今日は中頓別町の敏音知岳が山開きだというので登山をしてきました。
その途中で知駒岳山頂付近から中頓別方面を見るときれいな雲海が広がっていました。
よく見ると、頓別川の上空に沿って雲がたなびき、その雲も結構速く流れていています。九州は高千穂で見た雲海が忘れられませんが、それに劣らないくらい幻想的な風景です。
全体で見ても綺麗ですが、雲に木々が隠される感じが墨絵のようで、写真のポイントを探して走り回りました。
地元のセイコーマートで買い物をしたときに、「今朝高い山から雲海が見えましたが、地元ではそんなことをしってますか?」と訊くと、「さあ、聞きませんね」とのこと。
案外中頓別では雲海が売り物になるかもしれませんぞ。
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さて敏音知岳の登山。標高は700mくらいとのことで藻岩山よりも少し高い感じの山。頂上には三吉神社の小さなお社があるというので、上り口には鳥居が。登山道も参道なんですね。
さてまずは植林されたトドマツなどの林の中をだらだらしたのぼりが四合目くらいまで続きます。
そこからさきは角度が急になるのでつづら折りで道は左右に大きく振れながら上り続けます。
八合目を過ぎたところにある船のへさきの様な形をした軍艦岩を過ぎると、頂上付近が見え始めます。そしてここからは急な坂を一気に登るのですが、登山道の土が乾いて滑りやすくちょっと危険。
しかも今日は山開きを記念するイベントとして、「登山道マラソン」なる催しが開催されていました。これは道の駅のスタート地点を出発して、山頂をゴールにする登りだけのマラソン。
先に出発していた私などは次から次に追い越されてゆきましたが、参加者はもう真っ赤な顔をしてぐんぐんと登って行きます。後で聞くと、トップの人は下から山頂までを29分で登ったそうな。
私の足では1時間50分、普通の人なら二時間と少しくらいの時間を見る登山で、29分とは考えられないスピードと体力であります。
今日は快晴の天気で日差しも強く、木陰から離れるとじりじりと焼かれる暑さに耐えつつ汗びっしょりになりながらひたすら山頂を目指すこと二時間あまり。ようやく頂上に到着です。
ここからの眺めは最高で、遠くは日本海に浮かぶ利尻富士から浜頓別のクッチャロ湖までが見渡せます。
日本海からオホーツク海までが一度で見られるというのはなかなかの絶景です。氷河に削られて高い山のない道北地域にあっては高くて長めの良い特徴ある山ですね。まずは一度で登ってみることをお勧めしますよ。
山を下りてきたところで中頓別町の小林町長さんとばったり遭遇。遊びに来たことを喜んでくれました。
今度は家族を連れて砂金掘りと鍾乳洞を楽しもうと思います。今日は中頓別町を堪能した一日でした。