカフェ「クラヤヌィ」でテイクアウト

2023-08-10 | ロシア料理とその仲間たち
今年2月にオープンした三鷹のウクライナカフェ「クラヤヌィ」初訪問。
バス停保健所前から徒歩2分、青と黄色のウクライナカラーが目印です。

ウクライナカフェ・クラヤヌィ公式 X(旧ツイッター)
東京都武蔵野市西久保3-2-5
営業時間10時~17時、日曜定休


NPO法人日本ウクライナ友好協会KRAIANY(クラヤヌィ)の運営。
店名でもある「クラヤヌィ」はウクライナ語で「同胞」の意味だそう。


フードメニューは全品テイクアウトOK、と事前情報を得ていたので
この日は最初からテイクアウト目的でやってきました。


ウクライナの布や置物が飾られた可愛らしい店内。
こちらではテイクアウト用につくりおきしているわけではないので、
注文すると3人のウクライナ女性が、いっせいにお料理スタート。


ウクライナの絵本や料理本などが並ぶコーナー。
お水も自由にいただけるので、待ち時間もゆっくり過ごせます。


サジーティー500円とあるのがおおいに気になる!!
サジーは栄養価の高いベリーで、別名シーベリー、オブレピーハとも。
このほかにもグリーンスムージーやビーツスムージーなどなど
色がきれいなヘルシードリンクがいろいろあるようなので
次回はぜひ試してみたいもの。


壁にはウクライナの最新地図。


その一部を拡大したのがこちら。侵攻から1年たった2023年2月末時点で、人口の5分の1にあたる800万人以上が国外に逃れたとあります。ちなみにこれまでに日本に避難してきた方は約2500人だそう。カフェのスタッフさん始め、全員が早く祖国に戻れる日が来ることを願わずにはいられません。

たくさん注文してしまったので30分ほど待ちましたが、まだ17時前。
友人宅に場所を移して、いざウクライナ料理とワインのゆうべ開催!


右上から時計回りに、緑のボルシチ、グレチャヌィキ(そばの実と肉と野菜のハンバーグ)のトマトソース添え、その付け合わせのビーツサラダ、ほうれん草のムリンツィ(2人前)、ボルシチとセットの黒パンとサーロ(豚の脂身)、ワレヌィキ(2人前)。今回は甘ものを外し、食事系をひととおりオーダー。頼まなかったのは、普通のボルシチとロールキャベツくらい。


ひときわ目をひくほうれん草のムリンツィ。これがおいしい! 
ロシアでいうブリヌィですが、ほうれん草を生地に練りこみ、キノコ、玉ねぎ、クリームチーズの具を包むという手の凝んだお料理。サワークリームを添えていただくのですが、そのサワークリームもおそらく手作りでは?


こちら夏限定の緑のボルシチ。こちらもサワークリームを添えて。
緑のボルシチはウクライナ女性のダーチャでいただいたことがあり、本場では野草を使って緑色と酸味を引き出すのですが、こちらのお店では、ほうれん草とレモンで代用。これが優しい味で、冷めてもおいしい!

とにかくどれもこれも、見た目にも味にも素材にもこだわりが感じられ、家庭料理の域を超えてしっかりカフェメニューとして成立しています。ワレヌィキ(サワークリームでいただく水餃子)の具は今回はポテトとチキンでしたが、今後いろいろな具が登場するもよう。ほかにも新メニュー続々の予感で目が離せません!


料理のお供にいただいた山形の金渓ワイン。これがキリリとした個性派!
このあとさらにジョージア(グルジア)のムツヴァネを飲みましたが、あれこれ飲んだくれて写真撮り忘れ。

カフェは17時まででワインなどは出していないので、(注:8月30日訪問時にはワインあり。別レポートいたします!)辛党にはテイクアウトがおすすめ。今回は3人でシェアして1人2000円強。ウクライナ支援はもちろんですが、純粋にお料理レベルが高いので、ぜひまたお邪魔します!

(以下8月13日付記)

初訪問の4日後、近くに用事があって、またまたお邪魔!
お盆休みのせいか大盛況で忙しそうだったので、
ネットで見て気になっていたドリンクだけオーダー。


ビーツとストロベリーの「びっくりスムージー」700円。
この色合いのきれいなこと! 見た目より味はさわやか。
最初にベリーの甘味がきて、あとから野菜っぽさが追いかけてきます。


こちらはキュウリとレモンのバジル添え。600円。
ベースはジンジャエール、香りよく夏にぴったりの涼感。
そして、こちらも計算された見た目のよさ!

こうなったら全メニュー制覇したくなってきます。
そうそう、テイクアウトはDMで予約可だそうです。
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スンガリー新宿三丁目店

2023-04-21 | ロシア料理とその仲間たち
昨日は午後4時からビヤホール、ワイン酒場、まだ足りずに三次会。
なりゆきでロシア料理店スンガリー新宿三丁目店になだれこむ。


9ヵ月ぶりの訪問。新宿サブナードの地下迷路で迷ってしまい、すぐたどり着けず。ファミマの真下、と覚えておくとよさそう。


ほどよい薄暗さ、絵になるテーブル席。これぞスンガリー。


サラート・キンザ(グルジア風パクチーサラダ)で口直し。
注*グルジア=ジョージア


ぺリメニ(シベリア風水餃子)が食べたくてやってきたので、迷わず頼む。
つるりとした食感とスメタナ(サワークリーム)の酸味が病みつきに。
家でつくっても、なかなか同じ味は出せない。


大好きなハチャプリ(グルジアのチーズパン)。なんておいしんでしょ!
ここのは表面はパリッとパイ風、中は濃厚なチーズがトロ~リ。


ウズベク・プロフ(ウズベキスタン風、仔羊肉と野菜のピラフ)。
1軒目でたらふく食べてきたのに、なぜなんだ、ペロリと完食。
香辛料が主張しすぎず食べやすくて美味なり~。


ワインはもちろんグルジアの赤ムクザニ。
カへティ州トビルヴィーノ社ディデブリのムクザニ、サべラヴィ100%、
このブランドは初めて。重すぎないフルボディ、飲み口すっきり。

大満足の三次会。スンガリーにして大正解。
昨年訪ねたときは、コロナ禍とそれに追い打ちをかける侵攻の影響で閑散としていたが、今は連日盛況のもよう。次回は予約して、シュクメルリとシャシリクでグルジア祭りだー!
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吉祥寺カフェロシアで久々ランチ

2023-02-06 | ロシア料理とその仲間たち
吉祥寺のカフェロシアさんで、久々のランチ。
平日のお昼過ぎ、夜と違ってほぼシニア客で満席。


カフェロシアといえば、このザクロカラー。
いつもと違うソファ席に案内されたので、
この角度から店内を眺めるのは新鮮。


まずはザクースカ(前菜)の盛り合わせ(980円)。
毛皮のコートを着たニシン、ジョージア(グルジア)のラタトゥユ、
白身魚のトマトソース煮、酢漬けキャベツ、ローストポークの5品。
組み合わせは日替わりなので、飽きることなく毎度注文。


これまた毎度注文せずにはいられないハチャプリ(1000円)絶品!
ボルシチ(700円)は素直でやさしい味。
ここまでは、モルドバの白ワインと共に。
残念ながらジョージアのツィナンダリはもう置いていないそうだが、
モルドバの白もキリリとして美味でした。


そしてメインは、ジョージアのひな鳥料理タバカ(1200円)。
こちらはジョージアの赤ワイン、ムクザニと共に。

ウン十年前、元ロゴスキー店長、今は亡き長屋晃氏と来店した際、
「ここのタバカはおいしいからぜひ食べるといいですよ」
と勧められ、ご一緒に食したのが、タバカとの最初の出会い。
いや、もしかしたらグルジア料理との最初の出会いだったかも。
旧ソ連圏の食文化に詳しい氏が絶賛するだけあって、
カリっとした皮、ジューシーな肉、スパイシーな香り、
何度食べてもやっぱり美味しい!


デザートのシャルロットカ(りんごケーキ)は
ランチタイム限定のサービス。
あっさりした紅茶のクリーム添え。


ケーキを出される前からラストはアイスと決めていたので
はちみつのマロージェナエ(450円)を注文。


さらにピロシキ2種(1個250円)をお持ち帰り用に注文し、
自宅で温めなおして夕食のお供に。肉入りと野菜入り。

結局いつも同じものばかり頼んでしまい、冒険がないですねぇ。
そういえば、しばらく行かないうちに、以前は裏メニューだった
シュクメルリや卵入りハチャプリが表メニューに昇格していた。
じわじわとジョージア料理が増え、ロシアものが減っている印象。
経済制裁の影響でロシアのウォッカやビールが入ってこないこともあり、
仕方のないことではありますが…。
Comments (3)
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銀座ロシアめぐり「赤の広場」&「マトリ・キッチン」

2022-10-15 | ロシア料理とその仲間たち
コロナ禍がなければ一昨年ウラジオストクに行くはずだったメンバーと、
過日、銀座のロシア・スポットをはしごしてきました。
こんな時期ですが、こんな時期だからこそ、ロシア関連業種の
周辺状況が気になって、応援の意味もこめて…。


昭和通りに面して建つロシアの食料品店「赤の広場」銀座店。2度目の訪問。
ヴィクトリアショップ「赤の広場」https://victoriashop.jp/


ロシアによるウクライナ侵攻後、お店の看板が壊されてしまった
というニュースを聞いたときは、やりきれない思いでしたが、
今は看板もきれいになっていました。


正面にはガガーリンのTシャツやプラトーク(スカーフ)が飾られ、
冷凍ケースには、売れ筋のスィローク(チーズ菓子)や
ぺリメニ、ヴァレニキ、ブリヌイなどの粉ものが。


こちらの冷蔵ケースには、キャビアや缶入りクワス(清涼飲料)、
奥のケースには黒パンや田舎パン、鳥のミルク(チョコ菓子)も。


充実のソーセージ類。迷った挙句クルミ入りを1本購入。


「赤の広場」といえばこの棚。見ているだけで楽しくなる品揃え。
紅茶、ハチミツ、ジャム、お菓子類、スパイスなどなど。
経済制裁の影響で、品数が少なくなっているのではないかと
心配していましたが、この棚を見てひと安心。


レジ脇にはシベリア産ハチミツと焼き菓子オリェーシキ。
ディスプレイが可愛くて、こちらもついつい購入。


田舎パン、ソーセージ、ハチミツ、ジャムなどなど
しめて10点購入しました。試食報告はまた改めて。

「赤の広場」をあとにしたのは、ちょうどお昼どき。
昭和通りの反対側に渡り、次の目的地「マトリ・キッチン」へ。
銀座でロシア料理といえば、渋谷から移転した老舗中の老舗
ロゴスキーさんが有名ですが、近いうちに訪問予定があるので
今回はまだ行ったことのないマトリさんに迷いなく直行。


コロナ禍の2020年オープン。一見するとロシアとは無縁の店構え。
銀座で1000円台のランチが食べられるお店として注目されているもよう。
マトリ・キッチン https://matori-kitchen.shopinfo.jp/


店内に入ると、あちこちにマトリョーシカが飾られ、一気にロシア気分に。
店名の「マトリ」もマトリョーシカのことだそう。


ジョージア(グルジア)ワインもあります。まずは白のムツバネで乾杯。


お手頃価格のランチもそそられましたが、初回はアラカルトで注文。
前菜はビーツをベースにした色鮮やかなサラダ、ヴィニグレット600円。


ロシア風水餃子、ぺリメニ600円。8個入り。
一般的なぺリメニは、皮がもっちりしてますが
こちらはワンタンのようなチュルっとした食感が独特で
いくつでもペロリと食べられそう。


ニシンのマリネ、セリョトカ900円。薄味で食べやすく上品。
ウォッカのつまみに最適ですが、昼間なのでウォッカはまたの機会に。


揚げピロシキ350円。ひき肉と野菜の具が多すぎず、ほどよい量。


ストロガノフ880円。ビーフではなくチキンなのでヘルシー。
ランチのストロガノフ・セットを頼むと、これに
ボルシチ、サラダ、ドリンクがついて1000円と超お得。
お昼休みのサラリーマン諸氏はもっぱらセットを注文してました。


食事のお供にモルドバビール「キシナウ・ブロンデェ」800円も注文。
原料は麦芽とホップだけ。コクがあって飲みやすいラガータイプ。

なぜモルドバビールがあるかというと、
ホールも担当されている店主の奥様がモルドバご出身のよう。
モルドバはウクライナとルーマニアに挟まれた小国で
旧ソ連から独立した共和国のひとつ。
周辺国の影響を受けた多彩な料理とワインで知られるそう。

マトリさんのお料理は総じて日本人の口に合うやさしい味。
雰囲気もサービスもよく、次回はぜひ夜にお邪魔します!
と連呼してお店をあとにしたのでした。


最寄り駅、地下鉄・東銀座駅の真上には歌舞伎座が。
地下にはお土産物屋さんが集まる駅直結の広場があるので
待ち合わせはこちらが便利。
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「ミンスクの台所」閉店に想う

2022-05-27 | ロシア料理とその仲間たち
日本では珍しいベラルーシ料理のお店「ミンスクの台所」が、5月15日をもって閉店したと聞き、残念でならない。



ベラルーシとロシアは共通する料理が多く、何度かお邪魔させていただいた。最初に訪問したのは、もう十数年前で、誰と何を食べたかも記憶にない。けれど、2度目の訪問は、はっきりと覚えている。なぜなら「ミンスクの台所」を会場として、ユーラスツアーズさん主催のダーチャセミナーが開かれ、その席で講師を務めさせていただいたからだ。

記録によれば2007年3月のことだったもよう。当時は、ロシアツアーの新しい目玉として、ダーチャが注目され始めていた頃。ダーチャツアーに関心のある方を募り、プロジェクターで写真を見ていただきながら、ひとしきりダーチャの魅力を語り終え、質問コーナーに移った時だったろうか。

それまでお店の片隅で話を聞いていた店主のヴィクトリアさんが、突然「私はダーチャ嫌いです!」と、まさかの発言。子どもの頃ダーチャに駆り出されて畑仕事を手伝わされたのが、いかに嫌だったかをとうとうと語り出し、凍りつく会場(笑)。私はもっと激しいダーチャ批判を耳にしたことがあるので興味深く拝聴していたが、主催者はさぞや冷や汗ものだったろう。

その後、「ミンスク」ファンのサブリナ・エレオノーラ先生の音頭で、『プロコフィエフ短編集』出版記念の会、2019年にお店がロシア大使館近くに移転してからは『猫のユーユー クプリーン短編選』の脱稿祝いと出版祝いもここで開催。結局、出版祝いを開いた2021年12月が、最後の「ミンスク」訪問となり、コロナが落ち着いたら「ミンスク」でゆっくりディナーを‥という友人たちとの約束を果たすことは叶わなかった。

2002年の開店からちょうど20年。限りなく本場に近い家庭の味、食欲をそそられるセンスのいい盛りつけ、可愛らしいインテリア、気配りのあるサービス。どれをとっても申し分なく、居心地のいい素敵なお店だっただけに、なくなってしまうのは寂しいが、移転早々のコロナ禍、ウクライナ侵攻の余波など、さまざまご苦労があったこととお察しする。20年間お疲れさまです。おいしいお料理と楽しい時間を、ありがとうございました!

「ミンスクの台所」公式サイト
メニューやお店の歩みなどがまだ見られます。(2022年5月27日現在)

●「ミンスクの台所」過去記事一覧
2009年訪問記
「ミンスクの台所」
2019年訪問記
「ミンスクの台所 移転後初訪問」
2021年訪問記
「ミンスクの台所で人生の先輩を偲ぶ」
NHK「あさイチ」で紹介された「ミンスクの台所」レシピ再現
「ベラルーシの肉じゃがジャルコ―エ」
「ベラルーシのお好み焼きパプカ」
  
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カフェロシアでジョージア(グルジア)料理三昧

2022-05-24 | ロシア料理とその仲間たち
吉祥寺「カフェロシア」で、またまたジョージア(グルジア)料理三昧。
今回はジョージア料理未経験の方々にその味を知っていただくことが目的だったので、食べたことのない料理も片っ端からオーダーしてみた。

まずは前菜から。

*バストゥルマ/スパイシーな干し牛肉
オーダーしておいてなんですが、実は私自身はスパイス系のアレルギーがあるので食べられず。相当辛かったもよう。強いお酒に合いそう。


*アジャブサンダリ/スパイシーなラタトゥイユ
こちらは好評。ジョージアでは日常食だそう。


*バドゥラジャーニ/クルミペーストを塗った焼きナス料理
ザクロがアクセントになってビジュアルよし、油を使ってるのにあっさりして上品な味。家で再現しようと思っても、こうはならない。


*サツィヴィ/クルミのソースをかけたゆで鶏肉
これも定番料理。見た目ほどくどくなく、むしろ素朴な味。今はなき五反田の「ガンバルジョ」で初めて食べた時は、あまりのボリュームに圧倒されたものだが、カフェロシアさんくらいの量が日本人にはちょうどよし。


*ハチャプリ/ジョージア風チーズピザ
ジョージアの溶けるチーズ、スルグニを使ったピザというかパンというかパイというか…とにかくおいしくてアツアツで大好き!ソ連崩壊前のモスクワで初めて食べて以来、ハマり続けてます。カフェロシアさんには裏メニューとして卵のせハチャプリ「アジャルリ」もあり。


*ゲブジャリア/ミント味のチーズ巻き
ミントで味つけしたカッテージチーズを、溶かしてのばしたスルグニチーズで包んだダブルチーズ。濃厚なのに爽やかで赤ワインによく合う。カフェロシアさんのは巾着ふうなれど、ロール状のものもあるもよう。



*グルジアのスープ2品
左のハルチョ―(スパイシーな牛肉スープ)はド定番、右のチヒルトゥマ(鶏肉ベースの卵スープ)は初めていただきましたが、まろやかな味。



スープ飲み比べということで、ダーチャでよくいただいたウハーも注文。比べるとよくわかるが、ロシア料理はクセがなく、塩コショウとハーブだけで味つけした素朴でやさしい味。

以上はもちろんジョージアワインと共にいただいたのだが、うっかり写真を撮り忘れた。頼んだのは、赤のムクザニ。残念ながら白のお気に入りツィナンダリはメニューに見当たらず。復活を乞う!


途中でライブ始まる。この日はトラぺ座のお二人による郷愁漂うロシア・東欧音楽。右はバグパイプに似たブルガリアの伝統楽器ガイダ。

前菜とスープとライブですでに大満足なのだが、ここでようやくメイン。

*タバカ/ひな鶏のオーブン焼き
これも定番。カリっと焼いた皮とジューシーな肉とハーブの香り。このお店のタバカはロゴスキーの故・長屋晃さんのお墨付き。


*ヒンカリ/ジョージアの小籠包(大籠包?)
こちらも定番。シルクロード圏に共通の粉もの系だが、ジョージアのは大きくて皮がもっちり。1人1個で十分満足の味と量。


*クヴェヴリ・ワイン/ストリ・マラニ キシ
ブドウの種や皮も使い、素焼きの壺(クヴェヴリ)で発酵させたオレンジワイン。ストリというワイナリーは初めて知ったが、キシはカヘティ地方のブドウの品種名で、独特の滋味と香り。


*毛皮のコートを着たニシン/ニシンとビーツを使ったロシアのポテサラ
やっぱりロシア料理も食べたい!と最後に頼んだのがこの一品。ビーツの鮮やかな赤紫色、複雑で飽きのこない味、優雅なネーミング。もっと知れ渡ってほしいロシア料理のひとつ。


*キュウリのピクルス
こちらもロシアもの。お酒のつまみに追加オーダー。


*ロシアビール「ハルザン」
口直しにビールも注文。ロシアビールといえばバルチカだが、メニューになかったので尋ねたところ、今はこれだけとのこと。ハルザン(ロシア語でイヌワシの意味)は初めて飲んだが、飲みやすくてコクもあり。


*マロージェナエ(アイスクリーム)
締めのデザートもロシアもの。はちみつ、バラ、クランベリーの3種盛り。

今回頼まなかったジョージアものは、ケバブとシュクメルリくらいで、あとはほぼ制覇。しかし制覇を目指しすぎて前菜尽くしになってしまったので、初体験の方にジョージア料理の真髄が伝わったかどうか。むしろメイン料理をガンガン注文したほうがよかったかも、と反省。とまれ、いつもはお気に入りの料理をリピートしてばかりいたので、いろいろ試すことができた貴重な機会でありました。でもやっぱりハチャプリが一番好きかな。
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葉山のビーツで簡単ボルシチづくり

2022-01-21 | ロシア料理とその仲間たち
本年初のボルシチ、いい色に仕上がりました。
年末のバスツアーで購入したビーツが、
期待どおり、いい仕事をしてくれました!


ちょうど冷凍してあった黒パンと手づくりヨーグルトを添えて。
やっぱりボルシチには、酸味のある黒パンがベスト。


JA葉山の直売所で購入したビーツ5個入り386円。
小ぶりですが、見るからに新鮮でものがよさそう。
ボルシチの味は、ほぼビーツで決まります。

ボルシチは日本の味噌汁と同じく、家庭によってレシピはさまざま。
肉の塊をじっくり煮込んでブイヨンをとる方法もありますが、
うちでは大昔にソ連(当時)大使夫人から習った簡単レシピを踏襲。

ボルシチの簡単レシピ

①薄切り玉ねぎ、せん切りニンジン、角切りジャガイモ、
お好みでスライスしたベーコンかソーセージを加えて炒める。

②ここに水を入れ、ローリエを1~2枚加えて加熱。

③その間にビーツ1個を細切りにしておきます。


④ビーツ半量をフライパンに油をしいて炒めます。
そこにレモンをしぼって色どめし、鍋に投入。
ここからは絶対に鍋にフタをしないこと!


⑤全体がいい色になったら、残りのビーツを加え
固形ブイヨンと塩コショウで味つけし、ブツ切りキャベツを投入。

キャベツをクタクタにしたい人は、もっと早い段階で加えてOK.。


庭のイタリアンパセリとフェンネルを添えて完成。
食べる前にサワークリームを入れてかきまぜると
きれいなピンク色になり、味がまろやかになります。

多めに作って保存するときは、必ずさめてからフタをすること。
熱いうちにフタをすると、せっかくのビーツ色が濁ってしまいます。
ビーツは瓶詰めでも代用できますが、断然ナマがおいしい!
なので自家栽培を試みていますが、うまくいきません。
土が合わないのかなー。
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ミンスクの台所で人生の先輩を偲ぶ

2021-12-17 | ロシア料理とその仲間たち
過日、2年ぶりに神谷町のベラルーシ料理の店「ミンスクの台所」へ。



神谷町に移転してからランチをいただくのは初めて。
4種のなかからロールキャベツのランチセットを注文。
サラダとスープ、パンまたはライスつきでたったの1000円!
どれもやさしい味で、ボリュームたっぷりなのに重くない。
しっかり完食してしまいました。



この日の会食は、もともとは『猫のユーユー クプリーン短編選』の
翻訳出版をお祝いすべく、昨年計画していたもの。
それがコロナで延び延びになり、ようやく実現したしだい。

でも、写真のグラスにつがれたウィスキーは、乾杯のためではなく、
本当ならこの席にいらっしゃるはずだった人生の大先輩、
植田和男さんを偲んで献杯するためのもの。
翻訳に多大なるご協力をいただきながら、出版を待つことなく
昨年4月、90年の生涯を終えられた植田さんの思い出を語りながら
共訳者のサブリナ先生と群像社の島田氏と、しみじみといただく。
生前お元気だった頃、植田さんご夫妻が北海道旅行のお土産として
サブリナ先生に買ってこられたウィスキーだそう。
お店の計らいで、特別に持ち込みOKに。



締めにラムレーズンのアイスクリーム。
プラス、サブリナ先生からブリヌイのデザートを
おすそ分けいただいて、お腹ぱんぱんですー。

気づけば3時間。久々の外食とおしゃべりを楽しみました。
「ミンスクの台所」には、最近すっかり手に入りにくくなった
TAMADAのグルジア(ジョージア)ワインが揃っていたので
次回は夜、ワインを飲みに行きたいもの!
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